昨日10時半ごろ帰宅してから2時ごろまで格闘していました。
相手は
「芭蕉」の謡本。
今日の宗家ご長男の社中会で能が出たのです。
当初僕は地謡についてなかったのですが、急に1名出られないことが判明(当日病欠などアマチュアの方の発表会ではままあります)。
申し合わせが終わってから「当日謡って」ということになったのです。
とにかく少しでも謡うチャンスがあるほうがありがたいので二つ返事でお受けしたのですが、フタを開けてみるとこの曲地謡どころがめちゃめちゃ多い…。
追い討ちをかけるように、仏教用語が多くてなかなか頭に入りにくいときてます。
もっとも、この曲に限らず流儀の中興の祖と言われる金春禅竹の作品はだいたい覚えにくいのですが。。。
謡った番数はそう多くないものの、いろいろ気を遣うし長時間楽屋にいると疲れます。
そんな僕を見かねて師匠が肩を揉んでくれました。
あ~気持ちいい…
っていいのか師匠にそんなことさせて!!!「僕はマッサージするの好きなんだよー」とニコニコされている師匠。
他の流儀の書生さんをみているととっても大変な思いをされているのに、なんだか罰が当たりそうです。
ご恩は一生掛けてお返ししますから!!
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- 2006/05/21(日) 23:21:50|
- 舞台|
-
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コメント:6
履歴からやって来ました。
今日はたまたま、能楽師の方と一緒にお芝居をした時の記事を書いたところだったので、奇遇だなぁ~と思い、書き込みをしています。
ちなみに舞台でご一緒したのは、観世流の方でしたが、「能ってすごいなぁ~。」と、とても感心しました。
たまに薪能などを鑑賞に行きますが、とても奥が深いですね。(まだまだよく分からないことだらけです。)
- 2006/05/22(月) 21:36:44 |
- URL |
- sakumi #Mo7QNsWI
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芭蕉は宝生流では遠い曲だと聞いたことがありますが、金春流ではそうでもないのでしょうか。見たことがありませんので、どんな曲なんだろうと気になってはいたのですけれど…。
それにしても、素敵なお師匠さまですね。
師弟間のスキンシップ(?)も大事だと思いますよっ~。
- 2006/05/23(火) 01:59:50 |
- URL |
- ちーこ #7IFrkV1M
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>sakumiさん
はじめまして。
能は他の芸能とのコラボってしにくいかと思うのですが、最近結構あるようで。
流儀の先輩もされていました。
チラシの写真は「菊慈童」でしょうか?
エキゾチックというか不思議な感じが伝わってくるデザインですね!
>ちーこさん
金春流でも「芭蕉」は遠い部類に入ります。
ストーリーも仏教色が強く地味な感じがするので、まして社中会で出るというのは非常に稀だと思います。
来月には有料の会でこの曲が出ます。
省略ナシでいくと2時間コースになるので足が心配…。
師匠は芸はもちろん人格的にも師と仰ぐ方。
僕の一番のライバルは僕と同い年のときの師匠なのです。
- 2006/05/23(火) 19:59:39 |
- URL |
- 五星 #-
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
- 2006/05/23(火) 20:28:00 |
- |
- #
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さすが!!
この写真は、「菊慈童」であります。
やはり、プロの方はこの写真だけでわかるんですね。
ちなみに劇中では「菊慈童」ではなく、「安達原」の一部分が舞われました。
- 2006/05/24(水) 19:54:02 |
- URL |
- sakumi #Mo7QNsWI
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当たってよかったですー♪
ちなみに金春流では「菊慈童」は「枕慈童」という名前になります。
観世流にも「枕慈童」はありますが全く別のモノなのだそうで。
「安達原」も「黒塚」という名前に変わります。
僕は9月にこの曲のシテを舞う予定です。
よろしかったらご覧になって下さいね!
- 2006/05/25(木) 23:07:43 |
- URL |
- 五星 #-
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