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2016年を振り返って 

早や2016年もあと10時間を切りました。
昨年末に「道成寺」を終えることができ、あぁ来年は少しのんびり…と思っていましたが、全くもってのんびりできない、本当にあっという間に終わった一年でした。

今年の集大成となったのが、11月の自分の会でした。
(その報告をと思っていながら、26日以降、目の回るような忙しさで更新できずすみません…)
長男との初共演や、一人地謡による立合仕舞、特別インタビューや限定菓子など様々な準備に追われました。
そして自分の稽古も。
とても器用なお弟子さんにお願いして、長刀も新調してもらいました。
舞台の設えや自分の芸に関しては勿論反省は多いのですが、やり切ったという達成感はありました。
再来年、更に楽しんでいただけるよう、稽古はもとより、様々な趣向を凝らせるよう頭をひねっておきます!

以下、自分の備忘録として今年の出演記録を残しておきます。
ラフォルジュルネでは非常に多くの方にご来場いただきましたし、神﨑先生の会ではホームグラウンドのはずの能楽堂で不思議な体験をさせていただきました。
記載していませんが、地謡では復曲能などさまざまな舞台がありましたし、非公開の講座も母校中央大学など多く機会をいただきました。

また青年会議所の運動にも多くの時間をかけました。
委員長として狛江がさらによい街になるよう、5月の「狛江ウォーク」など様々な事業を行いました。
人脈は飛躍的に拡がり、会議を通じていろいろなものの考え方を少しずつできるようになってきた気がします。
来年は狛江青年会議所の理事長という大役を担いますが、こちらも精一杯全うしたいと思います。


本年も一年有り難うございました。
来年も一年どうぞ宜しくお願い致します。

中村昌弘

2017年の出演記録

1月24日
狛江能楽教室発表会
番外舞囃子「絃上」

3月13日
金春会定期能
「籠太鼓」シテ

4月2日
むいから能楽鑑賞会
舞囃子「桜川」「熊野」

4月22日
八王子市生涯学習センター講座

4月24日
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン
プレフェス・ア・コマエ
「羽衣」より後半部分

4月30日
円満井会 仕舞「鍾馗」

5月28日
あさおサークル祭

6月25日
円満井会 「絃上」前ツレ

7月18日
座・SQUARE
「熊野」ツレ

7月20日
シテ方4流儀による講座Ⅱ
「船弁慶」

10月1日
能×古武道ワークショップ

10月16日
宗家神﨑流舞の會
「鉄輪」より後半部分抜粋

11月18日
み絲之會 仕舞「八島」

11月26日
第2回 金春流能楽師
中村昌弘の会
「船弁慶」遊女ノ舞・替ノ出シテ

12月24日
狛江能楽教室発表会
番外舞囃子「紅葉狩」


[千紘]
1月17日
金春会「鞍馬天狗」稚児(初舞台)

10月10日
明治神宮薪能「鞍馬天狗」稚児

11月26日
第2回 金春流能楽師
中村昌弘の会
「船弁慶」遊女ノ舞・替ノ出 義経
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初地謡 

自分の会が近づいていますが、あれこれ気忙しい日が続いています。

昨日はみ絲之會。
流儀の後輩女子の立ち上げ記念公演でした。
私も、流儀の女性能楽師創成期に真ん中で突っ走ってこられた高橋万紗先生に、幼少からご指導いただいたということで仕舞を舞わせていただきました。
そして能では、私が小5から指導している河野未有(かわのみゆう)が初めて地謡をさせていただきました。

去年の8月のとある会のときに、今回の同人である村岡さんと林さんに「ちょっと」と呼ばれ、なになに体育館裏で締められちゃうの…?と思ったらそうではなくて(笑)、当時高校一年生にだった彼女を地謡に出してもらえないかという相談でした。
正直悩みまして、その場ではちょっと時間がほしいと返事をしました。

実は彼女は高校へ上がる際、能楽師の道に進みたいという話を親御さんと一緒に話に来て、そのための人生設計まで考えてきていました。
いろんな方にも相談しましたが、とにかくまずは勉強をしっかりやることが第一で、その上で稽古を増やすということにしました。
今まで子供の教室が月4回、自主的に通っていた新百合ヶ丘のお稽古場(集団稽古)が月2回の稽古をしていましたが、加えて個別の稽古をすることになりました。

玄人を目指すといっても、すぐにじゃあ舞台へというわけにはいきません。
とにかく例会は学校の都合がつく限り観るようにとしたので、脇正面でいつも女子高生(もっと小さく見えたかも)がいると、よくお越しになる方はお気づきになっていたかもしれません。
高校生の間はしっかり舞台を見て、よくよく勉強しておくようにということにしていました。

