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2017年を振り返って 

今年の1月は、ああひと月長いな…、と感じたものでしたが、振り返ってみると今年もまたあっという間でした。
毎年忙しかったな、と思いますが、今年はまた更新したと思います。
良く倒れないなと思いながら、何とか走り切った、そんな1年でした。

シテとしては「鉄輪」「井筒」の二番。
「鉄輪」は昨年半能をさせていただき、丸能でとなり、自分としては思い切って「やって」みたという舞台でした。
「井筒」は能楽師として一つの節目となる曲で、舞台上でなんだかあっという間に過ぎ去っていった幸せなひとときでした。
舞囃子やツレの機会もたくさんいただきました。

手帳を見直すと、いろいろなことをやってきました。
雅楽との合同講座、早朝からの泊りがけ講座、初めての国分寺でのイベント、今年から始まった先生の講座でのアシスタント、いろいろ仕掛けてみた社中会、母校中央大学でのインド文化との比較講座、恐らく能楽界前代未聞の地味すぎる企画を入れた4流儀講座、お弟子さん19名の地謡での仕舞、老人ホームへの継続訪問、ラジオやテレビの収録、本の取材、稀曲・復曲・新曲の数々、来年その先に向けての準備…。

そして、今年1年務めさせていただいた狛江青年会議所理事長職。
年が変わるその瞬間までが任期ですので、まだ気を緩めることはできませんが、時間としては残りあとわずかとなりました。
恐らく能楽師としては一生経験できない様々な体験ができました。
その経験が良い方向に出るか、そうならないかは、今後の私の活かし方次第です。
ただ少なくとも今この段階では本当に得難い経験と仲間を得ることができて、活かさないことのほうが難しいと感じています。

今年関わったすべての皆様に感謝申し上げ、本年最後の投稿とさせていただきます。
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

中村昌弘


【2017年の出演記録】
2月22日~ 麻生市民館公開講座(全3回)
3月4日 いずみ春の祭典
3月12日 円満井会定例能 「放下僧」ツレ
3月14日 青翔会 舞囃子「玉葛」
3月15日 囃子科協議会 舞囃子「高砂」
3月19日 築地社会教育会館講座「雅楽と能」
4月1日 むいから能楽鑑賞会 舞囃子「芦刈」「花月」
4月12日~ 狛江能楽普及会講座(全3回)
4月15日 円満井会定例能 「鉄輪」
4月30日 万葉会 番外連吟「初雪」
6月4日 金春会定期能「芦刈」ツレ
7月19日 4流儀講座「井筒」
7月22日 あさおサークル祭
8月5日 藤菜会 舞囃子「西王母」
8月8・9日 むいから寺子屋“能を楽しく学ぼう”
8月20日 金春五星会 仕舞「嵐山」
9月10日 金春会 「井筒」
9月16日 円満井会定例能 仕舞「清経」キリ
11月5日 名古屋金春会 仕舞「養老」
12月3日 狛江能楽教室発表会 番外舞囃子「邯鄲」

※非公開講座
狛江第六小学校
東京青年医会早朝勉強会
赤羽正光寺花まつり
東京たまがわロータリークラブ卓話
昭和女子大人文学部歴史文化学科
札幌市立山鼻中学校
世田谷生涯大学
中央大学総合政策学部
古武道ワークショップ
千葉商科大学 等
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ふらっとエコルマ、オープンハウス 遊べる、学べる“能図鑑” 

H30オープンハウス表面H30オープンハウス裏面組舞台

来年2018年2月11日(日)、10時~17時まで、狛江エコルマホールにて、ふらっとエコルマ、オープンハウス「遊べる、学べる“能図鑑”」が開催されます。

能を良くご覧になる方にも、また能は全く初めてという方にも楽しんでいただけるよう企画しました。
朝から夕方まで、ホールの施設をすべて使って、それもワンコイン(中学生以下は無料!)、内容も能楽界としてはたぶん前代未聞のイベントだと自負しています!

