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無本だったのにぃ 

8月下旬から続いていた猛烈な忙しさも一段落。
でもちょっと気が緩んでしまったところも。
反省…。

さて今日は久しぶりに忙しい日でした。
朝、国立で申し合わせ。
終わるとすぐ川崎市方面へ出稽古。
それが終わるとまた国立で稽古会と続きました。
昼ご飯を食べる時間がなかったのですが、先輩から〝アメ車〟といわれるほど食料が必要な体なので、駅の売店でバランス食的な物を買って電車の待ち時間で急いで食べました。
ちょっとはしたないのですが、過去朝ごはんを抜いて稽古に臨んだら小廻リをしながら倒れこんだという実績(?)があるので背に腹は背に腹はかえられません。。。
おかげで倒れずに一日過ごすことができました。


さてご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、先程「なんでも鑑定団」という番組で先輩が出ていました。
実はインタビューシーンの前に稽古風景を撮るということで、僕がアシライをさせていただいていたのですが、見事に地謡のシーンはカットされてました。
せっかく「経政」をまるまる一番無本でやったのに~。
カメラが間近にあるという慣れぬ環境にワキ謡絶句しちゃったくらいなのに~~(ってこれはどうでもいいんだけど)。
ま、撮影現場を体験できたのでそれでじゅうぶんですけどね。
ちなみに番組サイトにその様子がちらりと出てます。

オンエアを見ていてひとつ気になったことが。
〝能楽界の革命児〟という呼称。
能以外でも活躍されているので、その点を取り上げてああいった呼び方なったようですが、様々な活動に取り組んで能の認識度を上げる一方、そういった経験を古典の舞台の舞台に還元するというのが先輩のスタンスです。
フレーズとしては魅力的なのですが、別に今までの能楽をひっくり返してやる!、な~んてことはないのでおせっかいながら後輩から一言つけておきますです。
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一句の勝負 

今日も今日とて国立へ稽古。
「蝉丸」をあしらっていただきました。

終わって来月ツレを勤めることをお話すると、
「ツレの最初の一句は本当に上手い人が謡うと、ワキが本当にへへーっとなってしまうような神々しさを感じるときがあるんだよな」
と。

ううううう~~~ん…。
最初の一句って、
 如何に清貫
ってこれだけ。
このわずか7文字でそう思わせるのが名人なんでしょうね。
気がつけば、本番まで1ヶ月。
僕はどこまでできるのか。。。


終わって稽古仲間とメシでも行こうということに。
珍しく僕が最年長。
一緒の3人はそれぞれ1歳下、8歳下、11歳下。
で、一番態度がでかいのが11歳下の高校生。
僕は遂にちゃん付けで呼ばれるようになっちゃったし(笑)
でも彼は間違いなく大物。
あと10年もすれば相当活躍してるんだろうなぁ。

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小書2つそして会食 

朝、研究会。

まず「舟弁慶」の義経。
通常子供がやりますが大人がやる場合もあります(その際は子方でなくツレ)。
この役、子方時代以来約20年ぶり。
過去5度勤めているので心配ないはずなのですが、久しぶりなんでちょっと緊張します。

さて今回は普通の「舟弁慶」ではなく、〝遊女ノ舞〟と〝替ノ出〟の小書2つがつきます。
〝遊女ノ舞〟は前場の装束が変わり、通常イロエになるところから中ノ舞になりこれに変化がつきます。
ツレはまぁ特に変わらないだろうと思っていたら、前場の最後の最後になって戸惑ってしまいました。
この小書が付くと送り込み(後ろに間狂言が付き添って幕まで帰る)になるので、シテが立たないのです。
普段はシテがシオリながら立って背を向けると、義経も元の位置に戻るということになっているのですが、あれれ?と。
結局このまま棒立ちじゃいけないということで様子を見ながら帰りましたが、終わってシテとタイミングを申し合わせておきました。

一方の〝替ノ出〟は後場に付くもの。
各流名前は違えど同じような変化をする小書があります。
金春流の場合は、装束が変わり、通常早笛になる波に浮かみての地謡のあとに続けてシテが半幕で謡い出し、声をしるべにから早笛(笛が森田流の場合には譜が変わる)になり、キリに緩急が付くといったような変化をします。
子方時代もこの小書のときは勤めたことがなく、袖を巻いてもらうタイミングをどうしようかと考えましたが、今日やったのでだいたいよかったみたいです。

