朝テレビつけていたら浜崎あゆみが出ずっぱり。
ベストアルバムの発売日だからでしょうけど、わざわざ出てプロモーションする必要があるんでしょうかねぇ???
かえってこのレベルになったら本人はちょこちょこ出たりしないで、で~んと構えていたほうがよいような気がするのは僕だけでしょうか?
夜は夜とてサッカー日本代表の試合。
試合内容云々以前に、あの格好で島谷ひとみは寒くないのか???
今日の東京は日が沈んでからは相当冷えたような気がするのだけど。
ま、そんなことはよいとして。
今日はラジオ収録に行ってきました。
場所は渋谷のNHK放送センター。
日曜の朝早くFMで放送されています。
が、正直に申しまして、僕は2、3度しか聞いたことがありませんです。すみませんっ。初めてなので駅から師匠とお父様とご一緒させていただきました。
玄関で尋問(適切な言葉が浮かばない)を受けてスタジオへ。
病棟のような廊下を歩いていくと到着。
赤い毛氈の上に座布団が敷かれ、長唄用と思われる高めの見台、その前にひとつずつマイクが置かれていました。
さて曲目は
「西行桜」。
僕のお役は立衆。
ワキツレと連吟の箇所がほとんどで一句のみ僕が独吟します。
何箇所かマイクテストを兼ねたリハーサルをしていざ本番です。
防音ガラスの向こうからスピーカーを通じて、
「はい、テープ回りました。本番10秒前、9、8…」
2秒前からカウントがなくなり、手でキューのサインが出ます。
録り直しは利くものの舞台とはまたちょっと違った緊張感があります。
自分の謡の部分はとりあえず間違えなく謡い終えましたが、このあとが大変。
マイクが高性能なので謡本をめくる音にも気をつけなくてはいけません。
足を組みかえるのもはばかられてなるべくじっとしていましたが、さすがに40分もするとしびれてきます(能楽師だって人の子です!)。
地謡が謡っている間にそーっと2度組み替えました。
久しぶりにあの「誰も触んないでー!!」的なしびれを味わいました。。。
約1時間で収録は無事終了。
ちなみに放送は4月22日の朝7時15分からだそうです。
スタジオ内の様子は格闘技好きの先輩が撮影されていましたので、そちらのサイトをご覧下さい。
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- 2007/02/28(水) 23:09:57|
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昼から出稽古。
その足で夕方国立。
講座、笛、太鼓、大鼓。
19時半終了。
帰ってきたらだるい。
熱を測ってみると37度3分のやや微熱。
過労気味+栄養不足が原因か?
朝:シリアル、昼:立ち食いそば。
夜も作る気力がないので、レトルトカレー。
せめてもの栄養補給ということで、豆腐、無臭にんにくたまり漬け、卵、アイスを摂取。
バランスが正しいかどうかはしらないけど。
早く寝ます。
あれしなくちゃ、これ覚えなくちゃっていう心理的圧迫がなーんにもない日がほんの2、3日でいいから欲しい…。
- 2007/02/27(火) 21:35:20|
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さて一日間をおいて昨日の舞台を振り返ってみたいと思います。
昨日は帰ってきてひとりになってから、もやもや~としていました。
今回の
「胡蝶」、稽古段階では自分としてはやれるだけのことはやったと思っていたし、それなりに手ごたえもありました。
4年前同じ三番目物に分類される
「羽衣」を勤めたときは、稽古の最中気持ちが切れそうになったりすることもあったのですが、今度はそういったことはなく、常に楽しいなと思えるくらいでした。
だからこそ多くの方に声を掛けて積極的に営業活動もやってみました。
しかし、舞台では思ったとおりにはいきませんでした。
緊張はしていないつもりでも体は普段より明らかに硬くなっていました。
細かいところでしたが、普段まずしないようなミスもありました。
体だけでなく気持ちの面でも問題があったかもしれません。
面の中からは狭い視野ではありますが、お客さまの姿がはっきり見えます。
昨日はそこから見える景色の中でなかなかお客さまをひきつけられていないのではないかという感じがありました。
焦り、というのとは違うのですがなんとかしたいという気持ちが起こってしまい、集中力や平常心が欠けてしまったのではないかとも思います。
能は舞台でやるものなのでお客さまなしに成立しないことは言うまでもないことなのですが、かといって見る側に媚びてしまってはいけないと思っています。
自分のやりたいようにやってそれでお客さまに喜んでいただくといのが理想ですが、一口に言ってもなかなか難しいものです。
極端な話、能はわかりにくいってゆーなら現代語でやればいいじゃん、てことですがそんな簡単な話でもない。
僕自身ご案内するときには、簡単なお手製ガイドと詞章をお渡ししていますが、果たしてこれもよいことなのかどうか。
理解の一助にはなるかもしれないけど、なるべくそうならないようには気をつけているつもりですが、見方を強制したり限定してしまうのではないかという不安は常にあります。
技術的な面では、
謡の息が浅い
ときに柔らかく謡うなどの幅が出ない
足運ビが気に食わない
など。
こう書いてきて、人によってはこの人は自分に厳しいんだとか好意的に思ってくれる方もひょーっとしたらいるかもしれません。
でもですね、謙遜とかそんなのはぬきにして僕は舞台に立つ者は一度舞台が終わったらあー今日のできは満足だ!と言えるほういいと考えています。
だからできることなら僕も「今回のは自分で満点です!」などと抜かしてみたい。
だってお客さまから貴重な時間とお金をいただいているんですから、全然ダメでした…なんて言ったら失礼に当たるのではないかと。
まー、日本人は謙譲の美徳というのがありますから手放しでそんなこと言っちゃったら誤解されかねませんが。
これは以前先輩から聞いた話ですが、ある先輩がネット上で舞台について満足したといった旨のことを書いたら、匿名でそんなことでは将来が心配だと書き込まれたことがあったそうです。
念のため申し上げておきますが、僕ら舞台に立つ者に永続的な満足というのは絶対に存在しません。
あるのは数学的な点としての満足です。
つまり存在としてはあるけれど、その点を過ぎればまた次の目標に向かって不満足な状態になるということなのです。
だからよりたくさん満足という点を通過して、より高い満足に到達するというのが理想なのではないかと思っています。
なんだか話があっちゃこっちゃいってしまいとりとめがなくなってしまいました。。。
今回満足できたもの。
面、装束。
僕の力は作用ゼロですけど。。。
鏡の間で装束を着た僕を見て、師匠が「今回はいい写真が出来そうだ♪」とおっしゃってました。
僕はモデルなわけですねぇ(笑)
終わったあとある先生から「今回は結構(稽古)やった?」と聞かれました。
正直に自分としてできる限りのことはやりましたと答えると「そうだろうね。粗さが自然にとれてきてるよ」とおっしゃっていただけました。
採点が出るわけではないので、自分でどれだけ成長したかというのはなかなかわかりません。
でもそういったありがたい言葉はとっても励みになります。
これからも苦しむことは多いと思いますが、その苦しみを乗り越えようとあれやこれやと試行錯誤することは、将来何物にも代えがたい財産になるはずです。
がんばろ!!
