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失った携帯 

「見つかりました!」
という連絡はなかなかきません。
たった1日携帯がないだけで生活はかなり不便になります。
昨日も無事終了した報告を事務長にしようと思ったのですが、メールも電話番号も携帯のメモリーのみ。
事務所のときの資料を30分探しまくってようやっと発見。
いかに普段携帯に頼った生活をしているか、こういうときに思い知らされます。

どう考えても紛失場所はホテル以外考えられないのですが、よっぽど変な場所に転がり込んでしまったようです。
非常にサービスがいい感じの宿だったので、掃除もきっちりしていそうだし、見つかればすぐ連絡をくれると思うのですが…。

電話帳のデータがゼロになってしまったのはもちろん大変困るのですが、もう一つ困ることが。
携帯カメラに作り物の完成写真などを記録していたのです。
しょっちゅう出るものはいいのですが、「鉄輪」の祈祷台につける幣の色はどういう組み合わせだったかとか、翁の祭壇の飾りつけはどんなだったかとかそういう記録がなくなってしまったのはかなり痛いです…。

とにもかくにも現状不便この上ないので思い切って機種変更することにしました。
今度はウィルコムにしようかな~とも思っていたのですが、電話帳データがない状態で番号が変わってしまうと2度と連絡がとれない人がバシバシでそうなのでそのままボーダフォンにしました。
CMでもおなじみのアクオス携帯。
もろもろ値引きの手段を講じても21000円と結構な出費でしたが、前のも1年半以上使っていてそろそろ変え時だったのでまぁいい機会かな、とも。
これでようやっと3Gになったので(今まで料金プランもJ-PHONEのもので粘っていました)このブログに載せる写真も少しは綺麗になるかと思います。

夜、功名が辻を見てスーパーに行った帰り、塾時代の先輩の家に寄りました。
何人かメモリーを写させてもらってすぐ帰ろうと思ったのですが、
「軽く飲みに行く?」
ということになり、どうにも軽くない焼肉屋へ。
僕はちゃんと夕飯食べていたのですが会計すると1万円近く。
ドリンクはそれぞれ2杯ずつだったのに、普段より高いくらい。
太っちゃう~…。
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無事帰還。でも… 

白石蔵王から無事帰還しました。
その報告を。

金曜日9時出発ということで余裕をもって30分前に集合場所に到着。
添乗員的任務を仰せつかっていたので、早めを心がけました。
1番最初だろうと思いきや、もうすでに5名がご到着。
みなさん楽しみにしていただいているようで、こちらも気合が入ります。

9時過ぎ、ほぼ定刻どおりに出発。
昼食場所、観光場所や、もう一台の東京発のバスと密に連絡を取りながら旅行を進めていきます。
傍からみると添乗員そのものだったようで、途中寄った野口英世記念館では「添乗員さん、チケットが一枚余るみたいなんだけど」って普通に言われちゃうし。

ちょっと勘違いをして危ういところもありましたが、なんとか無事宿に到着。
おっきなホテルで、料理も豪華、お風呂も立派でした。
宴会中は一段落したところでビールとウーロン茶をもって参加されたみなさんのもとに伺いました。
途中熱燗3杯を一気に干す羽目になったりと大変でしたが、約70名の方皆さんお一人お一人とお話しすることができました。

その途中、先輩のお弟子さんからお褒めの言葉をいただきました。
去年のとある催しで仕舞「鵜ノ段」のワキ謡を謡ったのですが、これが非常に良かったです、とのこと。
すっごくこまかーいところまでも見ていただいていてびっくり。
実はその数ヶ月前同じ曲で同じワキ謡を謡ったのですが、そのときは大失敗をしてしまったのです。
そのリベンジマッチであったので特に気合を入れて謡ったのですが、思わぬところでそういっていただいて本当に嬉しい以外のなにものでもありませんでした。

翌日、朝7時45分に宿を出発、9時開始という強行スケジュール。
会場は白石蔵王駅に程近い碧水園の能楽堂。
こじんまりしていますがとっても綺麗な舞台で、事務の方も対応が丁寧。
使用料も破格で一日中お借りしても、国立の本舞台を1時間借りるよりはるかに安いほど。

会はやや押し気味だったものの、その後スピーディーに進みだいたい定刻に終わりそうな展開に。
そしてついに最後の番組。
今回の目玉だったのですが、地謡が超豪華。
組んだのは実は師匠で「すごいでしょ」と自慢げです。
長老である師匠のお父様が地頭、両脇につい最近能楽協会の理事長に就任された先生、そしてこちらもごく最近80世宗家を継承された先生。
僕の知っている限りでは、この布陣は先代の古希記念仕舞ビデオ以来です。

そんな貴重な地謡を拝聴して、一路新宿へ。
途中隅田川の花火を遠目にちょびっとだけ眺めながら無事20時に到着。
皆様、お疲れ様でした~。


…と、会自体はすべて無事いったのですが、僕には大問題がひとつ。
携帯を紛失してしまいました…。
ホテルを出た直後、バス車中で無いことに気いたのですが、まーホテルに忘れたんだろうとタカをくくっていました。
が、舞台の仕事が一段落して連絡をとってみたところ、「見つかってません」とのこと。
帰り実家でもう一度掛けてみたのですが、やはり同じ返事。

今年は手帳を落とすわ、今回コレだわどうもツイてませんな。。。

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訂正 

昨日福島に行くと書きましたが、間違いでした。
白石って福島県だと思い込んでいましたが、宮城県なんですねー。
いまさっきYahooで天気予報を見ようとして気がつきました。
数年前まで塾で日本地理なんぞも教えていたはずなのに…。

軽くショックです…。

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いわゆるひとつの… 

金・土と福島に行きます。
各先生のお弟子さんが一同に会する発表会があるのです。
この会は毎年夏に開かれ、ここ最近は国立能楽堂の研修舞台をお借りしていましたが、たまには遠出をしてみようということになりました。
白石蔵王の駅から程近いところに良い舞台があり、ご宗家の仙台のお弟子さんも参加しやすいということでこちらに決定。
でもいきなり「会場はこちらです。みなさん来てくださーい!」と言ってみてもなかなか出演者も集まらないだろうということで、事務所でバスツアーを組むことになりました。
この企画の決定当時事務所に勤務していた関係で、旅行会社に勤める高校の友人に依頼し今回のツアーを組み立てていきました。
僕は4月で退職したわけですが、ツアー中お手伝いをするので、最終打ち合わせのため事務所に行ってきました。

