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アルバイト@国立能楽堂 

国立

国立能楽堂主催公演、ろうそく能の火付け係のアルバイトに行ってきました。
本来研修生がやるらしいのですが、8期生はこの4月に入ったばかりで勝手がわからないということで今回は見送り。
研究生のなかで誰かいないか…と企画制作課の職員さんが養成係にいらしたときにちょうど僕が稽古で現われお声がかりとなりました。
真面目に稽古に通っていると思わぬごほうびがあるものです♪

今回の曲目は、和泉流の「伯母ヶ酒」、喜多流の「通盛」でした。
(ちなみに金春流でも去年「西行桜」を蝋燭能でやらせていただきました)

さてお仕事の内容は…。
申し合わせのときにひととおりやった上で、紋付袴姿で開演20分前に3扉から蝋燭に火を点して入場。
4人が2組に分かれて正面側と橋掛り側から1本ずつ火を移していきます。
燭台は白州に立っているので、その手前で雪踏を脱いで歩いていくのですが、玉砂利が足裏を刺激して結構痛かったりします(普段絶対そんなことしないのでもちろん初体験)。
こつこつやっていると携帯を構えたお客さまに撮られたい放題。
僕は小鼓方の女性と組んでいたのですが、この状況をアップで撮られるとキャンドルサービスをやっているような画になりそう。。。

蝋燭を点し終えるとあとはそれぞれ座席へ。
地震やらで万が一燭台が倒れたら火を消さないといけないので、上演中も居っ放し。
つまりなにも起こらなければ最前列で見られるというわけです。
一応プロになってしまうと見所で見るとしたら脇正後方のGB席、あるいは後ろの方で立見なのでこんな状態で見られることは滅多にありません。

休憩時に蝋燭を点検し、芯が長くなったものは芯切り用のはさみで切っていきます。
短くなったものがあったら蝋燭を交換するようにとも言われていたのですが、これはせずに済みました。

そして「通盛」。
ちょうど通っている謡抄の講義で扱っている曲です。
僕自身そう接する機会が多い曲ではないのですが、通盛と小宰相局が「灯火暗うして…語り慰むところ」などは蝋燭能の雰囲気と相俟ってあぁいいなあ…と思いながら拝見しました。

ちなみに今回の演出ではツレも中入し、後は白練を壷折に着て浅黄色の大口という出で立ちでした。
死者を意味するのか、白無垢を着てあの世で再び結ばれたのでしょうか(これは考えすぎ?)。
後見座に居るパターンしか知りませんでしたのでちょっとびっくりしました。
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カテゴリ: 舞台

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遭遇 

国立で明日の準備をちょいとして3時。
5時から小鼓の稽古があるのですが、夜研究会があるので今日はお休み…と思っていたら先生が!
かくかくしかじかで今日はお休みさせていただきます、と申し上げると、
「じゃあ3時半からやろうか」

…へ?

こうなったらやるしかないわけですが、結果は…書くまでもありません。。。


で、17時近くの遅い昼飯を食べて研究会へ。
「杜若」を舞って、「熊坂」「実盛」「野宮」を謡いました。
結構へヴィー。
久しぶりに序ノ舞を舞わせていただきましたが、楽しい♪けどしんどい。
「杜若」だとクセから約30分舞いっぱなしです。
でもこのくらいでヒーヒー言っているようじゃダメですね。
もっと稽古せにゃ。

カテゴリ: 稽古

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2日続きの悪人 

文字色大宮薪能2日目は残念ながら雨。
ここ数年一日は雨というのが続いています。

今日の出番は「翁」の素謡。
能は「草紙洗小町」ですが、これは楽屋働き。
ぞろぞろ出る上、中入の時間が短いので楽屋は最初バタバタしますが、あとはわりとゆったり。
ただ途中で文台が引かれるのでこれを終わるまでにばらしておかなくてはなりません(能の小道具大道具は大抵コンパクトに収まるようにできています)。
皆さんが帰ってきたとき、いかに楽屋が綺麗に片付いているか、スムーズに装束が片付けられるようになっているかこの辺が働きの腕の見せ所です。

ところでこの「草紙洗小町」、ワキは大伴黒主なのですがこの人もまた悪役の設定。
天皇御前での歌合わせで小野小町との対戦が決まった黒主は、前もって小町の歌を盗み聞きし、これを歌集に書き入れて、これは古歌だ盗作だ!と小町をハメるという役。
昨日に続きワキ方は損な役ですが、結局バレてしまい恥じて自害しようとするという分だけ今日のほうが善人でしょうか。