このブログをご覧いただいております皆様も、どうか末永く見守って下さいますよう、心からお願いいたします。
- 2007/02/26(月) 23:55:09|
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歳の近い大鼓方の方から電話が。
「先生から今日の稽古で打てって急に言われたんだけど、
経政どこから?」
と。
今日は例の謡の稽古なのです。
小鼓方の方も今朝11時に山形を出て、その足でわざわざ稽古に付き合って下さるとのことです。
僕ひとりの稽古が周りの皆さんを巻き込み始めてきてしまいました。
すみません。。。
でも、
みなさんありがとうございます!15時ちょっと前にみんな集まって待機。
待っている間、研究生控え室って世界一ため息の多い空間なんじゃないか、なんて。
で、このため息のエネルギーで発電なぞできたら地球を救えるね~
…人間、切羽詰るとどうしようもない現実逃避に走ってしまうものなのです。
そして先生登場。
いざ稽古室へ、と思いきや研修舞台でとのこと。
えー!!これは「舞え」ってこと???
あわわー、やば!
だいたい舞えるようにはしてきたけど、アシライのタイミングとか細かいところがあやふや。
慌てて確認したものの、もうなるようになれ!です。
ほぼ番囃子、初同前のワキ謡
〝平の経政成等正覚と…〟から、先生の
「謡え」
のお言葉でスタート。
シテもワキも地謡も全部ひとりで謡っていくのは結構キツイものです。
休むための時間ではもちろんないけれど打切の僅かな時間が本当にありがたく感じます。
絶句や間を外すことなく進んでいきましたが、今回一番きっちり謡いたいと思っていたクセに差し掛かり、ついに…。
小鼓方観世流ってトリの間で1拍からタを打ってくることがあるんですね。。。
他の流儀が段頭を打つところで合頭になることが多いということは知っていたのですが、これは予想外。
大倉流だと無声のタは打下シの2拍になることが多いためついついひっかかり、ヤヲで出るべきところが思わずヤヲハに。
不覚でした。。。
(後日調べたところ無声ではなく合頭でした)
そこ以外は大崩はなく(小崩れはちらほらありましたが…)なんとか終了。
(結局舞うことはなく全部謡いました)
う~ん、むつかしい…。
でも恥をかけるのは今のうち。
ひとつひとつしっかり体に叩き込んでいきたいと思います!!
- 2007/02/26(月) 22:50:43|
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おかげ様で
「胡蝶」を勤め終えてまいりました。
後半は立ち見の方もいらっしゃるほど多くのお客さまにお越しいただきまして本当に有り難うございました。
その舞台はといいますと、…う~ん。
一言でいえば、
「三番目物はやはり難しかった」
やはり大切なのは、稽古量よりも稽古の質なんでしょうか。
もう少し時間をおいてから文章にしていこうと思います。
- 2007/02/25(日) 23:13:01|
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午前中、宅稽古。
それからはちょっと自分の稽古。
ちょっとのつもりが2時間。
「胡蝶」どころか全然関係ない曲まで一曲謡ってしまいました。
やりすぎ。
やっとこさ稽古を切り上げて新聞を読んでいると、都立高の入試問題が載っていました。
ほほう、3年半勤めた塾講師の実力を見せてやるわい!と数学に挑戦。
あー、こんなのよく解いたなぁというところまで記憶は戻るものの、勘がなかなか戻ってきません。
証明で〝対頂角〟って単語思い出すのに5分かかりました。
あーでもないこーでもないとやっているうちにタイムアップ。
結局全部解くのに2時間掛かりました。
6年離れるとさすがに衰えるものです…。
ちなみにもう一科目社会科をやってみたところ、これは30分で完了。
見事満点!
へへっ、どんなもんだい!