会議は1時間ほどで終了。
友人は今回添乗しないので、これでまた暫く会えなくなってしまいます。
終わって少し話していると、彼は間もなく結婚するのだとか。
彼とは剣道部で一緒だったのですが、お相手も部の後輩。
僕もよく知っている子ですが、非常に表情豊かで愛らしい子。
もう付き合ってかなりなのですが、彼の言葉を借りれば「年貢を納めることにした」のだそうで。
彼なりの照れ隠しの表現なのですが、間違いなく非常にお似合いの2人。
お幸せに~。

その後僕もひと作業済ませて事務所を出ようとすると、事務長が呼び止めます。
休暇をとってNYに旅行されていたのですが、その間僕が事務所の留守番をしていたためそのお礼のお土産があるというのです。
わ~、なになに~?と期待していると、
「君は独身だし一人暮らしだから…」
と、渡されたものは、いわゆるひとつのエロ本。
それも向こうのどぎついもの。
「…あ、ありがとうございます…」
事務長、ひょっとしてこれは暗に「君も早く身を固めなさい」というおっしゃているのでしょうか???

でも申し訳ないのですがこの頂き物はちょっと…。
その後国立で稽古があったので、控え室で「しょうがないからもらってあげる」という心のひろーい方(笑)に差し上げてしまいました。

せっかくのお気遣いをすみません。
Tシャツのほうは喜んで着させていただきますのでどうぞお許し下さいまし~。

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実力テスト 

今日は横浜の某私立高校で学生向けの能でした。
シテはこちらの学校の卒業生である先輩。
創立40周年記念ということで、能のほかにも卒業生が琴の演奏とマジックをやるというというちょっと変わった催しでした。
曲目は「舟弁慶」で、イベントということもあり通常1時間40分ほどかかるのを短縮バージョンで1時間での上演となりました。

今日の義経はこちらの学生さん。
小柄で童顔だったのでそのまま子方でもOK!(なんて言っては失礼かも…)という可愛らしい女の子でした。
非常によく稽古されていて、とっても立派な義経。
始まる前は相当緊張していたようでしたが、終わると感極まったのか涙をこらえきれないようでした。


さて、僕は副後見。
舞台上で大失態を犯して赤点!とまではいかないものの、合格点には遠く及ばない点数でした…。
まず装束の準備の段階。
後シテは〝両肩上げ〟といってバリッと両袖部分が上がった格好になります(たぶん長刀を操りやすくするためかと)。
そのシルエットを作るのに新聞紙を折り曲げて芯にするのですが(流儀によっては専用のボール紙のようなものを使うところもあるようです)、その折り方が悪く普段よりも幅の広いものになってしまいました。
こういったものは自分の中でしっかりとした基準があれば、これじゃだめだな、というのがわかるのですが、今の僕にはまだそれがまだできていません。
シテからは時間がないのでそれでいい、ということになったのですが、中入の装束変えのとき、「やっぱちょっと大きいな…と主後見の師匠がポツリ。
そのほかにも終わったあと、あそこはああしたほうがよかったね、と先輩からご意見をいただきました。

謡うとか舞うとかいったことは事前に自分で稽古を積むことができます。
後見も事前にイメージトレーニングをするとか、今回の「舟弁慶」のときは自分のやったときのビデオを見ておくとかいったことはできるのですが、謡・舞とはまた違う臨機応変な能力を要求されます。
シテや地謡が範囲の決まった定期テストだとすると、後見はぶっつけ本番の実力テストといった感じ。
普段から自分の与えられた役割が済んだらはいおしまい、ではなくて、次はああするこうするというのを自分の中で常にシミュレーションしておかないといざというときに役に立ちません。
特に僕は人一倍不器用なところがあるので、人三倍くらいこういった意識を持っていないと、後見がアイツなら安心だ、というふうにはならないはずです。

さっきからため息ばっかりでている有様ですが、次に「あ、前の失敗を糧にしたな」と見てもらえないといけません。
まーしょうがねえな、と思ってもらえる時間の余裕はもうそんなに残されていないのですから。

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久しぶりのこと 

お弟子さんの稽古を終えて一人で稽古していると、母が、
「私が謡ってあげようか?」
と。

母は僕が生まれる前から稽古しているので、キャリアとしては僕より長いことになります。
でも最近稽古もしていないし、もちろん地拍子(能の音楽理論上のリズムのようなもの)も適当なので断ったのですが、
「たまには謡いたいのよ」
と譲らないので、まあプチ親孝行みたいなつもりで謡ってもらいました。

大ノリなら大丈夫だろう、と思って「加茂」にしてみたのですが、
やっぱりなんだか微妙。
それ以前に、母に謡ってもらっているというのはどうにも妙で笑い出してしまいそうでした。
それでもなんとか舞っていたのですが、途中足拍子のある箇所にさしかかるとさすがに厳しくなってきました。
「とーーーーどーーろーーーー…、とーーどーーーー…」
って、どこで踏んだらいいんじゃい!!

それでも謡い足りないようで、
田村ならやったことあるから大丈夫!」
というので「田村」キリを舞うことに。
大丈夫って言うわりには節がだいぶ抜けてるぞ…、と思いながら舞っていると、
「まつばーぁらむらだちきたぁって~。鬼神の勢に乱れ落つれば~…
…おいおい、飛びすぎだよーー!!
と、結局のところほとんど最後まで一人で謡いながら舞うことになりました。。。

母も若い頃は朋春会(女性能楽師の催し)の地謡に、頭数そろえのために引っ張られたりしたこともあったらしいのですが、さすがに今は昔の話。
謡い終わって「また稽古しないとな~」と首を捻っていました。

さて今日は土用の丑の日。
昼、実家で鰻の出前をとったので一緒に食べました。
いつも頼んでいる店なのですが、今日はお得な定食はナシ。
2100円のうな重が一番安いそうで。
ちっ、儲けてやがんな~と思いましたが、脂がのってなかなか美味かったので許してあげます(もっとも僕が払ったわけじゃないんだけど)。

夕方ダイソーに行ったついでに普段行かないスーパーに寄ってみました。
店内放送で「土用の丑の日、ウシに掛けて今日は牛肉は3割引です」とのこと。
見るとオージービーフのステーキが1パック390円。
自分で買う分には滅多に牛肉なんか手を出しませんが、なかなか安いしたまには贅沢しても罰当たんないだろう、ということで勇気を振り絞って購入。

久しぶりに昼夜豪華なご飯でした~。

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遺伝? 

