昨日に引き続きツレ、ワキ方は昨日と同じく国宝の先生。
この曲も女御と臣下という関係でワキが平伏する型があるのですが、いやまあなんというか、週に2度なんてもう生涯ないでしょうね。。。
女御は前半なにもせずじーっと床几に腰掛けていなくてはなりません。
これがキツイ。
昨日の義経も長時間座っていなくてはなりませんが、謡があったりときどき動きがある分わりと気がまぎれるのに対し、この役は後シテが出る直前まで全く何もありません。
当日は面装束を着けた状態で微動だにしないでいるというのは…、あぁおそろしや。
それはともかくとして、昨日は視界が広いのでじっくり見させていただきました。
前場最後にヤマ場がきますが、これに見入ってしまっていたら、自分の謡がどーしても一句出てこなくなってしまい、字数だけ合わせてデタラメなことを言ってしまいました。。。
これで当日間違えない!…とプラス思考でいきましょう。。。
終わったあとこのほかの点、いろいろご指摘をいただきました。
あんまりあれやこれや考えていると、女御であるという大前提から外れてきてしまいそうなので、なるべくシンプルに、ただ美しくあるよう心がけたいと思います。
ちなみにご存知の方は多いかと思いますが、能楽マンガとして有名な「花よりも花の如く」4巻にこの曲のことが詳しく描かれていますのでご覧になるとより楽しめるかもしれません。
また逆に既にお読みになった方は、あまり上演機会が多い曲ではないので日曜日是非国立能楽堂にお越し下さいね!(詳細はこちら)
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なお、シテは師匠のお父様なのですが、この曲をもって金春会のシテは引退されることになっています。
賑やかな見所で花を添えられればと思うのですが。。。
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