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歌舞伎の俊寛 

午前中、稽古が終わったあと府中へ。
母から歌舞伎のチケットをもらったので伺ってきました。

会場は府中の森芸術会館、舞台の詳細はこちら
2000人以上入る大きなホールで平日の昼間という条件の中、国立能楽堂約3つ分一杯にしちゃうんだからすごいよな~。
それに都内だけでも数箇所、連続公演なわけだし。
ちなみにその客層はご年配の方が大多数。
僕みたいなのはごくごく少数だったようです。

さて開演。
最初は〝歌舞伎のみかた〟という解説。
いやー、これかなり勉強になりました。
2名を中心に寸劇のような形で進めていくのですが、これがテンポよく面白い!
しっかり台本を作って、それ用のセットも作って、ちゃんと稽古もしてきたという感じ。
連続公演だからなせる業という部分もありましょうが、僕らにしてもとりあえずひとパターン作っておくとなかなか面白いのではないかと思いました。

幕間(休憩とは言わないらしい)15分のあと「俊寛」。
正確には平家女護島のうちの一幕ということだそうで。
これが話に聞いていたとおり能の話の展開とは全く異なるものでした。

鬼界が島に流された俊寛、、康頼のもとに赦免使が現われて、成経、康頼の2名だけを都に帰すと読み上げられます。
それを聞いた俊寛は耳を疑い赦免状を何度も読み返しますが、どこにもその名はなく絶望の底へ突き落とされて泣き伏します。
…とまぁここまでは一緒。
能はこれから島から離れて行く舟を見送り、精神の極限状態を描くことをメインとして終わりますが、歌舞伎はここからが二転三転。
もう一艘舟が着き、小松殿(重盛:清盛の長男。一門の中で最も温厚で賢い人だったようですが、若くして亡くなってしまった人)がそれじゃあんまりにもかわいそうなんじゃない?ってことで俊寛も赦してやろうという赦免状を持って現われる。
が、成経ってば色男で島の海女を妻にしちゃってて、彼女も一緒に乗せて帰りたいと言い出します。
でも最初に来たいかにも悪そうな赦免使は絶対認めない。
ここで俊寛、自分が残るからお前さんが一緒にいってやんなさいと。
それでも頑として認めない意地悪赦免使を俊寛てば斬っちゃって、これで罪が増えたから自分は帰れない、代わりに空いた分乗って下さい、と。
(ちなみにそのときの言い分が、自分はこの島で生きながら地獄の責めを負うことで来世が救われる、だから助けると思って行ってくれ娘さんっ!となってました。このあたり「蝉丸」でも似たようなくだりがありますが、当時の人はこう言われると折れるしかないほど仏教思想が根付いていたんですね)
しかしそうとはなったもののやはり絶海の孤島に残されるのはつらい。
岩場によじ登り遠ざかる舟影が声を嗄らし、手を振り続けますが、やがてそれも見えなくなり一人立ち尽くすのでした。

というわけでセリフは各所謡の文句をそのまま取り入れながらも、人の情を全面に打ち出した物語に変わってました。
歌舞伎的には能のストーリーそのまんまじゃ舞台として成立しないだろうし、このほうがらしさが出るんでしょうね。
笑いあり、涙あり、斬組ありで楽しく拝見しました。


ちなみに。
吉川英治の新平家は俊寛だけが残るのは同じだけど、またぜーんぜん違うオチになっています。
これは僕はちょっと拍子抜けしましたな。。。

そのあと舞踊があったのですが17時から国立で小鼓の稽古があったため泣く泣く断念。
行ってみると小鼓方以外は僕だけでした。。。
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コメント