出稽古に行った帰り、新宿に寄り道。
来月末に大阪へ行くので旅行パンフレットを集めるためです。

旅行パンフといっても、目的はもちろん仕事。
大抵の場合、宿泊予約やら切符の手配やらはまとめてやってもらうことが多いのですが、今回は後日規定額が支払われるというパターン。
そうなると、ちょっとでも費用を安く上げれば得になるってわけです。

旅行会社で売り出している出張プランとかフリープランというのはかなりお得で、下手をすると往復の電車賃だけで一泊ついてきちゃったりすることもあります。
僕はこういうのを調べるのが、もー大大大好き!!
単に貧乏性なだけかもしれませんが、父の遺伝も多少あるのではないかと。
大学時代、観光研究会なるものに入っていたそうで、就職もそっち方面に進みたかったのだとか。
でも祖父に上手いこと乗せられてしまい(そのあたり祖父はなかなかの人物だったそうです)、家業を継ぐことになったのだそうです。

そんなわけで、家でじっくりと分析。

まず宿泊先を検討。
会場からの近さ、周りの環境、サービス内容などを研究。
ある程度絞ってから計算開始。
これは結構骨の折れる作業です。
基本料金から出発日による加算、のぞみ利用の加算、利用列車時間帯での加算などをしていきます。
時間帯は各社ほぼ共通にしているようですが、その他の規定はばらばら。
同じ会社でも、パンフによって金額が変わってきたりもします。

それらをまとめて一覧表を作成。
パンフは要らないものは捨てて、候補になりそうなものには付箋をつけます。
金額的にパス!というものもホテルガイドとして使えそうなものは別にして保管します。
これが一緒に行くメンバーへのプレゼン資料となります。
出来上がるとそれを前に「ふっふっふ、カンペキだぜ…」と一人悦に入ってしまいます(←あぶない)。

去年もおんなじ所に行っているのを思い出して、家計簿を調べてみました。
すると同条件で2千円近く高くなっていることが判明。
時期もほとんど変化がないはずなのであれれと思いましたが、旅行業界として苦しくなっているのかもしれませんね。

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弁慶ソード 

…はっ!
6時20分!!

昨日書いたとおり講座に行くべく目覚ましをセットしておいたのですが、時計と携帯2つのアラームは無意識のうちに見事に止められていました。。。

僕は割と朝早いほうですが(といっても7時半から8時過ぎの起床ですけど)、能楽界って基本的に遅いんです。
つい最近、サラリーマン対象に行った「朝一って何時?」のアンケート結果は平均7時40分くらいだったそうですが、「朝一で研究会」が普通に10時からだったりします。
一応古典〝芸能〟界ですが、挨拶はなぜか「こんにちは」が圧倒的にウエートが多いのもそんな理由からきているのかもしれません。
(ちなみに帰るときは「お疲れ様でした」ではなく「有り難うございました」がほとんどです)
なお、一部の流儀の一部の家では朝6時から稽古なんてのもあるそうなので、一概には言い切れないようですが…。

さてさて講座です。
小学生はもう夏休みですが、今日伺った学校では休み中に数回、希望者対象に課外講座するとのことで、今日がその第1回目なのです。
なんでも、国語の教科書に狂言が載っている(「柿山伏」らしいです)のだけれどどう教えていいものかわからない。
あ、そういえば狂言じゃないけど能を習っている子がいたっけ。
じゃ、彼に頼んでみよう!
ということになり、その彼がこのブログにもちょくちょく登場するお弟子さんの男の子だったわけで、僕に話がまわってきたのです。
彼が子方をして僕がシテをやった「舟弁慶」のビデオがあるので、せっかくだからそれを題材にしゃべって下さいということでした。

希望者参加のため規模がどのくらいになるか、始まってみるまでわからなかったのですが、結局30名ほどになりました。
会場は音楽室でこじんまりな雰囲気。
6年生のみということだったのですが、授業がないせいか先生方も大勢参加されました。

最近講座慣れしてしまっているせいか、具体的に何をしゃべろうかぜーんぜん考えてませんでした。
扇数本と能面2面、それとたくさん能面の写真が載っている本といういつものどこでも講座セット、そして今回は「舟弁慶」にちなんで長刀をとりあえず持ってきて、あとはいきあたりばったり!…と我ながらずいぶん図々しくなったもんです。

まずご挨拶をしてみんなの様子を確認。
明るそうな子達でやりやすそうだと思いました。

まず定型の〝能楽の歴史〟
蒸し暑いし、こんなのばっかりやっていると間違いなく飽きてしまうのでさっぱりと5分。
そしてビデオ上映。
前半はスローな流れなので、一番最初の子方の謡でストップ。
みんなで謡ってみました。
その後能舞台やら、それぞれの役やら、ストーリーを説明しながら飛ばし飛ばしに見ていき、後場は動きも激しいので解説を加えつつそのまま流していきました。
都合30分近く見ていたので飽きないか心配でしたが、同級生が画面で活躍しているということもありみんな熱心に見入っていました。

そしてここからはいつものパターン。
舞ってみましょう、能面をつけて歩いてみましょうのお時間。
友達が前に出て行くだけで盛り上がるし、まして能面をつけると大笑いになります。
でもただおかしいだけじゃなくて、立って構えているだけでも大変だとか、能面は如何に視野が狭いかなどを体験してもらい、その上でなんですり足で動くか?などを実感をもってわかってもらえた様子だったので、その点はほっとしています。

さらに今回はスペシャル企画、長刀を持ってみよう、をやってみました。
最初から見えるところにあると、絶対そっちに気がいくと思って隠しておきました。
出してみると、案の定大人気!
「持ってみたい人~」ときけば「はいはいはい!!」と一斉に手が上がります。
僕も当時そうだったからよくわかりますが、この年代の男の子はこういうモンに弱いんですよね~。
舞台上では知盛が持っているのに「弁慶ソードだー!」と勝手に名づけて、講座が終わってもわいわいやっていました。

