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金春能楽堂 建設 

発表会のあと金春流協会忘年会へ。
これは金春会という年8回行われる流儀の会に出勤する能楽協会員を対象に日頃の労をねぎらって、また親睦を深めるという会です。

実は定期的に行われる催し(例会といいます)は、地謡・後見・働きなど流儀内の人間は出勤料というものが出ません。
それぞれの勉強のためと、普及という目的でやっていますので。
(さらにシテを舞う場合は、決して少なくないお金を払って舞台に出ているのです。あとは切符をどれだけ売れるかが勝負)
でもシテを勤められた方から何もなしでは、ということで“おごり”というかたちでこういう会をしてもらえるのです。

会は毎回幹事の先生が知恵を絞られていろいろな会場になります。
過去、屋形船貸切なんてのもありました。
今回は後楽園近くの料亭でした。
が、
発表会が終わって荷物を置き、慌ててでてきた僕は会場の地図はおろか携帯さえも忘れてしまい、後楽園を背にして歩いて、なんとか3丁目というバス停のそばというわずかな記憶だけが頼り。
…でも案の定、路頭に迷う結果に。
しばらく歩いて交番が見えたのでそこで訊いたのですが、なんと地図に載ってない!
でもおまわりさんの記憶と、小石川3丁目というバス停が一致したのでとりあえずそこに行ってみました。
結局さらに迷ってしまったのですが、なんとかかんとか到着することはできました。
実に最寄の駅を降りてから30分。
まっすぐ行けば5分ほどのところでした…。

駆けつけ3杯ではありませんが、とりあえず何杯かビールを空け、勧められるまま焼酎も。
僕はこれがダメで、必ずつぶれてしまいます。
苦い経験もあるし…。
やはり相当に酔っ払い、挙句の果て少しウトウト。
司会の方(実はそれが本業の方)の目にそんな僕が留まってしまい、なぜか花笠音頭を踊るハメに(小学生のときに学校行事でやったので)。
なんで大先生方を前に座布団持ってこんなことしてるんでしょう??

その後なにか一言、といわれ「ええい酒の席だ!」と思って普段思っていることを言いたい放題しゃべらせていただきました。
それは、
金春能楽堂建設ということ。

家元の住まわれている所を本拠地とすると、現在そこに能楽堂がないのは金春流だけなのです。
なので、会をするときには国立能楽堂や他流の能楽堂を借り、稽古をするにも橋掛りつきの正規の寸法で気軽に借りられる稽古場はほとんどといっていいほどないのが実情です。
最近ある程度広い空き地を見るたび、ここなら能楽堂が建てられるな、とかそんなことばかり考えてしまいます。
じゃあ造ればいいじゃん!と言ってもそんな巨額の費用を捻出することは、今はまず無理。
もし天からお金が降ってきたとしても、今の流儀の状態ではたぶん数年で経営が行き詰ってしまうでしょう。
そのためには流儀一丸となってその目標に向かっていく必要があります。
若手で稽古会を開かせて下さいということもお願いしました。
そしてそのメンバーを中心に、50年後舞台を建てたいということも訴えました。

洗いざらい僕の思っていることを言わせてもらいましたが、そこここでどこに建てるのがいいとか話す声も聞こえ、おおむね好感触を得られたという手ごたえはありました。
帰りがけ師匠とお父様にも「今の君しかいえないことだし、その気持ちを忘れちゃだめだよ」と仰って下さいました。

この計画を夢物語で終わらせるつもりはありません。
今はとにかく流儀を大きくするというのが第一歩。
そのためにはまず稽古。
今、僕は流儀で一番稽古しているという自信がありますが、それはこの想いによるものに他なりません。
50年後、僕が77歳を迎えるときに能楽堂が建つよう、僕の戦いは続きます。
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コメント

金春流能楽堂

こんばんわ!
最近寒いですね!

なんと!金春流だけ、能楽堂を持っていないとは!
初耳です!!
・・・・確かに聞いた事ないですね。
私も金春流能楽堂建設切望!!
50年後といわず・・・その時私も7○歳です。
私が死ぬ前にお願いしますね!!(笑)

所で、初歩的な質問で申し訳ないのですが、五星さんはお家柄が既に能楽師なんでしょうか・・・?
学生から能を始めたとかではなくて。

話が飛びますが、屋形船私も体験してみたいです。
揺られながらくいっと一杯いいですね~!!

・・とまとまりのないコメントでした!!
すいません;




木白山 #- | URL
2005/12/12 00:30 * edit *

一応は

金春能楽堂というものは奈良にあるんです、というかあるそうです。僕も行ったことないんですケド…。
今の実質的な本拠地は東京なので、例会が催せるような舞台があったら本当~にいいんですけどねー。

それと、僕の家は全く能楽とは無縁の家です。
そういえば、何で能をやるようになったか、能楽師になることになったかって全く書いてませんでした。近いうちに書いてみようと思います。

五星 #- | URL
2005/12/12 22:18 * edit *

貴方の、熱い思いは50年前の私の思いと同じです。

私も、国学院大学の学生時代に金春流の職分の野村保、和世両師に師事致しましたが、その頃も定期能も大曲の観世能楽堂や水道橋の宝生の舞台が主で、杉並の山本舞台等を使用させて頂いておりましが、50年を経ても何等状況に変わりがない事を口惜しく思っています。

鳥本 功 #- | URL
2014/07/18 10:20 * edit *

鳥本さま
コメント有り難うございます。
この記事を書いて早9年が過ぎ、自分の決めたタイムリミットは残り41年となりました。
この年月の間に懸命に普及活動に取り組み、お弟子さんや私の能を観に来てくれるお客様は確実に増えたと思います。

しかし、私が未だに男性の中で一番下という状態で、後輩が増えないというのが頭痛の種です。
当然先生方も年齢を重ね、ご病気などもあり、9年前と同じ状況ではありません。
流儀として後進を発掘・育成しなければ能楽堂はおろか、流儀として危機的状況になってしまうと痛感しています。

しかし、能楽堂建設は全くあきらめていません。
いつも頭の片隅にはあります。
来年から自分の会を立ち上げます。
少しずつではありますが確実に裾野を広げ、来たるべきときを迎えられるよう頑張って参ります!
今後とも応援の程、宜しくお願い申し上げます。

中村 #lVShtGQM | URL
2014/07/20 10:05 * edit *

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