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帰ってきました 

今日のこと、順をおって。

朝7時半に起床し、10時に楽屋に入りました。
10分前に切戸口へ。
ここは切戸口に冷房がない上、出番前でみんな気合が入っているためものすごく暑いです。
でも舞台は適温。
ということは見所は寒くなるはずです。
毛布が貸し出されているようでしたが、なるほどです。

いよいよです。
出る前にお囃子方と「後の方が出にくくなるくらいの舞台にしましょう!」と気合を入れて臨みました。
言葉に出さなくたって、背中でこう訴えかけられるくらいになればホンモノなんでしょうが、まだ僕にはその力はなく言葉に頼りました。

謡い出し。
上ずる癖があるので注意しながら、かつ大きな声で謡うよう心がけました。
普段一句謡うと落ち着くのですが、今日はそうでもありませんでした。
早笛になると再び緊張感が。
昨日この早笛にかかる箇所がなかなかうまくいかず何度も監督の先生方にご注意を受けていました。
その影響もあってか囃子方のみなさんはものすごく気合が入っているのがビリビリ伝わってきたのです。

立って舞い始めてからは昨日より落ち着いていたと思います。
位も昨日よりシッカリだったので、どっしりと強さを出して舞うよう心がけました。

しかし落ち着いているとは思っていても、やはりどこかで緊張いたのでしょう。
悔やむミスがありました。
前日師匠から指摘された点を改善できなかったところが2箇所、完全なミスが1箇所ありました。

これには舞い終わってから非常に悔しくて、申し訳ない気分で一杯になってしまいました。
師匠に対しても、囃子方や地謡のみなさんに対しても。
そんな僕の気持ちを察してか、師匠がその箇所についていろいろ話してくださって、全体的には良くなっていたからあんまり気にするな、ということを言って下さいました。

でも、これが今の僕の実力なのです。
言われたことをすぐに吸収し実行しきれる能力がないというのが実力なのです。
次に活かすということしかこの悔しさを晴らす術はありません。



この2日ずーっと他流の舞台を拝見させていただきました。
申し合わせ・当日と続けて見ていると、「あ、ここはずいぶん変わったな」なんてのが見えたりしました。
能だと装束の取り合わせの仕方や作り物の扱い方など流儀の主張が見えて面白かったです。

終演後、講評会さらに反省会があり普段あまりお話する機会がない方ともお話させていただきました。
気になっていたので引き立て大宮の組み立て方をお聞きしたところ、観世流・宝生流は同じ仕方で金春流のみ違うということがわかりました。

それともうひとつ。
これ。20060830014938.jpg

今日のお客さまのおひとりが「加茂」に対して一首詠んで下さったのです。
会の事務をされた先生から「必ず返歌を詠むように」と言われましたが、ちょっとそれは厳しいかも…。
歌はともかくお手紙は書かせていただこうと思っています。
有り難うございました。
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終わりました 

「加茂」終わりました。
無事に…と言いたいところですが、なかなかそうはいかず…。とりあえず新幹線の中なのでご報告まで。詳しくは帰ってPCから。

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大阪から 

携帯から初めての書き込みです。

今日は朝8時半の新幹線に乗って大阪入り。明日の舞台の申し合わせをしてきました。

この会、去年も触れましたが、様々な流儀の若手が大勢集まって日頃の稽古の成果を見ていただく会です。最初に出させていただいたときは人数が多い上にほとんどが知らない方で、どなたにご挨拶してどなたにしていないかもわからなくなってしまうような状況でしたが、だんだん顔と名前が一致するようになってきました。知っている方が多いと楽屋でも落ち着いていられる感じがします。

さて申し合わせ。
いつものように出る直前までは全く緊張しないのですが、申し合わせとはいえ一歩舞台に立った途端激しい緊張に襲われます。まず僕が一句謡い出します。そのあとはしばらく座ったまま。はじめはまばらだった見所が、だんだん埋まってくるのがわかります。監督の先生方です。更に緊張が増す一方、見ていただける嬉しさというものもあります。

舞っている最中、やはり扇を持つ手が震えているなとか、動きが粗くなっているなと感じていましたが、比較的落ち着いて舞うことができました。

終わったあとすぐさま先生方からのご注意が入ります。これが非常に厳しいもので、ときに罵声のようなきつい言葉が飛び交います。でもこういうことが、ああ東西合同に来たんだなと強く実感させられる瞬間でもあります。僕はやはり粗さについてとそのほか数点ご指摘をいただきました。

明日は初番。会が始まって第一声が僕です。プレッシャーはありますが思い切って勤めたいと思います。

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床屋さんにて 

明日からの大阪に備え床屋へ。

このお店は、この人は髪型はいつもこうでこんな人みたいなことが書いてあるカルテみたいなのがあるようで、初めての人も僕が能をやっていることを知っています。
ただいつもどこから話を切り出せばいいのかわからないらしく、そうその話題で話掛けてくることはありません。
僕も座って3分も黙っているとすぐ眠ってしまうので、終わりのほう二言三言話してお終いなんてことはよくあることです。

今日は女性の方がカットしてくれました。
この店で女性の店員さん見たのは初めて。
いつものように目をつぶって眠ろうかなと思ったところ、
「シテ方なんですか?」
と。
「なぬ?」
とは言いませんでしたけど、ハナからかなり意外な質問。
普通「歌舞伎みたいなヤツですよね」なんてあたりから徐々に外堀を埋めていく会話が多いのですが、一気にどどーんときたようでちょっとびっくりしました。

聞いていると「花よりも花の如く」を読んでいるのだとか。
なるへそ、どうりで。
女面の種類とかなんでスリ足をするのかとか矢継ぎ早に質問されたので、結局珍しく最初から最後まで眠ることなくしゃべっていました(さすがに髭剃ってもらっているときはときは黙ってましたよ)。


さて「加茂」
いよいよ明日が申し合わせ、明後日が本番です。
僕の出番は朝11時の初番。
場所は大阪能楽会館です。

やるべきことはすべてやったつもり。
ちょっと喉の具合が良くないのが気にはかかるのですが、2日あればなんとかなるでしょう。
頑張ってきまーすっ!!

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偶然の産物? 

