国立での稽古のあと、父とナイターを観に東京ドーム行って来ました。
昔はよく行ったものですが、最近は味スタばっかりです。
堀内体制になったあたりからほとんど興味がなくなってしまって…。
国立を17時半過ぎに出て水道橋へ。
時間が時間だったせいかわりとスイスイ歩いていけました。
以前は人人人で、駅の階段を下りるのも一苦労だったような気がします。
規制が厳しくなったせいもあるのかダフ屋が全く出ていなかったのも不思議な感じを受けました。
さてゲームはというと。。。
阪神ファンはさぞや楽しかったでしょうねー。
僕も小学生くらいのときは熱心な巨人ファンで、ほとんどの選手の応援歌を歌えるくらいだったのですが、今は一番多く選手を知っているのが巨人かなぁくらいになってしまいました。
でも今日のスタメン見てたら生え抜きの選手は二岡と慎之助(実は大学の同級生、会ったことはないけど)くらい?亀井もそうかな?って程度。
時代が変わりました。。。
着いて早々、工藤がジワジワ打ち込まれ続くピッチャーも前田以外失点を重ねる有様。
打線は5回の1アウト満塁のチャンスが唯一。
散発3安打じゃどうしようもナシ。
ライトスタンドの横断幕は「はいあがれ」とか「意地を見せろ」とか書いてあって、このあたり何にも知らなくても如何にチーム状況が悪いかわかります。
8回あたりの応援になると、誰彼構わず応援歌が原監督の選手時代の♪アーチを架けろ~…になり始めました。
誰でもいいからホームランを打って1点でも返してくれ!という意味なのか監督へのあてつけなのか、はたまた単にノリのよさげなメロディーだからなのか、なんだか切ない感じを受けました。
11対0だもんな~。
よくグラウンドに物が投げ込まれずに済んだもんだ。。。
ちなみに席は3塁側の8列目とかなり前。
最後せっかくだからヒーローインタビューを間近で見ていこうかと思ったのですが、待てど暮らせど誰も出て来ず(たぶん下柳になるはずだったと思うのだけれど)5分ほどして諦めて帰りました。
結局出てきたんでしょうか???
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- 2006/06/30(金) 23:32:41|
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国立へ稽古に行く前実家に寄ると、僕宛に冊子小包が。
開けてみると
〝これならわかる、能の面白さ〟という本でした。
実は数ヶ月前、写真掲載のお願いが来ていたのです。
曲は
「鶴亀」。
ブログにも書きましたが、相舞がバラけてしまったときのそれです。
最初にこの写真載せていいですか?と郵便がきたときにはよりにもよって2人が完全に違う格好している写真で、見た瞬間大笑いしてしまうほどでした。
掲載していただくのはとても名誉なことですが、これはあまりにも…だったので、もしもう少し揃っている場面があればそちらを、とお願いしておいたのです。
開いてみると、奇跡的にも(?)ちょうど合っている場面になっています。
著者は林望さんで、他の著書も拝見したことがありますが、ご本人も観世流でお稽古されていて非常に読み易い文章になっています。
もし書店で見つけられたらご覧になってみて下さいね。
そして国立へ。
楽屋口にはたくさんの花が。
控え室のモニターを見ると、はーなるほど。
かつてテレビでの企画でウリナリ狂言部というのがあったのですが、今回復活して今日から国立で公演があるのです。
研修舞台でリハーサルをやっていたのですが、見ている間なく稽古室へ。
先生はもういらしていたのですが、来ていた研究生がみんな「もうちょっと時間を~!!」という状態で、僕が着くとえらい歓迎ムードで「早く入って~」ということになり一番に稽古していただくことになりました。
幸い昼間実家で稽古していたのでなんとかなりました。
1科目目が終わってモニターを眺めていると、ナンチャンやキャイーンルー大柴らが映っていました。
しばらく2階に皆さんいたようで、小鼓の先生がウド鈴木に廊下で会って「宜しくおねがいします!!」となんだかわからないけど挨拶されたなんておっしゃってました。
リハーサルは開場時刻ギリギリまでやっていました。
開演時刻になると満員御礼状態。
うーん、羨ましいーー。
- 2006/06/29(木) 22:08:36|
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今日は昨日書いた会の当日。
17時半開演ですが能は一番最後なので、開演1時間ちょっと前に楽屋入りしました。
まず宮の作り物を数人がかりで取り掛かりました。
いつも思うのですが、誰か作り物作成マニュアルみたいなの作ってくれませんかねー。
ここ赤棒地だっけ?とか段棒地はどうやってかけると効率いいんだっけ?なんていつも頭を捻ってしまいます。
いや、自分で作るべきというのが間違いなく正解ですな。。。
ちなみに金春流の場合、屋根の平べったい方を正面に据えます。
これを平入(ヒライリ、漢字間違っているかも)と言うそうです(⇔ツマイリ、漢字は褄?)。
時間があったので楽屋食堂で食事。
日替わり定食を頼むと、いつもの如く向こうから、
「大盛りで?」
と聞かれたので、お願いします!!と答えました。
数分後、地下の調理場からシェフみずから運んできてくれました。
どれどれ…、ってこれ大盛りってゆーか3人前くらいあるんですが(汗)
職員さんがどうオーダー入れたのかわかりませんが、どんぶり自体がかなりでかいもので、作った側もいったいどんなヤツが食べるのツラが見たかったのでしょう。。。
「残したら罰ゲームですよー」
なんて言われましたが、問題なく完食です!
