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駆け出し能楽師の奮闘記
敷居が高いと思われがちな能楽の世界を、能とは関係のない家から飛び込んだ私・中村昌弘の奮闘を通じて少しでも身近に感じていただけたらと思います。

「三輪」申し合わせ

今日は「三輪」の申し合わせ(リハーサル)でした。

午前中は何もなかったのですが、夏の疲れがどっと出てきたのか、なんにもできずにただ時間を過ごしてしまいました。。。
午後、大鼓の稽古を2階の稽古室で終えて、1階の本舞台へ。

結果としては、いろいろなご注意をいただいて本当によかったです!
前半、とにかく静かに静かに謡わなくちゃ…という自らにかけてしまった呪縛からこれで解き放たれそうです。
若くまだ技術の未熟なうちは、無理に声量を落とそうとするとかえって滅入ってしまいます。
自分が今できるなかで、ちゃんと声を出して最もいい謡を謡えるようにするのみ!

あと2日、精一杯あがいて舞台に臨みたいと思います。



あ、そういえばちゃんと告知していなかったかも。。。

10月3日(日) 金春会定期能
於:国立能楽堂(総武線下車徒歩5分)
12時30分開演
能「橋弁慶」 狂言「魚説法」 能「三輪」 能「通小町」
全席自由 一般:5000円 学生2500円


このなかの「三輪」を舞わせていただきます。
当日券もあります。
このブログからお申し込みいただいた方には、詞章及び簡易ガイドを差し上げます。

皆さん観にいらっしゃって下さいね!

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  1. 2010/09/30(木) 23:22:13|
  2. 舞台|
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幼い頃の秘密

ベータで撮った昔のビデオが見つかったとかで、母がDVDに焼いて持ってきてくれました。

見てみると、僕が5歳だか6歳のときの舞台の映像。
仕舞「高砂」と連吟「橋弁慶」、そして初子方「桜川」

自分ではちゃんとやっていたと思っていたのですが、結構いい加減にやってました。。。
まぁ幼稚園児で、別にプロになるなんて周囲も自分も考えていなかったから、一通り謡って元の位置に戻ってくればまぁ良かったんでしょうね。
しかし右手で差しまわして左にまわるとかメチャクチャ。
見なきゃよかったかも。。。

でも子供教えるときは、なにもキッチリカッチリできることを目指すよりも、とにかくバランスよくやって最後までやりきるということが大事なんだと、改めて認識させられました。

ちなみに「橋弁慶」でもシテ謡を謡わせてもらいながら、最初扇を取るのを忘れて、隣のお姉さんに教えてもらってました。。。

「桜川」は…、
ちゃんと見てません。。。



同じ日に母も舞っていたらしく、その映像も入っていました。
舞囃子で、地頭は先代宗家。
贅沢です。
曲は「猩々」か…と思ったら「乱」でした。
ずいぶん前にやっていたんだなとちょっとビックリ。



  1. 2010/09/29(水) 23:46:27|
  2. 考えごと(能楽)|
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ハイビジョン特集

ハイビジョン特集〝若き宗家と至高の三味線〟を見ました。
もんっっのすごく面白かった!!
ずーっとドキドキしながら見てました。
僕の中で間違いなく今年一番の番組です。

僕は清元の世界はさっぱりわかりません。
清元と義太夫と常盤津がどう違うかも全然です。
でもそういう知識が全くなくても十二分に楽しめました。

芸に生きてきた方の強烈な思い、存在感。
ドキュメンタリーでしたが、ドラマとしても超一級品でした。

いやー本当にすごかった!!!



  1. 2010/09/28(火) 23:18:47|
  2. 考えごと(いろいろ)|
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打ち合わせやら講座やら


金土といろいろとありました。

金曜日は地元のイベント打ち合わせ2つ、終わって夜、地域センターでの講座でした。
忙しいことは忙しいけれど、少しずつでも地元に能の文化が根付いていくことは本当に嬉しいことです。

そして土曜日。
今日も今日とて朝から講座。
某高校の卒業生会にお誘いいただきました。
毎年講座を行っているそうですが、通常多くても参加者60名くらいとのこと。
今年もそのくらい…という予測は倍の120名!
事務方は嬉しい悲鳴だったそうです。
会場の大きさ的に二回講演となりましたが、皆さん反応よく、とても楽しく過ごせました。
この講座は連続講座で、あと二回+実際に観劇までセット。
朝大学につづき、また3ヶ月の長丁場となりますが、これからが楽しみです。