でも反省点が。
舞働のあとそのとき義経少しも騒がずという謡があるのですが、昔とってしまった杵柄というか、変にブチブチ切れてしまって子供じみた謡い方になってしまいました。
これは意識しておかないとダメだな。。。

その後「蝉丸」の後半のツレを勤め、「箙」の地謡と3番フル出場でした。


終わって国立の稽古に行ったあと、夜は会食。
先日あった伊豆の講演の主催者の方からお呼ばれです。
いやー、29年生きてきても知らない世界というのはあるんですねぇ。
銀座の料亭風なお店なのですが、なんでも政界の接待などとしても使われるそうです。

主催者側は某歌舞伎役者さんご夫妻、先日の旅館のオーナーである某企業の専務ご夫妻、能楽師は先輩と僕で臨席させていただきました。
慣れぬ環境に最初はずいぶん緊張してしまいましたが、気さくな方々でとっても楽しく過ごせました。
懐石料理もおいしかったし♪
…一生のうちにあと何度来られるかわかりませんが。

帰り、役者さんご夫妻のお住まいとご近所さんであることがわかり、あつかましくもタクシーに同乗させていただいちゃいました。
実は前日ご出演中の舞台を拝見させていただいていて、いろいろと興味深いお話をお聞きすることができました。
歌舞伎の世界と能楽の世界、遠いようで近く、近いようで遠いんだなぁと思うことしきり。
それだけじゃなくて、世田谷ローカルトークでも花が咲いて車内でも楽しく過ごさせていただきました。


いやー、実り多い一日でした!

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講座ウィーク その2 

さて大学での講義について。
去年は笛方と2人で担当しましたが、今回は1人で2コマ(90分×2)をさせてもらいました。
なんでもこの講義、僕が後期のトップバッターだそうで、あと仏像修復、修験者などさまざまな方がいらっしゃるそうです。

1週目は能の歴史をお話したあと、「舟弁慶」のビデオを見ていただきながらざっと能1曲の流れを解説しました。

今年の受講生は昨年の7名から大幅に増えて20名ほど。
皆さん熱心に聞いて下さったのですが、昼休みあけに部屋を暗くして能のビデオというのは結構眠気を誘ってしまったようで何名かこっくりこっくり。
最後に長刀を見せて舞ってみたり、また皆さんに実際に手にしてもらったときにはなかなか反応がよかったのですが、やはりこちらから一方的にしゃべるのだと90分はキツイかもしれません。
これは次週の反省点としました。
(ちなみに教室から出たとき、紋付袴姿で長刀を手にした僕をみて、一人の学生さんが「やべぇ、カッコイイ!」と言ってくれました。若い子に褒められておじさんちょっと嬉しかったです、はい)


そして今週。
今回はとにかく皆さんを寝させることないよう、いろいろ体験していただくことにしました。
謡→仕舞→能面という順。
やっぱり能面は強力!
必ずウケますね。
ま、でも笑っておしまいじゃせっかく大学まできて講義をした甲斐がないので、能面と能独特の謡い方、舞い方が出来上がってきた関連性をまとめて終わりにしました。

去年と同様、会のご案内をしたところ何人かチラシを持っていってくれたので、これを機に能に興味を持ってくれるといいんですけどね。
ちなみに助手さん5名も来て下さるそうで、来月の「蝉丸」は渋い曲に似合わず、見所は意外に華やぐかもしれません。

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講座ウィーク その1 

二木屋の翌日はさすがに疲れが出たのか、一日ボーっとしてました。
ボーっとだけで済めばよかったのですが、少し気が緩んだのか風邪っぽい症状が。
温かくして寝れば治るだろうと思いきや…

翌朝火曜日、はっきり風邪の初期症状。
熱は平熱だったものの喉は痛いし、鼻はズルズル、頭はボーという状況。
でもそんなことは言っていられません!
先輩と2人、泊りがけで伊豆へ講座なのです。

とにかく近所のお医者さんに朝一で行き薬を出してもらって、すぐさま飲んでそのまま師匠のもとへ稽古に。
講座で着付けをすることになっていたので、師匠に幾つかお尋ねし、息つく暇なくそのまま出発。
先輩の車に乗せていただきそのまま一路伊豆へ。

