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兼平・百万 

新年度最初の舞台でした。
とはいえ、能楽界は暦年で予定が組まれることが多いので、あまり年度が変わってもどうってことはないんですけどね。

まず初番「兼平」
何度かこのブログでも書きましたが稀曲で、僕も能で見るのは初めてです。
楽屋に掲示されたタイムテーブルを見ると、上演時間75分とのこと。
そんなにかかるのかなぁ?と思っていたのですが終わってみればきっちりかかっていました。
「朝長」ほどではないものの動きは少なく、クセもほとんど床几に座ったまま、カケリもなくまとまった舞はキリだけです。
ご覧いただいた方にはどう見えましたでしょうか?

さてなぜこんなに時間がかかったか。
舞台上にいたので正確な時間はわかりませんが、おそらくアイ狂言が普段より長かったのではないかと思います。
はじめと終わりのワキとの問答も結構あり、居語り部分も義仲が討たれるまでかなり細かく語られていました。
聞きながら、これだけ人名がたくさん出てくるのをよく覚えられるなぁ~と感心しながら聞かせてもらいました。

もう1点、気がついたこと。
中入前、シテは持っていた櫂竿をカランと落として幕へ去ります。
これを後見がひくのですが、後見座でわざわざそれを置いて切戸へ。
はて?と思って見ているとアイがそれを持つことによって船頭の体になるのでした。
なるほどー。
申し合わせ(リハーサル)ではこのあたりはカットされてしまうので、実際に見てみないことにはわかりません。
あとでアイの方に伺うと「項羽」でも同じようになるのだそうです。
もし今後後見をさせていただく機会があったら、もう知りませんでしたではすまされません。
舞台一回一回が勉強です。

「東北」は女性の地謡なので非番。
といってものんびりしていられるわけではなく、幕を揚げたり切戸を開けたり中入りの装束替えをお手伝いしたり、結構慌しく動き回っていました。

そしてトメ「百万」(流儀によっては「百萬」と表記するようです)。
狂女物といわれるジャンルに属する曲は大抵謡の量が多く、この曲もその例に漏れません。
車ノ段、笹ノ段、そして長いサシクセ、イロエ後と盛りだくさんです。
有名な話ですが、この曲のクセはもともと現在の「歌占」にある地獄の曲舞であったそうです。
世阿弥が改作して現在のクセを挿入したそうですが、二段グセで、地次第の「百万が舞を見たまえ」という詞章をクセの一番最後にもう一度出すという曲舞の定型(「山姥」も同じ)に則っています。

狂女というのは「子に生きて離れてさむろうほどに、思いが乱れて候」と百万のセリフにあるように、普通の精神状態にないことは確かでしょうが、かといって完全にパッパラパーになっちゃったわけではありません。
だってちゃんと問答ができてますし、ときには結構シャレたこと言ったりしますしね。
とにかく目立ったことをして人を集め、生き別れた子供が見に来てくれるかあるいは情報を知っている人に出会うかそういうための手段だったようです。
平たくいうと大道芸人かちんどんやさんってとこですかねぇ(ちょっと違うかも…)。

シテも出てきたら動きっぱなしという感じの忙しい曲ですが、狂女物はいずれやってみたいジャンルです。
「黒塚」を勤めたときにも思ったのですが、鬼女とか狂女といったものは好きでそうなったわけじゃないはず。
舞い方として鬼らしく狂った体らしくというのはもちろんあるのですが、そうした中でふと自分はただ女でありたい母でありたいといった姿を見せることができたら面白いんじゃないかなーと。
そうなるには技術的に鉄板になった上で、さらに相当な努力が必要だと思うのですが、そんな風に見えるように舞うことができたら…。
死ぬまでにできるかどうかもわからないですけどね(笑)
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