728席あるホールに本格的な能舞台を組み、実際に舞台に上がって、能楽師の指導の下、舞台上の目線を体験できます(要白足袋または白靴下)。
その他ホールでは、この当日に向けてゼロから5回のお稽古をされた方が、謡、笛、小鼓の発表をしたり、アマチュアの皆さんのミニ発表会もあります。
フィナーレには能装束の着付け実演、曲目解説のあと、金春流宗家憲和師に素謡「翁」をお願いし、私が半能「是界」のシテをさせていただきます。

ホールと同じフロアにあるリハーサル室では楽器体験として、狛江能楽普及会で一緒に活動をしている栗林さんと鳥山さんが笛と小鼓の体験指導をします。

ホールから2階上、いつも講座をしている展示・多目的室では、狛江在住の面打師辻高毅氏の能面の展示のほか、能×文学、能×美術、能×身体と3つのテーマで講演、ワークショップを行います。
能は観たこと、やったことはないけど文学、美術、身体の使い方には興味がある、という方にオススメです。
○文学
夏目漱石など実際に能の稽古をし、作品にも反映されている近代文学を能楽師の実演を交えながら、普段普及会でも講師をお願いしている能楽研究家後藤和也氏にお話しいただきます。
○美術
能の楽器の美を中心に能楽師が説明をします。
普段、楽器の説明となるとどうしても音色や舞台上での使い方ばかりになってしまいますが、鼓の胴に描かれる蒔絵など、それだけで十分美術工芸品としての価値を持っています。
また「道具」としての特別な絵柄があったり、また能面についても普段の能楽講座ではなかなか聞けない部分にスポットを当てます。
○身体
もともと武士に愛された芸能ということで、その所作がいかに理にかなったものか、柔剣雷心館代表永野勝氏に体験もしていただきながらご指導いただきます(動きやすい服装でご参加ください)。
能の所作をちゃんとマスターすることで、人を倒すことができるという不思議な体験ができます。
柔剣雷心館さんについてはこちらをご覧ください。

そして入ってすぐ、ホール前のロビーでは能楽師が説明をしながら、能面や能装束、裃の体験ができるほか、長刀を構えた写真を撮れたりします。
お子さまもOK!家族連れでもみんなで撮れます。
更にミニ舞台では能楽囃子や能装束の部分着付け体験など当日発表のミニ企画もあります。

チラシ表面の左下の絵に釘付けになられた方も多いと思いますが、こちらは漫画「能面女子の花子さん」(著者織田涼さん)のキャラクター花子さんです。
女子は能面を着けて生活しなければならないという掟の家庭に育った女子高生花子さんを取り巻くコメディー漫画です。
講談社さんの全面協力をいただき、複製原画展示やパネル等の展示をご検討いただいています。
また、リアル花子さんがサプライズで登場予定!
一緒に写真も撮れちゃいます!

そのほか館内の至る所に演能写真や能楽トリビアパネルの展示、全部回るとグッズがもらえるスタンプラリーもあります。
更にスタンプラリーを終えた方には最後に豪華景品が当たる大抽選会も行います。
入場料500円で、景品が数万円…なんていうこともあるかもしれません。

切符のご購入方法はこちらをご覧ください。
今回を逃すと、たぶん2度とできない企画です。
寒い時期ではありますが、いらっしゃって絶対損はさせませんので、ぜひぜひお誘いあわせの上ご来場ください!!

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2016年を振り返って 

早や2016年もあと10時間を切りました。
昨年末に「道成寺」を終えることができ、あぁ来年は少しのんびり…と思っていましたが、全くもってのんびりできない、本当にあっという間に終わった一年でした。

今年の集大成となったのが、11月の自分の会でした。
(その報告をと思っていながら、26日以降、目の回るような忙しさで更新できずすみません…)
長男との初共演や、一人地謡による立合仕舞、特別インタビューや限定菓子など様々な準備に追われました。
そして自分の稽古も。
とても器用なお弟子さんにお願いして、長刀も新調してもらいました。
舞台の設えや自分の芸に関しては勿論反省は多いのですが、やり切ったという達成感はありました。
再来年、更に楽しんでいただけるよう、稽古はもとより、様々な趣向を凝らせるよう頭をひねっておきます!

以下、自分の備忘録として今年の出演記録を残しておきます。
ラフォルジュルネでは非常に多くの方にご来場いただきましたし、神﨑先生の会ではホームグラウンドのはずの能楽堂で不思議な体験をさせていただきました。
記載していませんが、地謡では復曲能などさまざまな舞台がありましたし、非公開の講座も母校中央大学など多く機会をいただきました。

また青年会議所の運動にも多くの時間をかけました。
委員長として狛江がさらによい街になるよう、5月の「狛江ウォーク」など様々な事業を行いました。
人脈は飛躍的に拡がり、会議を通じていろいろなものの考え方を少しずつできるようになってきた気がします。
来年は狛江青年会議所の理事長という大役を担いますが、こちらも精一杯全うしたいと思います。