あと悪人役ってなにかありますかねぇ?
「藤戸」も何も悪くない人を殺めたので悪人ですが、曲中で反省したようだし、やっぱりこの2曲が1位2位でしょうか。

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大悪人&遅すぎる告知 

今日明日と大宮薪能。
この時期になると急に暑くなっているような気がするのですが、今年も蒸し暑かったです。

今日の曲目は「自然居士」
この曲のワキは人商人なのですが、とにかく典型的な悪役。
数ある能の中で最も悪い人でしょう(笑)

まず人買いってところからして非道なのですが、居士のもとへ両親の供養を願い出た子供を強引に連れ去ります。
一応ここで門前の者(アイ狂言)がひき止めようとするのですが、
アイ「ちょっとまて!」
ワキ「用がある」
アイ「用があるからって言ったって渡さんっ」
ワキ「用があるんじゃ、ゴルァ!!」
アイ「あ、そうすか、じゃあどうぞ。。。
てな感じで子供は連れ去られます。
そのくせ、この門前の者はあとで居士に向かって「おいらが連れ戻してきやすぜ!」なんて威勢のいいこと言ってたりしていっつもおかしくなっちゃうんですが、あんまりお客さまから笑い声は聞こえませんね。。。

で、居士が連れ戻しに現われると、子供を櫂竿でバシバシ叩くは(実際には叩きません)、居士には「てめぇやっちまうぞ!」的な脅しをかけるは言いたい放題やりたい放題。
居士の意志が固く手を焼くと、今度は居士を「なぶってやろう」と言い出します。
謡のなかで〝嬲る〟って単語は滅多に聞かないように思いますが、彼らに限ってはそんな言葉遣いもあんまり違和感がありません。

でもなぶるなんて物騒なこと言って、痛い目にあわせちゃったりするのかなぁ…と思ったら違います。
「アイツは舞が上手だから散々舞を舞わせてやろーぜ!」というちょっとカワイイもの。
が、そこのところはやはり悪人。
舞ってみせたら短くて見足りないと難癖をつけ、ササラ舞を見せろというのにササラは持ってないからてめえで何とかしろと言い放つし、終いにはカッコを舞って見せろといい、やっと帰します。
ワキ方の流儀によってはカッコを舞ったあとはもう勝手に帰っていいよと最後ちょっとだけ優しげな言葉をかけるのですが、今日はこれもなかったような(聞き漏らしかもしれませんが)。

舞う側としてはセリフも多いし動きも多く大変かもしれませんが、地謡座から見ていると変化が多くて面白い曲です。

ただし!
この自然居士がいるお寺は雲居寺というお寺。
これを音にすると…ちょっと驚きます(笑)
たぶん小学生の男の子なんかには大ウケでしょう。
ちなみにシテ、ワキ、アイと三人にこのセリフがあるのですが、今回ワキ方のみ〝○○ゴ寺〟と濁って発音していました。
配慮ですかねぇ?




ちなみに明日新百合ヶ丘の麻生市民館でお弟子さん方のミニ発表会があります。
そのなかで、僕が30分ほどワークショップを行います。
時間が短いので謡と動きをちょっとずつとなりますが、もしお近くのかたいらっしゃいましたらお越しくださいませ。
発表会自体は13時から、僕がしゃべるのは14時頃からになる予定です。

カテゴリ: 舞台

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仙巌園薪能 

日曜日、鹿児島へ。
今、大河ドラマの舞台となっている薩摩藩。
その島津家の別邸である仙巌園が今年で築庭350年を迎え、その記念として薪能を催すこととなりました。

鹿児島は過去何度か訪れているのですが、こちらは初めて。
偶然にも飛行機の機内誌で取り上げられていたのですが、実際に見る桜島の雄大な借景は圧巻。
でもこちらは夜にまた別の顔を見せてくれます。
仙巌園

…携帯カメラではそれが全く伝えられないのが残念。。。
本当はもっと闇が深くて、桜島の右上に朧月が静かに照っていて、許されるならいつまでも見ていたいほどでした。


さて演目は「翁 神楽式 鈴之段狂言「末広」、仕舞2番、能「杜若」
僕の出番はシテ方出演曲全部の地謡でした。
中でも神楽式は初めて地謡につけていただいたのですが、申し合わせのときに普段の「翁」と勝手がだいぶ違うことにびっくり。
でもこれをよーく覚えておかなくては。
一番末端とは言えど、能楽師である以上正しく伝承していくことも大きな役割です。


