57歳。
あまりにも早すぎます。
国立の研究生時代にお稽古をつけていただきました。
このブログを読み返してみると、思い出がちらほら。
ご子息の國直さんが金春流の「道成寺」をされる際、たまたま国立をうろうろしていた僕に「ちょっと謡ってくれる?」とお相手させていただいたこともありました。
位はこんなものかと手さぐりで謡っていましたが「いい声だね~」と褒めていただいたのが嬉しかったです。
来年の自分の「道成寺」には先生にお相手いただこうと、お伺いに行ったときも二つ返事でご快諾いただきました。
それが、こんなことになろうとは…。
もう5年以上前、お稽古のあとどういう流れか全く覚えていないのですが、ふと先生がお話しをされました。
自分は建築(だったと思います)をやりたくて、太鼓なんかやりたくなかった。
しょうがないからちょっとやって、とっとと逃げちまおうと思ってたんだけど、いつまでたっても自分の思うように打てない。
だから今もやっている。
真顔でそんなお話をされて、またいつもの笑顔に戻られて。
いつも飄々とされている先生が突然そんなアツい部分を見せてくださって。
その日はなんだかとても嬉しかったです。
先生、ご冥福をお祈り申し上げます。
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