昨日今日と国立にこもりっぱなし。
両日とも昼は楽屋食堂で食べましたが、必ず「大盛りで?」と聞いてくれます。
それも「大盛りで?」というイントネーションではなく、「大盛りで?」という感じ。
体調が悪いわけでもないかぎりモリモリ食べるんだよね?というニュアンスです。
さすが金春流の欠食児童と言われるだけはある!
…こんなことで威張ってどーする。

今日は夏期講習最終日。
また研修舞台をお借りできました。
それもクーラー入り!
でも舞えばどっちみち汗ダラダラでしたが…。

メニューはいつものとおり。
そして問題になる点もいつものとおり、前半の謡。
ただ今日はひととおり終わったあともう一度謡ってみたとき、自分で「お?」と思えるときがありました。
師匠も「今までの中では一番よかったね」と言って下さり、ほんのちょっとだけ光明が見えてきた感じがします。
でも…。
これは昨日FC東京が快勝して叫びすぎたために、声が出にくくなっていただけという気もしないでもないのですが…。

いや!
昨日結構稽古したからそのおかげだ、きっと!
そういうことにしておこう。。。

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訃報 

朝国立に向う途中、携帯に流儀の連絡網が流れてきました。
研究生の稽古でお稽古していただいていた先生が亡くなられたということでした(詳細)。

実は今週金曜日にお稽古の予定があったのですが、体調を崩されたので休講になるということを昨日聞いていたばかりで、まさかそんなにお具合が悪いとは思いもよりませんでした。
ただ以前はもっとふくよかなお体で、ご病気されてからずいぶんほっそりされたということは聞いていました。

研究生のお稽古をつけていただいたのは去年の4月から。
その当時は正直なところ、お名前だけは存知上げていますが…、という状態でした。
大先生ということだけは知っていましたのでおそるおそる最初の稽古に臨みましたが、穏やかな先生ということでほっとしたのを覚えています。
しかし、このブログでも書きましたが一度ひどく叱られたこともあり、芸に関しては厳しい面もある先生でした。


お稽古のときのなんてことのない場面がいろいろと思い出されます。
手を間違えたとき、
「オマエなぁ、そこ間違えちゃダメだろー」
と、先生独特のやんわりした口調でご注意をうけたこと。

無理矢理一気に3曲上げていって、3曲目が終わったとき
「もう、  いいか?」
と言われたこと。

「生田」を覚えていったら、
「生田なんて学生時代以来打ってないよ。そういう曲は先に言ってくれたらちゃんと勉強してきたのにー」
と苦笑いされながら仰ったこと。

一通りうまく打てたとき、
「はい、いいでしょう」
と言っていただけたこと。

愛煙家でお稽古の合間においしそうにタバコをくゆらせていらっしゃる姿が印象的でした。


なお、今春に収録された「松虫」は先生が打たれました。
NHKで9月16日(土)に放送される予定です。

ご冥福をお祈りします。

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惣神楽 

今日から国立の研究生稽古が再開。
スタートは笛でした。

今回から〝惣神楽〟
総神楽とも書き、ごく簡単に言えば普段は途中から譜が変わるものを終わりまで神楽地で吹き切るというものです。

が、これ、寸法もなにも全然わかりません。
金春流では「巻絹」のみ惣神楽になる場合がありますが、普通の神楽で行うことがほとんどで滅多にお目にかかれません。
僕も数年前ひょっとしたら見たことがあるかもしれない、くらいの非常におぼろげな記憶しかなく、旋律もからっきしイメージできない状態です。

とりあえず考えられそうな寸法を調べておいたのですが、カタカナだらけの唱歌をみても音がよくわかりません。
早めに国立に行って図書館でビデオを見てみようと思ったのですが、あいにくいっぱい。
始まる前、既に稽古が済んでいる研究生に謡ってもらってみたものの、そんな直前の詰め込みができるほど僕は器用ではありませんでした…。

結果、もう一回。
おまけに序も長くなるそうで、その場で教えていただきましたが、残念ながら消化しきれる下地がありませんでした…。

明日図書館を予約したので、まずこれでイメージを作ります。
そして笛方の研究生に指附を作ってもらったので(市販の指附集には収録されていないのです)、自分で吹いて音を頭に入れ、次回はなんとしてもパスしないと。

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終わっちゃった…。 

終わっちゃいましたね、夏の甲子園。
なんだか淋しいな…。

今年は久しぶりによく見ました。
時間があったというのもありますが、終盤大逆転のゲームが多く引き込まれてついつい見入ってしまったのが多かったからだと思います。

その集大成としての今日の再試合も見事。
野獣の目をした駒大のエースと、メディアからハンカチの王子様と名づけられた早実のエース。
最後の打席がこの両エースの対決となったのも何かの因縁のようでした。

しかしあの王子様はカッコええー。
帰ったらMMK(死語)だろーなー。
朴訥な感じで取材に答える感じも真面目そうでいい。
でも、今日の熱闘甲子園のワンシーンで見てしまったのですが、あんまり大笑いしすぎるとなぜかガナルカナル・タカに似てしまうのね…。

それはそうと早実の勝利の大きな要因は駒大の4番を完全に抑えたことがあったと思います。
でも逆に抑えれた側としてはこれほど悔しいことはなかったでしょう。
キャプテンでもあった彼がダグアウト前でひときわ大粒の涙を流して早実の校歌を聞いていたのが印象的でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

僕も高校時代人目をはばからず泣いてしまったことがありました。
2度、いずれも部活がらみ。
野球部ではなく剣道部。
それも都立の別に目だって強いというわけではない、いや弱小といったほうが近い部でした。
涙の原因は自分の不甲斐なさに思わずこみ上げてきたしまった、というもの。
苦いものでしたが、得がたい経験もしました。

新チームになったとき僕は副部長でしたが、部長が顧問とそりが合わず途中で退部。
繰上げで僕が部長となりました。
僕は幼い頃から喘息を患っていて、意外に思われることが多いのですが実は非常に体が弱いのです。
特に環境が変わるとそれがテキメンにあらわれ、小中学校から高校1年まで合宿というものでは必ず途中で体調を崩してダウンというのがいつものパターンでした。
でもこの年の合宿はなんとしても自分が頑張らなくては!という想いで生涯初めて最後まで乗り切ることができました。
そして迎えた夏明けの大会。
1回戦は体がガチガチで引き分けでしたが、それでも何かいける!という感覚がありました。
そして2回戦。
相手は前年度優勝の強豪校です。
腕は丸太のようだし、今までの僕ならもうこの時点で勝負を投げていたと思います。
でも合宿を乗り切ったという自信からか、早く試合をやりたいという気持ちが強かったのをよく覚えています。

先鋒の2年生は引き分け。
顧問の先生から「ポイントゲッターだ」と次鋒を任されていました。
相手はなんだかわからない都立校だとナメてかかっているようで面がねの中からにらみを利かせてきます。
最初からガンガン攻めてきますが、不思議なくらい動きが見えていました。

試合時間4分のうち3分近くまわったころ。
相手が遠間から思い切って飛び込んできました。
瞬間竹刀を返し、手ごたえとともに相手の右後方へ抜けていました。
生涯で一番綺麗な面返し胴が決まりました。
その後、取り返すべく猛然と攻め込んできましたが、僕もなんとかもう1本決めて後を楽にできたらと必死に応戦。
結局そのままタイムアップを向かえ1本勝ちとなりました。