しっかりエネルギー補給していざ舞台。
が、
出だしから失敗。
昨日シテから少し地謡寄りにということだったので、奥目にセット。
でも板目一枚ずれてしまっていて、宮を乗せるとき後見に位置を修正していただく結果に…。
考えてみれば、前を見て階がどうこうより大小の間に中心が来ていないと中入りのときに苦労するのは自分なのです。
先日の「石橋」のときは前寄りなので前に目標物を定めるべきなのですが、今回は後ろ寄りに置くのだから後ろに目標を定めるべきなのです。
そして気を取り直そうとしているうちに中入へ。
装束の間で入念に確認しておいたので大丈夫なハズ、でした。
中入前の打切で風呂敷包みの装束を持って舞台に入り、ひとまず後見座に着座。
主後見に続いて大小の後ろに着座し風呂敷を広げ、おもむろに準備…と思いきや、後見のお2人が百戦錬磨のためあっという間に唐織と面を脱がせ終わってしまい「早く!早く」との声が。
慌てて大口(袴状の装束)を出すものの天冠に絡まるアクシデント。
その後は落ち着かせようと思いながらも、副後見が作り物の中から鬘帯を要求しているのに反応が遅れたり、渡す順番を間違えそうになったりとミスの上塗り。。。
それでも後見が非常にテキパキと着付けられたため、余裕の完了とはなりましたが…。
その後切戸の開け閉めが一段落して、しばらく装束の間で凹んでしまいました。
終わったあと大目玉かと思いきや、「あの位置よりこっちに座ったほうがいい」とか「ああいう場合はこうしたほうがいい」とか「こういうのは頭で考えるより経験だから」とか皆さんにいろいろと温かい言葉をかけていただきました。
もし次チャンスをいただけるなら今回の教訓をすべて活かせるように頑張ります!
そうすることが何よりの恩返しだと思いますので。
帰り、今日は装束の運搬がないのでちょっと一杯(正確には3杯)。
今日のこととかいろいろアドバイスをしていただいたりしました。
ちょっとのつもりが閉店まで。
先輩、ご馳走さまでした!!
- 2006/06/28(水) 23:41:23|
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床屋で、
「お疲れですね~」
と店員さん。
カットの最中ずーっと舟漕いでたのでさぞや切りにくいことだったでしょう。。。
今日はそんなにハードでもなかったはずなんですがねぇ。
7時間近くしっかり睡眠をとって7時半に起床。
午前中は申し合わせ。
僕は働キなので行かなくてもいいのですが、いろいろ確認しておくために伺いました。
ついでに働キについて少し。
シテ方の場合、幕を揚げたり切戸を開けたり、また装束付けを手伝ったりといろいろと基本的に裏方をする人のことです(囃子方の場合舞台上での作業が少しあります)。
今回は
「竜田」なのですが、この曲は一畳台と宮の作り物が出るためこの運び出し・撤収の作業もします。
能の場合、緞帳や暗転なんてことがないのでこの出し入れ一つにしても、舞台の一環としてできるだけきれいな所作でしなければなりません。
それともう一つ、シテが作り物に中入して装束を着替えるためそのお手伝いもしなければなりません。
脱いだ装束を小さく丸め、後シテを後見が着付けるときに風呂敷から出して渡すのがその役割。
簡単、といえばそうなのですが、楽屋であれ作り物の中であれ中入の装束付けは如何に早く如何にキレイにつけるかが勝負です。
そんなときに順番の違うものをお渡ししてしまったり間の抜けたことをすれば、さすがに舞台上でブン殴られることはないでしょうけど(笑)あとで大目玉は間違いありません。
しっかり落ち着いて臨まねばなりません。
さてさて、午後は出稽古に。
謡がちょうど同じ「竜田」でした。
後半はずーっと強吟の謡が続くので皆さん大変そうでしたが、少しづつ上達されているなぁというのがよくわかってこちらは嬉しい限りです。
そして冒頭の床屋。
移動中笛の稽古のために
〝乱〟の唱歌をずーっと頭の中で唱えていたせいか(うろ覚えのものをしっかり覚えようとするのは思った以上に体力を消費します)、東京が夏日一歩手前の蒸し暑さに襲われたためか、椅子に座って1分と立たないうちにレム睡眠におちていました。
これで元気になったので夕食はこんな感じに作ってみました。

・鶏モモ肉のキャベツ蒸し
・にんじんとトマトのサラダ漬け
・中華風わかめスープ
・ご飯と生卵
・野菜ジュース
我ながらヘルシーなり!!
- 2006/06/27(火) 21:49:36|
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午前中から稽古会。
「忠度」「山姥」「舟弁慶」「経政」の4曲。
「山姥」ではツレを勤めました。
今日はワキの出、間狂言は省略したので1時間ほどでしたが、想像していたとおり立膝でじっとしているのは結構足にきます。
当日は更にプラス40分くらい。
今日の感じだと絶対無理!ってことはないのですが、できればもうちょっと体が軽いほうがいいかもしれません。
そうそう、つい最近実家に電子体重計なるものが入りました。
乗ってみると…あれれ、72.5キロ???
昔ながらのアナログ体重計は70キロくらいを指しているのですが。。。
いっちょダイエットすんべか!!
そのあと事務所に寄ってお手伝い&事務長のご機嫌伺い。
2時間ほどハンコ押しを手伝って18時半ごろ帰宅。
家を出る時間が遅くて帰る時間はこんなもんだから、両サイドの住人は僕のこと一日中ゴロゴロしてるニートだと思ってんだろうなー、などと思いながら夕食の準備。
昨日安かったので大量に買い込んだ手羽元を圧力鍋で一気に煮込んでみました。
やりながら最初に少し焼き付けたほうが美味かったろーなとも思いましたがそれはまた今度のお楽しみに。
20分くらいコトコト。
レンジで作った温野菜サラダも出来上がり、そろそろいっかと火を止めて蒸気を抜こうとすると、
うわぁー!キッチンに大雨がーーーー!!危うく火傷するとこでした。。。
キッチンマットはびちゃびちゃになっちゃったので即洗濯機行きです…。
でもホロホロになって美味かったので許す!
- 2006/06/26(月) 21:03:32|
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昼間稽古して帰ってきてからはテレビをダラダラと見ている生活。
いかんなぁ~、やるべきことはいっぱいあるのにー。
夕方のニュース。
〝名題下〟という人たちの特集をやっていた。
歌舞伎で端役(と言い切っていいのかな?)を専門にやる人のことらしい。
好きで歌舞伎界に入った家の子ではない人たちがここに属するらしい(一部誤解があるかもしれないが)。
特集では別に悲壮な感じではなかったのだけど、能よりも庶民的なものとして出来たはずの歌舞伎が、より封建的な制度になっているのだなぁとちょっと驚いた。
(だからこそ猿之助のような存在がうまれたんでしょうけど)
そのあと大河見からTRICKへ。
仲間由紀恵漬けだ。
どうでもいいけど、この人初めて登場した回のコケるシーンで「にゃあ~!」って言ってたけどあれは演出なんだか??