結局最大90分の予定が、質疑応答の途中でタイムアップになってしまいました。
全体的に反応は良かったと思うのですが、ここ数回思うことは女の子の反応がイマイチということ。
かつて個別指導塾で塾講師をしていた頃は女の子を担当することが多く、わりと慣れているつもりなのですが、やってみよう!と誘っても恥ずかしがってなかなか出てきてくれなかったり。
オマエが男前でないから食いついてこないんだよ、と言われてしまうと改善の余地がありませんが、…ともかく今後の検討課題です。

それともう一つ。
進行は行き当たりばったりでもなんとかなっているような気がするのですが、僕は締めかたが下手。
最後どういう風にもっていくかだけは、前もってちゃんと考えておいたほうがよさそうです。


今回最も大きな収穫。
子供たちの笑顔を見て、一緒になって楽しんでいたら稽古意欲が戻ってきたということ。
重症だなんて言ってたくせに、たいしたことねーじゃん、と言われそうですが、不思議に、稽古したい!という思いが沸き起こってきたのです。

師匠から突きつけられている課題。
それにがっぷり四つに向き合ってみようという気持ちになってきました。
根が深く、一朝一夕には片付きそうにないのですが、これを乗り越えればかなりレベルアップできそうなのです。

さー、がんばるぞ!!

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燃え尽き症候群 

困った。
稽古意欲が湧かない…。

先月の「小督」が終わって以来どうもテンションが低いのです。
先日の「山姥」を前に再びエンジンがかかり始めたかなと思ったら、終わった途端またガクンと下がってしまいました。。。
8月末には「加茂」、9月には年に1回の能のシテ「黒塚」が控えているのにー。

こういう症状はときどき出て、最近では去年の年末から今年の頭にかけて2週間くらい患っていました。
そのときはさし迫ったものがないというのが理由で、忙しくなると嘘みたいに治ってしまいました。
でも今回はやるべきこと山積。
なのに気合が…。

今朝の師匠の稽古も稽古不足が大露呈。
せっかく見ていただいているのに、申し訳ないやら自分が腹立たしいやら。
それなのになお気合が入りきらないというのは、過去5年間の中ではかなり重症な状態です…。

2日でも3日でもいいから能を離れてリフレッシュできればいいのかもしれませんが、現状なかなかそうもいかず。
とりあえず衝動買いで枕を買ってみました。
7500円也。

明日は小学校での講座。
朝6時起きです。

あぁー、ここが踏ん張りどころだ!頑張れ自分!!

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ハイジ 山姥 猫ひろし 

懸案の「山姥」本番でした。

朝、まず装束運搬のために宗家宅へ。
10時出発ということだったので15分前に着いたのですが、先輩方2名は早々に到着していました。
それどころかもうほぼ出発準備OK!
あちゃー、先輩に荷物運ばせちゃった…。
今日の会は師匠やその先輩方が主催する会で、かつお2人は今回シテということもあり気合十分なのでした。

会は13時開演。
挨拶と解説があって能は25分から。
初番は「忠度」
さすがに非番です。
でも悲しいかな下っ端の習性でじーっとしているのも落ち着かず、切戸をやったりちょこちょこ裏方をやっていました。
見かねた師匠から「おとなしくしてないと疲れちゃうよ」と言われてしまい、後場は楽屋で座っていました。

「忠度」が終わり、狂言「六地蔵」が始まって間もなくいよいよ装束着けに。
鬘を結ってもらっていると「ホント、お母さんにそっくりだねぇ」と。
母も稽古をしていたため結構顔を知っている方が多いのです。
自分ではよくわかりませんが、学校の入学式やらで父兄一緒の集合写真を撮ったりすると「お前のお母さんこの人でしょ!」と確実に当てられてしまいます。
口の悪いヤツにかかると「クローン親子」だなんて。。。
一般に男の子は女親に似るとカッコよくなると言われているそうですが、なんにでも例外というものはあるようです。

そうこうしているうちに狂言、休憩が終わりいよいよ出番です。
「山姥」の場合、ツレが一番先に幕から出ます。
いつものように幕の前に立つと急に動悸が激しくなってきます。

女構え(右手は裾を押さえるように腰のあたりに手をそえ、左手を張る構え)でスラスラと所定の位置へ進んでいきます。
〝まずこうこうござ候へ〟という決まり文句で座に付き、いよいよ右足にとって長い戦いの始まりです。
謡についてはとにかく最後の稽古で師匠からご指摘を受けたことを胸に謡いました。
申し合わせより落ち着いた感じには謡えたと思うのですが、録音を聴くともうちょっと箇所箇所でかかった感じにしてもよかったかなとも思います。
冷静でいるつもりでも語尾の感じが荒いところがあったり、発声の甘い音があったりして、このあたりは普段の稽古で相当意識していかないといけない課題です。

懸念された足は、意外と余裕がありました。
もちろんしびれてはいるし、痛くないこともないのですが我慢できるレベル。
視界は狭いので舞台の様子を目に見ることはできないのですが、脇正面に座るお客さまのシテを追う目線や反応の度合いから間接的に舞台を見ていました。
ただ今回、後シテの面がちょっと変わった面を使っていたので装束を着けた様子を見たかったのですが、さすがにそこまでは視界がありませんでした。
今日舞台上にいる人お客さま、能楽堂の係員にいたるまでみーんなその姿を見れるのに、僕一人だけが見らんないと思うとちょっと悔しい思いでした。。。

あとは聴覚。
後半出てきた第一声から思いっきりトップギアに入れているシテの声を聴いて、正直「オイオイこれで最後までいけるの??」と思ってしまいましたが、その気合が地謡・囃子方にもビリビリ伝わっているのが僕の肌にも感じられました。

クセが終わり立廻り。
相変わらず視界は利きませんが、静かにゆったりと進む舞台上でズッズッと衣擦れの音が重々しく聞こえます。
この立廻りが終わると、シテと向き合うというツレとしての最後の形があります。
〝一樹の陰…〟とシテが謡い出すのに合わせ右のほうへ体を向けます。
そこには渾身の舞を舞い、鹿背杖にかしずく山姥がいました。

