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駆け出し能楽師の奮闘記
敷居が高いと思われがちな能楽の世界を、能とは関係のない家から飛び込んだ私・中村昌弘の奮闘を通じて少しでも身近に感じていただけたらと思います。

大失敗

午前中週末にある薪能の申し合わせ。
僕は「俊寛」の成経です。

この曲って本当に大好き!
謡はどこをとってもキレイだし、上演時間1時間程度と短い部類に入りながらもストーリーは非常に劇的。
動き自体はもんのすごく少なくて、シテは橋掛りの出入りを除けば、舞台上で20歩くらいしか歩かないのではないでしょうか。
でも動かない中に心情を表現すると言うか、能の一番得手とするところを遺憾なく発揮できる曲だと思います。
ツレをやりながら「ああ、やっぱいいなぁ」と浸っていましたが、度が過ぎて最後の場面で謡を間違えてしまいました。。。
当日は緊張してそんな余裕はないと思いますが、気を引き締めねばなりません。

もう一曲、僕は非番でしたが「石橋群勢がありました。
ちなみに〝いしばし〟ではなく〝しゃっきょう〟と読みます。
この曲は獅子という勇壮な舞がみどころですが、群勢という小書がつくと獅子が4体出てきて舞台狭しと暴れます。
幕の裏で囃子の手を聞き取ったり、舞を見ていたりしたのですが最後に大失敗。
猛烈なスピードでツレが幕のほうに突っ込んできて、こりゃいかん!1人じゃ幕が揚げらんないしどうしよう??とパニックに。
思わず入れるように片幕を開けたのですが、その瞬間「あ!」と。
ツレは幕の直前で止まり、ちゃんと曲が終わってから入るのです。
よくよく考えれば、謡の最後は〝獅子の座にこそ直りけれ〟だし、それよりも何よりも昨日の研究会で1度見ているはずなのに…。

終わってから、「おいおい~~」という視線が痛いほどに。
でも、これが本番じゃなくて、本当によかったです。。。
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  1. 2006/05/23(火) 20:29:43|
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