日本の【代表的三伝統芸能?!】制覇しました。

【五星先生 へ】

 連日の書込みで失礼致します⇒<m(__)m>。
私も丁度2年前の4月に、都合で東京に約2ヶ月程滞在していた頃、【中●勘●郎襲名公演!!】が歌舞伎座で行なわれており、『この際に観ておかないと、もうこの歌舞伎座では観る事が出来ないかも…(※丁度、歌舞伎座が老朽化に伴い新築される…。という報道が有った頃でした…。)と、思い前日に電話し一番安い【幕観券】を購入すべく、春になってはいても影では寒くて寒くてという中、前後に並んでいた見知らぬ歌舞伎ファンの【おじさま&おばさま】と色々な話をして時間を潰し、二幕分を拝見しました。
 因みに一番後ろの席で、私が観たのは【昼間の部】でしたので襲名演者の演目で目に出来たのは【京鹿子娘道成寺】の本当に【豆粒?!⇒(ToT)】の舞台の姿を目にするだけでした…。
 
 3年前の10月には【ユネスコ世界文化遺産第二号!!】に選ばれた【文楽】を【大阪金春会】を観に行くついでに…(?!)⇒【(^_^;)】拝見しました。 こちらは、【人形なのに、どうしてこんなに色&艶っぽさが、滲み出てくるの…??⇒【(;。;)】と、気落ちしてしまった次の日に【三番目物を滅多に演じない⇒『奈良の男前!!⇒K・H先生』】の【超レア?!な『井筒』】の素敵な舞台を拝見させて戴きました。
 連日、【日本が世界に誇るユネスコ世界文化遺産!!】を
拝見出来て嬉しかったのですが、一応(?!)女性である『You』は余りにも【文楽・お能】の【女性の立居振舞い】が素敵過ぎて、『一体私って何?!…(ToT;)。』という風に、落ち込んでしまいました。

 【日本の代表的三伝統芸能】を実際に目にして、あくまで『You個人』としては、【お能・文楽】が一番肌に合っているなぁ…。という感想でした。
 幸せな事に(?!)一番最初に目にした伝統芸能が【お能】でしたので、【歌舞伎】は余りにも【演劇】の趣が強過ぎ、『You』には少々抵抗がありました…。(※でも、【歌舞伎】を余り目にした事が無い『Youの個人意見』ですので、皆様誤解なさらないで下さい⇒<m(__)m>。)

 とにかく、両親に【白~い目&『趣味もいい加減にしなさいよっ!!⇒(ー。ー#)』】と言われながら、『おばあちゃん』になっても【能楽堂通い】をするかと思いますので、その時は【五星先生方のお子様方の追っかけ(?!)】をしようかなぁ~っ!!…(^_^;)】と計画していますので、ご注意下さい(?!)

★…いつもまとまりの無いままで、申し訳ございません⇒<m(__)m>。
【未来の怪し~い『追っかけおばあちゃん予定(?!)…』】の『You』でした。 

You #4NpRk4Uk | URL
2007/07/05 13:42 * edit *

歌舞伎の俊寛 能の俊寛

こんにちは。
歌舞伎の「俊寛」をご覧になりましたか。
実は、いちばん正しいことを言っているのは、敵役の瀬尾なんです。
主役の俊寛のほうが無茶を言っている。
歌舞伎はこういうものが多いですね。
たとえば「封印切」の忠兵衛と八右衛門もそうです。主役の忠兵衛は公金横領罪。でも良い役なんですよね。
それはさておき、歌舞伎では義太夫の「もとよりもこの島は鬼界が島というなれば」が効果的に使われております。
近松門左衛門も謡曲を踏まえて書いたことがわかります。

私は能楽が大好きです。でも、観劇としては歌舞伎も好き。
歌舞伎も文楽も、20年以上観ています。
能は能らしく、歌舞伎は歌舞伎らしく・・・と思っています。
変に混ぜこぜになるのは大反対です。

俊寛は、桜間では黒頭水衣着流しが普通です。
しかし、昭和60年春日若宮おん祭り後宴能「俊寛」シテ桜間金太郎師は、俊寛帽子・大口でした。私は地謡を勤めさせていただいたのでよく覚えています。
この日はトメが晃実師「舎利」でありまして、前シテの装束と同じになってしまうので、俊寛は替装束でした。
高橋汎師のNHKテレビは俊寛帽子・大口でした。
俊寛の装束はどちらが本来なのでしょうか?