でも、迷った問題も幾つか。
すべて公民分野。
法学部出なんじゃなかったんだっけ、ワタクシ。。。
さっき明日の舞台へ気合を入れるべく(?)銭湯に行ってきました。
でもいつも行く徒歩2分の銭湯はお休み。
自転車で5分弱のところにもう一軒あるので、ちょいと浮気してみました。
造りは新しそう。
お金を払おうと番台に行くと、おや、綺麗なお姉さん。
今後こっちに通おうかな…。
ま、それはともかく中へ。
やや狭い感じですが、お姉さん効果かなかなかの繁盛ぶり。
いつもの所は5人入っていたら多いなと感じるのですが、今日の所は10人以上いました。
湯船は水湯と日替わりの薬湯。
今日は黒糖ミネラル湯なるものでした。
湯温はぬるめ、と思いきや水温計は42度。
普段かなり熱い湯に入っているんでこのくらいだとぬるく感じるようになってしまったようです。
ゆったり浸かっていると、背中一面見事な刺青のはいったおじさんが2人。
でも顔はいかにもって感じではなくて、いたって普通のおじさん。
なんかみるみるうちに空いてきました。
でもおかげで広々使えたのでむしろありがたかったくらい。
しばらくして出ると、脱衣場ではシャドウボクシングをしている人が。
なんだか不思議な銭湯です。。。
帰りもう一度目の保養をして帰ろうとしたら、番台はおっちゃんに代わっていました。
残念無念…。
さて明日、いよいよ本番。
がんばりまーすっ!!
- 2007/02/24(土) 23:46:26|
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以前書いた今月一杯で取り壊されるお稽古場に行って来ました。
中は引越し準備のさなか。
ちょっと雑然としていました。

譲っていただけることになっていたビデオと、謡曲大観、ちょっと古びた仕舞扇4本をカバンに詰めて、いよいよお別れ。
これで見納めとなるとさすがにちょっとこみ上げてくるものがあります。
カレンダーが掛かっているあたりがワキ座前。
あそこで中ノ舞の二段目扇を取るところを何度もやって、それでもできなくて泣いて帰ったことがあったっけ。
生涯ただ一度能を辞めてやる!と思ったのがあの場所でした。
………。
今まで有り難うございました。
もうひとつ寄りたい場所が。
〝松や〟という小さなお店。
分類はなんだろう?定食屋でもないし、店内でも食べられるお総菜屋さんといのが一番近いでしょうか。
僕がまだ小学校に上がるか上がらないかという頃、稽古帰りに母とここでよく昼ごはんを食べました。
数年前から再び練馬に稽古に来始めて、真っ先にここへ来てみたのですが稽古日の土曜日は定休日になってしまっていました。
なので今日、せっかくの機会なので20年ぶりに伺ってみました。
おぼろげな記憶ながら店内は昔と変わらない感じ。
すごーくレトロ。
メニューも昔と変わってない。
おにぎり1コ90円。
おでんも天ぷらもともに1コ50円。
やすーい!
さけとたらこのおにぎり、春菊とかきあげの天ぷら、じゃがいもとすじのおでん、以上で390円。
やっぱりやっすーい!!
食べ終わってもうちょっといけそうだったので焼きそばを追加。
これは300円。
これも決して高くはないのですが、他のメニューを見ていると金銭感覚が狂ってしまいます。
お腹一杯食べて690円のお昼ご飯でした。
そのあと国立へ。
研究生稽古までは時間があったので、控え室でそこにいたみんなと早速ビデオを見てみることに。
「道成寺」とか
「石橋」などありましたが、1本、
「日々是能楽」というものが。
はて???と思ってまわしてみると、先代ご宗家が若かりし現ご宗家をお稽古されている様子が。
更に進めるとなんと師匠!
ひゃあ、これはなかなかレアなものを見させていただきました。
他に
「弓矢立合」なんてのが。
金春祭りを撮ったのかな?と思いきや観世流、宝生流、金春流、各流先代ご宗家揃い踏み、本当の立合能でした。
これもなかなかお目にかかれない貴重なもの。
他いろいろありましたが、稽古しないといけないのでここまで。
時間ができたらじっくり拝見させていただくことにしましょう。
- 2007/02/23(金) 23:44:01|
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朝の外出のあと、やっぱり眠くなったので一眠りしてご宗家宅へ。
継承披露能の会議です。
当日に向けて細かいことを詰め、約2時間。
事務所に寄ってやはり事務仕事をやってから、矢来能楽堂へ。
今日は申し合わせ(リハーサル)です。
以前からちょこちょこ触れていますが、能の世界では全体で合わせるのはこれ一度きり。
気合が入るのと同時にやはり緊張してしまうようです。
…ようです、って他人事みたいですが、自分では割とリラックスしているつもりでした。
でもやってみると普段より声は高め、位も軽いんだか重いんだかよくわからない。。。
でもですね。
やっぱり、楽しいわ♪
中ノ舞終わったあたりでつい面の中でニヤニヤしてしまいました。
不謹慎、かも。。。
実際に合わせてみて2、3あれ?と思うところもあったので、そのあたりはしっかり確認しておきました。
終わって師匠やお父様からいろいろご指摘をいただきました。
定例能でのシテは6回目ですが、今回がいちばん多くいただいたのではないかと思います。
でもそれは悪いことじゃなくて、それだけしっかり見て下さっているということ。
僕としては非常にウレシイことなのです。
ビデオも撮ったし、お言葉をしっかり消化できるようあと数日しっかり稽古をして当日を迎えたいと思いますっ。
- 2007/02/22(木) 23:41:14|
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朝4時40分起床。
5時10分出発。
ハイネックのシャツにジャージを着込み、下は中綿のナイロンパンツ。
その上にはダウンコート&マフラーの重装備。
で、足元は、
白足袋、雪駄。警察に見つかったら確実に職質されるだろうという我ながら怪しすぎる格好です。
そんな姿で向かった先は近所の公園。
前にも少し書きましたが、梅の名所として知られる小高い山です。
以前ぶらぶら歩いていると、囲垣の中に程よい紅梅が植えられていました。
そのときはまだ五部咲きといったところだったのですが、そのときにふと。
いっちょこれを前に舞ってみようじゃない、という野望が湧いてきて、今日いよいよ実行に移したのでした。
外はまだ夜明け前。
暖冬とはいえ空気は肌を刺します。
ん?