チームは残念ながらあと一歩及ばず負けてしまいましたが、この試合はその後の僕に大きな影響を与えてくれるものでした。
至極シンプルなことですが
「やればできる」
ということ。

僕がときどきバカみたいな稽古するのはこのときの経験が大きいのだと思います。
誰しもが認めるような才能があれば話は別ですが、残念ながら僕にはない。
舞台の緊張感に負けない自信をつくるには厳しい稽古という以外にないのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

すぐそこまで来ていた勝利がスルスルと零れ落ちてしまい、グラウンド上で泣き崩れている選手たちがたくさんいました。
そんな姿を見ていると青春時代のあのほろ苦い感覚が鮮やかによみがえってきて何度か胸を熱くしてしまいました。

終わっちゃった…。

さーて、さし当たって次は「加茂」
悔いのない舞台に出来るように稽古に励みますっ。

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雨中の死闘 

いやーすごかった!!
何がかって、そりゃ
高校野球ですよ!

こういうときこそアクオス携帯が威力を発揮…と思いきやデジタル放送はうまく受信できず。。。
結局アナログ放送だったのですがそれでも十分。
みなさん勝負の行方が気になっていたので、楽屋でつけっぱなしにしていました。
シテの先生がいらして怒られちゃうかもと一瞬心配しましたが、早大ご出身ということもあり「どうなった!?」と興味津々のご様子。
ほっ。

試合はご存知のとおり再試合。
明日はちゃんと見るぞー♪


さてさて舞台。
昨日と同じく18時開演。
今日は素謡「翁」能「道成寺」
結局この2日間金春流上演曲目はフル出場になりました。

「道成寺」は以前触れたとおり鐘後見補助。
ちなみに鐘は裏からでは入らないので開場前に舞台から幕に搬入しておきました。
舞台が始まって間もなく狂言方が鐘を吊る準備をし、まず引き上げ。
無難にいきました。

さてこの鐘後見補助の仕事について。
鐘後見が動かないように重しの役目をするのが第一ですが、こまごまとしたこともあります。
まず鐘後見が座ったら長袴から足を出してあげます。
袴の上からでは踏ん張りが利かないからです。
ちなみに踏ん張りという点で足袋もわざと足のひらの部分に穴を開けておきます。

もう一点金春流の場合、鐘後見に限らず後見は着座すると扇を自分の横に置きます(確か観世流はさしたままだったはず)。
鐘を引くときに邪魔になるので、横に置くと自分の扇とまとめて後ろにおいておき、最後帰るときに元の位置に戻すという恐らくお客さまからは全くわからない地味な作業があります。
ちなみに主後見(笛方の隣に座るほう)の後ろについた場合は綱を捌く仕事が加わります。

「道成寺」の開演は18時半過ぎ。
さっき「翁」を謡っていたときは蝉の大合唱だったのが今度は一転鈴虫大合奏。
夜の帳に包まれ薪能らしい雰囲気になってきました。

ところが!
鐘が上がり蛇体が現れた途端でした。
ポツリポツリと。
それほどたいしたことはなかったのですが、すぐさま囃子方の後ろには番傘部隊が登場。
楽器は雨に弱いのですぐさまこういう措置となります。
もちろん面装束、特に面は弱いのですがもうここまできたら止めるわけにはいきません。
以前「小鍛冶」を屋外でやっているとキリ間近で突然の雨に合い、猛スピードで謡を飛ばして終えたことがありましたが、「道成寺」はこれ以上上げようがありません。
イノリは多少早めになりましたがそのまま終了。
こりゃ蛇が日高川を増水させて飛び込む準備をしてるのだな、なんて悠長なことを考えていましたが、舞台が終わったちょうどその瞬間本降りに。
いやー危なかった~。

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鐘から落ちてきたもの 

今日から2日続きの薪能。
今年で20回目ということで2日目の明日は「道成寺」が行われることになっています。

今日は13時に会場入り。
まず雨天会場での鐘のテストです。
この鐘の移動が大変。
舞台上で狂言方がやるように太い竹を竜頭のところに通して運ぶのですが、これが重いこと重いこと。
下懸りの場合、鐘を吊り下げるところも演技の一部になりますが、その際橋掛りで一休みする場面があります。
実際やってみると休まずにはいられないというのがよ~くわかります。。。

雨天会場は徒歩5分強といったところ。
さすがにこの炎天下そのままわっせわっせと運んでいったら死にます。
いや、冗談抜きで。
今日の川越は日差しがキツイというレベルを超え、日差しが本当に痛い。
というわけでトラックに載せて移動。
で、荷台開けてみたら鐘にうってつけの台車が!
ああ、ありがたい~!

移動して早速鐘を落とすテストをしてみると、落とした瞬間金属音が。
上げてみると鐃はち(漢字が出ない…)が落ちていました。
「道成寺」をご覧になったことがある方は聞き覚えがあるかと思いますが、鐘が上がる直前〝撞かねどこの鐘響き出で〟という謡のときに鐘の中からジャーンという音が鳴ります。
この音の正体が鐃はち。
法会に使う道具なのですが、円盤状でシンバルに似ています(こんなの)。

これを鐘の内側に仕込んでおきます。
簡単に言うと、竹で空間を作り底に布をジグザグに掛けてポケットを作るのです。
この布が鐘を落とした衝撃でちぎれてしまったのです。
こわ…。

ひととおりテストを終えてもとの会場へ。
まだ開演までは4時間。
ちょうどメンバーがいるので今度やる「加茂」の地合わせをすることに。
目立たないようにちゃちゃっとやるつもりが、宗家と「道成寺」のシテをされる先生に見ていただくことに。
嬉しいけど、予想外。
でもこれで緊張してるようじゃダメだと開き直ってやってみました。

18時からやっとこさ開演。
素謡「翁」舞囃子「松風」の地謡。
感想は…暑かったです。
それだけかよ!って言われそうですが、それだけにしておきます。。。

いやひとつ。
今日の狂言は野村萬斎師がシテでしたが、着ていらした服がオシャレでした。
…って舞台には全然関係ないけど。

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鐘作りと舞台照明 

昨日の記事に1箇所訂正があります。
記事本文にも加筆しましたが、惣右衛門先生とは先代の惣右衛門先生でした。
お詫びして訂正いたします。

…と、このことをお知らせ下さった方は、
あわわわ…。
お、お、恐れ入りますっ!!