植松 #AJPTr9q2 | URL
2007/07/05 13:50 * edit *

You様

You様

お初にお目に掛かります。 植松と申します。
五星様のコメント欄をお借り致しましてご挨拶させていただきます。

文楽は私も好きです。大阪の国立文楽劇場では毎公演を観ています。
しかし・・・大阪では「文楽を観る」とは言わず、「文楽を聴く」と申します。それだけ大夫と三味線の力量に掛かっているのであります。
また、義太夫は大阪弁が基本ですね。
文楽の基本的なことは心得ているつもりですので、いろいろお話できればと思います。
よろしくお願い申し上げます。

植松 #AJPTr9q2 | URL
2007/07/05 14:14 * edit *

【植松様へ】⇒色々と、ありがとうございます

【植松様へ】

 はじめまして。九州南部M県に住んでおります『You』と申します。 植松様の様に色々な知識をお持ちでいらっしゃる方より、丁寧なご説明を戴きました事により、自分自身が全く知らなかった事を【また一つ】この歳になり、新たに知ることが出来ました。 本当にありがとうございます⇒<m(__)m>。
 若い方々にもっと日本の素晴らしい【伝統芸能】を知識として広く知ってもらう為にも、今後とも色々な事を教えて戴ければ幸いです。
 乱文で申し訳ございません。どうかこれからも宜しくお願い致します⇒<m(__)m>。

※【植松様へ】⇒『You:より』

You #4NpRk4Uk | URL
2007/07/05 20:23 * edit *

植松さま
こんばんは。
俊寛の装束は両用とだけ理解しておりまして、どちらが本来かは僕の知識では残念ながらよくわかりません。
今謡本を見てみましたところ、装束附には〝俊寛帽子〟となっていて、挿絵は黒頭になっていました。。。
ご存知のとおり俊寛は専用面を使いますが、これも相当表情に幅がありますし、装束についてもこれら2つを基調としてかなり幅広く解釈されているようです。
と、まったくお役に立てないのですが、いずれ機会がありましたらご宗家に伺ってみたいと思います。


ところで、Youさまはご自身でブログを立ち上げてみてはいかがですか~???

五星 #lVShtGQM | URL
2007/07/06 01:08 * edit *

俊寛は明治の復曲

だから装束や仕方に随分ハバがあります。ツレの装束も家によってずいぶん幅があるので、あらかじめ、シテやツレに問い合わせなくてはなりません。

安明 #lRLProEs | URL
2007/07/06 07:38 * edit *

【五星先生へ】⇒それだけの知識がありませ~ん…【(>_<;)!!】

【五星先生へ】

 『You』は、2年程前に家の都合で21世紀になっても使っていた(?!)、【超レア『黒電話』(?!)⇒(^_^;)…】からそれ迄と全く逆の【光●●】のインターネットを接続したばかりの環境です。
 また、それ以上に問題なのがPCだけでなく『お能』に関しても【知識が無~いっ!!】という事です。 それ故に(?!)、年に数回先生方とお目に掛かった際に、ごく普通に【※普通でない場合も多々(?!)有りますが⇒(^_^;)…。】)色々なお話を聞くだけの【ちょ~っと道を外れた一般人(?!)】で、いる立場の方が楽しいので、PCのブログ及びHP等は各先生方に頑張って戴きたいと思います⇒<m(__)m>。

※色々とお邪魔ばかりしていますが、これからも楽しみに【五星先生のブログを拝見!!】させて戴きつつ、舞台での御活躍を応援させて戴きますので、それでどうかご勘弁を…⇒<m(__)m>。   

『いつもまとまりのない:Youより』

You #4NpRk4Uk | URL
2007/07/06 16:37 * edit *

明治の復曲

こんばんは。
金春流袖珍五番本30冊(昭和5年わんや書店)が手元にありまして、明治復曲は27~30巻の20曲と思います。
しかし、一角仙人は江戸時代からの伝承曲ではないでしょうか?