お天気にも恵まれ、絶好のロケーションで無事舞台は終わりましたが、当日を迎えるまでには関係者の方々の大変な苦労がありました。
今回金春流にとなったのは、薩摩藩が金春流の役者を召抱えていたからだそうですが、主催の島津興業のご担当者は、なんと3年前この計画が確定して以来、欠かさず墓前にお参りをされていたそうです。
1日ずれれば台風でどうにもならないところでしたが、まさに想いが天に通じたということでしょう。

また鹿児島の地で金春流の灯を守っておられる上野師も、計画段階からご尽力され、先月には過労から入院までされたそうです。
しかし当日はお元気な姿でお出迎えにいらして下さり、楽屋の案内等の事務をされ、仕舞も舞っておられました。

舞台は一期一会とはよく言われることです。
お客さまに対してももちろんですが、こうした皆さんの想いを舞台に立つ者はしっかりと受け止めてそれに応えられるものを見せねばならないと、改めて強く思わせていただく舞台となりました。

カテゴリ: 舞台

テーマ: 能楽 - ジャンル: 学問・文化・芸術

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コンパルホール 

ネットを徘徊していたら、

コンパルホール

なるものがあるそうで。
施設名は公募で決定したそうで、金春流とはまったく関係なく、〝コンパ〟る、というあたりからきているみたいです。
(詳細はこちら

この施設がある大分県は残念ながら今まであまりご縁がないようですが、これを機にコンパルホールで金春流の能を!なんて企画できないですかねぇ。
コンパルホールご関係者のみなさま、もしこのブログをご覧になりましたらご一報をっ!!!

カテゴリ: 考えごと(能楽)

テーマ: 能楽 - ジャンル: 学問・文化・芸術

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ひとりでも相棒 

出稽古が終わってからふらりと映画館へ。
ホント久しぶり。
前回は…数年前大阪での催しが雨で一日順延して、ホテルを追い出されてヒマになったので、先輩と一緒に梅田で見た〝踊る大捜査線〟。
あ、続けて刑事物だ。

一人でふらっと行くのは…〝ポネット〟以来。
男一人で行くような映画じゃあないですな。。。
当時確か4、5歳ながら見事に主役を張ったビクトワール=ティビゾルちゃんも大きくなったことでしょうねぇ。

そんなわけで新百合ヶ丘のワーナーマイカルシネマへ。
ポップコーンが異常においしそうな香りを立ててすごーく惹かれましたが(おまけにワーナー限定商品らしい)、ベタベタになった手のやり場に困りそうな気がしたので断念。
平日の夕方ということもありすいていましたが、なんか一部分にお客さんが固まっていたような。
映画ってそういう切符の売り方が普通なんでしょうか?


明日は研究会。
こんな余裕かましていながら謡を間違えちゃったりすると恥ずかしいので、しっかり稽古しておこうと思いますー。

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誘われて美術館 

連休中は舞台が続きましたが今週はひとやすみ。
ただ稽古は依然がっつり詰まっています。
国立での稽古のとき、先生が急に、
「舞台へ行け」
とおっしゃり、謡ううち、
「舞え」
なんてことも。
今回はしっかり稽古していたのでなんとかなりましたが、いやはやものすごい緊張感です。。。


日曜日宅稽古が終わったあと、近代美術館へ東山魁夷展を見に行きました。
絵を見るのは好きなのですが、なにかきっかけがないとどうにも腰が重いタチ。
今回はお付き合いだったのですが、喜んで向かいました。

美術には疎いため、名前は聞くけどどんな絵だっけ?という程度でしたが、見ているとああ教科書に載っていたなぁという作品が幾つか。
色が、特に緑や青が柔らかくて綺麗。
でも大抵の作品で効果的に白があるのが印象的でした。

絵を見ても技法とか難しいことはよく分からないものの、頭は活発に動いていくのを感じます。
目の前の絵が触媒となって僕のなかでいろいろな想いが駆け巡り、様々な形で結合していく、というような。
この感覚はとっても楽しいものなのですが、すごーく疲れます。
頭が痛くなるのは自覚症状としてあるのですが、生気までなくなってしまうらしく、誘ってくれた人をちと驚かせてしまったようです(笑)

「道」という絵を見ているときその人から、
「これは行く道と来た道のどっちだと思う?」
と。
触媒的な見方も楽しいけど、なるほどそういう見方もあるのか~。
よく言われるのですが、僕はどこか頭がカタイらしい。
もっとストレートに〝感じる〟ようになれれば、またなにか違ったものが見えてくるのかもしれませんね。

