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駆け出し能楽師の奮闘記
敷居が高いと思われがちな能楽の世界を、能とは関係のない家から飛び込んだ私・中村昌弘の奮闘を通じて少しでも身近に感じていただけたらと思います。

第2弾 初めての檜舞台

R3初めての檜舞台(申込欄なし)-1
10月23日(土)11時より、私のお弟子さんの発表会「万葉会」が国立能楽堂本舞台にて行われます。
その中で、一昨年にも開催した【初めての檜舞台~能舞台で「高砂」を謡う~】という企画を行います。

3回のお稽古を経て、23日の舞台で謡ってみよう!という企画です。
お稽古の会場は国立能楽堂2階の稽古室と大塚・千曲舞台で、1回のお稽古は1時間を予定しています。

謡うのは、かつて結婚式でもよく謡われた「高砂」で約1分。
これを覚えて謡っていただきます。

謡う以外にも、出入りのお作法を含めてお稽古します。
なお、時間があれば少しだけ構えやすり足などの所作もお稽古します。

ご用意いただくものは足袋と着物または浴衣、そして中に着る襦袢などです。
扇はお貸しします。
着物はご持参いただきますが、お持ちでない場合、サイズに限りがありますがお貸しすることもできます。
袴はこちらでご準備しますが、女性で着流しで出演されたい方はそのままで大丈夫です。
なお着付けは能楽師が行いますのでご心配なく(女性能楽師もいます)。

経験の有無、老若男女問いません。
参加費は稽古・発表会含めて5,000円(学生は2,500円)です。
自分で言うのもなんですが、超破格です!

最少催行人数は各教室2名です。
お申し込みは下記フォームよりお願い致します。
https://forms.gle/8fa4bww1Eb28eWiu7

お誘いあわせの上、奮ってご参加ください!!

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  1. 2021/09/03(金) 21:05:23|
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お稽古休止のお知らせ

先程発出されました緊急事態宣言を受けて、明日4月8日以降、宣言解除まですべてのお稽古場(金春流狛江万葉会・狛江能楽教室・あさお謡曲研究会・金春流万葉会大塚教室・金春流万葉会桜台教室)をお休みさせていただきます。
お稽古再開につきましては、宣言解除後お稽古場毎にご連絡させていただきます。



  1. 2020/04/07(火) 21:10:29|
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2018年を振り返って

まもなく2018年も終わろうとしていますが、例年にも増して年の瀬感がありません。
ギリギリまで慌ただしい1年でした。
年賀状の作成も最遅記録になってしまいました…。

今年は3月までがまずひとつ大きなヤマでした。
2月のエコルマオープンハウス、3月の自分の会。
ここまでは本当に息つく間もありませんでした。
能のシテとしては6月円満井会定例能、10月の金春会定期能(この近辺も大変でした…)もあり、3番と半能1番です。
その他に水戯庵でもショートバージョンながら半能や仕舞、ツレも6回ほどお役をいただきました。

今年は長男のお役が多かったというのもありました。
3月の「望月」、6月の「自然居士」、9月の「嵐山」。
「望月」は羯鼓、「嵐山」は天女ノ舞と囃子事があり、特に後者は国立の周年記念の大きな会で、こちらも大きなプレッシャーでした。
そして12月は「邯鄲」、だったのですが…。
できることはすべてやって迎えたはずの当日にまさかのインフルエンザという事態となってしまいました。
先生の記念すべき日にどうお詫びしてもお詫びしきれません…(スクランブル登板してくださった林美佐さんには本当に感謝です)。

その先生の会“士乃武能”では私も、素謡「翁」の千歳や仕舞の地頭など、身に余る大役をいただきました。
本当に毎日忙しく動き回っておられる中、あの舞台を成し遂げられ、大きな大きな背中を見せていただいた気がします。
本当におめでとうございます。

そして流儀としても大きな節目を迎えました。
昨年宗家継承された金春憲和先生の継承披露パーティー、披露能があり、本格的に81世として始動されました。
流儀として少しずつですが新しい事業等が動き始めていて、私も微力ながら尽力して参りたいと思います。
来年以降の活動に是非ご期待ください。

仕事以外では4年間在籍した狛江青年会議所を今日(40歳を迎える年の12月末日)を以て卒業となります。
この時間軸だけ他とずれているように錯覚するほど本当に濃密な日々でした。
能楽師では絶対に関わることのなかったであろうことに、仲間とともに必死になって取り組めたことは何にも替え難い経験となりました。
この経験を生かすも殺すもこれからの自分次第です。
来年も外部監事として少ーしだけ関わらせていただきますが、これまで割いていた時間を、ここで得た新たな視野をもとに、斬新な取り組みをしていきたいと思います。