僧はこんな中で寝て凍死しなかったんかいな?
京都は盆地だからもっと冷えるだろうし。
まー、能のお坊さんはどーんな幽霊とも精霊ともお話できちゃうスーパーマンだからそんなもんへっちゃらなんでしょうね、きっと。。。
公園のそばまで来ると梅の香りが漂っています。
春の夜の 色はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やはかくるる「東北」でも謡われる和歌ですが、確かに梅の存在は視覚よりも嗅覚で先に感じることが多い気がします。
この公園でも週末には梅まつりと銘打って露店が出るのですが、食べ物の匂いがごちゃごちゃに混ざってしまい梅の香りは死んでしまいます。
賑わいを見せることは悪くないのですが、桜はともかく(なんていうと西行法師に怒られるかも)梅は静かなほうが似合うような気がするのは僕だけでしょうか?
さてお目当ての梅へ。
ところが、もう盛りを過ぎて散り気味。
本当はもう少し早く来たかったのですが、ちょっと体調を崩してしまっていたので時期を逸してしまったようです。
あたりを見回しても白梅ばかり。
ひとつピンクがかったのが満開になっていたので、その前で舞うことにしました。
囲垣の前はちょうど開けたスペース。
舞うには格好の場所、と思いきやそうそう簡単にはいきません。
舞っていると細かい小枝や砂利が雪駄の中に入ってくるし、微妙な傾斜でバランスを崩しそうになります。
おまけにこの真っ暗な時間にも関わらず、散歩している人が結構多い。
金扇が街灯に照らされて怪しく光り、人目についてしまうようです。
人目どころか不審がって吠え出す犬もいたし。。。
そんなこんなで最初は全然集中できず、録音聞きながら型が余って余ってしょうがないような状態でした。
後半部分を1回舞ってもまだあたりは真っ暗なまま。
もう一度気を入れなおして舞うことにしました。
2回目になると足場の悪さにも少しは慣れてきたし、体もあったまり、だんだんと集中出来るようになってきました。
中ノ舞が終わったあたりから東の空がほの明るくなってきて、まさに物語の場面と同じような状況に。
明けゆく雲に羽根打ち交わし 霞にまぎれて失せにけりさすがに都合よく霞は棚引きませんでしたけど。
ちなみに〝契りを結んだ〟のは彼。

(携帯だと画質に限界が…)
花ってなんとなく女性的な印象がありますが、こと
「胡蝶」に限っては蝶が女性なので梅は男性であるほうがしっくりくるような気がします。
さて真っ暗だからこそなんとかなったものの、陽の出た後にこの格好で外をうろつくのはちょっと問題あり。
帰り道は
「葛城」のキリが頭の中で流れていました。。。
- 2007/02/22(木) 07:02:50|
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午前中事務仕事をやってから国立へ。
早めに行って稽古。
風邪はもうほとんどよくなったのですが、喉がまだちょっと不調なので型のチェックを重点的にやりました。
ある高名な学者の方が「能は歩行芸術である」とおっしゃったそうですが、なるほどしかり。
足運びというのはいくら稽古しても稽古しすぎるということがありません。
何度やっても納得いく磐石の運びにはいきません。
一生仕事です。。。
さて今日の研究生稽古は3科目。
まず大鼓から。
曲は
「羽衣」。
クセもキリも一度やっているこれなら少し楽できるかな、と。
でも、そんな僕の甘えに能楽の神様は罰を下しました。
序ノ舞が終わるまではノーミス。
あとは大ノリなので太鼓に従って打っていけばいいやと思った途端、あれよあれよとミスを連発。
キリのトリ(4拍で終わる行)のところも見事にハマってしまい、先生の口からついに、
「もう1回見てきなさい」
とのお言葉。
1年10ヶ月一発合格で通してきたのに、よもや「羽衣」で終わってしまうとは…。
ガックリ。。。
気持ちを切り替えて笛。
おまけ気味にやっとこさ
獅子終了。
一通りやったのでお終いにしてもいいし、小書物(特殊演出)をやってもいいとのことでしたが、迷わず続行をお願いしました。
今のうち唱歌覚えておけば、生涯絶対財産になりますもんね。
ということで次回は
「高砂 舞序破急ノ伝」ということになりました。
最後、小鼓は
「東北」。
曲としてはメジャーですが、上掛りに比べ下掛りではキリにロンギが入り詞章が増えます。
これもクセは稽古し始めて2曲目にやっているのですが、ちとミスってしまいました。。。
あとは大丈夫だったのでなんとか合格。
一発合格記録が続いているのはついに小鼓だけに。
なんとか修了まで死守せねば!
- 2007/02/20(火) 22:26:45|
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今日は事務の日。
僕は能楽師なのか事務員なのか…?
午前中、月ノ巻の編集作業。
1時間半ほどで終わったのですが、昨日に引き続き師匠のお父様にご馳走になってしまいました。
なんだか編集作業に来てるんだか、ご馳走になりにうかがっているのやら。。。
おいしかったです、ご馳走様でした!!