さて今日は明後日に迫った「道成寺」の鐘作り。
前にも触れましたがこの鐘は必ず前もって作っておきます。
さすが「道成寺」のスペシャリスト、いろいろ鐘内部のしつらえも心得ていらっしゃいます。
なるほど~、と唸ってしまう思いもよらないことを幾つか教えていただきました。

僕は鐘作りに参加させていただくのは今回で4回目。
最初は何をどうしたらいいのかさっぱりわからずただ右往左往するばかりでしたが、だんだん流れがわかってきました。
糸が見えないように縫う、外科縫いという縫い方も慣れてきた…かなと思ったのですがまだまだ粗いところも。
当日先輩方に「ここ誰が縫ったの~?」とチェックが入りそうでちょっと怖いです。。。

今日は3時間ちょっとで完成。
それでも、シテの先生のご長男である先輩曰く「今日は縫い直したところがあったから時間かかったほう」と。
さすが手馴れていらっしゃる…。

その後、舞台で実際に鐘を吊って落としてみるテスト。
しかし今回は薪能のため屋外特設舞台。
両脇から鉄柱を立てて舞台の上に梁のようにもう1本鉄柱を渡します。
その真ん中に滑車を付けそこに鐘を吊るという寸法。
今回の鐘の骨組みは国立のものだそうで比較的軽いものなのですが、滑車が上手く回らなかったりすればとてつもなく重くなってしまいます。
そんな不安もあったのですが、今回のはバッチリ!
綺麗な鐘入りになりそうです♪
とはいえ僕は見える体勢ではないんですが…。

その後照明のテストにも立ち合わせてもらいました。
薪能って銘打ちながら照明使うなんて反則じゃん!と言われてしまうこともままあるのですが、実際かがり火だけだと本当に暗いです。
じゃあということでかがり火だけで十分な明るさを作ろうとしたら、たぶんむせ返ってしまうのと、もうもうと立ちのぼる煙で大変なことになると思います…。

そういうわけで照明を使うのですが、これもなかなか難しいのです。
明るくしようと真正面から強い光を当ててしまうと、面を掛けてただでさえ視界の狭い演者はなーんにも見えなくなってしまいます。
更に今回は先ほどの鉄柱があるため意外なところに影が出来てしまったり、それを消そうとして横からの光を強めたら今度は脇正面の席は眩しくてしょうがなかったり。
いろいろ大変でしたが照明担当の方がテキパキとつけ方を試して、最終的に舞台上には柔らかめの光が出来上がりました。
さすがプロです。

明日は雨天会場でもテスト。
舞台は夜からですが、今日と同じくお昼からの出勤です。

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夏期講習2日目 

今日は師匠のお稽古、夏期講習第2日目。
今回の稽古場は…、なんとラッキーなことに国立の研修舞台が借りれたのです!
が、冷房が入らずさながら暑中稽古。
最後のほう、剣道着を彷彿とさせるニオイが浴衣から立ち込めてくるくらいヤバかったです…。

まず「加茂」
こちらはだんだん体に入ってきた感じがします。
ただ舞台には魔物が棲んでいます。
〝感じ〟ではダメ。
たとえ意識が朦朧としててもちゃんと舞えるくらいにしとかないと。

「黒塚」は相変わらず迷走。
考えてみると今日でちょうど一ヶ月前なんですね。。。
あわわ…。

動きのほうはなんとなくイメージが出来てきたのですが、謡はまだまだ。
今日も一通り立ち稽古が終わったあと重点的に謡を見ていただいたのですが、師匠も、
「う~ん、この口で言えない微妙なトコなんだけど、わかる?」
と。
わかるんです、確かに違うのはわかるんですけど、思うように音が出てこないのです…。
ただこの前よりはこうかな?という感じが掴めたところもあったので、かすかに光明は見えてきた感はあります。

こういうのってきっとコロンブスの卵で、出来ちゃったらなんてことないだろーなって気がします、根拠はないけど。
でもこうあがいてあがいてやっと掴む過程って絶対財産になるはず。
そう、前向きに格闘です!
だけどやっぱり、早くモノにしたい!ってのが正直な思いです…。

結局2時間半見ていただき、下の食堂でお昼。
すいません!わざわざ来ていただいた上ご馳走になりました!!

Bランチ(もちろんいつもどおり顔パスでご飯は特盛)でお腹を満たして控え室に行くと一本のビデオが。
昭和10年に撮られた「葵上」でした。
シテは流儀の大先輩桜間弓川師。
舞台立たれている方はいずれもそうそうたるメンバーですが、もはや僕などにしてみれば伝説上の方々。
でも唯一現役で舞台に立たれている方が!
太鼓方人間国宝金春惣右衛門先生っ。
す、すご…。
(と、思いきや先代ご宗家だったことが判明。コメント欄参照)

白黒で画質はお世辞にもいいとは言えませんが、十分に鑑賞できるレベルです。
これまたすごいぞ、NHK!
この曲のハイライト〝枕ノ段〟、カッコよかった~。
恐らくこの曲は近10年で臨むことになるかと思いますが、ちゃんとしたものにできるのかという不安半分、楽しみ半分です。

と、贅沢な食休みをしてから今度は稽古室をお借りして稽古。
謡を何度かやったあとはひたすら舞いまくり。
休憩2回で「黒塚」6回、「加茂」4回。
さすがにぐったりです。。。

ちなみに、
浴衣は洗濯したばっかりだったのですが、速攻洗濯機行きとなりました(ちゃんと洗濯ネットに入れて)。

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歌舞伎観に行く 

行ってきました!八月納涼歌舞伎第二部

そういえば歌舞伎座に来たのは初めてのような。
ひょっとすると小さい頃連れて行ってもらったことはあるかも。
母が団十郎、当時海老蔵の大ファンだったそうなので。
幼い頃母と海老蔵が2人で写っている写真を見つけて、その男が海老蔵であることがわからず、子供心に「これは見てはいけないものを見てしまった…」と思った記憶があります。

開演30分ほど前に歌舞伎座に到着。
ひえ~平日の昼間だってのにこんなにお客さんいるんかい!というほどの人出。
程なく開場となりましたが「中はごったがえしてるよ」と妹が言うのでしばらくしてから入場。

席は2階。
能楽堂では2階席があるのは横浜能楽堂などごく少数なのですが、歌舞伎座は4階まであるそうで。
休憩時間に3階から舞台を覗いて見ましたが、不思議なアングルでした。

妹は普段イヤホンガイド係をやっているため、タダで借りてきてくれました。
いやー、もつべきものは妹なり!