その明治復曲のうちの、弱法師。
謡本の装束付には「鬘スベラカシ」とありますが、何のことでしょうか?
普通は黒頭と思います。
また、観世では喝食鬘もよく拝見します。

いまは百番集がありますので、私は携帯用としては袖珍五番本は使わなくなりました。
しかし、大正版仕舞本は便利なので、いまでも使っています。
最近、関東大震災後の改訂仕舞本を高山書店で5000円で買いました。予備に持っています。

植松 #AJPTr9q2 | URL
2007/07/06 19:48 * edit *

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

# | 
2007/07/06 21:52 * edit *

植松さま
〝鬘スベラカシ〟はどこかで聞いたことがあるのですが、ちょっと思い出せません。。。
申し訳ありません。

先生
ご宗家にはいつも助け舟を出していただきまして有り難く思っております。
またどうぞお知恵をお貸し下さいませ。

シークレットコメントさま
はじめまして。
思いはなかなか伝わりにくいもののようで。。。
コメント有り難うございます。
ひとつ動いてみますね!

五星 #lVShtGQM | URL
2007/07/06 22:35 * edit *

猿ノ助一門

巡業の中央コースにいらっしたんですね。母が猿ノ助贔屓なものですから、一門の役者さんは何人か存じ上げてます。

右近さん頑張っていたようですね。彼は大阪の踊りの家元出身で、踊りも上手いですよ(^^) 歌舞伎の見方はさぶちゃんと春猿さんだったんですね。ふたりとも油の乗ったいい女形でしょ?(笑)

先代の喜多六平太先生は、名人六代目菊五郎とお友達で、よく観劇なさっていたそうですが、あるときからぱたっとご覧にならなくなったとか。確かに、能と歌舞伎はまるで別物に仕上がっているので、見方も違ってきますよね。

私の場合、能は拍手もせずにしんみりと浸りたいし、歌舞伎は掛け声を入れつつ、拍手喝采が好きです。来月・再来月の歌舞伎座も楽しみなんですよ。その前に、今月はSQUAREの翁と納涼能の乱がとっても楽しみですw(^^)w

うるP #1iXjGj36 | URL
2007/07/11 13:47 * edit *

歌舞伎座では妹がバイトでイヤホンガイド配りやってます。
名札してると思いますんで見つけたら声を掛けてやって下さい。
ちなみに今日はSQUAREの申し合わせでした。
僕も当日、地謡前列で頑張ります!

五星 #lVShtGQM | URL
2007/07/11 22:59 * edit *

鬘スベラカシ

カッシキ鬘のことだと思います。

安明 #lRLProEs | URL
2007/07/13 03:18 * edit *

鬘スベラカシとは

カッシキ鬘のことだという記憶があります。。

金春安明 #lRLProEs | URL
2007/07/13 03:20 * edit *

歌舞伎の俊寛をみました。

五★様がご覧になった興行ですが、本日、大阪の岸和田にやってきたので見ました。

若手中心のメンバーでしたが、よくやっています。
特に瀬尾の猿弥さんは立派な出来です。
いまでは、俊寛役は中村吉右衛門さんがいちばん良いと思います。

気が付いた点
「もしも礼紙にやあるらん」で、赦免状のほかにもう一枚の白紙を見ていました。
歌舞伎のほうでは礼紙とは、赦免状が二枚重ねとなっていてその2枚面(裏紙)である、という解釈があるそうです。
今回はその解釈でやっているようです。

植松 #AJPTr9q2 | URL
2007/07/21 22:58 * edit *

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