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清泉女子大講座 

先週、五反田の清泉女子大に伺ってきました。
履修者数150人、2日合計10時間というのは未知の領域でした。

シオリモザイク入り
清泉能面

講座の内容としては、初日が歴史解説、映像を見ながらの解説(5曲持って行って学生さんの希望で「葵上」になりました)、2グループに分かれて笛・小鼓の体験(全員)と謡と小道具作成体験、能舞台の構造説明、番組の読み方解説、また集まって簡略版舞囃子の実演。
2日目が仕舞実演、すり足・所作体験(全員)、能面体験(全員)、装束体験(希望学生)、「羽衣」の装束コーディネート、鬘結体験(希望学生)、装束着付け実演、装束付仕舞実演、という流れでした。

とにかく150人の全員体験というのは相当に大変で10人ずつでも15ターンかかります。
終わった人、待っている人が飽きないように少しずつ変化を加えたり、話で間を持たせたりと頭と体をフル回転させながらでした。
囃子の体験は特に大変だったようで、「これ、相当ハードな方ですよ…」と囃子方お2人はぐったりされた様子でした。
もちろん僕も2日間しゃべりっぱなしで、立ったり座ったりの連続で2日目終了段階では魂が抜けたようになっていました。
でも、皆さんとても楽しそうに参加してくれて、ツイッターで自分のつけた能面をアイコンにしあっているなど盛り上がってくれて疲れが吹き飛びました!

2日ともリアクションペーパーという簡易レポートを書いてもらったのですが、2日目のお題は、以前の昭和女子大と同じく「皆さんくらいの年代の方に能を見にきていただくにはどうしたらよいか」としました。
みなさん熱心に書いてくださり、大きく分けて以下のようになりました。

①能楽、能楽師の知名度を高める
②公演の値段を下げる
③能楽にもっと触れられる環境をつくる


細かく見ますと、
①については、たとえば歌舞伎俳優といえば何人か名前が思い浮かぶけど、能楽師となると全くわからない。
ドラマに出演するなどして知名度を上げるべき、とか、〝ぴんとこな〟の能楽版のドラマをジャニーズのタレントにやってもらう。
また能楽界の若手イケメンにPR活動をしてもらう。
といった意見が多くありました。

狂言方では萬斎師をはじめ数名の方が既に出られていますが、シテ方ではほとんどいません。
狂言方のほうが長期的に撮影に取り組める融通が利きやすいのと、現代的な演技の仕方に応用が利きやすいのではないかと思います。
あとは若いうちはよそ見せずに稽古に取り組め、という雰囲気が業界的に強いことも間違いありません。
歌舞伎のように松竹がバックにあるわけでもなく、花形役者的な役割分担があるわけでもないので(能はどんな人にも主役の機会があるという意味でかなり平等だと思います)、誰かに特化していくというのが(感情的にも)難しいということがあるかもしれません。
ただ知名度を上げるということは絶対的に必要なので、近い将来、というかできれば今すぐにでも能楽界が全体でスターを生み出すということを考えなければならないと思います。

あるいは、逆にアイドル、役者志望の美男美女に能を稽古してもらうというほうが手っ取り早く実現性も高いかもしれません。
ジャニーズ事務所の方、乗りませんか?(笑)


②は実際に9月の金春会のチラシも配ったのですが、学生2500円という額(一般5000円)が高いという声もありました。
もう少し番数を減らして安くといった声や、時間を短くといった意見も多く見られました。
面白かったのは、能楽堂を若者が来やすいポップな建物にする、というものも。
何名か学校の必修で実際に国立能楽堂に行ったそうですが、どういう格好で行けばよいのやら…と悩んだそうです。
フェスにいくときはコレみたいな、能楽堂に行くにはコレみたいなのをファッション誌で企画をという具体的な意見もありました。
金額については、はっきりいってこれでも赤字なのですが、若い人向けの特殊な切符の販売を提案していて概ね合意を得ています。
早ければ来年度にでも実現できるかもしれません。


③の意見がやはり一番多かったです。
今回の講座はとても好意的にとらえていただけたようで、能に対するイメージが180度変わったという嬉しい声も何人かいただきました。
でも、大学でこうした講座があって、これを受講したからそうであって、そうでない人はおそらく一生能を見に行かないでしょうという非常に現実的な意見もありました。
多くの方が書かれていたとおり、小中高校で能を見たり、こうした講座を、できれば数年ごとに受けられる機会があればなおいいでしょう。

気になったのは大学生の段階で〝敷居が高い〟はおろか、〝私が行くのはおこがましい〟という声まであったことです。
権威といったブランドイメージの確立という意味では成功しているともいえるかもしれませんが、近付き難いとまで思われては全体としてマイナスになってしまいます。
能の切符がたとえば5万10万で、富裕層には確実に受け入れられているというのであればそれはそれで問題ないのかもしれませんが、現状そんなこともありません。
能楽界全体として広く知ってもらおうという方向に舵を切っている今、長い歴史を持っているものであるということは事実であるとして、その事実以上に、〝だから素晴らしいものだ〟というような、ある種水戸黄門の印籠のような使われ方をしてしまうと、結局さわらぬ神にたたりなしみたいに敬遠されてしまいかねません。

僕は講座のときには、なるべく今どきの言葉で、もっといえば軽い言葉で話すように心がけています。
(過去鑑賞教室の曲目解説であまりに盛り上げすぎてしまい、学校の先生からご注意を受けたこともありましたが…)
難しいモノというイメージが先行しているので、それを逆手に取ってやろうという気持ちが心のどこかにあるのかもしれません。
世界無形文化遺産に指定されていますが、このまま遺産になってしまってはいけません。
今に生きる文化として、今の言葉で訴えたいという気持ちもあるのかもしれません。


学校、自治体、あるいはどういった組織・団体でも構いません。
能についてちょっとでも知ってみたい、触れてみたいという方は是非ご連絡ください。
予算がほとんどない…という方もどうかそこであきらめずにご相談ください。
強い気持ちさえあればなんとでも講座のやりようはあります!
僕も今以上に発信できるようがんばります!!
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カテゴリ: 舞台

テーマ: 能楽 - ジャンル: 学問・文化・芸術

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