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連戦 

2日続けて国立での公演。
今日は「岩舟」「野宮」の地謡。

まず初番の「岩舟」。
地謡編成の都合上、年に1度あるかないかの後列。
ほんのちょっと後ろに下がっただけなのになんだか緊張してしまいます。
おまけに今日はワキが受け取った宝珠を取りに行くという作業が加わります。
別にどうってことはないのですが、前列ではない作業なのでこれも緊張の要因です。

初同が始まって間もなく取りに行くことになりましたが、意外と足がしびれていてちょっとヒヤリ。
能楽師は特殊な足をもった生物だとお思いの方もひょっとしたらいらっしゃるかもしれませんが、ちゃーんとしびれます(笑)
特にここ最近舞台やら申し合わせやらが続いていたので、疲労が溜まりしびれやすくなっていました。
でもしびれてもすぐ回復させる術は身につけているのでスッテンコロリンは回避。

立って取りに行ったまではよかったものの、そこでふと疑問が。
「どっち向きに回るんだ?」
普通、舞など型として動く場合はお客さまになるべく背を向けないようにというのが基本になります。
しかしたとえば作り物内での物着のときに装束を後見に渡す場合などは、自分の体でそれを隠すためあえてお客さまに背を向けるのです。
さてこの場合はどっちだ?と0.2秒くらい悩みましたが、結局普段どおり背を向けないよう右回りで帰りました。

終わってからご宗家にお尋ねしてみたところ(それしきのこと聞いちゃっていいわけ?と思われるかもしれませんが、ご宗家は非常に気さくに答えて下さいました)、これで正解でした。
なんてことない所作ですが、こういうところにこそ実力は出るので気は抜けません。

初番は無事終わり、次の装束付けのお手伝いをさせていただいて「野宮」へ。
2番地謡がついているからといって休んではいられません。
ちなみに狂言方の楽屋に萬斎さんらしきお姿が。
バタバタしていましたし遠目だったのではっきりわかりませんでしたが監督にいらっしゃったのでしょうか?

さて、いざ地謡へ。
今度はさすがに前列です。
この曲は非常に重い曲なので僕みたいなペーペーが座らせていただけるだけでも、規模の大きな流儀の方は「えっ?」と思われるかもしれません。

やはり謡うのはもんのすごーく難しいですが、謡えば謡うほどいい曲。
三番目といわれるジャンルのなかで最も好きな曲です。
金春禅竹の作ですが、いかにもそれらしいちょっと独特な節と感情が複雑に入り組んだ詞章。
聞かせどころのクセ、そして緩急のつく後半。
いろいろな感情がぐーっと昂ぶって破ノ舞に入るあたりなどはこみ上げてくるものがあります(「松風」「胡蝶」も好きなのですが、僕は破ノ舞フェチなんでしょうか)。
そして金春流は小書ナシでも残りドメになります。
残りドメとは謡が先に切れ囃子だけが最後に残る演奏法のこと。
これがまた余韻を残して非常によい雰囲気なのです。

この余韻がお客さまにも伝わってか、今日は拍手のタイミングが少し遅めな感じがしました。
それにいつものはないのですが作り物が入る際にも拍手が。
この曲では作り物はなくてはならない存在なので、きっと彼も喜んでいたことでしょう。
ちなみに金春流の作り物は台輪の横に柴垣を着けるという形態になっています。

上演時間110分強。
楽しかったけれど、体と脳は正直に疲労を訴えてきました。。。
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