〝あらおん名残惜しや…〟
その言葉を聞くと不意に悲しい思いにかられました。
なぜそういう気持ちになってしまったのかはその場ではよくわかりませんでしたが、
「怖いけど、おばちゃんいい人じゃん。帰るなんて言わないで、私がもっと謡ってあげるからもう少し一緒にいようよ…」
(後半地謡が謡っている部分は、物語の上ではツレが山姥に頼まれて謡っているという設定なのです)
そんな感覚だったような気がします。
型付けにはシテが背を向けたら直す、とだけ書いてあるのですが、どうしてもすぐ視線を切る気にはなれず、後ろ姿を追ってから(時間にするとほんの2秒くらいですが)直しました。

さて!
そういう感傷に浸っている場合ではありません。
無事に立って帰るという最後の仕事が残っています。
実はシテをされる先輩から、当日配布用パンフレットには「ツレが立てるかご注目!ということを書いたから」と言われていました。
最初に聞いたときは「新手のイジメかいな!」と思ってしまいましたがさにあらず。
地味ながら実は非常に辛い役なので、最後は温かい拍手を送ってください、という内容の文章でした。
そんなこともあってなおなお痛々しい姿は見せられません。
右足に感覚が残っていることを確かめながら太鼓の留撥を待ちました。

気合を入れて、よっ!!
立ちました!
でも、万全を期そうと左足を少し前に出しすぎたのが裏目に出てしまい、ちょっと雑な感じになってしまいました。。。
もう一つそのあとシテ柱方向にネジるのももう少し遅いほうが良かったかもしれません。

でも、課題は今度。
書いていくときりがないので、今度の舞台で結果を出すことに気持ちを向けましょう!

楽屋に帰ってくると「よく立った!」とみなさんからねぎらいの言葉を掛けていただきました。
ちょっとクララな気分です。


余談。
この会は終演後打ち上げがあるのですが、受付をされていた先輩のお弟子さん方と同席させていただきました。
その際「ブログ見てますよ~」と。
目立たぬようにやっているつもりが意外に知られているようです。
恥ずかしいなと思う反面、嬉しくもあり。
なんか複雑です。。。

[edit]

徳島へ 

徳島に行ってきました。
今年で3回目になる催しですが、今回初めて野外での公演となりました。

さてその会場、こんな感じです。
20060718013236.jpg

小さくて見にくいと思いますが、石で組まれたステージの上に雨ざらしの木の床があるという状態です。
囃子方が座る後座(あとざ、横板とも)と地謡座の部分はパンチカーペットが敷かれていたのですが、四本柱の中の舞台部分はそのまま。
当然滑らないですし、こりゃ舞うのは相当大変だと思いましたが、シテをされる先輩は「このままでいいです」とのこと。

17時頃現地に到着しましたが、大変だったのは暑さ。
東京の35度ほどではないものの、こちらも十分な気温。
楽屋用のテントの中には冷風を送ってもらっていましたが、ちょっと前に降った雨の影響か蒸し暑さは容易には和らぎません。。。

開演の19時に近づきあたりも暗くなりはじめましたが、暑さはなかなか収まりません。
それどころか風が凪いでしまって却って体感温度は上がってしまったような。
そして問題がもうひとつ。
お客さまが集まらない!!
ごく普通の大きめの公園といった会場で、入場無料、お客さまはシート持参でというほのぼのした催し。
でも近所の皆さんはあまりご存知ないようで、散歩していたおじいちゃんに「今日は何かあるの?」なんて訊かれた方もいたそうです。

さて薪(正確には薪チックなもの)に火が入り開演。
市長さんらお3方のご挨拶のあと僕の出番。
実は解説なるものを頼まれていたのです。
今日の演目は「経政」(流儀によっては「経正」と表記します)。
有名な平敦盛のお兄さんなのですが、あまりどんな人物かご存知の方は少ないと思うのでまずそのあたりをお話し、余った時間で能面や装束の話をさせてもらいました。
ほんとはちょっとウケを狙いに行こうかな~とも考えていたのですが、この暑さのなか開演からもうすでに10分くらい経っている状況で、もしスベってしまったら取り戻すのは難しいなと思い予定を変更し、コンパクトめに真面目にしゃべってみました。
物語の舞台が仁和寺であることをもう少しはっきりと言っておけばよかったかなということと、最後少しグダグダな感じで終わってしまった点が残念。

そしてそのまますぐ能へ。
50分程度の短いものですが、綺麗まとまっているこの曲。
シテの先輩はこの悪条件をものともせず舞いきっていました。
さすが特設舞台に強い男!!

心配されたお客さまの入りも最終的には500名近くまで達したようです。
能をやっているときは見所が暗くてよく見えなかったのですが、雰囲気として人数が増えているな、という感覚はありました。

終演後、シテを勤めた先輩が能面を外して舞台へ質疑応答のため再登場。
普段の催しではこういう機会は滅多にありません。
中には「今回のギャラは幾らですか?」なんていうかなりキワドイ質問もあったようですが、非常に上手いかわし方をされてました(笑)
最後には「また来年ね~」なんて声も上がり、この地域の夏の風物詩として定着していっているようで、一出演者ながらとっても嬉しく思えました。

すばやく撤収作業をして空港近くの宿泊先へ移動。
併設の居酒屋で打ち上げをしたあと、僕の部屋で2次会。
かなーり遅くまで飲んでしまいました。。。

[edit]

最終回ショック? 

今日の研究生控え室で、
「〝我輩は主婦である〟終わっちゃいましたねぇ~」
なんてポツリと言った瞬間、驚いたことにその場にいた全員が食いついてきました。
中には振り付きで主題歌を謡いだす人まで。

いやー、見てるのは僕だけかなぁなんて思っていたら、みんな見てやんの。
ヒマだよな~(←ひとごと)

でもコレ、昼ドラ花王愛の劇場では、かの知る人ぞ知る〝ぽっかぽか〟シリーズ以来の大傑作だと思うのは僕だけではないはずです。
放映中にDVD化決定なんて大快挙ですもん。

クドカンの脚本がすばらしいってのはもちろんですが、キャストもみんな見事。
竹下景子は朝の連ドラでもナレーションやってますが、かなり対照的にはじけちゃってましたし。
そして見れば見るほど、ぽっちゃりというのには余りある斉藤由貴が可愛く見えてしょうがなかったです。
もう40近いはずですが、いやー…、部屋にポスターはっちゃおうかな…。


で、小鼓の稽古に向かうと、終わっちゃったショックではないんですけど、
大炎上…。
たぶん過去ここまで酷かったことはないかと。

曲は「加茂」で太鼓物なのでちょっと気をつければ極めて簡単なはず。
基本的に太鼓が上がってきたら結べばいい(〝上がる〟とか〝結ぶ〟とか能楽用語ばっかりですが説明すると長いので割愛)だけなのですが、もう途中から完全にごっちゃらけになってメタメタ。
実は前回の稽古にこの曲をやっていく予定だったのですが、出稽古が長引き伺えませんでした。
そのときの貯金で何とかなるだろうと、今日はろくに謡本も見ずに行ってしまったのですが、ぜーんぜん…。

先生からは、
「オマエなー、打ってる最中にペコペコ頭下げんなよなー」
と。
これすなわち「頭下げないでいいくらいにちゃんと覚えてこいよ、ゴルア!!」
って意味ですよね、きっと…。
今度は、というより次回以降は従来どおりちゃんと稽古してきますー!