さて舞台はまず「吉原狐」。
なんでも45年ぶりの上演なのだそうで。
能も何十年ぶりなんてのはたまにあるのですが、そういう曲はたいがい「あぁなるほど、どうりでやらないわけだ…」というのが結構あるので、ちょっと心配していたのですが全くの杞憂。
いや~、よく笑いました。
ストーリーは別にどうってこともなく、途中アンジャッシュのコントみたいな感じでしたが(時代的には逆だな)、所作やらセリフやらが面白くって。
せっかくのイヤホンガイドでしたが、始まって間もなく邪魔になっちゃいました(許せ妹よ)。

特に歌舞伎役者に詳しいわけではないのでぱっと見て誰が誰ってわかるわけじゃないのですが、染五郎と橋之助はすぐわかりました。
三五郎は優しそうないいパパだな~、と思って見ていたらこれが三津五郎。
大河ずっと見てるのにわかんなかった…。
とにかく光っていたのが主役おきちを演じていた福助。
師匠のお弟子さんにこういう方がいてずーっとその方のイメージが離れませんでした。
いるよなーこういうオバちゃん…、いやいや舞台上ではうら若き芸者さんなんだなとか意識的に修正を加えながら見ていました。
ま、とにかくいい演技でこれから要注目人物です。

考えながらどーでもいいことがちらほら。
花魁の口調を聞いてたら「あ、木久蔵だ~」って思ってしまった自分が悲しい…。
「小梅太夫だ~」にならなかっただけまし…でもないな。
それと長唄うたってる人って舞台上で水飲んでOKなんですね。
ひゃー。
もっとも、客席じゃメシ食っててもいいわけだからそのくらいアリなんでしょう。
能がカタすぎるってのもあるかもしれないし。

舞台以外の点で気がついたこともちらほら。
まず客層。
これはやっぱりというか年齢層が高い。
平日の昼間だからかとも思いましたが、妹に聞くと休日でもそんなに変わらないそうで。
幕見のほうまで行かなかったのでひょっとするとこっちは若い人が多いのかもしれませんが、いわゆる伝統芸能界共通の問題なのかなと。
でも幕見には多いのだとすれば、チケットが高いってのがネックなんでしょうね。

もう1つ構造。
年齢層が高いってのに東銀座の駅からしてノンバリアフリー。
歌舞伎座内も段差だらけ。
う~ん…。
それでもご年配の方が多いんだからいいのか。

いいほうでびっくりしたのが賑わい。
いろーんなお店があって休憩30分でもまわっていたら足りないくらい。
そういう点能楽堂は淋しいもんなー。
そりゃ稼働率が全然ちがうからテナントに入ってくれっていったって断られちゃうんだろうけど。
僕の予定では49年後金春能楽堂ができることになっているので、そのときは館内設備が充実しているといいな。

とにもかくにも舞台に大満足。
これからは妹に頼んで切符とってもらおかな、収入的に問題がなければ…。

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きまぐれ女 

懸案の歌舞伎ですが、結局妹が機嫌を直し「やっぱ行く」ということになりました。
皆様、お騒がせしましたm(_ _)m

昼間は高校野球をつけながら手紙書き。
今度の「黒塚」のご案内です。
15通くらい書きましたが、結構疲れます。
事務所を辞めてから毎日文字を書くという習慣がなくなり、ただでさえあまりうまくはない字が更に…。
我が家は母と妹はなかなか字が綺麗なのですが、父と僕はダメ。
絵の才能も全く同じ分かれ方。
几帳面さは男2人で、女2人は片付けると怒り出す始末。

夕飯を家族で食べることになっていました。
向う先は駒形どぜう
駒形まで行くのは遠いので渋谷店ですけどね。
なんとはなしにここ数年お盆になると行く習慣になっています。
ところが、いざ行こうとしたときになって急に母がゴネ出し「行かない」と言い張ります。
どうも父が勝手に掃除をしたのが気に食わなかったらしいです。
やれやれ。
出前を取ろうかということにもなりましたが、結局3人で行きました。

どじょうというのは見た目的に好き嫌いが分かれるかもしれません。
でもハマるとこれがおいしい。
値段は結構張りますが、まー僕が出すわけじゃないしー(父上ゴチです!)。

3人でどじょう鍋6皿+おつまみいろいろ。
僕はサワー一杯だけでしたが、妹はサワーと梅酒1杯ずつ。
ピッチが早いな、と思っていたら案の定ノックダウン。
僕が学生の頃と同じ。
ちゃちゃっと飲んで眠っちゃうというパターン。
血は争えません。

帰ってから少し稽古しようと思いましたが、稽古場で妹が大の字になってしまったのでやめ。
行く前に少し稽古したので、まぁ今日は軽めということで。

[edit]

予想通り… 

ま、時間が短かったからまぁしょうがないわな
…予想通りの結果でした。
さて、どうしたものか。

って予想通りなんかじゃなかったのが高校野球。
駒大苫小牧…、なんなんだあのチーム。
9回表に突き放されてさすがにもうダメかと思ったら、あの同点ホームラン。
あんなのプロでもそうそう打てないんじゃ?
でもってその流れのままサヨナラ。

すげー。
ほんとすげー。

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チケットプレゼント 

といっても能のではありません。
あしからず。
-- 続きを読む --

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能楽師への道⑤ ~舞囃子「西王母」・「花月」~ 

妙に目が冴えて眠れなくなってしまったので、こんな時間に更新です。
ネタは…、案の定忘れ去られていた〝能楽師への道〟

前回子方時代を一通り書きましたが、少し話は前後します。
舞囃子について。
これは能の一部分を囃子入り、紋付袴で舞うことです。

初めて舞ったのは小学校2年生。
曲は「西王母」で〝剣を腰にさげ~〟です。

当然囃子のなんたるかなんてぜーんぜんわかりません。
ただ笛の唱歌だけを聞き分けられるように訓練し、先生に教えていただいたとおりに舞うというだけ。

ビデオを見てみるとクリクリ坊主が青い紋付に縞の袴姿でちょろちょろ舞っています。
でも子供というのはずるい。
ただ舞台にいるだけで見る人の頬を緩ませてしまいます。
今の自分が全力でこのビデオの少年に戦いを挑んでも、見ている人の印象度合いでは勝てないかもしれません。

もちろん技術としては稚拙。
はやく動きすぎてしまってじぃーっと一箇所で待っていたり。
でもそれって大人では決してできないことなんです。
子供は「先生がホウホウヒが来るまでじっとしてなさい」と言われればどんだけ時間が余っていても素直に待つことができます。
でも大人になるとそうはいかない。
時間つぶし的にじっとするというのは、ものすごーくつらいことなのです。
大抵我慢しきれずに動いてしまい、どんどんどんどんはやまってしまいます。
決まったところまで動かずにいられるというのはちゃんと笛が聴けているからで、我ながらこの少年の落ち着きに驚かされました。

