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楽屋での戒め 

稽古会、研究生稽古、出稽古など稽古尽くしの日々を送っております。

火曜日、能楽史の講義がありました。
今回のテーマは金春禅鳳。
金春禅竹の孫にあたる人物で、能作品としては「嵐山」「東方朔」「一角仙人」「生田」「初雪」といった曲を作りました。
と、このあたりは前もって知っていましたが、知らなかったのは観世小次郎信光との関係。
信光は音阿弥の七男で大夫という立場にはありませんでしたが、幼い大夫を補佐し、実質的には座を担っていた人物だそうです。
こちらも「舟弁慶」「紅葉狩」「龍虎」「羅生門」「胡蝶」「吉野天人」といった作品を遺してします。

この2人は年齢も近く(信光のほうが4歳年長)、ライバル関係にあったそうです。
当時観世座は将軍お抱え的な立場にあり非常に勢力が強く、金春座はワキ方を引き抜かれるなど苦境に立たされたようですが、禅鳳はそんな中から座を盛り立て本拠地奈良から京都にその勢力を伸ばしていったそうです。
「嵐山」という曲は吉野の神が嵐山に現われるというストーリーですが、これも自分自身になぞらえているのでは?ということでした。

曲で見ても信光の華やかな作風に対抗すべく、それまでなかった男女の相舞を入れたり、「紅葉狩」に対して「一角仙人」を作ったり、「舟弁慶」に対して「碇潜」(これはまだ不確定らしいですが)を作ったりしています(でも実は「碇潜」って金春流で現行曲になってなかったりするのですが)。

また「毛端私珍抄」や「反古裏之書」といった伝書も遺しており理論家でもあったそうです。
このDNAは今の金春家にも受け継がれているのか、先代宗家信高先生は多くの文章を書いておられますし、現宗家安明先生は研究者も一目置くほどの研究論文を幾つも発表されています。

もう一つ「禅鳳雑談」というものもあります。
「雑談」は〝ざつだん〟ではなく〝ぞうたん〟と読み、芸談的な意味だそうで、この書は玄人ではない弟子が聞き書きしたものだそうです。
このなかに、
「楽屋入りの事。…さのみ物を喰ふ事…笑ふ事、あるべからず。楽屋などにて身をふらんし(不埒?)に持つ人は、必ず業次成者也」(一部漢字を当てました)
という一文が。
要するに、楽屋でばかばか飯を食ったり、笑ったりしてる奴はたいした芸のない奴だ、という意味です。
…すみません、悔い改めます。
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カテゴリ: 稽古

テーマ: 能楽 - ジャンル: 学問・文化・芸術

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