予報どおり、東京は雪に見舞われました。
民家園もこんな感じ。

寒いことは寒かったのですが、湿気があるせいかそこまでどうしようもないというほどではなく、かえって風情があってよかったかなと。
3年生から6年生まで女の子6人。
やはり着物を着て袴をはくというのは嬉しいのかみんなワイワイしてました。
11時の開演時間になると客席はご家族や学校の先生方でギュウギュウ。
さすがに子供たちは緊張していたようですが、連吟、連管、小鼓連調、仕舞とみんな本当に上手にできました!
終わってからは大記念撮影大会。
ご父兄の方々はわが子の和服姿をしっかり撮っていらっしゃいました。
今回の教室そして発表会とご父兄の方には好評のようでした。
そしてなにより子供たちは本当に楽しんで稽古に通ってくれました。
しかし事業仕分けで今年度で終わることが決定しているため、もう次のステージはありません。
本当に残念。。。
おてんばちゃんたちのお稽古は毎回ぐったりするほど疲れたけど、終わってしまうとすごく淋しい。
あの子たちが美しい女性になったとき、この数ヶ月のことを覚えていてくれるかな。
雪の降りしきる帰り道、切なさに包まれました。
家に帰ってコートの中に手を突っ込むとカサカサ。
そう、1人の子が気を利かせてちょっと早いバレンタインチョコレートをくれたのでした。
それも手作り。
本当に、本当にありがとう!!
- 2011/02/11(金) 23:16:11|
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午前中11日に迫ったこども教室の発表会の最終打合せに、
むいから民家園へ(なお民家園のページに昨秋行ったイベントの様子も出ています)。
想像はしていたけれど冬の日本家屋はやはり寒い。。。
おまけに当日は雪が降るかもしれないとか。
でもこの風情は市内の他の施設では得られません!
子供たちの熱気で寒さを跳ね飛ばしてもらいたいものです。
昼からは成城の
〝ゆうゆう〟さんというデイサービスへ。
去年のむいからのイベントにお越し下さった方からのお誘いで伺いました。
「高砂」を皆さんと謡い、季節柄
「胡蝶」を謡いました。
みなさん喜んでいただいたようでなによりです。
こちらのデイサービスは病院的なものではなく、一般の住宅を改装されて始められたもの。
家主ご夫婦がご自身の介護の体験から、将来自分で行きたいという場所を目指されているそうです。
本当にみなさんいきいきとされていて、今まで抱いていたデイサービスとは全く違う景色でした。
頑張れば家から歩ける距離だし、今度息子を連れて遊びに伺ってみようかなぁ。
おまけ

成城学園前駅で遭遇した電車。
おおっ!っと思った方はなかなかの鉄道好きではないかと。
ホームにいた男子小学生たちは、この表示にかなり盛り上がってました。
- 2011/02/07(月) 22:29:45|
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午前中はたまりにたまっている事務仕事をし、出稽古一箇所、そのあとこども教室へ。
11月から始まったこの教室もはやあと1回。
子供たちはものすごく元気。
いや元気過ぎてちょっと収拾がつかないくらい。。。
でも謡も仕舞も笛も鼓もだいぶサマになってきて11日の発表会が楽しみです。
稽古が終わると「おんぶ~」「だっこ~」の大合唱。
講師3人でしばし遊んであげるのが恒例行事となってしまいました。
でも、この子たちも思春期を迎えればそんなことは絶対に言わなくなるんでしょうね。
大きくなっても僕たちのこと、遊んでくれたおじさんとか覚えててくれるのかな。
そんななかで1人の子がポツリ。
「発表会のあとはもうやらないの?」
みんなやりたい、やりたい!と。
嬉しいなあ。。。
でもこの事業自体、今年度限りで文科省の予算が打ち切りになっちゃってるんです。
なんとか市やら学校やらで継続してもらえないものでしょうか…。
- 2011/02/03(木) 23:52:05|
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今日は国立で
「巻絹」でした。
流儀によっては近い曲のようですが、金春流ではかなり遠い部類。
右も左もよくわからない頃に研究会で謡って以来でした。
さてさて、ドイツのことを。
金春会で
「八島」のツレを勤めた(小書付で本当に長かった~。金春流は最後まで座っていないといけないのです)翌日、1月17日に出発、30日の夕方に帰ってきました。
日独修好150周年を記念したもので、本田光洋先生を団長とし、総勢20名程の一行でした。
公演地はベルリン、ミュンヘン、エアフルト、デュッセルドルフの4箇所で、うちベルリンは2公演。
ベルリン、デュッセルドルフでは計3回のワークショップも行いました(僕はそのうち2回に参加)。
曲目は
「舟弁慶」が3回、
「葵上」「清経」を1回ずつでした。
当初困ったのが喉。
外は比較的湿気があるのですが、低温で高湿であっても少し暖まればすぐ低湿になってしまいます。
ベルリンのときは特にホールが大きかったためか、申し合わせ(字幕の関係もあって各回行いました)で既に声がガラガラ。
水も硬水で炭酸入りのものがなかなか馴染めず、龍角散ののど飴を相当消費しました。
ちなみに舞台はこんな感じです。