おまけにご飯も半分いただいちゃいまして有り難うございましたっ。
そこから事務所へのお決まり事務コース。
継承能の切符発送やら、今日でだいたい一区切りといった感じです。
早く帰って稽古しようかなぁと思っていたのですが、結局家に帰りついたらしっかり夜。
明日は国立で3科目。
バカみたいに稽古することにしましょう。
- 2007/02/19(月) 23:51:11|
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午前中に地合せをしてから国立能楽堂へ。
今日は年に一度の大イベント、式能がありました。
翁付高砂に始まり、朝から晩までシテ方五流、三役が一同に会する催しです。
金春流は去年二番目物
「清経」でしたので、今年は三番目物。
「葛城 大和舞」でした。
僕は楽屋働キ。
謡覚えなくていいし、長時間正座しなくていいかららくちーん…なんてわけはありません。
むしろ地謡のほうが、舞台に出ちゃったら謡うしかないので気は楽かもしれません。
何をするかというと、幕揚げ、切戸開け、装束替えのお手伝い、その他諸々です。
それぞれのお役の方が気持ちよく進められる影で働くお役目なのです。
でも不器用が服着て歩いているような僕にとってこの仕事は大の苦手。
幕揚げ、切戸開け等フェータルな失敗はありませんでしたが、ボロがちょこちょこと…。
後見の先生は鏡の間(幕のすぐ後ろにある部屋)で直前までシテの装束を着付けたり忙しいので、気を利かせて装束の間まで裃を持っていったのですが、裏目に出て探させる結果になってしまったり、その着付け方の手順が悪く先生にご注意いただいたり、中入りのときにもシテの先生からあれしなさいとご指示をいただいたり…。
働キっていうのは、何も言われる前にすべて行動しきってこそ役目を遂行したといえるのだと思います。
そう考えると…。
でも今の時期は何事も勉強です。
ご注意をいただけるのはそう長い期間ではありません。
次の機会にビシッと動けるようになるのが、今日ご注意をいただいたご恩に報いる唯一の方法です。
楽屋から撤収したのは17時ちょっと前。
別にお腹は空いてませんでしたが、今日は食堂の負担は協会持ちでしたので無理矢理食べてきました。
高い協会費のもとを少しでも取るべく。
…意地汚いな、自分。。。
- 2007/02/18(日) 23:50:07|
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例の一件で精神的にガックリきたのか、どうも体調が下り坂。
おまけに昨日は寒い中帰宅が12時過ぎだったのがきいたのか、今朝起きるとどうもだるいような。
朝の宅稽古のときにも鼻がおかしくなってきたのですが、午後の出稽古で完全に風邪の症状がでてきました。
明日も舞台があるしこのままではいかん!ということで合間をみて近くの薬局へダッシュ!
(…不思議なことに風邪ひいてても走るの辛くないんですよね。なんでだろ?)
液体カコナールを一気飲みするとわりと楽になってきました。
舞台が近いことから先生が気を遣って下さって早めに帰らせていただきました。
帰宅してすぐ一眠り。
おかげ様でだいぶよくなりました!
ところで、今日で今までお借りしていた練馬のお稽古場が最後になってしまいました。
個人の御宅だったのですが、改築されることになったのだそうです。
僕が小学校に上がる前からですからかれこれ20年以上前から…と思いきやもーっと歴史は長く、先生は20代の頃(40数年前)から通っていらしたそうです。
実はそのもっと前からお稽古場となっていたそうで、故宝生弥一先生が幼い閑先生を連れて見えたこともあったとか。
謡本も数多く置いてあったのですが、なんとご自由にお持ち下さいとのこと!
黒表紙(現在の青表紙の前のもの)が多かったのですが、中には先代後宗家直筆の
「木賊」(とくさ)なんて珍しいものまで。
もちろん迷わず頂戴しちゃいました♪
…一生謡う機会があるかわからないけど。
更に!
もう絶版になっているレアなビデオがあったのですが、それもいただけることに!
今日は張盤もいただいて手一杯だったので後日いただきにあがります~。
- 2007/02/17(土) 22:26:32|
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昨夜は国立主催の舞台がありました。
午前中は事務所で雑務、昼過ぎから国立へ行って上で稽古していました。
気がつけば
「胡蝶」まであとわずか。
先生から練習用の長絹(上に羽織る袖がふわっとした装束)をお借りしていたのでそれを着け、自分の(正確には母の)面を掛けて舞ってみました。
「羽衣」のときにもイヤというほど感じたことですが、やはり三番目物は難しい。。。
型の割り当て上、サラサラ動かないといけない箇所も出てくるわけですが、スピードが上がっても柔らかさのある軽やかな動きが求められるわけです。
簡単そうでこれが相当難しい。
面装束ナシならなんてことないことでも、いろんなことに気を配りながら舞っているとどこかにアラが出てきてしまいます。
泣いても笑ってもあと1週間。
当日幕の前に立ったとき「やるべきことはすべてやった」と思えるよう、悔いのない稽古を積んでいこうと思います。
本舞台での曲目は
「野守」。
僕は地謡のハナでした。
この曲の後シテなんとなくかわいいなぁと思ってしまいます。
前半でワキが野守の鏡を見たいとせがみ、後半で鬼神が現われてそれを見せにきてくれます。
でもワキはいざ鬼神が姿を現すとおっかないといって直視することすらできません。
それを聞いた鬼神は、
〝恐れ給わば帰らんと 鬼神は塚に入らんとすれば〟つまり、
「ちぇっ、お前が見たいってゆーからせっかく持ってきてやったのに~。じゃいいよ!もう帰っちゃうから!!」
ってわけ。
そのくせ、ワキが引き止めると「この鏡すごいんだぜー!」と得意満面。
で、最後にはそれをあげちゃう気前のよさ。
う~ん、いいやつです。
思いっきり謡い切ったまではよかったのですが、最後の最後に大失敗をしでかしてしまいました。
切戸へひくと、舞台での役目を終えた床几と杖が残っていました。
気がつかず囃子方へご挨拶へ行こうとすると、それを持った師匠と先輩が。
この時点で充分に失敗。。。
慌てて師匠から床几を受け取り、先輩の持っている杖も一緒に持とうとしたところ、杖の先が師匠のお顔にクリーンヒット…。
ひえぇぇぇ~、すいませんーーー!!
