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駆け出し能楽師の奮闘記
敷居が高いと思われがちな能楽の世界を、能とは関係のない家から飛び込んだ私・中村昌弘の奮闘を通じて少しでも身近に感じていただけたらと思います。

緊張の稽古会

今週は週頭に国立で稽古会があり「高砂」の舞囃子を舞ってきました。
この会は研究生として籍を置く観世流・宝生流、そして金春流のシテ方三流儀の舞囃子や能が出ます。
自ずと立合能的な雰囲気になり、かつ正面・脇正面にずらーっと重鎮の先生が並ばれるのでかなりの緊張を強いられます。
でもそれだけ多くの先生方や他流の方に見ていただける機会も滅多とないので、舞っていると極度の緊張にありながらもちょっぴり嬉しくなってしまいます。

「高砂」は神舞をいかに颯爽と舞うかが出来を大きく左右しますが、僕はこういうキレが要求されるものはどうも苦手意識があります。。。
終わって観世流の方から声を掛けられ「お流儀は派手ですね」と。
金春流は観世流に比べると地味なほうではないかと思っていたのでちょっと意外でした。

数日後、録画が出来上がって囃子方の皆さんと見てみたのですが(みんなであーだこーだ言いながら見るのは楽しいです)、破綻しているわけではないけれど、なんかこうもっと…なんとかなんないかなぁ~という感じでした。
6月1日には公開の研鑽会があるのでそれまでにしっかり答えを出せるようにしておきたいと思います!

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  1. 2009/04/30(木) 22:32:20|
  2. 稽古|
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事務仕事

今日は先生の御宅に伺って、7月に開かれる発表会の番組を作ってきました。
案外骨の折れる作業で、ああでもないこうでもないと結局3時間ほどかかりました。
これを清書して印刷会社に持って行って、出来上がったら申し合わせ通知と一緒に発送して…と近づいてくると諸々の事務作業があります。

御宅は電車で6駅ほどなので天気もいいことだし自転車で行ってみたのですが、帰り道ブレーキをかけたところ異音が。
右ブレーキがぶっ飛んでました。
まだ買って4年ほどですが、平気で4、5時間こぎ続けたり、異常に速く漕ぐオバちゃんと2キロほどデットヒートしたり、普通のママチャリにしては激務過ぎたのかもしれません。。。



  1. 2009/04/20(月) 21:19:00|
  2. 舞台|
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放送について

先日ご案内したケーブルテレビの放送が始まっています。
調布市・狛江市だけなのですんごく範囲が狭いですが、こちらでほんのちょっぴりだけ見られます。
さすがに子供を抱っこしてお稽古している様子はカットされてましたな(笑)

あと寺子屋塾のHPでもその様子が出ています。
宜しければご覧下さい。



  1. 2009/04/14(火) 20:49:39|
  2. 日常|
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歳を感じて…引退宣言

研究会で地頭があったり、いろいろ稽古があったり、舞台がない割りに慌しい日々です。
僕は肩こりとは無縁だったのですが、「石橋」の稽古で仰臥をやっているせいかなんだか肩が張ります。
無駄に力んでしまっているのか、はたまた歳なのか。。。

先日すき焼き食べ放題なんてものに行ってみました。
まぁ値段が値段だったのですが、おかわり2皿目から肉の質が格段に落ちていて、なんだかなぁと。
それでも、登山家が山を目の前にすれば登らずにはいられないように、食べ放題で肉が目の前にあればひたすら食わないわけにはいきません。
が、
さすがに食べ過ぎたのか、しばらく胃がもたれてしょうがないような有様に。
ちょっと前までこんなことはなかったのに。
こんなところで歳を感じてしまいました。。。

ということで、食べ放題は引退します。


あ、
でも、とりあえず肉に限りです。



  1. 2009/04/10(金) 23:40:34|
  2. 日常|
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寺子屋塾初回はテレビ取材

プレ講座を終え、いよいよ開講。
今まで2組くらいだったので、まぁ始まってそのうちに増えてくればいいかなぁという気持ちでした。

ところが!
急にケーブルテレビの取材が入ることになり、主催者の方も急遽人集めを行ったところ、なんと30人近く集まってしまいました!