ちなみに写真は控え室にあった人形。
春に舞わせていただいた熊野です。

今日はこれで終わらず、薪能へ。
のべ四時間の講座は緊張が解けるとボディブローのように効いてきましたが、次も解説、仕舞の地頭、能の副地頭が。
頑張ったつもりでしたが、一ヵ所うまくいかなかったところが…。

悔やまれます。
ここ一番の気持ちの弱さが出てしまった気がします。


でもこれは、来週に迫った「三輪」へ、能楽の神様が舞台は心してかかれ!という教訓を与えて下さったのだと思います。
今日の反省は必ず活かして次に臨んでいきたいと思います!




  1. 2010/09/26(日) 01:36:05|
  2. 日常|
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行くべきものは稽古かな

遊んだあとはしっかり稽古です。

朝師匠に稽古を見ていただき、その足で狛江に帰りお弟子さんのお稽古。
昼ご飯を食べて事務仕事をし、市役所にイベントの後援申請。
(10月11日に狛江市内の古民家園で行います。くわしくはこちら

そのまま国立へ行き大鼓の稽古。
9月になるとみんな忙しいようで、結局今日は僕1人。
淋しいなぁ…と思っていたら、なんと先生からプレゼントが!

じゃーん!
柿原先生著書
いやー、忙しくとも歯を食いしばって稽古に行ってよかった。
先生、ありがとうございます!

帰り道早速読ませていただきましたが、先生の青年期の思い出や今の能楽界に対する思いが綴られていました。
もっと気魄がこもった謡を謡わなくては囃子方に申し訳ない…と反省。

まずは迫りつつある「三輪」で、少しでもよいものができるよう稽古に励まなくては!!



  1. 2010/09/22(水) 23:42:28|
  2. 稽古|
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3人で石和温泉へ

今回は家族旅行。
チビすけもいるので一泊二日、近場でということで。

いやー、しかし散歩していると、この温泉郷は昭和な感じ。
歓楽街的なところもあるし、バブルの頃はさぞ賑わっていたんでしょうね。

連休最終日ということもあって、人影もまばら。
お風呂は二回行きましたが、どちらも貸切状態でした。
のんびりのんびり。
いい骨休めになりそうです。

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  1. 2010/09/20(月) 23:41:10|
  2. 日常|
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帰るまでが舞台です

円満井会定例能でした。
「小督」の作り物出し入れ、仕舞三番の地謡、「百万」「融」の地謡と、今日も出られる部分はフル出場でした。

心地よい疲労感のなか、装束の返却へ。
家元の御宅へもう間近というところでガソリンスタンドに入り、財布を捜そうとすると…、

自分のカバンを積み忘れた・・・・・・(汗)

同乗していた後輩に連絡を取ってもらうと、なんと先輩が見つけてくれ、最寄の駅まで持ってきて下さっているとのこと。
神様、仏様、先輩様!!

近くお礼の品をお送りさせていただきます。



  1. 2010/09/19(日) 00:11:27|
  2. 舞台|
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嵐のような金春会と朝大学無事終了

日曜日は金春会。
朝の大量の装束運搬に始まり、嵐のような一日でした。

まずは「安宅」の同山。
師匠の披きということもあり気合が入ります(もっともいつも入っているつもりですが)。
道行の謡だけで汗がダラダラ。
終わって兜巾(頭につけるもの)を外したら汗がたまってました。
実際の山伏はこれで水を汲んだり、器代わりに使ったらしいですが、ちょっと不衛生ですね。。。

そのあとも「半蔀」の作り物引き、「紅葉狩」の地謡と出ずっぱり。
大変といえば大変ですが、それだけ舞台にでる機会を与えていただけるのは有り難いことです。

会が終わり、装束を片付け、次の会の装束を出し、帰宅は23時頃に。


で。
翌日は朝大学能クラス(こんな講座です)の最終回。
ということで朝5時起き。
7月から始まったこの講座も振りかえってみるとあっという間でした。

朝7時半からという時間帯。
1時間という枠で、そのあと仕事に行かれる方がほとんどなので延長は絶対不可。
講座7回、観能1回という長丁場。
他流の方や様々なゲスト講師。
といった今まで経験したことのない条件での講座で、果たしてどう組み立てていったらよいものかと正直不安な部分もありましたが、ゲストの皆さん、スタッフの皆さん、そして熱意あふれる受講生の皆さんのおかげで無事終了することができました。