帰り実家に寄ると、こんなものが。
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妹からの誕生日プレゼントだそうで。
アイツらしいチョイスだ。。。

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そんなこんなで 

ここ数日気持ちが非常に不安定になっていました。
この蒸し暑い気候で疲れが出たのか、毎日意識が朦朧とするほどの夥しい量の鼻血が出るし、その影響なのかすぐイライラしたり思考がネガティブになったり。
そんなこんなで、2日ほど更新をおやすみしていました。

さて今日。
明日から事務所が不在になるのでその留守番の準備等で出勤。
井の頭線の駅から事務所まで25分歩くと汗びっしょり。
東京はたぶんこの夏一番の暑さだったのではないでしょうか。

午後から国立へ。
稽古まで時間があったので地下の図書館で調べ物。
どうにもうまくいかない「山姥」のツレと「黒塚」のなにかキッカケになればとビデオを見てみました。

結論。
そう簡単に答えは転がってない、ということ。
まー、見てみるとみんなそれぞれに主張することが違うようだし、わかりきったことですが、これで正解!なんてものはないわけで。
僕は僕なりに今まで積み重ねてきたことをぶっつけてみりゃいっか、と吹っ切れました。

上手いと思ってもらえるようにやろうとか、ほんのわずかな何かを守ろうとかそんなことばっかり考えていたような気がします。
駆け出しとはいえプロとしてのプライドを持つということは悪くはないことだと思います。
でもやっぱりペーペーなんだからもっとなりふり構わずやってみて、あとで怒られちゃったらそれはそれでいいじゃないか、って。

ここのところ鬱になっていた原因の根本はこんなところにあったようで、これですっきりしたような気がします。

でも!
それなりにプロらしい舞台はお見せするつもりですよ!
お客さまからお金いただいてるんですから。
それと…、
答えは転がってないとわかってもビデオはまた観にいくと思います。
やっぱし、それはそれで面白いわけなんで。。。


そしてそんなこんなで今日28歳になりました。
教え子(この前とは別の子)からのメールで気がつきました。。。

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脳と足の細胞の冥福を祈る 

早く家を出て事務所で作業するつもりが、結局ウダウダしてしまい、昼装束出しに直行。
連休初日の地方公演と最終日の国立での催しの準備です。
3曲で都合6体分。
地方公演は宅急便で発送するためその梱包やらで2時間半くらいかかりました。

そのあと国立へ。
笛の稽古が終わるといつものとおり頭がクラクラ。
最近曲が長いので、終わってから1時間くらい回復しません。。。
脳細胞が結構な数死んでしまっているんじゃないかとちょっと不安です…。

そのまま下に行き、本舞台で申し合わせ。
何度か書いた「山姥」のツレです。
初番の「忠度」が終わり切戸でスタンバっていると幕のほうから僕を呼ぶ声が。
能の場合、全体で合わせる機会は一般的にはリハーサルというこの申し合わせ1度きり。
それも面装束を着ることもなく、全曲通じてやることもありません。
基本的にシテ方に関連するところのみなのです。
この曲のツレは最初幕から出てきたら、普段ワキが座る場所にほとんど座りっぱなし。
そこからだろうと思ってすぐ出られるよう切戸で待っていたところ、ワキとアイの方が僕が来るのを幕で待っていらっしゃったのでした。。。
すみません!!と平謝りして、すぐさまスタート。
気持ちを落ち着けられないまま自分のセリフになってしまい、先日の研究会で「シテが出る前なんだから、もっとシテみたいに謡っていい」とせっかくご指摘いただいたのになんだかこの前よりも落ち着かない謡になってしまいました。。。

その後は気を取り直して勤めたのですが、終わったあと主後見の先生から「いい声出そうとしてカッコつけすぎなんだよな~」とのお言葉が。
うーんだいぶ前から負担のかかる謡い方だという意識はあって、直したいという気持ちももちろんあるのですが、どうしても舞台となると…。
特にこのツレは目の前に山姥が現れて気が動転せんばかりの状況にあるとあって、普段よりも一層力が入ってしまいます。
一朝一夕に改善できるものではないですが、とにかくあと1週間頑張れるだけ頑張ってみようと思います。

ちなみに今日の申し合わせの所要時間は省略ありで1時間20分ちょい。
相当シッカリきているなという感じだったのですが、終わったあと「もう少しシッカリいきましょうか」という恐ろしい言葉が耳に入ってきます。
ひええ~、あ、足が~。。。
いや!
こうなったら、「山姥」の上演最長記録出すくらいの勢いでどーんとこいっ!!
今日の感じだと爪立ては無理そうですが、立って幕まで歩くのは問題なさそう。
たとえ2時間越えようがちゃーんと立ってやるぜ!!!

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3度目の藤戸 

午後の舞台の前に実家に寄って少し稽古。
さて行こうかなと思ったそのとき、ふと、上着なしノータイでボタンダウンシャツじゃラフかな?と。
普段流儀内の催しのときは装束の運搬やらがあるのでノータイにさせてもらっています。
今日はワキ方主催の会でお呼ばれということもあり、父親のネクタイを借りて出て行きました。

到着したのは開演1時間前。
初番が観世流の「遊行柳」、休憩、狂言の後が「藤戸」なので相当早めの楽屋入り。
ペーペーなんだし早いことに越したことはないだろう、と一番乗りを確信して伺ったところ、すでに師匠親子がご到着!
いつも時間にはきっちりされているのですが、は、はやっ!!