その後「猩々」を舞ってからは子方を卒業するまでおやすみ。
次は「花月」でした。
この曲からしばらく79世金春信高先生に稽古をみていただきました。
(自分のプロフィール上、信高先生に師事とは書いていませんが、これはこの期間が短かったのと、プロになってからは見ていただく機会がなかったためです)
はっきり言ってこの曲はちゃんと舞おうとするとすごく難しい曲です。
ではなぜこの時期に舞うことになったか。
シテの花月が幼い少年であるためによく子供が舞うことがあるというのが一点。
あともう一つは、これは推測なのですが、たしか同じ時期ある先輩が能でこの曲を舞っていたのです。
信高先生のお稽古で僕のちょうどあとにお稽古に来られていた5つ上の先輩です。
この先輩をして、先生は機関紙で〝神童〟という表現を使っていました。
じゃこのちびっ子にも同じ曲を舞わせてみたらどうなるか、そんな風に思われたのではないかと思うのです。

結果はそれはひどいものでした。
割と成長の早かった僕は「西王母」のときのような可愛らしさを失い、中途半端な声と猫背が目立つただのガキんちょになってしまいました。
稽古をサボっていたということはなかったと思います。
鞨鼓という舞は両手に2本の撥を持って舞うのですが、その撥捌きは好きでよく稽古していました。
それでも、それを補って余りあるほど今ビデオを見てみると出来がよくないのです。
思うに最もぱっとしない時期だったと思います。

けれどこの舞台はその当時の僕にとってもショックがあったようで、それ以来日常生活でも姿勢を良くしようと決意した記憶があります。
そして玄人としての初シテがやはり能「花月」であったのも、このときの記憶が少なからず残っていたからなのでした。

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異業種交流会 

一日あいてしまいましたが昨日の出来事。

昼から稽古。
夏期講習第1日目です。

まず前日地合わせのときに見ていただいた「加茂」から。
舞う前にご注意を数点いただいてから舞ってみました。
この曲は舞囃子だと10分足らず。
実際に動くのは更に少ない7分程度です。
でも舞っていて楽しい!
動きのある曲ですが、強さとドッシリ感が求められます。
舞っている最中腹筋背筋がキリキリいってるのがよくわかります。
でもすごい先生になるときっとラクーに出来ちゃうんでしょうね。
僕は一回舞うだけでも結構疲れます。

舞い終わると「その歳にしてはよく落ち着いてるね」と師匠。
〝若さがない舞〟というのは僕のコンプレックスではあるのですが、師匠はいい意味で仰ってくださったようです。
とりあえず方向性としては間違っていないようなので、ここからもうひと頑張り練っていこうと思います。

問題は「黒塚」
こちらはやりながらしっくり来ないところが多々。
意識して謡い込んでいるのですが、なかなか低く安定していてかつ濃さのある低音というのが出せません。
一通り終わってから謡だけもう一度見ていただいて、そのときに「そうその声!」と言っていただいたこともあったのですが、偶然の産物という感じ。
まだ「これだ!」という光明は見えてきません…。


その後お弟子さんの稽古、合間を見て自分の稽古をしたあと新宿へ。
国立の職員さんが幹事される飲み会があるのです。
稽古で遅れるかと思いきや予想外に早く終わり直接お店に行くと、まだ一行は到着していないとのこと。

通された部屋は広い座敷。
え?能楽師が数人集まる程度じゃないの??
席数を数えてみるとなんと35!
ずいぶん大規模です。

そして一行が到着すると初めて見る顔ばかり。
能楽師は僕を含め6人だけ。
異業種交流会か、はたまた大規模合コンなのか???

出席者は実に様々な方ばかり。
出版関係、芸能関係、広告代理店、弁護士秘書から芸能世界一周してきて今はアーティストをしている方、かつて電波少年のある企画に出ていて今は芸人を志している方、江戸城を作ったかの人の子孫などなど…。
多岐にわたる、なんて生易しいもんじゃないくらいいろーんな方ばかり。
職員さんの人脈恐るべし!!!

お話していても個性豊かな方ばかりで、新鮮新鮮。
能にもすごーく興味を持ってくださる方が大勢。
ここぞとばかり来月の「黒塚」を宣伝しておきましたが、今日の会がこうなると思っていなかったので番組も名刺もあっという間に品切れになってしまいました。。。
でも「必ず観に行きます!」と言って下さった方が何名もいらっしゃってとーっても嬉しかったです♪
こりゃますます稽古に力が入るってモンですよ!!

なるべく知っている人とはばらばらにということでしたが、来ていた能楽師でも名前は知っているけれど全く話したことのない方も。
シテ方同士って近くて遠い存在なので、接触しようと求めない限りなかなか知り合えないんです。
僕のことなんか知らないだろーなーと思っていたら、いきなりちゃんづけで呼ばれたりしてちょっとびっくりしました。
ちなみに会場は掘りごたつ式だったのですが、見回すと能楽師は全員正座。
習性って恐ろしいですね。。。

ひとつ発見が。
僕は高嶋政伸似能楽師ということで売っている(のか?)のですが、いや違う!という意見が出ました。
じゃあ誰似?というと、
マギー審司
なのだそうで。
うう~ん、び、ビミョー…。
そう言った方に「いやー、そちらも田口浩正似ですよー」と言ってみたら、
………。
やば!!
以前友人が女の子に「UA似だね」と言ったら怒られたという話は聞いたことがあったのですが、〝~似だね〟トークでコレはダメって有名人っているんだと痛感させられました。。。

帰りがけ「私、高嶋政伸ってタイプなんですよー」って言ってくださる心優しい方が。
お酒の席とはいえ、そう言っていただいたのは28年生きてきて初めてです~♪

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おもし 

朝、「道成寺」の申し合わせ。
僕は鐘後見の補助。

鐘後見というのはこの曲のみに使われる作り物である鐘の操作をする大事な役。
天井から吊るされた鐘が落ちるのと同時にシテが下から飛び上がり、あたかも吸い込まれるかのように見えたら成功。
鐘の重さは軽いものでも60キロ、これを自分の判断のみで勢いよく落とすわけで一歩間違えれば大事故になりかねません。

補助というのは言わばおもし。
後ろから抱きつくような格好になって、鐘後見が鐘に引っ張られずしっかり操作できるように押さえる役なのです。
でも、でもですね。
ここだけの話ですが、今回僕は必要ないのではとも思ってしまいます。
だって、
押さえるべき人って僕の手がまわりきらないほどのお腹の持ち主なんですもん…。

…ま、それはそれとして、
今日は鐘もなくその様子をはかるだけだったので、じっくりと舞台を拝見させていただきました。
シテをされた先生は「道成寺」の名手として、すでに何十回と勤めていらっしゃいます。
生涯通して披キの1回だけという能楽師がほとんどなので、たぶん能楽界一多く勤められているのではないでしょうか。

