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能楽普及事業のゴールとは? 

今日はとある方と能の普及について相談させていただきました。
いろいろとお話しし、クラウドファンディングや起業家助成金の申請を提案してもらいました。

そこで考えたことは、自分でもさまざまな取り組みを行っている普及活動の目的地をどこに定めるかということです。
上に挙げたようなものは明確な目的と結果が求められます。
学校などの講座・授業は基本的に単発なので、座学よりも、体験を通じて「案外能って面白い」と思ってもらうことをメインにしていますが、それから先は興味があれば本なり、インターネットで調べることはできますし、やがて能を見に行く、習うとなってくれればというスタンスでいます。
いわば種まきですが、これが限界でもあります。

大人向けのものは狛江能楽普及会の5年間で、さまざまな切り口からいろんなことに取り組んできました。
この会自体の発足も、たまたま若手能楽師3人でお弟子さんに来てもらえるように何かやってみようというのがきっかけでしたが、思いのほか反響があり、5年間連続講座やチャリティーイベント、古民家でのライブ、子供教室、そしてそのテレビ取材など様々な方向に広がってきました。

しかし、長期的なビジョンがあったかというと、ほとんどなかったというのが実情です。
その都度どうしたらお客さんが集まるか、楽しんでもらえるかということで精一杯でした。
能楽界も現在ではいろんなところで普及目的の催しが行われていますが、多くはやはりそのあとのケアが少ない状態ではないかと思います。

そうした意味では子供対象の能楽教室は稀有な成功を収めたと思います。
12名という人数は本当に草の根レベルもいいところですが、子供たちの笑顔を見ていると能を好きになってもらえたのかなと嬉しくなります。
こうしたことを各自治体レベルでやっていきたい。
そして稽古をした子供が、更にその下の世代に伝えていくように循環し、あるいは老人ホームなどの慰問などに波及していけば能は少しずつではあっても身近な存在になっていくのではないかと思います。

先日行った女子大講座のアンケートで、日文の学生でさえも思っていた以上に能に壁を感じていたこと、特に〝見に行くことがおこがましい〟という言葉はかなり僕の中で大きく引っかかっています。
そうしたイメージを打破するにはやはり幼い頃から自然に能に親しめる環境づくりが不可欠でしょう。

今年の秋、狛江市内保育園4園を回る予定になっています。
僕自身記憶がおぼろげな2歳からやっていて、一度も離れることなく今この世界にいるわけで、できるだけ幼い時期での体験は、やっと念願叶った思いです。

大人対象の講座では数年前に開催された丸の内朝大学能クラスが大成功を収めました。
講座が終わっても、能楽堂に足を運んでくれて、講座すら自主的に企画してくれるというのは日本全国でも例がないのではないでしょうか。
子供世代の普及とともにこうしたことも進めていきたいと思いますが、それが成功する確立を上げる為にも、時間はかかりますが、やはり幼い時期の種まきがいずれ物を言うと思うのです。


損得ではなく、能楽界の将来を考えて。
流儀の垣根を越えて、普及活動のより高いゴールを目指して、能楽界は突き進むべき時期に入ったのではないでしょうか。
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カテゴリ: 考えごと(能楽)

テーマ: 能楽 - ジャンル: 学問・文化・芸術

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