それから約3時間半。
その間、ここのところの疲れがたまっているのか20分くらい鼻血が止まらなかったりして僕は1人で大変でしたが(そのせいで装束触れませんでした…)、時間はタッタと過ぎいよいよ出番です。
初めて謡ったときはこの曲独特の緩急やらに振り落とされないようにするのが大変でしたが、半年の間に3回も謡うとなると暗誦は充分。
でも今回が一番しんどい地謡になりました。
囃子方もかなーりシッカリこられましたし、それに負けじと地頭の師匠もあたまっから全開。
振り落とされないようにしがみついていくので精一杯でした。

シテは師匠のお父様。
前半のヤマ場、ワキに詰め寄る部分は謡いながら拝見させていただきました。
薄い黄土色のような地に紺や黒のイチゴ段(イチゴの切り口に似ていることからなのだそうです)の唐織と地味なものであったせいもあるのでしょうが、今回は老いた母が最後の力を振り絞って訴えかけるようなそんな切ない感じを受けました。
前回の女流の先生のほうがお歳は上なのですが、装束が紺地で幾分艶やかな感もあってか、比べると初老くらいだったような気がします。
同じ曲同じ型付でもだいぶ雰囲気が違うなと思うと同時に、こりゃ僕が勤められるのは数十年先だなと思いました。。。

その後間狂言。
普通前半の復習をすることが多いのですが、このアイはワキの家臣という設定でシテを家に送り届けるという役をします。
送る途中、この母に同情して慰めの言葉を掛けますが、それが済み自分の主人のもとへ無事送り届けたと報告をしに向かう途中、いやいやこういう悲劇の上に主人の今回の出世があるんだと思いなおす一言があります。
そのセリフに複雑な想いが含められているような感じがあって、舞台上にいながらもそれからしばらくその言葉に心をめぐらせていました。

そして後半。
キリの謡はこれまたえらいことに。
後ろからこれでもかっ!てくらいにビンビンくるので、地頭の意図を汲めるよう集中しながら謡っていきました。
終わったあとは汗だくでヘトヘトになっていました。

楽屋で時計をみると終演予定25分オーバー。
こっちは楽しかったのですがご覧になったお客さまは大変だったかもしれません。。。

帰り実家に寄って風呂に入り、久しぶりの湯船(一人暮らし先ではシャワーだけなので)。
のんびり足を伸ばしていると、またもとめどない鼻血が…。
休まなきゃ。。。

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初めての〝祈リ〟は… 

午前中、宝生能楽堂で日曜の会の申し合わせ。
今年3回目の「藤戸」です。
いつも思うのですが、こちらの舞台は非常に足が痛いのです。
それと切戸口の微妙な段差。
単に慣れていないせいでしょうが、帰るときやれやれなんて思って気がそぞろになっていると、舞台裏へダイブ!なんてことになりかねません。
気をつけないとー。

それから国立へ。
稽古は16時からなのですが、家に帰るには時間が半端なため直行しました。
職員さんにお聞きしたら研修舞台(国立の2階にはもう一つ稽古舞台があるのです)が空いているそうなので、小1時間稽古させてもらいました。
電気つけるのはなんか気が引けたので、外からの光だけの薄暗い中で舞いましたが、それでも目が慣れればよく見えてきます。
大鼓の稽古のあと、昨日書いたとおり研究会で「黒塚」を舞うので何度か舞ってみました。
この曲には〝祈リ〟という囃子事があり、橋掛りを使います。
これは初めてなので普段はこんな感じかな?と四角い部屋を動きながら稽古するのですが、実際に舞台を使ってやってみるとやはり違います。
3回通して舞って何箇所か重点的に動いてみました。

そうこうしているうちに大鼓の稽古がスタート。
今日から男舞物で「小袖曽我」
終わったら両手が真っ赤でした。。。

そして研究会へ。
始まる前1つ心配事がありました。
この「黒塚」は金春流の場合〝早笛〟という囃子で幕から出て行くのですが、太鼓方が観世流のとき〝ハシリ〟というものに変わります。
太鼓方はこの観世流と金春流の2流がありますが、僕は基本的に金春流しか知らず、一応前もって調べてはいたもののイマイチ確信がなく、初っ端から間違ったらマズイなぁなんて思いながらでした。

「舟弁慶」の地謡を謡ったあと、いよいよ。
幕切は案ずるより生むが易しでなんてことはなかったのですが、その後が問題。
出てほっとしたのも束の間、謡い出しのタイミングが上手くつかめず、ええいままよ!と謡いだしてみたところが見事に最悪の場所。
その後も上手く囃子とかみ合ってないなと思いながら謡っていたら節が危うくなってしまうという悪循環に陥ってしまいました。
舞に入ってからは気を取り直して、と思ってやり切ったのですが、終わってみると監督をされている宗家、師匠、囃子方からご指摘の嵐。
もちろんすぐこうしたほうがいいんだな、とすぐに飲み込めることもあったのですが、はてどうしたらいいものかよくわからないこともありました。
全体の流れというかそういうものが。

研究会が終わったあと師匠にお聞きしたところ、2、3具体的なご注意はあったのですが「う~ん、あとは今度…」ということに。
この前の稽古しすぎの一件もショックではありましたが、わりと早く開き直って光明が見えてきました。
が、今回はどーしたらいいものかてんでわかりません。
具体的にこうしたらいいんじゃないか、っていう感じがさーっぱり浮かんでこないのです。

今回の救いはまだ本番まで2ヶ月ちょっとという時間があるということ。
とりあえず次回の稽古までは、具体的にここはまずかったという点以外はいじらず稽古はしないことにします。
どうもやってもいい方向にいかない気がしてしまうのです。
ま、3日間だけだし、他にやんなくちゃなんないこともあるし。
深刻に考えすぎないようにすることにします。


*******************************
今年の予定追加
8月29日(火) 東西合同養成会の曲目が決定。
舞囃子「加茂」になりました。
大阪能楽会館にて、10時開演(だと思いますが番組が未着)の初番です。

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朝、師匠のお稽古。
明日研究会があるので「黒塚」を見ていただきました。