教室で待機していたら幼稚園児はもとより、ようやっと歩き出したくらいの子が続々。
僕自身2歳で始めたこともあって、「歩けて言葉がしゃべれれば能はできる」というのが持論ですが、この人数を相手にお稽古というのは…。
広いスペースがあればひたすら走りまくるのが子供の習性。
そんな子供たちを眺めながら、はてどうしたものかと頭を悩ませていました。

悩みつつも定刻になりスタート。
とにかく元気が有り余っているので、謡の稽古がてらとにかく大きな声を出し、運ビの稽古がてらとにかく歩いてもらいました。
競争形式で運ビをやっていたところ、よちよち歩きの子がひかれそうになってしまい、しばらく僕がだっこしながらお稽古。
なかなか得難い体験をしました(笑)

基礎的なことをやって少しだけ「絃上」の仕舞を。
やはり子供は覚えが早く「しーしにはみょ~ん~や」なんて、なんとなくではあっても帰りに口ずさんでいました。

約50分、子供相手(もちろん大人もいるのですが)は楽しいですがぐったり。
これが一日中なんだから、保母さん保父さんて大変だ。。。


ちなみにこの様子は、JCOMで来週一週間1日3回ニュースで放送されるそうです(さすがケーブルテレビ)。
地域はだいぶ限られるようですが、また詳細が分かり次第記載します。



  1. 2009/04/06(月) 20:06:10|
  2. 稽古|
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装束付け

今日は金春会。
今回は能三番ともシテを女性が勤め、うち一番は地謡も全員女性となります。
僕は初番「西王母」の台後見と、トメの「山姥」の地謡でした。

装束の準備が一段落したところで師匠のお父様から「「半蔀」の装束着けてみるか?」と。
ひょ!!!?
全く予想外。
でもせっかくの機会なので、一も二もなく「はい」とお答えして付けさせていただくことになりました。


前シテの格好は「西王母」と同じ唐織着流なので、よ~く復習しておきました。
中入頃になるとシテの先生も早めにスタンバイして下さって、早速着付け。
「練習台は必要ですからね」と快く引き受けて下さいました。
いろいろご指導いただきつつなんとか完成。

ほっとしたのも束の間、前シテはすぐ中入。
後シテは長絹大口姿なので比較的楽ですが、中入の着替えの前をするのももちろん初めて。
時間的には余裕をもてましたが、地裏から舞台を見ていると「あぁあそこをこうしておいたほうがよかったか…」などというところもありました。

僕は自他共に認めるぶきっちょですが、だからといっていつまでもやらないわけにはいきません。
こういうチャンスをしっかり糧にしていかないと!


この時点で(会が始まる前にも慣れない作業をしていたためそれも手伝って)だいぶグッタリ。
これから「山姥」はキツイな…と思ったのですが、案外舞台に出てしまうと大丈夫なもので。
1時間45分思いっきり謡ってきました。



  1. 2009/04/05(日) 23:36:41|
  2. 舞台|
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お花見

生田緑地
電車で程近く、生田緑地にお花見に行ってきました。
嫁も僕も小学校の頃遠足で行ったことがあったのですが、二人ともそれ以来約20年ぶり。

枡形山という小高い山の上が展望台になっているのですが、上ってみると案外キツかった。。。
家族連れを見ていると、子供たちは疲れ知らずで駆け上がり、お父さんはやれやれといった表情、お母さんは息も絶え絶え…なんて様子が見受けられました。

ちなみにここには能舞台があり(小さいですがこちらに写真)ます。
上に展望台が作られていて、つくりも特殊。
能舞台とは名前がついているものの、もう長いこと使われていないようで、〝能舞台での飲食禁止〟なんて看板はあるものの〝土足厳禁〟とはどこにも。。。
もし公演をするなら所作台なしには厳しいでしょうね。

川崎市は能楽堂持っているので、ここは使われなくなってしまったんでしょうか…。



  1. 2009/04/04(土) 15:33:43|
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ちくちくちく

蜀光
これは「項羽」のときに使った側次です。
普段法被として使うことの方が圧倒的に多いので袖をつけています。

僕は結婚式の祝辞でもつつかれるほどの不器用なので、器用な嫁にやってもらおうと思っていたのですが、いやいやこれも修行と思い直しヒイヒイ言いつつ縫っています。
やっとこさ左袖が完了。
もうひとがんばり。

ちくちくちくちく……。



  1. 2009/04/01(水) 20:11:08|
  2. 舞台|
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