そして会場となったお宿はこちら!
車中で先輩から話は聞いていたものの、実際に見るとすごーい!!
…でもそんなこと言っている暇なく、会場下見、オーナーさんら主催者の皆さんにご挨拶、そして装束の仕込みをします。
この間恐ろしくだるくおまけに鼻血がとまらなくなり、正直講座が勤めきれるか心配なくらいでした。

でも時間は無情に過ぎ、いよいよ開始。
先輩の挨拶と能の歴史の解説のあと、装束を着付けるべく紋付から胴着に先輩が着替える間、場つなぎで僕がしゃべることに。
急なフリでしたがなんとかかんとか5分ほどしゃべっていよいよ装束着付け。
装束は「羽衣」
普段装束は3人がかりで着付けるのですが、今回は諸々の都合上僕1人。
おまけに滅多に前を着付けさせていただく機会がないので、かなーりぶっつけ本番…でも貴重なチャンスと思って必死で着付けました。
ちょっと美しさに欠ける部分はあったもののなんとか完成!

休憩の間に面・天冠を着けて「羽衣」の一部を上演。
僕がアシライ笛を吹いている間に(普段は乱能以外ぜぇーったいありえませんが、講座の一環ですので)シテが入場。
そこから一人で地謡を謡いました。
装束が途中で綻ばないか心配な上、一人地謡ということで相当に緊張しましたが、なんとか終了。
すげー疲れた。。。
けど冷や汗かきまくったおかげで(?)風邪の症状はずいぶんよくなっていました。

さー、終わったらこっちのもの!
(とりあえずこの日の分は)
温泉につかりおいしい食事に舌鼓。
あぁ~ゼイタク!!!
皆さんとゆったりお食事をして散会は12時半。
もう一度先輩とお風呂に行って結局2時半頃まで部屋で能楽談議に花を咲かせてしまいました。


翌日は昼からの講座。
両日とも参加された方もいらしたので前日としゃべる内容を変えてみたりしました。
全体通して前日よりうまくいったところもあり、うまくいかなかったところもあり。。。
う~ん、着付けも謡もしゃべりも難しい…。


とにもかくにも滞りなく2回とも講座は終了。
おいしいご飯に、ほかほか温泉(なんか似たフレーズ聴いたことあるな…)、主催者側の素敵な皆さんに囲まれ、非常にいい経験ができました。
チャンスを下さった先輩に感謝です。





ちなみに。
帰りも先輩にご飯をご馳走になりました。
車内でラーメンの話で盛り上がったのですが、晩メシラーメンってのも…ということになり、ファミレスご飯→ラーメン屋(それも家系)というメタボコース。
ま、たまにはいっか。

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初めての撮影 など 

鎌倉以降しばらーく滞ってしまいすみません。
ちょっと振り返って書いていきます。



まず先週の金曜日。
昨年度に引き続き昭和女子大で「伝統文化の現場」なる講義にお邪魔してきました。
今年度は2週続き、ということで今日も行ってきたました。
これはまとめてあとで書きます。


翌、土曜日。
宅稽古、出稽古を終えて二木屋さんでの薪能。
毎年感じることですが、本当に雰囲気がよくって贅沢。
曲は「経政」
謡い慣れているはずなのに、一箇所間を勘違いしてしまい、短く切ってしまいました。。。
反省…。


日曜日。
朝、師匠と品川駅で待ち合わせ。
急遽決まったとある音楽グループのプロモーションビデオ撮影のため、熱海のMOA美術館能楽堂へ。
先輩のお手伝いで何度かこういう現場は見せていただいていたので勝手はわかっていましたが、やはり自分でやるとなると全然気分が違うものです。

実はこのブログを通じてオファーが入ったのですが、先方に何故僕に?と尋ねてみたところ〝熱海 能楽師〟で検索してヒットしたのだそうで。
いやー熱海は完全に遊びで能とは関係なかったんですけど、何でも書いてみるもんですねー(笑)

なにせ連絡が入ってから5日後に撮影という急な話だったので先方とは一度会っただけなのですが、以前「羽衣」を勤めたときの写真をお見せしたところ、これがいい!ということになりました。
師匠にご相談したところ、なんと御自らお越しいただけることになりました。
それも装束を持ってきていただいた上、着付けもしていただくという恐れ多いことに。
でも師匠に来ていただくと一番心強く本当に助かりましたです!