NHKにしちゃあ柔軟だな、と思ったもののそれ以前に三谷幸喜がNHKらしからぬ演技してるからまぁいいのか。
来週は亀山攻めで吉兵衛の最期になりそうな。
間違いなく泣いちゃうな…。
そのあと情熱大陸。
今日は奈良美智。
妹に録画しといてって頼まれてたもんで見てみた。
あんまりよく知らない人だったけど妹が画集持ってたので、最近になって絵と名前が一致した。
でも読み方間違えてて女の人かと思ってた。
すごいよなー、人生設計ゼロで描きたいから描いてるって生活。
朝起きて舞いたいから舞って謡いたいから謡って、でそれを人にいいって言ってもらえたら最高なんだろうなー。
でも自分自身よくわかってるんだけど、僕にはこういうどっからどー見ても芸術家ですっ!みたいな生活はどだい無理。
スーパー行って特売品の鶏肉の量と家での需要を細かく計算したり、やみくもに笑顔振りまいてみたり、能はどうあるべきかと小難しく考えたり、自分から積極的にあらゆるものに縛られようとしてるもんなー。
もっとも僕はM気があるほうだから(師匠からもそう言われたし)、それはそれで心地いい気がするのだけど(笑)
ま、オチがないということで。
- 2006/06/26(月) 00:31:42|
- 考えごと(いろいろ)|
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実は家計簿をつけています。
始めたのは大学生の頃からで、ヒマにかまけて飲みまくっていたとき「こりゃ一月にいくらお金使ってんだ?」と思ったのがきっかけ。
大学の頃のバイトも事務所も25日が給料日だったので、だいたいそのあたりに〆ることにしています。
一人暮らしを始めて、当然食費は増えました。
今は家で食べる分を食料品代、他を外食費、飲み代と分けて計算しています。
調べてみると一月の食料品代は17,000円くらい、外食費は3,500円くらいが平均でまれに8,000円くらいになってます。
飲み代は暇なときほど高くなる傾向で振幅が大きく、ほぼゼロのときから20,000円くらいになるときもあります。
自分では切り詰めている気はないのですが、周りの意見を聞くと飲み代別の食費が2万程度というのは割と安く収まっているようで。
週1~3食くらい実家で食べていたり、昼は弁当を作ったりしているせいなのでしょうか。
今月は事務所の給料がなくなって始めての集計。
覚悟はしていたものの数字となって現れるとなかなかにキビシイものがあります。
よく友達からこういう仕事をしていて収入はどのくらいあるのか聞かれますが、平均すると普通のサラリーマンよりずっと安いし好きじゃないとやってらんないよ~と答えています。
これから収入が増えるという保障はなく、ふと将来的に不安になってしまうことも正直なところあります。
でも今は将来のためにたくさん稽古をするべき時期。
前にも少し書きましたが、能楽師は30までに基礎をひととおり習得するのが目安だそうで、そう考えると僕はあと2年ちょっとしか時間がありません。
700数日。
苦しくとも充実した日々にせねばなりません。
- 2006/06/24(土) 22:24:23|
- 一人暮らし|
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昨日の昼、
「埼玉スタジアム行くから24時に永田町駅集合な!!」とバイト時代の先輩から電話。
パブリックビューイングに行こうというお誘いなのでした。
でも、遠いし明け方4時まで起きてらんないしー。
「非国民め!」と言われながらもお断りしてしまったのですが、結局先輩は他の友人を誘って行ったそうです。
スタジアムから職場に直行すると言っていましたが、今日は仕事になったんでしょうか???
で、僕はというと別の先輩が家で一緒に見よう!ということになっていました。
スタジアムの先輩も誘ったのですが「気合が足らん!」と一蹴されてしまいました。。。
(ちなみにこの先輩、言動が右翼チックですが、実はただの鶴瓶似でビール腹のおっちゃんです)
これで我が家は3試合ともミニスポーツバー状態に。
タクシーで1000円位で着く所に住んでいるので3時くらいにくるのかな、と思っていたら22時ちょっと前に電話が。
「今駅に着いたんだけど、何か買ってくモノある~?」
って、ええ~!?この時間からスタートですかい!??
結局チェコ対イタリア戦からビール飲みつつ観戦。
ちなみにこの先輩方それぞれ4つ上と5つ上。
なんともパワフルな30代です。。。
- 2006/06/23(金) 20:55:17|
- 日常|
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ふへぇ~、疲れたー。
書き物をしていました。
形附の書き写しです。
形附というのは能の動きを書いたもので、たとえば「正へ一足出指シ右受ケヒラキ、ハネ扇二ツシナガラワキ方へ行」なんて感じです。
本文と混同しないようにするためか、基本的にひらがなは使わずカタカナで書いていきます。
師匠から
「山姥」の謡本をお借りしているのですが、この分量の多いこと多いこと。
今度やるツレの分だけならごく僅かな量なのですが、ついでにシテの分もと思ったら大変。
残りは明日にしとこー、と思ったら、書き写していた自分の本の後ろのほうに大小の手附が書いてあるじゃあありませんか!!