拝見しながら僕もいつか勤めるんだなーと思っていると、なにもしていないのになんだかドキドキしてきてしまいました。
まだまだ10年くらい先の話なのですが、この前乱拍子を伝授していただいたこともあり、うっすらと現実感をもって見えてきました。

後半は〝祈リ〟があります。
「黒塚」のそれとは少し違う部分もあるのですが、ベースは一緒なのでそれこそ目を皿のようにして見ていました。
大事なのは落ち着き。
それはわかるんだけどなぁ。

申し合わせが終わってから今度やる「加茂」の地合わせ。
地合わせというのはシテ方のみでの合わせ稽古のこと。
とはいえ急ということもあって、地謡が5人中2人しか集まれなかったのですが…。
広い舞台で舞うのはやっぱり気持ちがいいなぁ、なんて思いながらも粗いところが幾つかありました。
「前よりよくなっているけど、細かいところは明日」と師匠。
明日は稽古。
8月は普段休みなのですが(一度過労がたたって入院されて以来休みにしていらっしゃるのです)、夏期講習ということで1回2時間×3日みっちりお稽古をつけていただくことになっているのです。
がんばんなくちゃ!

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あ・・・ 

数ヶ月前友達にミクシィのインビテーションをもらったので、ほそぼーそとやっています。
さっき足あと見たらどうも見覚えのある人が。
妹だ…。

別に記事書くのが面倒なんでこのブログをリンクしています。
ってことはこれ見られたか…。
ああぁ~!!

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あつ~い路上能 

東京はカンカン照り。
日が暮れても涼しくなる気配はありません。

今日は銀座の小路、金春通りで路上能がありました。
今年で22回目の催しです。
今は夕方6時から開演ですが、かつては真昼間にやっていたそうで。
この時間でもじゅ~ぶんにあっついのに、当時は見るほうもやるほうも相当大変だったのではないかと思います。

演目は「父尉」(ちちのじょう)、「延命冠者」(えんめいかじゃ)と「弓矢立合」(ゆみやのたちあい)。
冬に奈良で行っている春日若宮おん祭りをを基にした非常に珍しい催しです。
基本的に神事であることと横長に拡がる路上と言うこともあり、お客さまは横からご覧になるという不思議なカタチになります。

僕は働キ。
この会はうちの法人とここの商店街の共催で行っています。
去年まで事務局員であったため勝手がわかるということで、裏方として連絡事務をやっていました。
路上に張られたの幔幕で待機していたところ、ちょっと怒り気味のおっちゃんから声を掛けられました。
どうやらこの付近の店のオーナーらしく、幔幕せいで客の入りが悪いのだそうで。
僕に言われてもさー、と思いながら応対し目に入った商店街の人に振って逃げました。。。
その後も「新橋に行きたいんだけど」という通りすがりの人を誘導したりと、今日はあんまし能楽師としての仕事はしてませんな…。

で、肝腎の舞台は?と聞かれますと、ほとんど見てません。
いや正確には見えませんでした。
幔幕があるため、働キをやっている限りよくわかんないのです。。。
いずれ地謡をやらせてもらえるようになったら詳細を書きます(何年先になるかわかりませんが…)。

それにしても暑かったことー。
僕は紋付袴でしたが、舞台(というか舞台状の空間)の囃子方・地謡・後見は裃、役がついている方にいたってはもちろん装束。
おまけにギラギラ照明が照りつけるという環境ですからそれはそれは大変だったことでしょう。

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落ち着いた講座 

目が覚めたら10時。
朝早く起きて事務所で作業するつもりだったのにー。
あー、怠惰だ…とブルーになりながら更にダラダラとしていました。

昼過ぎテレビを見ていると能狂言鑑賞入門(再再再放送くらい?)が。
今シリーズ講師をされていたのは、円満井会定例能でお世話になっている矢来能楽堂の若先生である観世喜正師。
一度ナマでも講座をお聞きしたこともあるのですが(実はこのときネタを1個盗みました)、落ち着いた語り口でよどみなくかつわかり易い見事な解説。
ホントにすごいです。

そういえばまだ事務員をしていたとき、矢来さんへ定例能の番組を置きにいったところ事務の方が誰もいらっしゃらないときがありました。
さてどうしようとオロオロしていたときに喜正師がいらして、すごーく丁寧な言葉遣いですごーく親切に応対して下さいました。
はぁー、8歳しか違わないのに立派な。
やっぱり伝統の世界に生きる方は違うな………いやいやおんなじ職業じゃん!と軽く感動してしまったことがありました。

解説だからああいう雰囲気というわけじゃなく、普段からそうなんですねー。
僕が講座をやると必ずイケイケドンドンになってしまいます。
たまにはしっとりいかにも能らしい雰囲気の講座もやってみたいものですが、普段がこうだからたぶん一生ダメでしょう。。。

見終わって「稽古せにゃ!!」という気分になり実家でがーっとやってきました。
途中休憩も入れましたが気がついたら18時。
なんでかわかりませんが途中で「加茂」の入っているMDが使えなくなってしまいました。。。


夜、妹が帰ってきました。
学校の課外講座だかゼミの一環だかで1週間ほどボストンに行っていたのです。
あいつにとっては初めての海外で、行く前日もあれがないこれがないと騒ぎまわり、母親とけんかしたりなんだかなんだとやっていましたが無事に帰ってこられたようです。
お土産は定番のチョコレートのほか、母の希望の柔軟剤(母は元宝塚姿月あさとの大ファンなのですが、彼女がいいと言っていたそうで)、それとジュース2リットル。
は!?こんな重いのわざわざ持ってきたわけ?
「だって、名物だってゆーんだもん」と妹。
クランベリーの味濃い目のジュース。
なかなか美味かったです。

お土産話のほうは、
「スーパーの前ですいかまるごと1個を恐ろしい勢いでかぶりついてる少年がいた!!」
と嬉しそうに。
はるばるアメリカまで行ってそれかよ…。

でも熱波で死者が出たなんていわれている地から無事帰ってきた姿をみていると、こんなのでもほんのちっとだけかわいらしくみえてしまうから不思議です。

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謡・仕舞体験講座 

今日は午後から講座のお手伝い。
でもその前に実家に寄って稽古。

9月に「鵜祭」(うのまつり)という曲の地謡がついています。
観能歴の長い方でもご覧になったことがある方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
それもそのはず金春流にしか伝わっていない曲なのです。
ストーリーは、えーとこちらでも…、って能楽協会の曲目データベースにリンクして手抜きしようと思ったらそこにすら書いてありません。。。
能州(石川県)気多明神に伝わる神事をもとにした曲なのですが、細かいストーリーはまたおって。