いずれ舞台に立つときのため、僕が受けた講座などでは極力地謡を謡ってもらうようにはしましたし、教室で奉納(お稽古場が神社)があった場合は囃子が入った状態でも地頭をさせるようにはしていました(教室では笛と小鼓も稽古しています)。
でもこんなに早くというのは予想外でしたし、そもそも地謡の一人としては声の質がまだあまりに違い過ぎるのでは…ということもあり、返事を保留させてもらったわけです。

ただ本気で玄人になるのなら、早いうちに舞台から学ぶことが多いほうがいいですし(子方は4回経験)、こういう巡り合わせがあり、そして本人は出たいというに違いないといったところもあり、出す方向で傾いてはいました。
それから稽古をしてみて(当初は半能の予定)、多少お邪魔にはなるかもしれないが、主催者からも地合わせは何度もやるということだったので、お願いすることにしました。

今年の5月に奈良で社中連合の発表会があったのですが、私の社中は連吟熊坂にし、キリの仕舞どころを無本で謡うことにし、十数名編成の地頭をさせました。
若いこともありよく覚えるのでこれならと思っていたのですが、半能から丸能になるという知らせがあり、強吟はまだしも、和吟ですと高低、特に低い声が浮いてしまう状態で、相当に苦しんでいました。
かなり厳しく稽古してきましたが、あとは本人の頑張り次第という状況までにはいきました。

そして当日。
地取の部分は浮いて聞こえましたが、他のところはなんとかついていくことはできたかと思います。
もちろんまだ戦力になるという段階ではなく、これをスタートに課題をもってしっかり稽古に臨んでもらいたいと思います。

来週の私の会で舞っていただく観世流の鵜澤光さんも、女性としてこの道に飛び込み、今や男女で分けることなく同世代を引っ張る存在になってきていると思います。
当日パンフレットではインタビューを掲載していますが、そのあたりの思いがかなり詳しく語られています。
河野にも「女性」という枠内ではなく、1人の能楽師として評価されるようになってもらいたいと切に願っています。

本人にとっても去年の夏から1年以上に亘ったものが一段落し、ほっとしたことでしょう。
ここまでやるのは厳しすぎるかなと思うこともありましたが、心を鬼にして稽古をしてきました。
お弟子さんの稽古は楽しくやりましょう!というほうなので、こちらもしんどいものもありますが、私にとってもこれは始まりです。
今世ではおそらくもう娘は得られないしょうが、彼女を長女だと思ってしっかり育てます。
たぶん結婚式では泣くでしょうね(笑)←気が早い

今回このような機会をいただいたみ絲之會の皆さんに、この場を借りて御礼申し上げます。

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この夏振り返り その1 

甲子園も今日でおしまい。
暑いのはごめんですが、なんだか夏が終わってしまうな…とちょっと寂しさも感じます。
そんなこんなでこの夏を振り返ってみます。

まずは7月20日の「船弁慶特別講座」
お陰様で今年も101名のご参加をいただき大盛況でした。
進行の部分では、思ったよりサクサクいってしまい、レジュメにないことも急遽入れたりしたのですが、みなさんしっかり返してくださって助かりました。
前回は実演の部分が少なかったので、暗くして謡い継ぎという新たな趣向を。
これも概ね好評だったのですが、直前の休憩のときに鼻血が止まらなくなってしまい、暗闇の中ずっと上向きで謡うことに…。
なにはともあれ来年も同じような時期にできればと考えています。
船弁慶特別講座
楽屋でパチリ。


夏休みということで、子供関連のイベントもたくさん。
7月22日、市内老人ホームの慰問公演。
音楽の街-狛江のエリアコンサートの一環として行ってきました。
ちびっ子たちがもんのすごく元気に謡っていたので、おじいちゃんおばあちゃんがびっくりしてしまったのではないかと…。
とっても楽しんでいただいたようでほっとしています。
写真等はこちらにhttp://onkoma.jp/event/2016/07/post-107.html

一日挟んで24日、川崎能楽堂へ。
観世流の鵜澤久先生が26年間続けてこられた催しに、子供たちをお招きいただきました。
今年の春、大塚の居酒屋での女子会になぜか僕が参加することになり、そこで久先生の娘さんである光さんから「良かったら出て~」とお誘いいただき、じゃあということで決まったという流れです。
子供たちにとってもいい刺激になったようで、本当に得難い経験をさせていただきました。

8月2日からは、むいから民家園という古民家園で5回連続のお稽古がありました。
今年は5人集まってくれて、最後の発表会まで謡・仕舞・笛・小鼓を頑張ってくれました。
H28むいから講座
市の職員さんも継続していきたいとお約束いただきました。
狛江能楽教室は今年で6年目、このむいから教室は2年目。
四半世紀を超えた川崎には遠く及びませんが、少しずつ浸透していくよう頑張っていきたいと思います。