もちろん温厚な師匠は全く怒ることなどありませんでしたが、不注意この上ないこと。
あぁ、もう…。
- 2007/02/17(土) 21:40:35|
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前回書いた出演予定に富山での講座があると書きましたが、残念ながら流れてしまいました。
コメントまでいただいていたのに申し訳ございません。
この富山の件、実は2週間くらい前事務所にきた話で、出張稽古が出来ないかということでした。
しかし採算的に非常に厳しく、事務所としては能楽師に頼めないと一度は断ったのですが、僕が事務所に行った際その話を聞いてなんとか頑張ってみようということになったのです。
確かに実際計算してみると、往復夜行バスや青春18切符などを駆使して、受講者が(カルチャースクールなので)9人いらっしゃればなんとか足が出ないというところ(ひと月2回通って800円の利益)。
それでも金春流が全く根付いていない未開の地、そして一代能楽師である僕には地盤がないことなどから、充分に魅力的な話でした。
しかし急に稽古を始めるにしても受講者が集まるはずがない。
ならば自腹を切って公開無料講座をやって少しでも注目をえられるようにしよう。
それでも全然集まらないのならそれは仕方がない、という算段でした。
日程など難航しながらも僕もない頭を絞って、いろいろな方法を考え着々と話は進んできました。
しかし順調に階段を駆け上っていたところ、突如ステップがなくなっていて転落してしまいました。
昨夜日付が変わる頃になって突然白紙撤回の話が出てきて、今日それが決定となりました。
この忙しいなかで、いろいろなことでそれ相応の時間を費やしました。
講座の形態とか、どうやったら人が集まるかとか、どうやったら少しでも交通費を安く上げられるかとか、長く運営するにはどうしたらいいかとか。
それが無になってしまった、ということからくるガッカリ感は確かにありますが、それだけなら「あ~残念!」くらいで済む話です。
話が頓挫したその原因が、昨日から僕に無力感を与え続けています。
会場の都合とか圧力がかかったとかそういうことではありません。
非常にプライベートな理由です。
それも冷静に考えれば理論的に全く問題なくクリアできることです。
そして僕に直接ではなく第三者を通じて白紙撤回の通知がきたのです…。
世の中には頑張ったからといって必ずしも結果に結びつかないことがゴマンとあります。
そんなことは理解しているつもりでした。
しかし現実に突きつけられるとこれはなかなかにツライものがあります。
僕の28年間培ってきた知識・感覚・常識といったものがガラガラと崩れていったような。。。
これだけやるせなさを感じたのはちょっと記憶にありません。
まー、でも人生経験ですからねぇ。
ある人が「社会に出るということは常識が常識でないということを知ることだ」なんていってたし。
いい勉強になったと思うべきですよね。
それにこのやるせなさは将来
「船橋」でもやるときにほんのすこーしは活かせるかもしんないしー。
さぁ、もう悩むものはなくなった!
あとはひたすら
「胡蝶」に向けて稽古に励むだけです!!
- 2007/02/15(木) 22:01:17|
- 考えごと(能楽)|
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よくよくみたらこういうカテゴリーがなかったので作ってみました。
以前書いたものも含めて、現時点で決まっているもの列挙してみます。
〔シテ〕
2月25日(日)
「胡蝶」 円満井会定例能 於:矢来能楽堂
〔ツレ〕
3月11日(日)
「清経」 金春会定期能 於:国立能楽堂
4月29日(日)
「養老」 円満井会定例能 於:矢来能楽堂
5月6日(日)
「橋弁慶」 金春会定期能 於:国立能楽堂
11月23日(日)
「蝉丸」 円満井会定例能 於:国立能楽堂
※円満井会定例能、金春会定期能とも12時30分開演
全席自由、一般5000円
〔講演等〕
3月3日(土) 五人囃子コンサート
於:山武市成東文化会館のぎくプラザ 15時30分開演
S席(指定):完売、A席(自由)2000円
※囃子入りで謡・舞の実演、ワークショップ等の予定
3月中 富山県での講演 ※中止になりました
- 2007/02/13(火) 22:27:59|
- 出演予定|
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昼間ひいひい言いながら太鼓の稽古をしていたところ、国立から電話が。
「今日太鼓休講になりました」
残念なような助かったような。。。
ともかく笛はあったので国立へ。
笛って、今に始まったことじゃないけど息が続きません…。
終わって帰ってくると、
「疲れた顔してますね」
って言われてしまうくらい。
それから新宿で待ち合わせ。
この頃稽古やら忙しい日々が続いていたので、気晴らし(っていう表現は正確じゃないけど)と営業も兼ねてお食事へ。
ちと怪しげなアフリカ料理店に入ってみました。
メニューにはワニやカンガルーの肉なんて珍しいものが。
どっちか食べてみようということになり、店員さんにどんな味か聞いてみるとワニのほうはささみみたいな感じで食べやすいのだそう。
それを聞いてふたりとも迷わずカンガルーを注文(笑)
他に焼きアイスなんてものも。
他のテーブルで頼んでいた方がいたのですが、なぜかフロアが暗くなり花火がささった状態で登場してきました。
さすがにちょっと…と思ったので地味に出してもらいました。
3時間ほどして外に出ると霧雨が。
雲行きが怪しかったので国立を出るときに置き傘を持ってきて正解でした。
が、自宅最寄り駅で下車したとき大失敗に気付きました。
なんで別れ際その傘を貸さなかったのかー!!
