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能楽師への道⑤ ~舞囃子「西王母」・「花月」~ 

妙に目が冴えて眠れなくなってしまったので、こんな時間に更新です。
ネタは…、案の定忘れ去られていた〝能楽師への道〟

前回子方時代を一通り書きましたが、少し話は前後します。
舞囃子について。
これは能の一部分を囃子入り、紋付袴で舞うことです。

初めて舞ったのは小学校2年生。
曲は「西王母」で〝剣を腰にさげ~〟です。

当然囃子のなんたるかなんてぜーんぜんわかりません。
ただ笛の唱歌だけを聞き分けられるように訓練し、先生に教えていただいたとおりに舞うというだけ。

ビデオを見てみるとクリクリ坊主が青い紋付に縞の袴姿でちょろちょろ舞っています。
でも子供というのはずるい。
ただ舞台にいるだけで見る人の頬を緩ませてしまいます。
今の自分が全力でこのビデオの少年に戦いを挑んでも、見ている人の印象度合いでは勝てないかもしれません。

もちろん技術としては稚拙。
はやく動きすぎてしまってじぃーっと一箇所で待っていたり。
でもそれって大人では決してできないことなんです。
子供は「先生がホウホウヒが来るまでじっとしてなさい」と言われればどんだけ時間が余っていても素直に待つことができます。
でも大人になるとそうはいかない。
時間つぶし的にじっとするというのは、ものすごーくつらいことなのです。
大抵我慢しきれずに動いてしまい、どんどんどんどんはやまってしまいます。
決まったところまで動かずにいられるというのはちゃんと笛が聴けているからで、我ながらこの少年の落ち着きに驚かされました。

その後「猩々」を舞ってからは子方を卒業するまでおやすみ。
次は「花月」でした。
この曲からしばらく79世金春信高先生に稽古をみていただきました。
(自分のプロフィール上、信高先生に師事とは書いていませんが、これはこの期間が短かったのと、プロになってからは見ていただく機会がなかったためです)
はっきり言ってこの曲はちゃんと舞おうとするとすごく難しい曲です。
ではなぜこの時期に舞うことになったか。
シテの花月が幼い少年であるためによく子供が舞うことがあるというのが一点。
あともう一つは、これは推測なのですが、たしか同じ時期ある先輩が能でこの曲を舞っていたのです。
信高先生のお稽古で僕のちょうどあとにお稽古に来られていた5つ上の先輩です。
この先輩をして、先生は機関紙で〝神童〟という表現を使っていました。
じゃこのちびっ子にも同じ曲を舞わせてみたらどうなるか、そんな風に思われたのではないかと思うのです。

結果はそれはひどいものでした。
割と成長の早かった僕は「西王母」のときのような可愛らしさを失い、中途半端な声と猫背が目立つただのガキんちょになってしまいました。
稽古をサボっていたということはなかったと思います。
鞨鼓という舞は両手に2本の撥を持って舞うのですが、その撥捌きは好きでよく稽古していました。
それでも、それを補って余りあるほど今ビデオを見てみると出来がよくないのです。
思うに最もぱっとしない時期だったと思います。

けれどこの舞台はその当時の僕にとってもショックがあったようで、それ以来日常生活でも姿勢を良くしようと決意した記憶があります。
そして玄人としての初シテがやはり能「花月」であったのも、このときの記憶が少なからず残っていたからなのでした。
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