僕も20歳のときから少しずつ地謡につけていただいて、最近はまるっきり初めてという曲はほとんどなくなってきたのですが、久しぶりに知識ゼロ。
でもこれは僕だけでなく金春流全員にとってもかなり遠い曲。
でもこういうときこそチャーンスなのです。
なぜなら、みなさんあんまり謡ったことがないということは記憶レベルではペーペーの僕でもスタートラインはそう変わらない。
ここで僕が頑張ってしっかり謡えるようにしておけば「お、こいつなかなかよく稽古してるな」と思っていただける!というわけなのです。

と、気合が入るものの、覚えにくいし量が多いこと。
〝正一位勲一等気多不思議智満大菩薩と号し。無仏世界度衆生。今世後世能引導の…〟って漢字が多いし、難しいし…。
こつこつ謡い慣れていくしかありませんね。。。

そんなこんなで2度通して謡ってから、講座会場の銀座へ。
毎年行われている銀座金春祭りの一環として、4回の能楽講座をするのですが、今日3回目は〝謡・仕舞体験講座〟です。
昨日は楽器体験講座で師匠が担当されたのですが、30名もいらっしゃったそうで。
が、今日は開始30分前で5人。
実は事務所勤務時代にこの講座の実施を提案したのは僕。
体験講座が評判がよかったことと、謡・仕舞ならシテ方にとっては一番準備が楽とあってこんなのどうですか~と事務長に言ってみたところ通ってしまったのです。
そんな前提があったのですが、ふと考えてみると、この講座はお弟子さん関係でいらっしゃることが多いのです。
ということは今更体験講座ってそりゃ来場者が減って当然じゃん!て気がついたのは開演15分前。
意外な落とし穴でした…。

でも始まってみると15名ほどはいらしていただき、まー舞うにはちょうどいいくらい人数で結果オーライにはなりました。
今日の曲目は「老松」の仕舞どころの後半部分です。
基本的に講師1人で事が足りてしまうので僕は補助。
最近自分でしゃべることが多かったので、先輩の講座の仕方をよーく研究させてもらいました。
早速今度使えそうな知識を仕入れさせていただきました。

講座は時間がおしてしまい1時間半の予定が結局2時間になってしまいましたが、お客さまには楽しんでいただけたようです。
終わりがけ僕が「模範演技はないんですか~?」とちゃちゃをいれるとお客さんものって下さり、先輩は予定していなかったようですが急遽仕舞を舞ってもらいました。

ひととおり能の動きを体験していただくと、何気ない動作ひとつひとつが実は結構大変だということが実感していただけたようでみなさん熱心に見て下さいました。
「もう足がガクガク」なんて声も聞こえ、そうか普段結構な肉体労働してるんだなぁと気付かされました。

ちなみにこのお祭り、全国夏祭りマップなるものでも紹介されていました。
浅草サンバカーニバルや高円寺阿波踊りといったお祭りと並べられるほどメジャーになってきたんですね!
でも一部訂正です。
>当日は11:00よりギャラリー伊勢由(03-3572-2738)で能楽講座も開かれます。
とありますが、当日はありません。
講座は6日日曜日にラスト4回目の講座が14時からあります。
お間違えのないように。

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深酒しても二日酔いしない僕はまだまだ若いな 

昨日は久しぶりによく飲みました。
ビール4杯+日本酒を3人で8合。
僕のキャパからすると前半戦の4杯でもう十分のはずなのですが、一緒にいたお2人が「たしなむ程度」と抜かしながらハイペースでクイクイいってしまうのでついつい。。。
駅までは普通に歩いて行きましたが、そこで別れたあとホームでうずくまってしばらく寝ていたような。
小田急に乗ってからも即落ちてしまい、気がついたら神奈川県に突入。
そこからえっちらおっちら戻り、それでもまだ歩いて帰れる状態ではなかったので途中で降りてタクシーで帰宅。
店を出たのが確か22時過ぎ、家に着いたのが1時近く。
普通なら1時間弱で帰れるはずなのに…。

僕は深酒した翌日というのは異常に目が早く覚めてしまう性質で、今朝もやはり5時半に起床。
ボーっとテレビを見ていると昨日の世界戦バッシング報道だらけ。
朝ごはん作ったり、片付けものしたり、洗濯したりしてから稽古するための資料探し。

もろもろやっているうちにあっという間に昼過ぎになり稽古へ。
まず小鼓。
すぐ終わるかなと思ったら、結構絞られました…。
次回から番囃子(まるまる能一番)だそうです。
うへぇー。

次は太鼓。
こちらもボリュームの多い「巻絹」
〝陰陽ノ打出〟なんて初めてやりました、ってゆーか初耳です。
この曲、ノーマルの時には〝神楽〟なのですが、〝惣神楽〟でやることもあるのです。
僕は見た記憶もありませんし、我が家のMDライブラリーにもありません。
でも笛もちょうど次回からこの〝惣神楽〟なので、いい機会だからと今度はこのバージョンでお稽古していただくことになりました。
寸法が全然わかんないので調べておかないと。

終わったら職員さんから嬉しい差し入れが。
しろくまアイスバー!
おいしかったです~、ごちそうさまでしたっ。

[edit]

月鶏雫 

8月に入ったというのに東京はクーラー要らずの涼しさ。
この調子だと野菜が高くなっちゃうんじゃないかしら~?と主婦じみた心配をしている今日この頃です。

携帯のメモリーを埋めるべく事務所へ。
事務長に先日の会の報告をし、月ノ巻の原稿作りをしてきました。
「東北」まで終わり次からな行に入りますが先はまだまだ。
次は「鵺」ですし、その後も「百万」「富士太鼓」「二人静」「枕慈童」など長い曲が控えています。

帰り実家に寄って少し謡って帰ってきたのは結局夜。
夕食は鶏肉のマスタード焼きを作りましたが、見事すぎるレア。
いやレアというよりナマに近い部分も。
焼きなおすのも面倒なのでそのまま食べました。
今のところなんでもないのできっと大丈夫でしょう。

いろいろ片付け物をして銭湯へ。
暫く貸切状態だったので湯船で謡っていました。
「巻絹」を謡っていたはずが、終わってみると「竜田」になっていました。
湯温が46℃もあったせいということにしておきます。。。

家に帰って買い置きのアイスをひとつ。
〝和のしずく〟なるもの。
ご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、この商品のTVCMには狂言師が出ていました。
彼は能楽界では数少ない同い年。
どういうわけだか1978年度生まれというのは非常に少なく、滅多にお会いすることがないのです。
ちなみに彼の結婚式のときに政伸さんを除く高島ファミリーにお会いしてそっくりさんの認定をいただいたのです。
話し戻ってこのアイス、おーこりゃ美味い!と思いましたがハーゲンダッツなみに高いです。。。

と、のんびりしていたらサラリーマンNEOを見そびれてしまいました。
残念無念。。。

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