あぁ~、なんて気の利かない男…。
- 2007/02/09(金) 23:35:27|
- 日常|
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夕方研究会でした。
「高砂」の地頭、
「鵜飼」「兼平」の地謡、そして
「胡蝶」を舞いました。
「高砂」はとりあえず大過なくいきましたが、謡っていて自分の声が心もとないこと。
録音を聞いてみてもあまりボリュームがない感じ。
声量としては極端にないほうではないはずなんですが、こうなんというか広がりがない、のかなぁ。
間の部分でもいまひとつのところがあったし。。。
最後に「胡蝶」。
今日は前半の途中から中入りまで、ほんのちょっとだけ。
でも課題がたくさんありました。
やはり出てきたカラダのゆがみ。
左肩が下がるだけでなく顔の向きまでゆがんでいるみたいです。
完全に自覚症状がないのでこれを直すのは非常に困難。
でもどれだけ稽古を重ねても、ぱっと見、違和感があるとそれだけで雰囲気が壊れてしまいます。
能は非常にもろいもの。
でも壊れやすいことは悪いことじゃないと思います。
〝儚い〟なんて言葉だってどこかしら美しい意味合いが含められているような気がするし。
字を見たってちょっとロマンチックですしね。
なにはともあれ、当日はご覧いただく方に違和感なく舞台に入っていただけるよう、自分の体としっかり向き合っていきたいと思います。
- 2007/02/08(木) 23:32:08|
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例の謡の稽古。
遠い曲ですが
「兼平」を見ていただくことにしました。
今日は小鼓の方も一緒にお相手してくれました。
バッチリ謡い込んで乗り込んだものの非常事態発生!!
謡い始めて5句目あたりで左鼻に違和感が。
もしや…。
そう、持病の鼻血。
しかし途中で止めるわけにもいかずそのままなんとか耐えて謡っていましたが、クセに入り
〝防ぎ矢つかまつらんとて 駒の手綱を…〟
なんて間を取れないところに来ると…もはや重力に任せるしかありません。。。
切れそうな集中力を必死で繋ぎながら謡っていましたが、血が喉にまわり思うように謡えません。
なんとか最後まで謡いきったものの、顔はラウンドを終えたボクサー、あたりに血が飛ぶ地獄絵図のような有様…って、そこまではいかないけど、それはヒドイ状態でした。
どうも先生は気付かれなかったようで、「じゃもう一回」と。
謡い始めてすぐ僕の異変に気付かれたようでようやっとストップが。
はぁー、助かった。。。
これで仕切りなおしてもう一度!
だったのに、キリで完全にパニックになっちゃいました。。。
高安流の手付けは持っていたのでそれで稽古していたのですが、拍子の取り方が全然違うぅ。
次の文字が五字だから…ヤアの間で大鼓はもうわかんないから小鼓を頼りに、えーっと今何拍だ???なんて、ない頭をぎゅるんぎゅるん回しましたが結局3、4回くらいやり直すハメに。。。
今日こそカミナリが落ちるーっ!と思いきや、先生はまたもニコニコ。
そ、その笑顔がなぜかコワイです…。
しかし、
本当にすみません…。
せっかく無理を言ってお稽古していただいているのにー。
次回こそばっちし謡えるよう更に稽古を積んできます!!
終わると案の定クタクタ。
今日はこれだけなのに(もちろんその前に自分で稽古はしてたけど)一舞台終えた以上の疲れがあるのはナゼ?
ヘトヘトになった状態で手帳をぱらぱらめくっていると、重大なことが。
明日の研究会、
「高砂」地頭じゃん!
なんとかせにゃー!
- 2007/02/07(水) 18:55:30|
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昨日今日とひたすら
「胡蝶」を舞う日々。
昨日は師匠や先輩方との稽古会。
舞台で面を掛けてやってみました。
コワイ…。
何がって目付柱付近(舞台に向かって左手前側にある柱)。
「胡蝶」は正先に作り物が置かれるため、普段どおり目付目掛けて角に進むとそこから左に回れなくなってしまいます。
そのため左に目付柱を見ながら進むのですが、視界の狭い面のなかでこれは案外恐怖なのです。
「羽衣」も松を同じ位置に置くのですが、僕がやったときは同じ日に
「鉢木」があったため橋掛り欄干に衣を掛ける演出だったため、この状態は初体験なのです。
しっかり舞い込んで慣れていかないといけません。。。
一通り舞い終わってから師匠・先輩からご注意をいただきました。
意識すればすぐ直る点もありましたが、かなり難しい課題もありました。
一つが姿勢。
どうも僕は体の左側が下がる傾向があります。
疲れがたまってくると決まって腰の左側だけが痛くなるし、ストレッチをやっていても明らかに右に曲げるほうが辛かったりします。
面を掛けてより平衡感覚が失われると、普段より更に左を下げてバランスをとってしまおうとするようです。
これを解消すべくときどきカイロに行っているのですが、1回5000円はこの収入の少ない時期には大きな出費…。
舞台前には一度行っておこうと思います。
もっとも普段の稽古でもっと意識をおいてみるというのが前提かもしれませんね。。。
もう一つは声の出し方。
先輩から「金属的」と称されましたが、言い得て妙という感じです。
自分でもわかるのですが声が硬い。
師匠からも低音が不安定になりやすいことはたびたびご注意いただいているのですが、どうも喉か胸か不必要な部分に力が入ってしまいそれで低音がコントロールできなくなるときがあるのではないかと思います。
振り返ってみると、恐らくこの癖は変声期に身について、というより自分から身につけてしまったものだと思います。
声変わりする前は子供の高音でそれなりに声が出ているという感じがありましたが、声が低くなって響きを失ったのを自分自身痛感したのを覚えています。
それで喉に負担を掛けてでも響かせるような発声に傾き、それがそのまま自分の声の一部になっていってしまった、そういう感じがします。
しかしもうそろそろその〝鎧〟を外して謡いのテクニックで勝負しなくてはいけないときにさしかかっています。
しかしあまりにも長い間着込んでしまったこの鎧はそうそう簡単にはずれそうにはありません。
以前ある方が「上達するということは曲がった部分をひとつひとつまっすぐにしていくことだ」といったことを話されていましたが、まさに今そういうことに直面している気がします。
そんな課題を持ったまま今日は師匠のお稽古。
いろいろ考えながら舞っていたら、中ノ舞で今までやったことのないような凡ミスが…。
まだまだ当日までやるべきことは山積です。
- 2007/02/06(火) 23:30:36|
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今日は社中の皆さんと新年会。
バイキング方式なのですがここは種類が豊富でどれも美味しい。
2時間写真を撮りにまわる以外はひたすら食べまくり、ラスト10分でデザートを2回取りに行きました。
普段貧しい食生活なので食いだめです。
さすがに晩ご飯はいりません。
今なお胃がもたれかかっています。。。
帰り実家に寄って少し稽古してカロリー消費。
帰宅してからスーパーのハシゴ。
1軒目でお目当ての特売フルーツグラノーラが売り切れになっていたもんで同系他店へ行ったわけです。
すっかりオバサンです。
で、急いで帰ってきて風林火山を見て最後のほうで思いっきり涙して。。。
いやー、今回の大河いいんでないですか?