8月7日は恒例の金春祭り。
金春祭り
今年は雨の心配が全くなく、日が傾くと涼しい風が金春通りを抜けて過ごしやすかったです。
舞っている方は装束を着て汗だくだくでしたが。
ちなみに前日の金春祭り講座にも補助で参加しましたが、今年も主任講師金春穂高さんに思いっきりいじり倒されました。
来年は誰かに替わってもらおう…。

翌8日も大塚で親子対象講座。
こちらは狛江能楽普及会の主催で、全くの手弁当。
豊島区役所に後援依頼を出し、区報原稿を作り、チラシを作って区内の公共施設や、近隣の学校に全校配布をしたりと全部自分たちで行います。
はっきり言ってこれだけ労力を注いでも大赤字なのですが、何とかして次代に能を伝えなくてはという危機感から動いています。
どこかのタイミングで区が動いてくださるといいのですが…。
10数名ご参加いただきましたが、みなさんとても楽しそうにされていて苦労も吹っ飛びました。

続く

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「道成寺」御礼 

12月13日、金春円満井会特別公演にて「道成寺」を披かせていただきました。
皆様に深くお礼申し上げます。

出来としましては、まだまだ未熟なところばかりでありました。
登竜門とは言われますが、終わった後に新たな境地に立てるものではなく、まだまだ「精進せよ」と思い知らされる曲なのだと思いました。

幕に飛び込んだ後は精根尽き果て、しばらく立ち上がることもできないほど。
とりあえず舞いきることはできましたが、実はいろいろなことがあり「君がシテをやるといつもタダではすまないね」と言われてしまいました…。

鐘入りはお陰様で無事に入ることができたのですが、その場ではあまり感じなかったものの、体にはかなりの衝撃があったようで、少し首の具合がおかしいです。
かかりつけの接骨院に行きましたところ、頭をぶつけた衝撃で筋肉が固まってしまって違和感があるそうで、骨には異常ないようです。
ただ放っておくと間接を痛める原因になるので、しばらく通院は必要とのことです。
いずれにせよ、体は、ほぼ無傷ですみました。


こんなことを言ってはご覧になった皆さんに失礼かとも思いますが、前半「僕は能楽師に向いていないのではないか」という思いも頭をよぎりました。
同年代には素晴らしい能楽師がたくさんいらっしゃいます。
その中で必死にやってきたつもりですが、これでは歯が立たない…そんな風に、ふと。
しかし、終わって皆さんから温かい言葉をかけていただき、改めてもっともっと能に向き合ってみようと思いました。

稽古に励むということも勿論ですが、もっと人間として幅がないことには芸が行き詰まってしまう気がします。
割と物事をきっちり進めたがるほうですが、時には奔放に、エネルギーを持ってがむしゃらに進むことも必要かもしれません。
一見能とは関係のないようなことであっても、目いっぱいやってみれば何かが掴めるかもしれません。
そうした意味では昨年末に入会した青年会議所という組織はいい機会を得られるかもしれません。

直近の能のシテは3月13日金春会の「籠太鼓」となります。
今回の舞台は始まる前楽屋で、主後見の髙橋汎先生から「道成寺はうまくやろうとしなくていい。ただ手順を間違えないようにやりなさい」とおっしゃっていただきましたが、「籠太鼓」はただ型をなぞるだけでは面白くも何ともない曲です。
少しずつ内面的なものを、くどくならないように描いていけるように今後努めていきたいと思います。

これからもしっかり芸道に精進して参りたいと思いますので、変わらぬご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

中村昌弘 拝

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「道成寺」まであと10日! ちょっぴりいい席が残ってます 

しばらくご無沙汰しておりました。
ちゃんと生きてます。

いろいろと慌ただしく、10月末に行った道成寺紀行も写真は撮ったものの上げられずじまいです。
(気が向いたら書きます)

今日は申合せ(舞台リハーサル)でした。
「道成寺」の場合は下申合せをやる場合もあるそうですが、今回1回だけ。
実際に三役(ワキ・囃子・狂言)の先生方にお相手いただいて、本舞台で鐘を吊った状態でやるとなると、稽古を重ねてきても想定外になることがあるものです。
(それ以外に思い違いもありましたが…)

あと10日、ラストスパートをかけていきます!


さて切符ですが、円満井会事務所でも、残すところ委託販売していたA席が戻ってきて数枚、GB席という脇正面後方の席が数枚となりました。
ただし私の手元にキープしていた枚数より実際の発注枚数が少なかったりで、現在SS1枚(正面3列目!) 、S席4枚(正面後方2枚、脇正面前方2枚)があります。
ご希望の方はメールか左のフォームからお申込みください。
早い者勝ちです!

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