「源太夫」「山姥」「杜若」「忠度」の4曲を謡いました。
かんなりヘビーです。。。
ところでこの中の「源太夫」という曲、観能歴の長い方でもご覧になった方はあまり、というかほとんどいらっしゃらないと思います。
現在金春流にのみ伝わる曲で熱田神宮にちなむ脇能(神様が出てきて目出度い系の能)です。
なお江戸時代までは宝生流にも伝わっていたそうですが、現在はないそうです。
とにかく遠い曲なのでお囃子方も暗誦が相当大変らしく、百戦錬磨の方をしても謡本をお守りとして横に置いていたくらいでした。
結果は問題なくいきました。
ちなみにちょっと専門的な話。
このキリ(1曲の最後のあたりのこと)に三ツオクリというものがあります。
普通は1くさりが8拍、トリの間は4拍、片地が6拍、オクリが2拍になっています。
ここまではごくノーマルな間です。
今回出てきた三ツオクリは3拍で終わるという間。
昨日国立に行ったとき囃子方に聞いてみたのですが、他の流儀でも見たことがないそうです。
ついでに書いておくと金春流の「松風」には、四ツ地という9拍になるものが出てきます。
ちょっと宣伝。
明日昼1時半から出稽古先の皆さんの発表会があります。
その中で「高砂」の謡と仕舞の一部をいらっしゃった皆さんに実際に体験していただこう!というコーナーがあります。
講師は僕が勤めます。
もしお時間のある方は麻生市民館2階和室(小田急線新百合ヶ丘下車徒歩3分)までお越し下さい。
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