どーしよー…。
これそのまま書いていったらごちゃごちゃしてどっちも読めなくなっちゃうじゃん、トホホ。。。
そんなこんなで今年の予定追加
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10月9日 鎌倉薪能
「紅葉狩」ツレ 於:大塔宮(鎌倉宮)
- 2006/06/20(火) 22:44:41|
- 考えごと(能楽)|
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昨日はバイト時代の先輩と焼肉を食べて景気づけしてサッカー観戦に臨んだのですが…、
柳沢めーーー!!まぁそれはそれとして。。。
昼間は流儀の社団法人総会。
今まで事務員として運営側の立場だったのですが、今回初めて会員としての参加でした。
議事のあと、懇親会としてランチとボーリング大会がありました(セットになっていて安価なのです)。
ランチはバイキング形式で、金春流の欠食児童と呼ばれる僕は猛烈にかっ込みました。
昨日の焼肉とあわせて1キロは増えましたな。
でも来月
「山姥」のツレが控えているのですが…。
ボーリングはそれはそれは…。
事務員時代は人数を考えてやらないことが多かったのですが、今回久しぶりに参加。
事務局長から「若いんだからもっとしっかりせえ!」と。
来年は練習してきます。。。
そのあと国立へ稽古に。
行くと「研鑽会のビデオできてますよー」ということだったので早速見せてもらいました。
実はあのあと、さる囃子方の先生から舞について褒められたこともあってどんなもんかな~と楽しみに見たのですが、、、
全っ然だめじゃん!!・手の動きがキツイところがある
・足の裏が見えすぎ
・ネジるときの足がきたない
・男舞とキリの流れがイマイチ
・表情が険しい
・袴が長い
・てゆーか見ていてあんまり面白くない…
もちろんちょっとは成長したかな、と思える部分もなくはなかったのですが、これはちょっと…。
いつも師匠からご注意を受ける部分や、自分自身気になっていた箇所があんまり改善されていないのです。
正直、ガーン、です…。
- 2006/06/19(月) 21:35:03|
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先日書いた
「芭蕉」「天鼓盤渉」の地謡を謡ってきました。
まず「芭蕉」。
謡うたびいつも思いますが、難しいです、この曲。
1割くらいしか理解できてないかもしれません。
そんなんで謡ってんのかよーっ!とお叱りを受けそうですが、正直言ってそうなんです。。。
〝雪の上の芭蕉〟という文句があるのですが、恥ずかしながらこれをつい最近まで真面目に捉えて、あぁこの曲は冬の曲なんだな~と恐ろしく誤った解釈をしてました。
それ以前に芭蕉って植物自体見たことないし…。
そんな状態でも覚えられちゃうってのは、まだはっきりとはわからない力が潜んでいるんでしょうね。
謡の雰囲気自体は好きな曲なので、次回謡わせていただける機会があったらもう少し自分の中でイメージを膨らませられたらと思います。
それと謡っていて気がついたのですが、後シテの両袖に着けた長絹紐の結び方が通常と違っていました。
シテを勤められた先生は「下に着いちゃうから」(小柄な方なのです)とだけ仰っていましたが、詞章にある
〝氷の衣〟さながらそれが氷の結晶のように見えて、あぁこれもいいかなと思いながら見ていました。
さてこの曲の上演時間が大体2時間ちょうど。
もちろん疲れはしましたが、かかった時間ほど長くは感じませんでしたし、足もまだ余力がありました。
でもこの後キツくなることが十二分に予想できたので、満を持して例の秘密兵器を仕込みました。
血管を圧迫しないようにと薄めのものにしたのですが、これが失敗でした。。。
狂言と休憩を挟んで、「天鼓」
前半は足の痛みもなく謡っていきました。
が、これで前半終了と扇を置きながら足を組み替えたところ、しまった!
痛いツボにはいってしまいました。
秘密兵器を敷いていたので大丈夫かと思いきや効果ナシ。
目立たぬようジリジリ右足を動かして、なんとか左足の上に持っていけました。
これは膝が痛くなるパターンかも、と心配でしたが1時間40分、無事最後までもちました。
こんなことばっかり書いてると、舞台に集中してないように思われちゃうかも知れませんが、それは全く別!!
全力で謡ったつもりです。
ただこの長丁場。
今日はご覧になったお客さまも大変だったのではないでしょうか。。。
ちなみに。
秘密兵器はぺちゃんこの果物ネットとなって僕の足袋から出てきました。。。
- 2006/06/18(日) 21:16:43|
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昨夜、ついついオランダ対コートジボアール戦を見てしまい夜更かし。
早く起きるつもりだったのに~。
今日は久々に1日オフ。
笛方の友人2人から美術館の招待券をもらっていたのでハシゴです。
能楽のなかで笛ってやっぱり一番芸術的要素が強いんでしょうかねぇ。
まず初めは、
オペラシティーアートギャラリー
「武満徹Visions in Time展」名前はどっかで聞いたことあるけど、なんのヒト?ってレベルです(汗)
見に行ってきた記憶をまとめると「日本を代表する現代音楽の作曲家で、美術界からも大きな影響を受け、映画音楽など幅広い活躍を見せた人」ってな感じでしょうか。
楽譜ばっかの展示だったらチンプンカンプンだな~と思っていたら、意外にも楽譜はわずか。
それに楽譜もノーマルなものばかりでなく〝図形楽譜〟といわれる五線譜がなくてヘンテコな図形が書かれてたり、あるいは立体だったり、色とりどりだったりでなんだか不思議。
チョロチョロっと注意書きがあって、うーんと、風のように呼吸しなさい、だったか、そんなことが英語で書かれていました。
他には自身や親交のあった人の絵画等の作品や(作品はありませんでしたが故観世寿夫師とも親交があったようです)、彼の携わったコンサート・映画のポスターなどがありました。
絵画はほとんどが抽象画。
〝無題〟っていう作品も結構あって、書いた本人自身なにがしかのテーマがあったわけじゃなく、心に浮かんだものを描いているという感じのものも多々ありましたが、ほわぁ~って感じで惹きこまれてしまうものもありました。
試聴コーナーみたいなのがあったので聞いてみましたが、やはり現代音楽特有の不協和音、といっては言いすぎだけど、とっても不安な感じの音が流れてきました。
でもこれも聴いてみるとなかなか興味深いので、今度代表曲であるノベンバー・ステップスを聴いてみようかな、と。
開館時刻から間もないこともあってか、そんなに混んでいるということもなくゆったり観ることができました。
建物自体が新しいということもありましょうが、白を基調としたモダンな造りも落ち着いていて良かったです。
さて次。
出光美術館名品店Ⅰ入り口のエレベーターがちとオシャレだなーと思って中に入って行くと、げ!混んでる。
土曜の13時、ゆっくり起きてご飯前に出掛けますかという時間なんでしょうか?
この時点でだいぶ気が萎えました。。。
順路を思いっきり逆走してしまい、外の見えるほうへ。
ビルの9階、さすがに眺めがいいです。
下にお堀が見えましたが、苔だか水草だかで水が緑色。
そういやなんかでお堀をトライアスロンコースに入れちゃえ!案が出てるとかって話をききましたが、このままだと肉体的というより精神的にキツいレースになっちゃうんでは???