撮影は香盤表に沿って割と順調に進んでいきましたが、やはり予定より20分ほど押してきました。
このくらいなら過去の経験上撮影としては順調と言えるのですが、何せこの日の夜二木屋薪能の最終日になっていたので、新幹線1本乗り遅れると時間がカツカツ、更に師匠がシテを勤められるため絶対に遅れは許されないのです。

15時15分頃装束を着ていざ舞台に。
先方の構想と僕がデモテープから得たイメージを合わせて一度舞ってみました。
やってみるとそう無理なくはまっていたようで、ご覧なっていたアーティストさんからも拍手が。
師匠からもOKが出たのでそのパターンで2度収録。
そのあと細かいカットを数回撮り、この時点で撮影終了予定時刻ギリギリ。
急いで後片付けをし、タクシーに飛び乗って駅へ。
目的の新幹線出発10分ほど前に無事に到着しました。

非常にバタバタしましたがいい経験ができたなーと思います。
先方がまだ公表されていないようなので、時期を見計らってこのブログでもご案内します。
完成が楽しみ♪

その後無事に二木屋に到着し舞台を勤めてきました。
でも慣れないことをすると体にひびくようで、出る前はえらい吐き気に襲われ、舞台上では爪立てができないほどの痺れに襲われ、終わると水っ洟にさいなまれる有様。
それでも打ち上げでしっかりお酒をいただき御前様で帰宅しました。

ちなみに某ブログにすっかり酔っ払った僕の姿が載っていますが、あまり気にしないで下さい。。。

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鎌倉薪能2日目 

前日の予報によれば2日目は晴れ。
これなら安心と思って寝たものの、起きてみると雨。
今日もナシ…?と不安がよぎりましたが、夕方以降は持ち直すとのことで傘を差して出発しました。

途中藤沢に着く頃にはすっかり雨も上がり、これならとりあえず中止ということはなさそう。
でもまだ降水確率0%とはいかなかったため、楽屋では事前に少し短くなるよう打ち合わせをしておきました。

17時をまわり、神事、「翁」、火入れと進んでいきます。
ところが、装束も着け終わりいざ出陣!となったところに、ポツポツと。
まぁこのくらいなら何とかなるかなと思いましたが、天を仰ぐ暇もなく幕の前へ。
「清経」は囃子方・地謡が着座すると、幕の横(あるいはあらし窓)から「着きました」と声がかかり、ツレが「お幕」と言って幕をあげてもらいます。
こういう座付きでお幕というパターンは、自分でタイミングを計れないため心の準備が難しい。。。
先週勤めた「葵上」も同じようなパターンでしたが、続いたからといって慣れるものではないようです。

幕が上がり視界が開けるとしずしずと歩いて舞台へ入っていきます。
鎌倉では「高砂」「紅葉狩」とツレを勤めさせていただいたことがありますが、やはり能楽堂とは勝手が違うので、松の位置を確認しながら橋掛りを進みました。

今回掛けさせていただいた小面は、パンフレットにも絵を載せていらっしゃる画家の方が打たれたものだそうで、今回お披露目だったそうです。
古色が施されていないため白っぽい顔でしたが、可愛らしい表情。
でも曇らせると(下を向くと)少しキツめの表情になります。
このツレはシオリ(泣く)場面が多いので、はてさてどういう気持ちで臨んだらよいものかと、楽屋でしげしげと眺めながら考えていました。

ちなみに面は単なる美術品ではないので、仮面としての実用性がなければ舞台では使えません。
物によっては自分の顔に合わなくて眼の穴鼻の穴が全く利かなかったりしてなにも見えない、なんてこともなるのですが今回使わせていただいたものは非常によく見えて安心でした。