カテゴリ: 日常

テーマ: 日記 - ジャンル: 日記

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3度目の… 

昨日帰りが12時過ぎでしたが、今日も舞台。
GWは舞台が多いです。

初番「忠度」の地謡。
能の地謡は久しぶりだなぁと思って調べてみると8年ぶりでした。
しかしこの曲は不思議な構成をしている曲。
もちろん修羅物なのですが、すごく淋しげな風情のある曲です。

そしてトメの「葵上」のツレ。
3度目になりますが、なかなかしっくりきません。
現行の照日神子はもともと青女房と照日神子の2人のセリフだったのを1つに統合していると言われていたりもして、筋としてはうまく通らないところがあります。
でもそれが問題ではなく、なんだかカラカラと音を立てて気合が空回りしてしまうような。
最初の梓の弓のところ、シテとの掛け合い。
少ない謡の中で雰囲気に大きく差がありますが、このあたりの切り替えが自分のなかでうまく処理できていないのでしょうか。。。



終わったあと「面会です」と。
はて?と思いながら向かうと若い女性がお2人。
そうでした!去年PV撮影のお手伝いをさせていただいたRin'の皆様にご案内を出していたのでした。
まさかお越しいただけるとは思っていなかったのでびっくりしました。
撮影のときはとんぼがえりで舞台だったのでほとんどお話もできなかったのですが、あぁこんなにキレイな方たちだったんだ~、と、ちとドギマギ。
ちょうど師匠もいらしたので一緒に写真をパチリ。
公式HPとmanaさんのブログにそのときの記事を書いて下さってます(その記事の内容はさすが非常に鋭いところを突いていらっしゃいます)。
ちなみにそちらに掲載されている写真は舞台終わりたてで、髪ボサボサ、汗かきっぱなしの状態です。。。
(別に普段とあんまし変わらないじゃねーかと言われそうですが)

源氏物語にちなんで若紫ノ君という焼酎とお菓子を差し入れにいただいちゃいました。
ありがとうございましたっ。
また一緒にお仕事できたら嬉しいです!

カテゴリ: 舞台

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今年初薪能 

3日。
福島県で薪能でした。
催しは夜なのですが、昼から講座がありそのお手伝いとして僕は先発組。
特急で行けば上野発12時で間に合うのですが、折も折り帰省ラッシュ真っ只中で一週間前に指定席を買おうとしたら既に売り切れ。
早めに行って自由席でもよかったのですが、すし詰め状態だったらイヤだなと思い鈍行で行くことにしました。
4時間半かかりましたが。。。

でもとろとろ行くのも楽しいもの。
途中〝大甕〟という駅。
読めます?
〝おおみか〟だそうです。
乗ってた子供が「みかちゃんだ~」とはしゃいでいました。
ちなみにこの駅に発車メロディーは、メキシカンロック~♪でした。
なぜに!?


そんなこんなで会場到着。
入り口の前にはこの日シテを勤める先輩の能写真展。
そこまではまぁある話。
でもその中に洋服を着てかっちょよくポーズを決めている宣材写真が入ってました。。。
数年前とある公演で〝金春流の貴公子〟とされた先輩ならではです。

幕を張ったり、音響のチェックをしているうちに講座の時間。
先輩の講座の特徴は行き当たりばっ……もとい、場の空気に応じて柔軟に内容を変えていきます(笑)
この日ももう一人のアシスタントが「じゃあ謡ってもらいましょー!」といきなり振られてびっくりしてました。

この講座が45分、さらに薪能が始まる前に先輩が15分ほど挨拶と解説。
そのあとに着替えの時間をつくるため僕が15分解説…ってもう喋ることないです!
うんうん唸ってなんとか、よしこれで行こう!と腹を括ったところ、出る直前「やっぱり安達原の鬼女伝説しゃべって」と言われ急遽変更。
更に時間がおしていたため持ち時間が10分に。
なんとかしゃべりましたが、人称が振れたりちょっとぐだぐだ感があったかも。。。

夜7時いよいよ能。
すっかり日が沈み、あたりは夜の闇。
聞こえるのは薪のパチパチという音と、かえるの鳴き声。
自然を感じられるこうした環境で舞台に立てるのは本当に幸せです。
舞台が横長の建物だったので、お客さまに地謡の声がどう届いたか気になりますが(マイクは使いましたが)、謡う方は野外でありがちな音が拡散して声が出てるのかどうかわからないということがなくちゃんと響いて謡いやすかったです。


帰りはチャーターバス。
主催者の皆さん総出でお見送りいただき、更にお酒やおつまみをバスに満載して下さいました。
お世話になりました。
ありがとうございました!!

カテゴリ: 舞台

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