気を取り直して展示。
絵巻・室町屏風・中国陶器・書が主なテーマです。
ゆっくり観たいんだけど、やっぱし混みすぎ。
ざーっと流して出てきちゃいました。。。
でも面白いのもありました。
当麻曼荼羅図は宮崎駿が好きそうなごちゃごちゃした建物があったり(絶対見方が間違ってると思うけど)、地獄の絵は、あ~まさに
「歌占」の世界だなーとか。
あと放屁が得意な男の絵巻だったかそんなものがあったんですが、なんなんでしょ?
おまけにこのヒトのこと前にも何回か聞いたことがあるような気がするんですが、ひょっとするとちょっとした有名人なのかー?
能のネタとしては無理そうだけど、狂言なら出来そうな気も。。。
ま、たまにはこういうのもいいかもしれません。
でも蒸し暑かったせいか、ここのところの疲れのせいなのか、帰ってくるともうぐったり。
明日もハードだし、今日はワールドカップはそこそこに早いとこ寝ることにします。
- 2006/06/17(土) 22:20:19|
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夕方国立で稽古。
太鼓は
「三輪」、大鼓は
「田村」、笛は
〝大ベシ〟でした。
笛はいつものとおり酸欠になり、終わってから1時間くらい頭が痛かったです。
脳細胞がかなりの数死んでるんじゃないでしょうか…。
そういえば昨日書いた秘密兵器について。
実はコレ。

単なる果物用保護ネットです。
こんなモンをたいそうな呼び方しよって!!とお叱りを受けそうですが、カレ、結構働いてくれるんです。
使い方は、小さく切って足袋の中に忍ばせておくだけ。
能楽師はほとんどの人が足に座りダコというものがあって(自分の足を写してみようかなと思ったのですがあまりにお見苦しいのでやめました…)、板の間に座っていても痛くないのです。
(むしろふかふかの座布団なんて贅沢なものに座るとテキメンに痺れてしまいます)
ですが、あまりに長い時間座っているとこのタコバリアーでもさすがに耐え切れず激しい痛みに襲われます。
痺れは治すテクニックも心得ているし、耐えることは可能なのですが、痛いのは非常にキツイです。
わかります?運動してもいないのに汗ダラダラになり、それでも涼しい顔してじーっと座っていないといけないあの辛さ。。。
それを軽減してくれるのがカレなのです。
もちろんこれで全然楽勝!とはいきませんが、かなり違います。
でも量を間違えるとかえって足首の血管がつまり痺れがはやくなったり、変な位置に動いてしまって座っているあいだじゅう気持ち悪い思いをしなければならないので注意が必要です。
- 2006/06/16(金) 23:24:10|
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夕方から国立で稽古、のハズが明日に変更になっていました。
ということは、明日は3科目ばーん!になっちゃうわけですね。。。
それから下の本舞台で申し合わせ。
「芭蕉」「天鼓」2曲の地謡です。
2曲謡うのは金春流では決して珍しいことではないのですが、これは長い。
「天鼓」が約1時間半、「芭蕉」にいたっては2時間オーバーしかねない大曲です。
今日はワキの出、間狂言ナシでしたがそれでも2時間半はゆうにかかっていました。
この歳で座椅子を使うのはさすがにプライドが許さないけれど、これは久々に秘密兵器の出番だな…。
- 2006/06/15(木) 23:21:59|
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さすがに疲れたのか、いつもは何もなくても純情きらりが見られる時間には起きているのに、今日は起きたら10時。
そろそろ暴れん坊将軍が始まっちゃう時間だ。。。
さて、昨日のこと。
昼過ぎに実家に寄り、申し合わせの録音で4回舞いました。
これできっちり100回に。
でもこの4回はどれも手ごたえのないものでした。
体の奥がぐったりしていて、動いていてキレがないなという感じ。
それに気をとられて集中力のない舞になるという悪循環に陥っていました。
もう少し舞おうかとも思いましたが、もうこれは会場の緊張感にゆだねるしかないなとこれで切り上げ国立へ向かいました。
駅まで歩く間、やっぱり足取りが重く感じられます。
気休めだとは思いながらも、薬局で栄養ドリンクを買って飲み干しました。
開演1時間程前、楽屋に到着しました。
モニターを見ると早くもお客さまが続々と入っているようです。
毎回この会は満員札止めになるそうですが、今回もその勢いです。
時間は早く過ぎ、
「清経」が始まりました。
それから50分ほど過ぎ、〝腰より横笛~〟とクライマックスに差し掛かったころ、着物を着なおし仕舞袴にはき替えました。
普段の地謡袴と違い正絹のバリッとしたものです(高いので僕はこれ1つしか持ってません)。
扇も金扇を出して帯の間にさします。
扇は仕舞のときに許されるオシャレのようなもので、シテのセンスで決めることができます(とはいえあんまり見当はずれなものはダメですが)。
金地に金春雲、白の鶴菱紋様が五星の位置に配置されている扇にしました。
これは昨年
「道成寺」を披いた先輩の配り物です。
白が入っているので(能では白は最も高貴な色とされています)念のためもう1本用意していたのですが、今日も観に来て下さった師匠にお聞きしたところ「これでいいよ」ということでした。
「清経」終了後10分間の休憩を挟み、いよいよ出番です。
切戸口の時計が18時15分を指したとき、「そろそろ出ましょうか」ということになり、「よろしくお願いします」とご挨拶。
切戸は師匠が開けて下さいます。
落ち着いているつもりでも、体をかがめ右足を舞台に乗せるとやはり緊張に襲われます。
でも申し合わせのときに猛烈にしてしまっていたせいか、程よい緊張感という感じ。
正面を向き所定の位置まで行く間、「見所が一杯だ」とか「最前列に見覚えのある顔が」なんてことが頭をよぎっていました。
扇を持ち謡い出す、このときが緊張のピークです。
〝これまーァァでなりや…〟
休憩明けでまだ少しざわつく見所に謡いかけました。
オレ様の声で鎮めてやるワイ!なんて余裕は当然なく、声が通るかなという感じで声を出していきました。
やはり緊張しているせいか、いつもと違う響き方をしていると感じることもありましたが、気にせずに謡うように努めました。
そして男舞。
「ヒー!!」という笛の音を聴いて達拝を解きます。
きた!という感じですが、もう胸を激しく叩くような感覚はなくなっていました。
ただ師匠から教わったことを忠実にやり遂げようという気持ちで一杯。
それでもときどき、「広い舞台で舞えるのは幸せだなぁー」なんて気持ちが湧いてくるのですが、「いやいや、そんな感覚に浸っている場合じゃないな」と打ち消していました。
二段の途中後ろを向いて扇を取り直す形があるのですが、そのときに囃子方・地謡が目に入り、なんだかジーンとしかかりましたがこれも押さえて舞うことに集中するよう心がけました。
〝都へとてこそォ 帰りけーりー〟
12分ほどの舞台を終え切戸に引いていきます。
背中には温かい拍手を感じて。
終わった。。。
楽屋で師匠や地頭の先生から2、3の御指摘をいただきました。
僕自身も反省すべき箇所がいくつか出てきました。
でも、今回のこの
「小督」が僕の偽らざる実力です。
これ以上でもこれ以下でもない。
やり残した、という想いは全くなく、力は出し切ったと思います。
これで足りない部分は、実力不足以外の何者でもありません。
なのでご覧にいただいた方で「ここがダメ!」という点がありましたらどうぞ遠慮なくお書きください。
それは今後の芸の向上の種となります。
でも僕はそれを消化するのに時間はかかると思いますが…。
なにはともあれ、
終わったあぁー!!