さて舞台は進み、そろそろシテが出てくる頃になりました。
と、そんなとき耳元で後見の声が。
「シテが出てきて○○まで謡ったら、ツレは〝聞くに心も…〟に飛んで」
「はい。…え?」
面の狭い視界からも線のように降ってきているのはわかっていたので、省略のことを言っているのは理解できました。
しかしそれだと一番の見せ場がごっそり抜けてしまうということになるので、一瞬聞き間違いがと思い、
「じゃクセがまるまる抜けるんですね?」
と確認すると、
「そう」
とのこと。

念を押したものの前代未聞の変更だったため、内心不安だらけ。
シテ(師匠)が出てきて、飛ぶ箇所まできたとき一瞬探ってしまいました。
思い切って謡い始めてみたものの、通常この箇所にあるはずのお囃子のアシライが入らず、謡いながら、あれ?いいのか?と迷ってしまいました。
冷静に考えれば、繋がりからいってそうすぐに打ち出せないからなのでしょうが、舞台上となるとそういう判断力は鈍ってしまうようです。

なにはともあれ無事謡い終わり終演。
短くなったぶん足はラクでしたが、見所からも「もう終わっちゃったの?」という雰囲気が感じられました。

装束は多少濡れてもなんとかなるのですが、面は致命的。
シテ方の問題だけならまだしも、楽器も雨は天敵なためこうした措置をとらざるを得ないのです。
終演後みんな「なんだか申し訳ないなぁ…」と口々に言っていましたが、天候ばかりはどうにもなりません。
といってもやはり雨の中ご覧いただいた大勢のお客さまにはなんだか申し訳ない気持ちでいっぱいです。。。

その後は残念というか幸いというか星が見え始め雨の心配はなくなり、狂言「二人袴」と能「葵上」は全く天候の心配なく進み、無事終演となりました。



と、今回はちょっと消化不良に終わってしまいましたが、12月にもう一度このツレがあります。
今度は屋内。
リベンジマッチです。

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鎌倉薪能 

初日は中止になってしまいました。
残念。

でもこれもきっと神様が与えてくれた休養と思い、しっかり休んで明日の舞台に臨みたいと思います。

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ある種、拷問 

装束運搬のためご宗家宅に向かう中央線は、連休中日でハイキングに向かわれる方が大勢。
そんななか一日中室内でお仕事のワタクシ。


さて今日は例会。
能は「頼政」「芭蕉」「天鼓盤渉の三番。
僕は後ろ二番の地謡でした。

別に二番謡うことは珍しくはないのですが、今回はとーってもハード。
「芭蕉」120分、「天鼓」105分。
久しぶりに足が痺れを超えて痛みを発し出しました。。。
舞台に立つ者も大変ではありますが、もし最初から最後までジーっとご覧下さった方がいらっしゃったら、相当お疲れになったことでしょう。

能はお酒と一緒でほどほどだと楽しく健康にもよいと思うのですが、大量摂取は危険。
誰が言ったか知らないけれど、
〝能は拷問芸能〟
というのも頷ける部分が。。。

でも足は辛かったものの、謡っている間は楽しかったです。
「芭蕉」は師匠のお父様、「天鼓」は師匠が地頭で思い切って謡ってきました。
特に「天鼓」は真後ろが師匠。
何物にも代えがたい勉強になります。



未だに足の痺れが抜け切らないような…。
ツレが明日でなくて本当によかった。。。

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翁など 

またまた更新が滞り気味ですみません。

ええと、今週を振り返ってみますと、舞台は「翁」がありました。
会場は、早稲田大学大隈講堂!
…別に!マークつける必要ないんですが、なんとなく強そうな漢字の羅列だったので思わず。
東京大学安田講堂!
なんてのも強そうですね。
じゃ対抗して我が母校、
 中央大学クレセントホール!
…カタカナはイマイチだなぁ。。。

大幅に脱線しましたが、「翁」。
お役は楽屋働キ。
この曲の場合、地謡や後見は幕から出て切戸にひくのですが、ここは幕と切戸口がだいぶ離れていたため、皆さんが出たあとスリッパを運んだりちょっと勝手が違いました。

ちなみに、この日の面装束は学内の演劇博物館所蔵のものだそうで、翁面は大きく湾曲してかなりふくよかな感じのもの、狩衣は山口能装束研究所作のものでした。
舞台写真ができたら是非とも拝見したいものです。


あと研究会や申し合わせ、例の月ノ巻の編集、果てはテレビの収録があったりと結構バタバタとした日を送っていました。
昨日床屋さんに行ったら、顔に疲れが出てますね、なんて言われちゃったし。

これから日月火と3日間舞台が続きます。
そして最終日には下半期ツレ6番勝負第2弾「清経」ツレが控えています。
さ、頑張るぞ!