本年も一年有り難うございました。
来年も一年どうぞ宜しくお願い致します。

中村昌弘

2017年の出演記録

1月24日
狛江能楽教室発表会
番外舞囃子「絃上」

3月13日
金春会定期能
「籠太鼓」シテ

4月2日
むいから能楽鑑賞会
舞囃子「桜川」「熊野」

4月22日
八王子市生涯学習センター講座

4月24日
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン
プレフェス・ア・コマエ
「羽衣」より後半部分

4月30日
円満井会 仕舞「鍾馗」

5月28日
あさおサークル祭

6月25日
円満井会 「絃上」前ツレ

7月18日
座・SQUARE
「熊野」ツレ

7月20日
シテ方4流儀による講座Ⅱ
「船弁慶」

10月1日
能×古武道ワークショップ

10月16日
宗家神﨑流舞の會
「鉄輪」より後半部分抜粋

11月18日
み絲之會 仕舞「八島」

11月26日
第2回 金春流能楽師
中村昌弘の会
「船弁慶」遊女ノ舞・替ノ出シテ

12月24日
狛江能楽教室発表会
番外舞囃子「紅葉狩」


[千紘]
1月17日
金春会「鞍馬天狗」稚児(初舞台)

10月10日
明治神宮薪能「鞍馬天狗」稚児

11月26日
第2回 金春流能楽師
中村昌弘の会
「船弁慶」遊女ノ舞・替ノ出 義経

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初地謡 

自分の会が近づいていますが、あれこれ気忙しい日が続いています。

昨日はみ絲之會。
流儀の後輩女子の立ち上げ記念公演でした。
私も、流儀の女性能楽師創成期に真ん中で突っ走ってこられた高橋万紗先生に、幼少からご指導いただいたということで仕舞を舞わせていただきました。
そして能では、私が小5から指導している河野未有(かわのみゆう)が初めて地謡をさせていただきました。

去年の8月のとある会のときに、今回の同人である村岡さんと林さんに「ちょっと」と呼ばれ、なになに体育館裏で締められちゃうの…?と思ったらそうではなくて(笑)、当時高校一年生にだった彼女を地謡に出してもらえないかという相談でした。
正直悩みまして、その場ではちょっと時間がほしいと返事をしました。

実は彼女は高校へ上がる際、能楽師の道に進みたいという話を親御さんと一緒に話に来て、そのための人生設計まで考えてきていました。
いろんな方にも相談しましたが、とにかくまずは勉強をしっかりやることが第一で、その上で稽古を増やすということにしました。
今まで子供の教室が月4回、自主的に通っていた新百合ヶ丘のお稽古場(集団稽古)が月2回の稽古をしていましたが、加えて個別の稽古をすることになりました。

玄人を目指すといっても、すぐにじゃあ舞台へというわけにはいきません。
とにかく例会は学校の都合がつく限り観るようにとしたので、脇正面でいつも女子高生(もっと小さく見えたかも)がいると、よくお越しになる方はお気づきになっていたかもしれません。
高校生の間はしっかり舞台を見て、よくよく勉強しておくようにということにしていました。

いずれ舞台に立つときのため、僕が受けた講座などでは極力地謡を謡ってもらうようにはしましたし、教室で奉納(お稽古場が神社)があった場合は囃子が入った状態でも地頭をさせるようにはしていました(教室では笛と小鼓も稽古しています)。
でもこんなに早くというのは予想外でしたし、そもそも地謡の一人としては声の質がまだあまりに違い過ぎるのでは…ということもあり、返事を保留させてもらったわけです。

ただ本気で玄人になるのなら、早いうちに舞台から学ぶことが多いほうがいいですし(子方は4回経験)、こういう巡り合わせがあり、そして本人は出たいというに違いないといったところもあり、出す方向で傾いてはいました。
それから稽古をしてみて(当初は半能の予定)、多少お邪魔にはなるかもしれないが、主催者からも地合わせは何度もやるということだったので、お願いすることにしました。

今年の5月に奈良で社中連合の発表会があったのですが、私の社中は連吟熊坂にし、キリの仕舞どころを無本で謡うことにし、十数名編成の地頭をさせました。
若いこともありよく覚えるのでこれならと思っていたのですが、半能から丸能になるという知らせがあり、強吟はまだしも、和吟ですと高低、特に低い声が浮いてしまう状態で、相当に苦しんでいました。
かなり厳しく稽古してきましたが、あとは本人の頑張り次第という状況までにはいきました。