- 2006/06/15(木) 13:28:52|
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午前中、本番前に師匠に見ていただく最後のお稽古でした。
舞いに舞った成果を!と意気込んで臨みましたが、都合7箇所の修正すべき点が…。
でもこうなることは十二分に想定内のこと。
必死で師匠の言葉を胸に刻み込み、忘れないうちに実家で体に叩き込みました。
そして16時、いざ国立能楽堂へ。
行きがけの電車のなかでは、なんとなく緊張し始めているなぁという感覚がありました。
でも楽屋に入るとだんだん落ち着いてきちゃうから、我ながら不思議なものです。
初番は観世流の
「清経」だったので地裏で見学。
目的はワキ方。
秋にこの曲のツレが控えているので、そのための勉強です。
過去2度勤めましたが、そのときはいずれも下宝生流。
今回は福王流です。
ワキ方勤める粟津三郎は清経の遺髪を妻(これがツレ)に持っていくのですが、その渡し方や笠の脱ぎ方が各流、というか各家で違うのです。
たぶん秋の催しは申し合わせがなさそうなので、これはいい機会になりました。
この次が出番ですが、始まる前、師匠が来て下さいました。
「ニコニコしてて余裕だねぇ」
な~んて言われましたが、それは師匠がいらしたおかげですよー。
あまりガチガチにならず、程よい緊張感で切戸を出ました。
そのときふと「ちゃんと舞囃子舞うのっていつ以来だろう?」なんてことが頭をよぎりました。
研究会などで舞う機会はあるのですが、公式の会で舞うのは若手にはなかなかないことなのです。
えーと座る位置はこのへんでいいんだよな、なんて考えて座ると恐ろしいことが。
2句目なんだっけ…?
謡い出すまでのほんの数秒、頭をフル回転させましたが出てきません。
いやいやここまでしっかり稽古してきたんだからきっと無意識に出るはず。
えいやっ!と謡いだすと自然に口が動いてくれました。
ほっ…。
でもこの動揺で息が浅くなり出だしの謡が荒くなってしまいました。
気を取り直して舞へ。
お囃子や地謡を感じながら、とにかく師匠の教えを胸に舞い、無事舞い切ることができました。
大きな事故はなかったとはいえ、また別の課題が出て、それをまた師匠から教えていただきました。
明日は未熟ではあっても、僕の今もてる力をすべて出しきれる舞台にできるように勤めたいと思います。
- 2006/06/13(火) 23:49:12|
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研鑽会が近づいてきました。
100回舞うぞ!計画は今日で88回になりました。
先日「稽古しすぎ」の件があったためどうしたものかとちょっと悩んだのですが、かといって稽古しなければ当日上手く舞えるものでもないかと思い、ここ数日猛烈に舞いまくってます。
もっともこの計画自体、技術向上よりも精神的な安定が目的でした。
他流立合、そして多くのお客さまの前でプレッシャーにつぶされないようにという、いわばおまじないみたいなものなのです。
もちろん舞い込むことにより心の中にふつふつと湧いてくる想いもあります。
ただあまり想いを込めすぎないよう、その点は注意しました。
気持ちを込めすぎてしまうと、僕のレベルではくどくなりすぎてあまりよい結果は生まないようなのです。
申し合わせの日の朝、最後に師匠に見ていただけるので、そこで舞いすぎた弊害があれば修正し当日の舞台に臨みたいと思います。
しっかし、、、
太ももがパンパンです。
この状態でカイロに行ったらこの先生からも「稽古しすぎです!」って言われちゃいそう。。。
- 2006/06/11(日) 22:14:00|
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昨日の予告どおり、中学校の講座に行ってきました。
この学校では、というかこの地域では3年に1度狂言鑑賞教室というのがあるのだそうで、その事前講座だったのです。
…ってオイオイ、あんた狂言できないでしょ?とツッコミが聞こえてきそうです。
3年前にもこの講座をさせていただいたのですが、最初僕もそう思いました。
でも狂言は実際に今度見るわけで、それならこの機会に同じ舞台でやる能について知っていたって損はないのではと思い、講座では能と狂言と歌舞伎がどう違うかなど触れながら、僕の専門分野である能、その中のシテ方として担当する部分をお話していくことにしました。
さて。
約束の時刻13時半の10分前に到着。
一歩校舎内に足を踏み入れるとなんだか懐かしい匂いがします。
嗅覚って普段その記憶を再現することが難しいので、ふとその匂いに直面すると強烈にそれにまつわる記憶が蘇ってきます。
なんだかニヤニヤしてしまいながら(←アヤシイおっさんですな)校長室に向かい、まずご挨拶。
控え室で紋付袴に着替えて、扇や能面の準備。
うーん、落ち着きません。。。
仕事柄人前でしゃべることは多く、「オマエ全然緊張しないの?」なんて聞かれることもあるのですが、やはり緊張はします。
ひょっとしたら平均値(ってどう算出するのかわかりませんが)より高いかもしれません。
でも〝当たって砕けろ値〟というか、何とかなるさ!と楽観する能力はひとより高いかもしれません。
教頭先生がお迎えに来てくださって、いよいよ会場の体育館へ。
全校生徒300余名のお出迎えです。
ひゃー!どうしよう。。。
でもここからテンションを一気に上げて臨みます。
まず簡単にご挨拶してから恒例のアンケート。
「能楽を見たことがある人~」と聞いてみるとなんと3人。
1%弱ですが、まぁこんなもんでしょう。
先輩の日記によるとある種の調査では2.5%だったそうで。
ここから能についてホワイトボードを使いながら歴史など簡単なレクチャー。
普通にしゃべるとみんな寝ちゃうこと間違いナシなので、手短にテンポよくやってみました。
そしてこれからが本題。
生徒さんに謡・仕舞・能面を体験してもらいました。
始まる前、教頭先生に生徒さんの様子を伺ったところ、「みんなおとなしいのでなかなか自分からやるとは言わないかもしれません」というお話だったのでこの点ちょっと心配でした。
が、それは彼らが見事に裏切ってくれました!
