
一昨日のお月見コンサート、今日の「舎利」のツレと、とにもかくにも今年装束を着る機会は全て終わりました。
まず、お月見の方ですが、とても雰囲気のいいなかさせていただきました。
正直なところ、僕の力云々ではなく、共演の皆さんと場の力で、僕はそこに乗っけていただいたという感じでしょうか。
いつもは序ノ舞はいつもは囃子を聞きながら舞うわけですが、今回のように二胡の即興演奏となるとリズムを刻むわけではなく、いわばアシライのようになります。
もちろん二胡の音色やお客さまの反応を見ながらになりますが、自分で位を決めないといけなくなります。
かかった時間からすると、サラリめだったようです。こうした経験をすると、普段いかに囃子に依存して舞っているかがわかります。
もちろん自分勝手に位を作ればいいというわけではありませんが、自分の中に例えば「羽衣」の序ノ舞というのはこのくらい、というのが舞っていて感覚的にもっとはっきりと基準を持てるようにならないといけないなと痛感しました。
しかしなにはともあれ、得難い経験でした。
こうしたある種“実力テスト”的なことは、古典の中で培ってきた自分の力を客観的に見る機会になりますし、また新たな能楽の可能性を広げ、ファンを獲得するきっかけにもなると思います。
責任は重大ですが、折に触れてまたこうしたことにも取り組んでいきたいと思います。
そして先程は「舎利」。
初めての役でしたが、師匠の胸をとにかく暴れてきましたが、今日は常座付近が異様に滑って、舞台に入ってすっころぶかと思いました。
とにかく無事に幕に帰れてホッとしています。
さて今、国立からその足で和歌山に向かっています。
詳しくはまた後日。
スポンサーサイト
- 2011/11/13(日) 22:07:32|
- 日常|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0

昨日・おとといは名古屋へ。
午前中は流友会、午後から名古屋金春会。
午前中から仕舞や能の地謡があってから、夕方の一番最後に
「葵上」のツレだったため立てるかどうか心配でしたがなんとか無事に終えられることができました。
写真は新幹線の発車間際にキヨスクで買ったお土産です。

さて、左側の出演予定に書いてあります「二胡とのコラボレーション」が今週末に迫ってきました。
上記のチラシはだいぶ前に作られたそうで私の名前は入っていませんが、出演します!
今回は全くの創作ということではなく、ベースは
「羽衣」で、そこへ二胡の即興演奏が入るという形になります。
定例能の前日が打ち合わせをし、実際に通して合わせてみましたが、非常に前衛的で今まで感じたことのない雰囲気でした。
更にお寺の本堂は音響も照明もそんじょそこらのホールよりはるかにすばらしく、当日どんな空間が出来上がるか私自身とっても楽しみです!
当日の流れはご住職の法要、柳家さん喬師匠の「羽衣」の解説、そして二胡奏者・程農化先生とのコラボレーションとなります。
その後も休憩(お月見)、さん喬師匠の落語、程先生のコンサートと中身のギュッと詰まった公演となります。
残席僅少とのことですので、ご希望の方はお早めに!
第8回 お月見コンサート
日時:11月11日(金) 18時30分開演
会場:雲光院本堂(清澄白河駅より徒歩5分)
入場料:3000円
お申し込み・お問い合わせは、
雲光院阿茶くらぶ・雲光院あおい企画 ℡03-3641-0591
- 2011/11/06(日) 23:59:14|
- 舞台|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
すっかり遅くなってしまいましたが、29日
「忠度」とりあえず無事に終えることができました。
ご来場いただきました皆様、有り難うございました。
とりあえず大過はありませんでしたが、やはりひとつ舞台が終わるとたくさんの課題が突きつけられます。
すこしずつでも一歩一歩、舞台ごとに成長できるよう頑張っていきます!

写真は今回頑張ってくれた小道具たち。
左から短尺、面に付けるコハゼ、杖と杖ケースです。
さてその翌日は、
プラ子旅する。応援企画「プラッとお寺」なる講座へ。
単身アフリカでボランティア活動をされているプラ子さんを応援しようという企画です。
告知はネットのみながら、クチコミで広がり、抽選で選ばれた30名の方限定。
皆さんとってもエネルギッシュで、〝高砂や~〟はこれまで聞いたことのないボリュームで謡ってくださいました。
終了後懇親会もあり、いやはやとても楽しい1日でした。
当日の様子は
コチラをご覧ください。
- 2011/11/03(木) 23:06:28|
- 舞台|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
∥
HOME∥