ミュンヘンからは舞台も少し小振りになり、体も順応してきたせいか、喉も少し楽に。
そうそう、日本では通常行わないこともありました。
アンコールです。
能が終わると大抵シーンとしたまま。
あれれ…と思っていると割れんばかりの大きな拍手が。
日独協会の方の挨拶がありそのあと、
「高砂」の仕舞を行いました。
さらに4回目の公演から、囃子方からのお申し出をいただき、短い舞囃子形式になりました。
拍手が鳴り響いているのに何にもしないのは失礼、という海外独特の公演方法でした。
毎回舞台の設営もあったりして、なかなか観光している時間はありません。
デュッセルドルフまで来てようやく少し時間ができましたが、あの街は都会過ぎて観光地って感じではなかったですね。。。
出発日の午前中ケルンまで一行で行ったのが唯一のまとまった観光時間だったでしょうか。
でもちょっとした時間でも心に残る体験はできるもの。
エアフルトでの出発前、準備が整ってから1時間ほどあったので近くの丘に登ってみました。

ああ、絶景かな!
これぞヨーロッパという景色でした。
ガイドブックにも載ってないところなので、もしお立ち寄りの際にはこっそりお教えします。
食事はというとこんな感じ。

ボリュームたっぷり。
でも僕にはちょうどいい量でした。
帰る頃には見る影もなく太っちゃうかなと心配していましたが、結構バタバタと動いていたせいか大丈夫でした。
ただ出発前日ビアホールでアイスバインをたらふく食べてしまったので(どんどん僕の前に食べきれないといって運ばれてくるので…)、そこで少し増えましたかね。。。
ドイツ料理はイメージどおり肉がメイン。
野菜は少なめで塩気が少し強いかなという感じでした。
そして地ビールがおいしい!
黒ビールはそれまでそんなに好きではなかったのですが、今回でイメージがガラッと変わりました。
ひとつ困るのは、楊枝がないこと。
これだけ肉が多いのに、ドイツの方は不便を感じないのでしょうか。
一攫千金を狙う方、ビジネスチャンスかもしれません!(大袈裟?)
全体を通してすごくハードではありましたが、とても充実していて、貴重な体験ができたと思います。
そしてワークショップも含め毎公演とても大きな反応がありました。
能というのは言葉の壁を超えて通じるものがあるのだと改めて確信できたのも大きな収穫でした。
そしてこれだけの大きな公演を恙無く終えられたのは、団長も仰ってましたが、現地の日独協会の方が本当にきめ細かくサポートしていただいたのがとても大きかったと思います。
本当に舞台に打ち込めるよう環境を整備してくださり、食事やちょっとした買い物でも丁寧に応対して下さり、本当に感謝感謝です。
僕にとってはロサンゼルス以来8年ぶりの海外公演でしたが、一言で言えばとても楽しかったです。
次は何年、何十年先になるかわかりませんが、そのときのために、日々芸を磨いていきたいという思いを新たにしました。
- 2011/02/02(水) 23:40:14|
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