たぶん板垣信方が討死するときまた泣くな。。。
- 2007/02/04(日) 00:55:38|
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2日(金)
中1日でまた師匠のお稽古。
この日は今までで一番自分のなかでしっくりいった感じがしました。
でも自分で悦に入ってしまい、最後の最後に留拍子を外すという初歩的ミス。。。
詰めの甘い自分の性格がこんなところに。
でも、それ以外にも謡に癖が出てきてしまったところ、継続的に改善できるよう注意しなければならない点があるので、ここからは自分との勝負です。
久しぶりに午後はなにもなし。
師匠からも「体を休めるのも仕事だから」と言っていただいたので、午後の稽古もそこそこに帰宅。
でもやんなくちゃいけない大事なことが。
それは営業。
「能は日本の伝統芸能ですっ!」なんていってみても新劇の小劇団となんら変わりありません。
自分から声を掛けない限りお客さまには来ていただけません。
結局夜までひたすら手紙とメール書きに没頭。
かえって疲れたかも。。。
そして今日
早いもので祖父の49日を迎えました。
葬儀のときにも思ったのですが祖父の甥御さん(僕から言うと…なんていうんだろ?)の横顔が祖父にそっくり。
わかっていても、あれ?と思ってしまうほど。
法要を終え叔母夫婦の家で食事。
ここは祖父の家だったのですがリフォームして住むことになったのです。
お腹も一杯になって、祖父母が取っておいた写真を従姉と見ていました。
僕の写真はずいぶんいっぱいありました。
小学校4、5年生の頃、鎌倉薪能で勤めた
「舟弁慶」の義経の写真も立派なアルバムに入っていました。
他にもいろんな写真が。
一番下の叔母の結婚前の写真が出てきたのですが、失礼ながら意外に美人!
今では亡くなった祖母に一番似てきているなぁと思うのですが、その当時は細いし色白いし、女優のブロマイドのように撮られ方もきまってるし。
確かに娘さん(従姉)は割と美人なのですが、母親似だったのかぁ。
母の結婚前の写真も。
…う~ん、なんでオスカルの格好してるわけ?
- 2007/02/03(土) 20:19:05|
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忙しい日々で更新できませんでした。
ちょっと振りかえってみます。
31日(火)
午前中に師匠のお稽古。
ひと月を切った
「胡蝶」を通して見ていただきました。
まだまだ舞い込みが足りないなというところが多々。
基本的な動きに悪い癖が出てきたりして、このあたりは日々気を配らないといけません。
その足で国立へ。
先週から見ていただくことになった謡のお稽古。
「胡蝶」の番囃子(一曲通して囃子つきで謡うこと)をお願いしようと前日お電話したところ、
「俺が謡うから、お前舞え」
ということに。
15時からということでしたが、先生が30分以上早く見え、早速稽古室へ。
勝手がわからず、師匠に見ていただくのとはまた違った緊張感が。
橋掛りから舞台に入るのはどうしたらいいかなとか、どこを正面にしたらいいのかとか謡う舞う以前のところで戸惑ってしまいます。
クセに入ると、
「こっち向いて座れ。クセあげまで謡え」
と予想外の展開。
前日まで番囃子を見ていただく心づもりだったので一応見てはありましたが、完全に気持ちが切り替わっていたのでこれにはびっくり。
問題なく謡えたかな、と思った瞬間、あと3句というところで節を間違えてしまいました…。
それも完全な勘違いで同じ箇所を2度も。
あちゃあ~。
後場はなにはともあれ無事済みました。
でも、なにせ前半のミスがあったのでこれは厳しいご注意があるかも…と覚悟していましたが、もう一度その箇所をアシラっていただき「わかったね」と意外にあっさり。
ほっ。
その後、金春流の寸法の確認などをしましたが、また時折笑顔も。
恐ろしく恐れられている先生なのですが、今のところそうしたお姿は拝見してません。
逆にそれが恐いといえばコワイのですが(〝神田川〟みたいな感じ?)。
気持ちを張っていたせいかしばらくは疲れを感じなかったのですが、その後大鼓の稽古も終わって緊張の糸が切れると一気にぐったり。
帰宅して12時前に寝ました。
1日(木)
起きると足腰がパンパン。
緊張した状態で2度舞うとさすがにきます。
あまり物でチャーハン弁当を作って事務所へ。
各社中への切符の発送作業の大半が終了。
夕方そのまま出稽古へ行って最後の方が19時半におしまい。
稽古場を出たところにあるスーパーで充実野菜が特売。
1本168円はなかなか安い!
疲れてるのに4本も買って帰宅。
- 2007/02/03(土) 20:14:30|
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