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一角仙人 葵上 

週末舞台が続いていました。


土曜日は国立で「一角仙人」
先日能楽史で触れた曲です。

あまり上演回数が多い曲ではなく、僕は2度目。
調べてみると5年前に一度地謡謡っているはずなのですが、記憶がさっぱり。
上演時間も1時間ほど、地謡の量も決して多くはないのですが覚えるのはちょっと骨でした。。。

この曲変わった点が。
まず作り物が3つ出ます。
一畳台、岩、藁屋(塚でもいいらしいです)。
他に3点でるのは「石橋 群勢、あとはぱっと思い浮かびません。
なので通常国立主催公演のときには楽屋働キは2人なのですが、今回はこれらの出し入れのため5人でした。

もうひとつ。
最後竜神が2体出てくるのですが、これが最初に作り置かれた岩から飛び出してきます。
このあたりいろいろな演出方法があるのですが、今回は子方2人で2人とも岩の中に入っているというパターンでした。
大人がやることもあり、その場合は2人入ると窮屈なので、1人は岩、1人は幕となることもあります。

子方クンたちは今回が初めての舞台だったそうで、弟くん(兄弟なのです)は興奮して前の晩なかなか寝付かなかったそうです(お母様談)。
最初一畳台に岩を乗せるときどうやら足が見えてしまったようで、脇正のお客さまから「足、足」という声がちらほらと聞こえましたが、ご愛嬌ということでご勘弁のほどを。

終わったあとの子方クンたち。
どうやらお兄ちゃんが作り物の中でウトウトしていたようで、それを見た弟くんがお兄ちゃんを思いっきりつねったのだとか。
着替えるなりそのことでワイワイやってました。
まー、岩の中でケンカしなかったのはエライぞ!…ということで。


日曜日は佐野で薪能。
の、はずだったのですがあいにくの雨。
雨天会場で開催ということだったのですが、この会場が当日の朝変更になったそうでてんやわんやな感じになっていました。

そして変更になった会場は、
なんとチャペル!
曲は「葵上」
僕はツレでした。
考えてみればものすごい組み合わせ。
こりゃ六条御息所呼び寄せるのは賛美歌歌ったほうがいいかなとか、イノリはワキに十字架持ってもらったほうがいいかななんて冗談言っていたくらいでした。

特設舞台で舞うことはときどきありますが、今回はまた非常に特殊な環境。
チャペルだろうとなんだろうと橋掛り的な通路と舞うスペースさえあればなんとかなります。
が、今回は幕はもちろんなし。
客席後方にある小部屋を鏡の間としてここのドアを開けて出てきます(ちなみに出るときはいちお「おまーく」といいました)。
ここから恐らく装束の端でお客さまの頭をかすめつつ、足を蹴飛ばしつつ狭い通路を何度もクネクネ曲がりながら進み、舞台へは一畳台の1.5倍ほどの高さをエイヤっと昇ってやっと到着。
僕は舞台に上がってしまえばあとはほとんど座っているだけなので大丈夫でしたが、舞うほうは大変。
奥行きはほとんどないところに後ろには囃子方、前には小袖。
大小前から正先は5歩あるかどうかというくらい。
小面の小さな視界からどう舞うのかなぁと見ていましたが、シテの先輩は巧みに舞っていました。

舞台上下問わず演者一同知恵を振り絞って(僕はその点流れに乗るしかなかったのでなにもしていないけど)無事終演。
決して舞台上は暑くなかったと思いますが、楽屋が蒸し風呂だったのと、いろいろ気を遣うことが多かったせいか、僕の座っていた場所は池のようになっていました。
なるほど帰りベルトの穴の位置が変わっているわけだ。。。

ちなみにご覧になった方から、「バージンロードを歩いた気持ちはどうでした?」と。
とにかく舞台にたどり着くのに精一杯だったのでそういったことを感じる余裕はありませんでしたが、面装束を着てバージンロードを歩くのはこれが最初で最後でしょうね(笑)

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