ひととおり舞ってみたあと、師匠「今日稽古あってよかったね~」。
つまりメタメタだったということ。
この時期忙しくなることはわかっていたので春にひととおり上げていたのですが、記憶間違いやら体がスムーズに動かないやら。
こうなると情けなくなって自分に腹が立ってきてしまいます。。。

早速実家に戻って何度か舞ってみましたが、まだまだしっくりこないところが幾つも。
明日の研究会は恥をかくのを覚悟で、悪いところを洗いざらい指摘していただければいいと割り切って舞おうと思います。

そして夕方国立へ。
笛は今日から〝乱〟でしたが、笛方の人に会う機会がなくMDを聴いて我流で覚えていきました。
でもだいたい合っていて一安心。
太鼓は先生がギックリ腰になってしまわれたそうで、「悪いけど今日は神楽は勘弁な!!」ということで短縮バージョンでした。

能楽師にとって腰は要であると同時に最も痛めやすい箇所です。
師匠は大事な舞台の前になるとやってしまうことが多く、過去「道成寺」の披きのときなど何度か大変な思いをされたそうで。
自分はまだ若いから、と思っていても気がつけば30に手が届く歳。
体を労わってあげないといけませんね。

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祝10000アクセス突破 

設置から約5ヶ月、カウンターが10000を超えました!
独り言のようなこのブログにこんなにも多くの皆様にお越しいただいて本当に有り難うございます。

将来的に何か書くときのネタと、文章を書くクセをつけておこうかというのがきっかけで始めました。
別にブログでなくても個人的に日記帳につければよかったのですが、まぁなんとなくブログにしてみたという感じ。
でも同業者に見られるのはなんだかちょっと恥ずかしいので(早々に先輩や他流の方に見つかってしまいましたが…)、なるべく会の名前をぼやかしたりと、なんとなく矛盾した行動をとってます。

これからも無理せずに続けて行きますので、末永くお付き合い下さいませ。

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研究会道すがら 

「ささぢゅかはどちですか」
研究会に向かう途中、道を尋ねられました。
うちの近所はいわゆる閑静な住宅街で、一度入り込んでしまうと目印になるようなものがほとんどありません。
おまけに線路と道路が平行になっておらず、ややすり鉢状になっていて見通しが利きにくいためか道を聞かれることが多いのです。
でも笹塚なんて聞かれたのは初めて。
歩いて行きたかったようですが、1時間くらいかかりますよと説き近くの駅を教えて行き方を案内しました。
ちなみにこの方韓国からいらしたそうです。

研究会の会場は荻窪の宗家宅。
(なお、先頃宗家が継承され先代のご長男が80世宗家となりました)
最寄り駅はJR荻窪なのですが、電車賃がかさむので井の頭線の駅から30分ほど歩くようにしています。
この駅は師匠のお宅の最寄駅なのですが、てくてく歩いていると自転車に乗った師匠と奥様にばったり。
ご様子からしてお2人でお食事に行った帰りのような。
ご夫妻は結婚されてもう15年くらいになるはずですが、いつも本当に仲がいいんだな~と感じます。
別にベタベタしてるとかそういうことではないのですが、なんでしょうねーなんかこう…、うまく言い表せませんがおしどり夫婦の見本といった感じです。

事務所で少し作業をして研究会へ。
「源太夫」の地謡を謡ったあと「山姥」のツレを勤めました。
この前稽古会でやったときは割とよい感じでできたので、そのイメージを持って臨んだのですが、やはり実際にワキ方・囃子方に入っていただくと感じが全然違います。
ミスは2箇所、それに引っ張られた部分が1箇所。
1つは自分のセリフだと勘違いしてしまい、謡うべきでない部分で謡い出してしまいました。
舞台に立つ者にとって一番怖いのは、意図していない状況で全く音がなくなってしまう状態。
ココではないはずだけど…と思いながらも、自分の絶句によってそういう状況に陥るという恐怖からはっと謡いだしてしまいました。
もう1つは謡いだすタイミング。
囃子の手を聴いていると、これは待つべきかと迷い不自然な間を作ってしまいました。
それに引っ張られ直後の謡があやふやに。
これらはまだ謡い込みが足りないことが原因です。

そして終わったあと宗家からも1つご指摘いただきました。
うまくやれなかったことは残念ですが、本番へのとても良い糧にできると思います、てゆーかします!
ウィークポイントも見えてきたので、舞台上の緊張感で頭が真っ白になっても勝手に口が動くくらいにこれからしっかり謡い込んでいこうと思います。

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京都へ 

昨日今日と師匠親子の同門会の錬成会に参加させていただきました。
毎年場所は変わるのですが、今回は宇治。
宇治川のほとりに建つ旅館が会場でした。

この会、今年で41回目を数えるそうで、師匠のお父様が30代の頃から毎年欠かさず続けられているとのこと。
始まった当初は半三十六歌仙といって36曲を謡っていたそうですが、どうにも時間が足りなくなり今では10曲程度になりました。
でも今年は参加者も多く、例年より多い15曲。
師匠が「今年は全部謡うからね!」と張り切っていらっしゃったので僕もお供。
お弟子さんの錬成というより、間違いなく師匠と僕の錬成でした。。。

ご当地ソングということで〆の15曲目は「頼政」
師匠のお父様は基本的に見役なのですが、今回僕が参加させていただくようになってから初めて地頭として謡われました。
不思議なことにそれまであたりが煙るほどの大雨だったのが、謡い始めるとたちまちに雲が切れ陽が差し込んできました。
頼政おじいちゃんが喜んでくれたのかもしれません。

午前中で無事謡い終わり、午後は皆さんと散策。
平等院と醍醐寺を拝観してきました。
平等院の扇の芝ははっきりいって…でしたが(場所が変わったとか、実際にはここで亡くなったのではないとか諸説あるそうです)、醍醐寺の庭園はすっごい好き!!
秋の肌寒い中、真紅に染まったこの庭を観ることが出来たら贅沢だろうなー。

ちなみにこの庭園に〝藤戸岩〟という石があります。
「藤戸」のキリ〝あれなる浮き洲の岩の上に…〟の岩なのだそうです。
師匠のお父様が仰るに、戦に勝った側面からとらえ縁起のよいものとして武士に珍重され、藤戸(岡山県児島のあたり)から巡り巡って秀吉のもとにたどりつき今ここにあるのだとか。

帰りは師匠と余った御茶うけの草団子をこれでもか!と食べながら帰りました。

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