この講座のサブタイトルが
~能楽堂デビューへの道~
となっていたのですが、受講生のみなさんでいろいろ観にいってみようという話が持ち上がっているようで、そういう意味ではなんとか役割は果たせたかなと、ほっとしています。

やってみると、あぁこんなのアリだなというのがあったり、工夫の余地が見えてきたり、収穫は大きなものでした。
懇親会のときに、受講生の方からも「敷居が高い」という声は多々聞かれましたが、こちらからのアプローチ次第でぐーーっと身近に感じてもらえるのだなと実感しました。


普及活動はとても大事。
でもそれにかまけて稽古が疎かになっては本末転倒。
下手な芸では幾ら講座をやっても説得力がないですもんね!
うまくバランスをとって、これからも頑張っていきたいと思います。



  1. 2010/09/15(水) 00:12:47|
  2. 舞台|
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箱根へ


今日は先輩の講座のお手伝いで箱根のホテルへ。
今回初めての催しということでしたが、お客様には喜んでいただけたようで何よりです。

帰りは箱根湯本からロマンスカー。
小田原までは自由席とのことで、初めて展望席に乗りました。

て、鉄分が疼く…!!




  1. 2010/09/10(金) 21:49:51|
  2. 日常|
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気合を入れた…けど

このところ忙しく、国立の稽古にもなかなか行けなくなってしまいました。
今日は久しぶり!
なので気合を入れて「桜川」をカケリあとからトメまで覚えていきました。

が!
休講。。。

あまり出ない曲をたくさん稽古する機会が出来たのだと思いましょう!

「桜川」は初めて子方を勤めた思い出の曲。
桜尽くしのとても美しい曲です。
一度はシテを勤めてみたいものですが、息子は子方やってくれるかなぁ???


このまままっすぐ帰るのもなんなんで、下北沢でお買い物。
カルディ(輸入食品の店)で衝動買い!
9品も買ったのに、ちょっきり千円。
どうもゼイタクというものが出来ない体質のようです。。。



  1. 2010/09/08(水) 23:52:00|
  2. 稽古|
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指が入りません

朝大学もいよいよ舞台前最後の講座。
今日は師匠に来ていただいて弁慶の装束を着けていただきました。


帰り体が腰に違和感があり接骨院へ。
マッサージしてもらっていると、
「背中に指が入りませんね…。こまめに通院して下さい」
とのこと。
どうりでだるいわけだ。。。
ここにきて夏バテなのか体がどうにも重く、頭の回転まで恐ろしいほど鈍くなっています。

今まで8月って、2、3日のんびりできるって日があったのに、今年は全然ナシ。
ヒマさえあれば事務仕事でした。

これから2週間はまだまだ気が抜けないけど、それが終わったら3人での初めての家族旅行。
それを目指して頑張ろう…。



  1. 2010/09/06(月) 23:29:05|
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死の稽古

今日は出稽古でした。
記録的な暑さで出かけるのも大変なのですが、今日の稽古場はなんと冷房ナシ!
それも23区イチ暑いといわれる練馬区!
クーラーバッグに保冷剤、水、家内に買ってきてもらった首元ひんやりバンドを入れて決死の覚悟(七割冗談、三割本気)で臨んできました。

稽古場は個人宅の離れ。
三方窓があり、周りに緑もあるので時折涼しい風が入ってきていたのですが、やがてそれもなくなり、唸りをあげる2台の扇風機も熱風をかき回すだけ。
頼みのバンドも午前中で御役御免となり、昼過ぎからはのぼせて鼻血が出てくる始末。。。

でもこれも試練!
舞台でどんな過酷な状況に見舞われるとも限りません。
それに下は高校生から上は90を超えられたお爺さままで、お弟子さんも暑い中通ってきて下さる以上、僕も頑張るのみ!!

天からのごほうびか、稽古場の大家さんから、庭に生っているぶどうを(立派なぶどう棚があるのです)いただいちゃいました。
今は冷蔵庫。
明日が楽しみです♪


練馬で10時から6人お稽古のあと、夜は狛江で2人。
こちらは冷房あり。
さすがにこちらもナシとなると、肉体的にも精神的にも折れてしまったでしょうね。。。



  1. 2010/09/04(土) 23:46:24|
  2. 稽古|
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