そして当日。
地取の部分は浮いて聞こえましたが、他のところはなんとかついていくことはできたかと思います。
もちろんまだ戦力になるという段階ではなく、これをスタートに課題をもってしっかり稽古に臨んでもらいたいと思います。

来週の私の会で舞っていただく観世流の鵜澤光さんも、女性としてこの道に飛び込み、今や男女で分けることなく同世代を引っ張る存在になってきていると思います。
当日パンフレットではインタビューを掲載していますが、そのあたりの思いがかなり詳しく語られています。
河野にも「女性」という枠内ではなく、1人の能楽師として評価されるようになってもらいたいと切に願っています。

本人にとっても去年の夏から1年以上に亘ったものが一段落し、ほっとしたことでしょう。
ここまでやるのは厳しすぎるかなと思うこともありましたが、心を鬼にして稽古をしてきました。
お弟子さんの稽古は楽しくやりましょう!というほうなので、こちらもしんどいものもありますが、私にとってもこれは始まりです。
今世ではおそらくもう娘は得られないしょうが、彼女を長女だと思ってしっかり育てます。
たぶん結婚式では泣くでしょうね(笑)←気が早い

今回このような機会をいただいたみ絲之會の皆さんに、この場を借りて御礼申し上げます。

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この夏振り返り その1 

甲子園も今日でおしまい。
暑いのはごめんですが、なんだか夏が終わってしまうな…とちょっと寂しさも感じます。
そんなこんなでこの夏を振り返ってみます。

まずは7月20日の「船弁慶特別講座」
お陰様で今年も101名のご参加をいただき大盛況でした。
進行の部分では、思ったよりサクサクいってしまい、レジュメにないことも急遽入れたりしたのですが、みなさんしっかり返してくださって助かりました。
前回は実演の部分が少なかったので、暗くして謡い継ぎという新たな趣向を。
これも概ね好評だったのですが、直前の休憩のときに鼻血が止まらなくなってしまい、暗闇の中ずっと上向きで謡うことに…。
なにはともあれ来年も同じような時期にできればと考えています。
船弁慶特別講座
楽屋でパチリ。


夏休みということで、子供関連のイベントもたくさん。
7月22日、市内老人ホームの慰問公演。
音楽の街-狛江のエリアコンサートの一環として行ってきました。
ちびっ子たちがもんのすごく元気に謡っていたので、おじいちゃんおばあちゃんがびっくりしてしまったのではないかと…。
とっても楽しんでいただいたようでほっとしています。
写真等はこちらにhttp://onkoma.jp/event/2016/07/post-107.html

一日挟んで24日、川崎能楽堂へ。
観世流の鵜澤久先生が26年間続けてこられた催しに、子供たちをお招きいただきました。
今年の春、大塚の居酒屋での女子会になぜか僕が参加することになり、そこで久先生の娘さんである光さんから「良かったら出て~」とお誘いいただき、じゃあということで決まったという流れです。
子供たちにとってもいい刺激になったようで、本当に得難い経験をさせていただきました。

8月2日からは、むいから民家園という古民家園で5回連続のお稽古がありました。
今年は5人集まってくれて、最後の発表会まで謡・仕舞・笛・小鼓を頑張ってくれました。
H28むいから講座
市の職員さんも継続していきたいとお約束いただきました。
狛江能楽教室は今年で6年目、このむいから教室は2年目。
四半世紀を超えた川崎には遠く及びませんが、少しずつ浸透していくよう頑張っていきたいと思います。

8月7日は恒例の金春祭り。
金春祭り
今年は雨の心配が全くなく、日が傾くと涼しい風が金春通りを抜けて過ごしやすかったです。
舞っている方は装束を着て汗だくだくでしたが。
ちなみに前日の金春祭り講座にも補助で参加しましたが、今年も主任講師金春穂高さんに思いっきりいじり倒されました。
来年は誰かに替わってもらおう…。

翌8日も大塚で親子対象講座。
こちらは狛江能楽普及会の主催で、全くの手弁当。
豊島区役所に後援依頼を出し、区報原稿を作り、チラシを作って区内の公共施設や、近隣の学校に全校配布をしたりと全部自分たちで行います。
はっきり言ってこれだけ労力を注いでも大赤字なのですが、何とかして次代に能を伝えなくてはという危機感から動いています。
どこかのタイミングで区が動いてくださるといいのですが…。
10数名ご参加いただきましたが、みなさんとても楽しそうにされていて苦労も吹っ飛びました。

続く

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