本年も有り難うございました。
来年も宜しくお願い致します。


【2018年の主な出演舞台】
1月27日 円満井会 「初雪」ツレ
1月30日 麻生市民館公開講座
2月11日 エコルマオープンハウス 半能「是界」ほか
2月14日 狛江能楽普及会講座
3月3日 中村昌弘の会 仕舞「藤戸」、能「望月」
3月25日 川崎能楽堂公演 「舎利」ツレ
3月31日 むいから能楽鑑賞会 舞囃子「八島」「天鼓」
4月14日 円満井会定例能 仕舞「雲雀山」
5月25日 大宮薪能 「土蜘」胡蝶
6月30日 円満井会「熊坂」
7月11日 4流儀講座「高砂」
10月6、7日 鎌倉薪能 半能「石橋」ツレ
10月7日 金春会「吉野静」
10月31日 大阪金春会「清経」ツレ
11月11日 金春会「俊寛」成経
12月23日 狛江能楽教室発表会 舞囃子「巻絹」
12月24日 水戯庵 半能「敦盛」

千紘
3月3日 中村昌弘の会 「望月」子方
6月24日 轍の会 「自然居士」子方(シテ櫻間金記師)
9月15日 国立能楽堂開場35周年記念公演 「嵐山白頭」子方・勝手(シテ金春安明師)



  1. 2018/12/31(月) 23:02:43|
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いよいよ間近!中村昌弘の会

第三回チラシ表第三回チラシ裏
いよいよ間近となりました「第3回 金春流能楽師 中村昌弘の会」
先日事前講座を行いましたが、その際に配布しました詞章と簡易ガイドを以下に掲載しますので、もし宜しければご覧ください。
(メールで送ってほしいという方はコメント欄の「管理者にだけ表示を許可する」をチェックの上、メールアドレスを記載ください)

切符もまだ承っておりますので、ご希望の方は左上のフォームからお申し込みをお願い致します。
会の詳細については過去の投稿をご覧ください。
http://kakedashino.blog11.fc2.com/blog-entry-1149.html

多くの皆様のご来場をお待ちしております!!

望月詞章1望月詞章2望月詞章3
望月1望月2


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  1. 2018/02/20(火) 11:24:20|
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万葉会錬成会

「先生、合宿しましょう!」
という一言から今回の錬成会が始まりました。

昨年伊勢に奉納に行きましたが(過去の記事参照)、そのメンバーが中心となって今回企画してくださいました。
伊勢のときは最後時間がいっぱいいっぱいだったり、お金が足らなくなったりとダメ幹事っぷりを発揮してしまったために、「先生になにもさせるな」というのがお弟子さんの合言葉だったそうです(笑)

万葉会というのは幼い頃からご指導いただいている先生の会で、僕が小学校に上がる前に高尾山の薬王院でやはり錬成会をしたことがあり、その後まもなく妹が生まれたこともあり僕は参加できませんでしたが、もう一度伊豆のあさばであったそうです。
会としてはそれ以来、実に約30年ぶりの実施となりました。
この錬成会を行うにあたり、もちろん先生にもご相談しましたが、先生は遠出は大変とのことで、僕に一任してくださいました。

参加された方は20名、そのうち同伴のご家族が2名、大先生のお弟子さんのゲスト参加が1名でした。
近場の箱根ということもあってか、大勢ご参加いただきました。
そして、御好意に甘えて家内と子供2人も同伴させてもらいました。

さて錬成会中身ですが、いろいろ案が出た中で、先輩の会での稽古を参考に「100番稽古」という形にしました。
先輩の会では「100番仕舞」なのだそうですが、謡しかされていない方もいるので独吟も含む形としました。
他にみんなで一緒に舞う有志相舞、有志連吟も入れ、最後に千秋楽で100番としました。

長男も「高砂待謡」の独吟と、先日の五星会で結局僕の後ろに隠れていた仕舞「老松」をやる予定だったですが、寝転がるわふざけるわで全然…。
僕も3歳で初めて舞ったときは実は先生と一緒だったのですが、薬王院に行ったときは覚えている謡を頼まれてもいないのにみんなの前で方っ端から謡っていました。
この照れ屋は治るものなのか。
来年の自分の会で仕舞をと考えていましたが、これだと番組に載せるのは相当勇気が要るな…。

さてその100番稽古ですが、最大で1人13番。
お稽古歴は10年を超える方も3名ほどいらっしゃいましたが、他は5年弱が2名、ほとんどが2年程度、今年の春に入られた方もいらっしゃいました。
2日合計約6時間。
正直、大変過ぎて音を上げてしまうんじゃ…と心配していましたが、皆さん大変といいながらとても楽しそうでした。

夜の宴会も実は多芸だったという方が多く、大盛り上がり。
子供たちもたくさん遊んでもらって夜はぐっすりでした。
錬成会ぐっすり

お茶菓子はこうしたものが。
錬成会お菓子
伊勢のときもそうだったのですが、曲にちなんだものがあるのです。
狐の砂糖菓子(「小鍛冶」)、鞍馬杉というコロンみたいなお菓子(「鞍馬天狗」)。
そして右下にある5つの丸いお菓子。
稽古のときに京観世という観世水をあしらったお菓子のことをお話ししたら、それを覚えていてくださって手作り詰めてくださったとのこと。
それも奈良にちなんで吉野葛を入れるという気の配りよう!
これ能楽堂土産にできないですかね~。

あっという間の2日間でした。
隔年でいいかななんて思っていたら、「来年は秋にやりましょうか?」なんてお話しが。
初めて顔を合わせるお弟子さんが多い中、これだけ和気藹々とされていて、ああよかったな~と実感できるひとときでした。



  1. 2014/09/02(火) 22:53:02|
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