最初はまだトーンが低めだったので、「生贄を選びます」なんて言って男同士でいちゃいちゃしていた2人(中学生って必ずこういう子いるんですよねー、なぜか)を強制的に選びましたが、桜塚やっくんばりの観客イジリをやるうちにだんだん盛り上がり、最後の能面体験のときには数十人手が上がりました。
いやー嬉しい限りです♪
体験講座が終わった時点で残りあと数分。
一応真面目な話も。
最近僕が考えていた「能を観るときは初恋の気持ちで」論を満を持して出してみたのですが、反応はちょっと微妙。。。
みんな僕が急に真面目に話し出したのでテレちゃったのもあるかもしれませんが。
そして最後は
「高砂」の最後、〝千秋楽〟の部分を謡いながら舞ってみました。
こちらも非常に楽しくやらせていただいたのですが、控え室に帰るとぐったり。
一気にテンションが下がるので、軽い鬱みたいになって吐き気すらしてくる状態です。
今日の講座は正直言って、これで能の何がわかったってことはないと思います。
やった本人がいうのも非常にナンですが。。。
でも50分なんて限られた時間で、蒸し暑いこの時期、眠さピークの6時間目に真面目な話を淡々としたってみんな寝ちゃうのが関の山です。
それならなんだかよくわかんないけど、とにかく能についてなんかしたんだなという感覚を持ってもらうほうが将来的に何らかのひっかかりになるんじゃないかと思うのです。
もちろん今日やった講座が完成形でないことは確かで、具体的には「花よりも花の如く」のことも言えばよかったなとか、あるいはもっと強烈にナマの能を観たくなるような方法がなかったかとかいろいろ反省点があります。
それに能面の説明のとき「能面は中間表情と言って目の焦点が合っていません。あ、チャンチャカチャカチャカ・チャンチャン♪じゃないですよー」といって思いっきりスベったとか…。
そういったあとの対策だとか(根本的にそーゆーこと言わなきゃいいんですが)、まだまだ練るべきものはあります。
でもね、でもね。
帰り、みんなが笑顔で手を振って送ってくれたのはホント嬉しかったです!!
今日はこれで終わらずそのまま出稽古。
帰る頃には疲れでボーっとしていて、稽古場の出口でしこたまアタマをぶっつけてしまい、大きなタンコブを作ってしまいました。。。
- 2006/06/08(木) 23:02:03|
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ここのところの疲れか、午前中洗濯してアイロンがけしていたらなんだかぐったり。
買い物行こうかなぁと思っていたら午後から雷雨になるという予報になっていたため(結局降らなかったけど)、ありあわせのものでお昼ご飯。
タイ風インスタント焼きそば(40円相当の品)とキャベツだけのお好み焼き。
炭水化物だらけだし、栄養偏ってるし、いい加減だし突っ込みどころ満載です。
事務所辞めたらもっといろいろ料理できるかな♪なーんて楽しみにしていたのにかえって忙しくなりそれどころじゃありません。。。
夜師匠の稽古があり、来月に迫った
「山姥」のツレの稽古をしていただくことになっているのですが、ここ数日自転車操業の日が続いていたためほっとんど暗誦できていません。
午後から必死に詰め込んでお稽古へ。
案の定何箇所かつまってしまうところがありましたが、
「ここの節はよかった。カンドー的だった」
と、師匠。
出た!無意識による無心!
師匠は非常に褒め上手なのである程度差っぴいて考えなくてはいけない部分もあるのですが(笑)、とにかく言葉を追っかけるのに必死な状態で偶然によい節扱いができたのかもしれません。
たぶん意識した状態ではもう2度とできないでしょうが。。。
昨日舞った
「小督」も見ていただきました。
いろいろと注意点を指摘していただいたので、これを肝に銘じてもう一息舞い込もうと思います。
(ちなみに今日現在で32回。間に合うんでしょうか??)
明日は中学校での講座です。
大枠でこんなことしようかな~ということは考えていますが、細かいことは決めてません。
かつてはキッチリ予定を組んでおかないと落ち着かないタチだったのですが、結局机上の予定は必ず破綻することがわかってきたのでアバウトにしか決めないようになりました。
さぁ明日はどんな展開になるでしょうか???
