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「清経」ツレ終了 

東海大学欅能にお邪魔しました。
今年で17回目だそうですが、金春流は今回が初めてとのことです。

会場の湘南キャンパスは広大。
僕の母校中央大学の多摩キャンパス相当なものですが、それに匹敵するくらい。
楽屋から鏡の間へバスで移動なんてのは初めてです。

舞台は常寸の三間四方よりも大きめ。
ただ橋掛りから舞台に入るところがちょっと変わっていて、これは面掛けるとちょっと大変そうだなと思い、何度か入る練習をしてみました。

舞台のすぐ前には大きな池があり、黒くかまち(舞台の縁の部分)が作られていましたが、勢い余ると池ポチャになります。
シテならば万が一落ちたとしても「舟よりかっぱと落ち潮の」という詞章があるのでストーリー上問題ないのですが(装束とか進行には大問題ですが)、ツレが落っこちてしまったらどうしようもありません。
慎重に場所などを確認しておきました。
なお見所(客席)は池の向こう側に設置されていました。

陽も落ちいよいよ開演。
ご宗家の舞囃子「淡路」からスタートです。
僕は胴着(装束の下に着る綿入れ)に着替えて準備していましたが、だんだん緊張が高まってくる感じで舞台を気にする余裕はなくなってきました。

こういうイベント系の催しは申し合わせがないことが多くなります。
今回もそうでシテ方のみでやる地合わせはやりましたが、全体リハーサルである申し合わせはしていません。
「清経」はシテが登場するまでツレがワキと問答して物語を進めていきます。
シテ方各流の謡本にはワキの謡も書かれていますが、これと全く同じにワキ方三流が謡うとは限りません。
僕が過去2度勤めたときはどちらも下宝生流でしたが、今回は福王流。
謡の詞章のほか、形見を渡すときの型など違う可能性がありこのあたりが緊張の大きな要因でした。

程なくおワキが見えて打ち合わせ。
ご宗家のご長男で関西ではもちろんこちらでもご活躍されていますが、お相手させていただくのは初めて。
僕より幾つか上というくらいのお若い方ですが、舞台経験が多いためこういう打ち合わせも非常にテキパキとされます。
が、このテキパキペースに僕がついていけず、途中で自分の謡がちんぷんかんぷんになってしまいました。
舞台に出る前に非常にいやーな汗が…。
でもここで一度緊張したせいか、それから舞台に出るまで割とリラックスした状態で臨むことができました。

狂言がおわりいよいよ出番です。
「清経」は地謡・囃子方が座に付くと囃子も謡も全くない静かな状況の中ツレがしずしずと出て行きワキ座に着座します。
歩幅に注意しつつ、かつ橋掛りから舞台への入り方を注意しつつ進んでいきます。
舞台に入り正面を向くと「うわ!」
視界に入るのは黒くひろがる水面だけ。正面を向いているのか斜めを向いているのかさっぱりわかりません。
数歩前に出てすぐワキ柱を目指して進んだので特に問題はありませんでしたが、シテは相当大変そうです。

ワキが出てきてしばらくして掛け合いが始まります。
なんにせよそうですが、とにかく第一声が大事。
特に今回は最後まで師匠からOKが出ず、ここ数日ひたすらこの箇所を謡い込んできました。
謡いだすとマイクの音量が大きく自分の声がどのくらいでているのかわからないくらいでしたが、とにかく気にせず稽古してきたとおりに謡うよう心がけました。
一句謡うとだいぶ落ち着き冷静になり、面の視界からよくワキの動きを見ることができたのですが、見ながら「やっぱ今日のワキはカッコイイなー」と。
もちろん僕にそっち系の気はありませんが、知っている方は知っているとおり結構なイケメンなわけで、こりゃ清経の奥さん不倫しちゃってもおかしくないんじゃ?などと一瞬頭をよぎってしまいました(笑)
あ、でもちゃんと舞台には集中していましたんでご心配なく(集中してくるとかえって周りがよく見えるもんなんです)。

いよいよシテが出てきて、今度はシテとの掛け合い。
形見を手向け返したなじる夫に対し、
「愚かと心得給えるや。慰みとての形見なれども見れば思いの乱れ髪」
という一句があります。
夫を愛する妻の複雑な心境が最も現れる部分で、好きな謡です。
が、思わず力が入りすぎトーンがそこだけ上がってしまいました。
それ以外大きな問題はなくいったので(最後もちゃんと立てました)悔やまれます。
心情をそのまま演技として見せるというのは、やはりまだまだ相当な修行が必要なようです。

謡いながら気になったのは声の細さ。
今日はこういう役だったのでそう問題にはならなかったと思いますが、今後強い物をやったときに、舞台を圧するような太い声(大きいのとは別)が出せるように今後稽古していかねばならないなというのが、今日出た今後の課題でした。

終了後の打ち上げのときに師匠から「まぁ合格点をあげよう」と言っていただけてちょっと安心。
舞台を台無しにということはなく済んだようです。
もう一度この役を勤める機会があるかはわかりませんが、そのときにはもう少し高い合格点をいただけるように頑張らなきゃ!
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