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駆け出し能楽師の奮闘記
敷居が高いと思われがちな能楽の世界を、能とは関係のない家から飛び込んだ私・中村昌弘の奮闘を通じて少しでも身近に感じていただけたらと思います。

ごまかし上手

研究会で地頭を勤めました。

一箇所「しまった!」という箇所が。
でもなんとかカバーして事なきを得ました(もちろん間違ったことに変わりありませんが…)。
終わってから「あまりに普通にやっているから気がついてないのかと思った」と。
ミスというのはどれだけ稽古してきても起こりうることなので、それを傍目から見て自然な形でカバーできたのはプラスですが、やっぱりミスがでないのが一番。
どんな状況でも動じない強い精神力が欲しいです…。


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  1. 2008/11/12(水) 21:19:27|
  2. 稽古|
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紐縛り

今日は夕方の申し合わせまでお休み。
早めに国立へ行って少し稽古しようかなと思っていたのですが、体が思うように動いてくれず、結局申し合わせにちょうどいい時間についてしまいました。
考えてみたらここひと月ほとんど休みなしだったので、疲れが出てきているサインなのかもしれません。

今週末にある金春会の申し合わせだったのですが、今回は「井筒」「三井寺」「融笏ノ舞とこってりした三番。
僕は「井筒」の地謡と「三井寺」の副後見でした。

僕は後見の経験がとにかく少ないため、お役がつくととっても不安。
「三井寺」では鐘ノ段でシテが引いた段棒地をまとめて鐘楼に縛りつける役があります。
どうやったら無難にいくか後見座に座ってからずーっと考えてました。
素早くキレイにやらないといけないのですが、不器な僕は紐系のものを結ぶのが非常に苦手。
とりあえず時間内に途中で解けないよう程度に結びましたが、あんましキレイではなかったです。。。

終わって楽屋で何度か練習していると、主後見の先生から
「あまり気張ってやると目立っちゃうから、何事もないようにね」と。
後見は舞台を円滑に進める役。
気合を入れてやるのではなく、当然のように粛々とこなしていかなければなりません。
もっとも、紐を束ねて結ぶくらい考えてみればどうってことはないのですが、後見が事故を起こして舞台を壊すなんてのは最悪の事態だ…なんてマイナス思考になってしまうからいけないんでしょうか??

当日は肩の力を抜いて、ごくごく自然に勤めたいと思います。



  1. 2008/11/06(木) 23:59:21|
  2. 舞台|
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今年最後の野外能

Image197.jpg

昨夜は明治神宮で奉納能でした。
春秋の大祭のときに、五流でローテーションを組んで昼間特設舞台で舞うというのが通常なのですが(僕も数年前舞わさせていただきました)、今年は明治維新140年、御社殿復興50年ということで特別に夜にも行われることになったそうです。

曲は「難波」の半能。
仕舞ではよく出ますが能の地謡は初めてです。

しっかし寒かったこと!
なんでも木枯らし一番が吹いたのだとか。
そのせいか少し風邪気味なような。
今月はまだまだ忙しいのに。。。早く治さなくちゃ!

写真はいただいた手ぬぐいです。



  1. 2008/11/02(日) 15:47:14|
  2. 舞台|
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