昨日は流儀の重鎮の先生お二人が主催される会。
30回記念ということで
「定家」「正尊」の二番。
僕は「正尊」の地謡。
謡うのはおろか、見るのも全く初めてです。
本番までに地合せ、申し合わせと2回合わせて謡ってきたのですが、とにかく覚えにくい!
キリの大ノリの部分がもう謡っているうちに誰が何をやっているのかわからなくなるは、〝戦い給えば〟なんてのは
「舟弁慶」と全く同じ節で飛びそうになるはで難しいわけではないのですがとにかくややこしいです。
昨日はひたすら謡い込んだおかげか、迷いなく思い切って謡えました。
舞台としては斬組があって動きの多い能なのですが、残念ながら見ている余裕はほとんどありませんでした。。。
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- 2009/06/29(月) 11:51:33|
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報告が遅くなってしまいましたが、
「石橋」の披キが済みました。
現在の自分の実力は出せたかなと思いますが、上手くいかなかった部分もあり、それもまた今の実力なんだなと分からせてくれた舞台でした。
これが初めての披キとなりますが、この関門というのは自分を見つめ直すためにあるんだなぁと稽古進めるうちに痛感しました。
とにかく子獅子だし披キだし、キビキビ切れよく目一杯暴れまくろうと稽古に励んでいましたが、どうもそちらばかりに目が行き、仰臥であれ飛ぶ型であれ、今まで積み重ねてきた型というものをどこかに忘れてきてしまっていました。
それが本番数日前になって、結局のところ今までやってきたことがどれだけちゃんと身についてきたかという実力テストに他ならないのだなということに気付かされました。
当日は程よい緊張で臨むことができ、面の中から多くのお客さまがいらっしゃるのがわかり、気持ち良かったです。
終わったあと、楽屋で「本当に親子みたいだった」というお声が聞けました。
もちろんシテの師匠が堂々と舞っておられたからというのが主ではあるのですが、とりあえず僕も披キとしての勢いはなんとか持てたようで、嬉しい気分になりました。
奈良という僕にとってはやや慣れない場所でしたが、舞台上では師匠、主後見の大先生、地頭の先輩に見守っていただき、また舞台内外、多くの皆さまのお力添えがあって心強く勤められることができました。
本当に有り難うございました!!
一つ山を越えた感はありますが、今年はまだまだこれからが大変。
これを新たな糧にまた前に進んでいきたいと思います。
- 2009/06/25(木) 14:55:58|
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ちょっとお散歩のつもりが、気がつけば3時間歩きっぱなし。
明日に影響が出ないように、今日はもうあまり出歩かず、寝る前にアミノ酸飲料でも飲んでおきます。
櫟本駅はレトロな感じ。
のんびり写真を撮っていたら、時間2本しかない電車が偶然到着。
急いで切符を買って(普段パスモに頼り切りなのでこの作業自体久しぶり)、階段を駆け上がってギリギリセーフ!と思ったら、発車まで暫くお待ち下さい、と。
無駄に足を使っちゃた…。
- 2009/06/20(土) 13:40:13|
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そこから小一時間あるいて桜井線の隣駅近くまで歩き、在原寺へ。
…写真はこれだけにしておきましょう。
まさに”名ばかりは在原寺の跡ふりて”という「井筒」の謡が思い出される風情です。
- 2009/06/20(土) 13:28:08|
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昨日の申し合わせは、一応無事終わり(当然改善すべき点はまだ多々ありますが)、今日は一日お休み。
まず電車で天理へ行き、石上神社に参拝。
静かな所で、秋にこのあたりを散策したら紅葉がさぞ綺麗なことでしょう。
写真はそこで見つけた看板です。
- 2009/06/20(土) 13:00:32|
- 日常|
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「石橋」がいよいよ迫ってきました。
どうも
「高砂」が終わってから若干燃え尽き気味になっていたのですが、その気の緩みからか、研究会で信じられないような間違いをしてしまったり。。。
今週も先輩方に見ていただいて、今までの稽古が全部ひっくり返っちゃうようなご注意をたくさんいただいたり。。。
それから徹底的に稽古を重ねたら体じゅう筋肉痛になり、今日カイロに行ったら、先生に
「異常ですよ」
と言われてしまうほどカッチコチになっていたみたいです。
明日はいよいよ申し合わせ。
緊張するより、今は楽しみです。
- 2009/06/18(木) 22:45:28|