- 2006/06/07(水) 23:52:58|
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夜、研究会。
「山姥」「竜田」「桜川」を謡い、
「小督」を舞いました。
地謡を勤めた曲はどれも謡いでのある曲で、2曲謡った時点でもう汗をかいていました。
そして「小督」。
非公開の研究会とはいえ、実際に囃子方に打っていただくとなると普段の稽古とは違う緊張感が生まれます。
予想していたよりタイミングが早くなったり遅くなったりするわけですが、スムーズに対応しなければなりません。
探りながらもなんとか舞い終えました。
ありがとうございました、とご挨拶をすると、この研究会の監督をされている先生から、
「達拝が金春流じゃない。観世流になってる」
とのご指摘が。
達拝(たっぱい)とは男舞に入る前に両手を握ったまま額の前あたりで合わせる動作のことです。
自分でも、今までやっていた形と違うような気がするなー、という意識はぼんやりもっていました。
最近他流の舞台を見る機会が多くなったせいかいつのまにかそういう動きがインプットされてしまっていたのでしょう。
次の「桜川」を謡いながらそんなことをいろいろと考えていました(すぐに他のことを考えて謡う余裕はないことに気づきましたが…)。
全曲終わって次回の曲目を決めているとき、
「キミは、稽古し過ぎ」
と言われてしまいました。
「そんなことしよって、バカモン!」という意味合いではなくて「ちょっと頑張りすぎだよ~」というニュアンスで。
監督の先生が仰るには、別に滅茶苦茶やっているわけではなく、破綻をきたしているわけでもないのだけど、このままいくと五流どれにも当てはまらない我流になってしまう恐れがある、とのことでした。
ココが全然ダメ!というのなら直せばいいだけの話なのですが、全体的にそういう方向に進んでいるというのは稽古それ自体を根本的に見直さないといけないのかもしれません。
いい舞台をつくりたい一心で稽古に打ち込んだ結果、それが却って悪い方向にいってしまう…、どうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
帰り道先輩が、
「今のうちに駄目なところは駄目って言ってもらえること幸せなことだよ」
「頑張って向き合っている人しかこういう問題にはぶつからないもんだよ」
と励ましてくれました。
監督の先生も僕がどのくらい稽古しているかはご存知のようでしたし、その点は評価して下さっていたように思います。
そういった皆さんの温かい心をうけて僕は幸せだなと心から思います。
でも電車で一人になってしまうと考え込んでしまいました。
1年くらい前から蜃気楼のように現れて、だんだん輪郭を現してきたこのカベ。
能楽師になってから最初の大きな試練になりそうです。
- 2006/06/06(火) 23:27:14|
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午前中研究会でした。
能
「天鼓」の地謡と半能
「藤戸」の地謡&ワキ謡でした。
「藤戸」は今年当たり年なので謡う機会が多いものの、「天鼓」は久しぶり。
調べてみると2年前に謡っているのですが、記憶はかなりおぼろ。
昨夜2時まで謡本と格闘してなんとかギリギリで詰め込んだという感じでした。
こういう仕事しているのに僕は喉が非常に弱く、疲れが溜まってくると悲鳴をあげます。
今日「藤戸」を謡っている最中、喉の奥が切れた感がありました。
こうなってくると血がじんわりこみ上げて、謡に支障が出てきます。
今日は軽くてすみましたが、気をつけないと。
…とはいえ今日はこれで終わらず国立で2科目稽古。
1科目終わった時点でぐったりきてしまっていたので、職員さんに無理を言って空いている研修室で休ませてもらいました。
明日の夜にある研究会が終わると、暗誦地獄からすこーしだけ解放されるので今が踏ん張りどきです。
- 2006/06/05(月) 21:30:58|
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今日は国立で例会。
「加茂」と
「頼政」の地謡でした。
「加茂」は今年2度目。
前回と同じく前列のセンターでしたので、扇を持つきっかけを作る役割があります。
申し合わせはちょっと危ないところがありましたが、本番は無難にいきました。
地謡座に座ると脇正面のお客さまが見えます。
熱心に見てくださっているなー、とか、お疲れだなーとか限られた範囲ではありますがわりとよく見えます。
が、今日はお一人不思議な見方をされる方がいらっしゃって、椅子からおりて下にしゃがみこみ、前の席の背もたれから目だけを出してじっと見ておらました。
うーん、何が見えるのでしょう???
5年地謡につけていただくと大抵の曲は謡わせていただいたのですが、次の「頼政」は初めて。
戦いの描写などすっごく謡いごたえがありますが、それだけ気合の入れ方が難しい曲でもあります。
でも何十年かさきに地頭として謡ってみたいですねぇ。
今日は両方とも頑張って謡えたなー♪なんて思っていたのですが、気が抜けたのか、トメの曲で御大に幕を上げさせてしまったり、帰りの装束運搬のとき車に先輩の指を挟んでしまったりとえらいことに。
あちゃぁ…。
- 2006/06/04(日) 22:24:55|
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この仕事って忙しさに猛烈な波があります。
今はどうもそのビッグウェーブな時期です。
明日からの3日間でやる曲は、
「加茂」「頼政」「天鼓」「藤戸」「小督」「山姥」「桜川」「竜田」「花月」「海人」倒れそーです。。。
なのに、昨日飲みに行ってしまいました。
自分で首絞めてますな(笑)
国立の稽古が終わったあと、控え室でぼーっとしてるとメールが。
かつて塾で先生やっていた頃の教え子からでした。
う~~ん…と迷いましたが、向こうも夜型人間なので遅いほうがいいということもあり、家でみっちり稽古してから気分転換ということで出かけることにしました。
この子が社会人になってから会うのは初めて。
いやーすっかり大きくなったなぁ…、とちょっと感慨深くなってしまいます。
7つ下なのですが、妹と同い年ということもあってかあんまりジェネレーションギャップは感じません。
それにしてもこの子、パワフル。
エネルギーの塊みたいです。
教えていた頃はいかにもイマドキの普通の中学生という印象でした。
が、それ以降持ち前の明るさが恐ろしく開花し、卒業後「女子高生イメージアップ作戦」だとかで制服着て渋谷でいいことをしようなーんてことしてたそうです。
裏表がなくサバサバしてるし、自分でも言ってましたが女受けのいい子という感じ。
もちろんちゃんと男の子にもモテそうなかわいい子ですよ~、って僕が自慢することではないのですがちょっとお兄ちゃん目線です。(
ちなみにこんな子)。
ちょっとのつもりが結局2時まで盛り上がってしまい、店では蛍の光が流れるまで居座ってしまいました。
でも教え子と酒が飲めるなんて教師冥利に尽きますな!
- 2006/06/03(土) 20:57:14|
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帰ってくると部屋がもわーっとしてます。
陽がさんさんと降り注ぐので冬場は電気代が2000円台で済んでしまうくらいなのですが、夏場は猛烈にあっつく去年の8月は8000円を超えていました。
とにかく窓を開けて、ドアも少し開けて風が通るようにしましたが、それでもしばらくは涼しくならないので短パンに上半身裸でいました。
お腹が空いたので台所でキャベツを切っていると、
あ!!
裸エプロンだ…。…ま、そんなことはどうでもいいわけで。
今日は事務所で作業、装束出し、小会議、笛の稽古、申し合わせで地謡2番でした。
疲れたので今日はこれだけ。。。
- 2006/06/01(木) 23:16:56|
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