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10月10日(土)
「八島」ツレ 鎌倉薪能 於:鎌倉宮(大塔宮)
(近くなりましたら
コチラに詳細が発表されると思います)
- 2009/06/14(日) 21:51:08|
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まず1つ。
「高砂」の映像。
ちょっとは成長したかなというところもありましたが、謡が囃子と噛みあわな過ぎだったり、上体の安定を重視したため勢いがなくなってしまった箇所があったり…。
やっぱり自分の映像見るのはなんだか、いや。
でも一番厳しい目を持って見るのが自分自身でなくなったら終わりですもんね。
もう1つ。
大学で行ったワークショップの感想文。
原稿用紙4枚×60人。
大学の先生って大変ですね。。。
でも半日かけてじっくり読ませていただきました。
概ね好評だったようでよかったのですが、内容を盛り込み過ぎたせいか、やはりもう少しゆっくりというご意見がちらほら。
冬には年配の方対象の講座があるので、特にそのあたりは気を配らないといけません。
あ、おひとりだけ、
「先生がダンディーでした」
と。
えへ。
- 2009/06/09(火) 00:05:24|
- 考えごと(能楽)|
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昨日国立に稽古へ行き、帰ろうとしていると、某囃子方の先生。
昨日は有り難うございましたとご挨拶すると、
「○○!ちょっと来い!!」(字の大きさは声の大きさだと思って下さい)普段苗字君付けで呼ばれていたのが、下の名前で呼び捨て。
それもわざわざ場所を変えるなんて、これは絶対昨日の舞台のご注意、それもかなりの大目玉だ…と背中に冷や汗をたらしながら行くと、
「お前よかったぞ!」ほへ…?
たぶんその一瞬すごくぽかーんとした顔をしていたと思います。
なんだか偉く褒められて逆にうろたえてしまいました。
でも「もっと声を出していい」とご注意も。
自分では針を振り切るくらいに出したつもりだったのですが、まだまだでした。
他にも何名かの先生に声を掛けていただいて、本当に幸せだと思います。
僕のようにぽっと出の者が多くの方々に注目してみていただけるのは本当にありがたいこと。
それは家元や師匠をはじめ流儀の皆さんの温かいご指導や、様々な先生友人のご教授や支えがあるからに他なりません。
ときに自分に負けて気持ちがやさぐれてしまいそうなときもありますが、今の自分があるのは周りの皆さんのおかげと、常に感謝の気持ちを持つことの大事さを再認識しました。
- 2009/06/03(水) 11:46:46|
- 考えごと(能楽)|
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研鑽会で
「高砂」を舞いました。
当然といえば当然ですが反省が多いです。
終わったあとお話した他流の方の表現を借りれば〝爆走〟してしまったかと。
今回他に出られる方は皆さん上手い方ばかりで、技術的にはどうあがいても歯が立たないので気魄だけは絶対負けないように臨んだのですが、そちらばかりに気持ちが行ってしまったようです。
でも今回はとても適度な緊張感で、舞っている最中とっても心地よかったです。
舞台を回りながらお客さまおひとりおひとりの表情がわかるような感じがしたり、能楽堂がいつになくギュッと小さな空間に感じたりもしました。
ちょっぴりだけ得た手ごたえと、山のように出された新たな課題。
次の
「石橋」へ少しでも糧になるように頑張ります。
- 2009/06/02(火) 11:08:52|
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さすがに忙しかった…。
ここ2週間で5公演3講座、その他研究会、申し合わせ、稽古等。
休みも1日あったのですが、フラフラしてソファでぐったりしてました。
やっぱり僕は体力ないな。。。
講座のうち1回は某女子大にお邪魔してきました。
講座はいろいろ勤めさせていただきましたが、能楽研究者の先生が受け持たれる授業でというのは初めて。
偶然にも高校の先輩ということでお声を掛けていただいたのですが、かなーり緊張しましたです。
いや、しかしさすがお嬢様校とあって、礼儀がすごくきっちりされていました。
幾つか体験もしていただいたのですが、その都度とても丁寧に「ありがとうございました」と皆さんお礼を言ってくれます。
それに綺麗な学生さんが多いし(それは話が変わるって?)。
目の保養に用もなく校内をふらついちゃおうかなぁと思ったくらいでしたが(←犯罪)、さすがにまっすぐ帰りました。
帰って嫁さんに懺悔したら、ちょっぴり機嫌を損ねてしまったような。。。
- 2009/06/01(月) 10:43:39|
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