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ツレ第4戦 

今日は秋のツレ6連戦第4戦、「恋重荷」でした。

金春会では大抵地謡2番、その他諸々走り回っているのですが、珍しく今日はこの一役のみ。
でも動いてないと却って落ち着かず、「三輪」の地謡が出るときに切戸をやっていたところ、「もうちょっとじっとしてなさい」と。
すみませんです。。。

「三輪」のときにほとんど舞台に出払ってしまったので、ツレから早めにつけていただくことになりました。
ツレは唐織壷折、緋大口という出で立ち。
「楊貴妃」などと同じで、高貴な女性の格好です。

面は小面とばかり思っていたのですが、シテである師匠のお父様から渡されたのはなんと孫次郎。
金春流は若い女性の役は小面を使うことが非常に多いので、僕自身手にとって見たのは初めてでした。
小面よりやや年長で、柔和な表情。
眺めながら、う~む…これはどういうお姫様になったらよいものやらと考え込んでしまいました。

さてそうこうしているうちに早や出番。
「葵上」と同じように正先に作り物が置かれ後見が切戸口にひくと、「ひきました」と声を掛けられ、ツレが「お幕」と言って幕を揚げてもらいます。
しずしずと歩いたつもりでしたが、橋掛りの長い国立、ちょっと早足だったかもしれません。

所定の位置に着くとあとは鬘桶に腰掛けてひたすらじーっとしています。
目を少し閉じていてふっと開けると、面から見える狭い視界が微妙に変わっていたりしたので多少動きがあったかもしれませんが、瓔珞(天冠から4方に下がっている飾り)がカチカチいうことはなかったのでギリギリセーフだった?でしょうか?

後場になりいよいよ謡。
鬘桶から立って下に立膝で座ると、うぅ苦しい。。。
基本的にえらい人なんで下に居ることなんか想定してない格好なんでしょうね。
大口が長くて少し高めに着いていた分も加算されていたかもしれません。

下に居る間段々キツくなってきて、最後の方足がガクガクしてきました。
いや別に怨霊が恐くて震えてるわけじゃないですよー、と思いつつなるべく表に出ないように必死で耐えてました。

もうひとつ。
自分ではよくわからなかったのですが、少し声がくぐもってしまったかもしれません。
楽屋で掛けていたとき少し気になったのですが、口の位置が合わなかったのかちょっと違和感がありました。
実際どうだったのでしょう?

曲が終わり、幕へ歩いていくときふと悲しくなりました。
山科荘司はこれで満足した部分がどこかにあると思うのですが、この世に残るこのお姫様はどうなるのかなぁ、と。
師匠のお宅にはわりときりっとした美人顔の小面があってそれを使うのかなと思っていました。
それならばこんな想いはしなかっただろうと思います。
たとえ一瞬恐怖に陥ったとしても「やれやれあのじい様たら困ったもんだわ」という程度でやがて忘れてしまいそうですし。
でもあの孫次郎だと間に受け止め過ぎそうで、下手すると後悔で後追い自殺、あの世では「定家」的な責め苦を負う…なんてなるとちょっと。。。
ま、見ようによってはほわーんとした表情にも見えるので、彼女実は不思議ちゃんで「なんだったのかしら~、あたしこわいぃ~」みたいにとってそのうち忘れちゃってくれれば………、それは希望的観測か。。。

いずれにせよ主役はシテ。
シテの感情についてが主であって、ツレはただ美しくあってオプション的にその存在を考えてもらえばいいわけで、ツレがこう!とあんまり主張しすぎると全体がボケちゃいますからね。
でもその〝ただ美しくある〟というのがこの役に求められる一番難しいところで、それができたかというと、う~む。。。




でも、とにかく終わってほっとしたのが最も正直なところ。
もうシテは舞わないというわけでないにしても、流儀の最高例会を引退されるというのは、能楽師にとって相当に大きな決断であったことは間違いないでしょう。
その最後の舞台に僕が凡ミスをして泥を塗るようなことがなくてよかった。
もちろん、未熟だと言われる部分は多々あるかと思いますが、今の僕にとっては精一杯の結果だと思っています。

舞台に立つ前も、そんな想いから力が入りそうになりましたが、いやいやそう思うことは単なる自己満足、普段どおりに力まずにと心を落ち着けるようにしていました。
思わずこのブログでも舞台前にああいった記事を書いてしまいましたが、ご覧になる方にも先入観を入れてしまったかなと反省。
いつでも同じような気持ちでベストを尽くせるよう、今後の舞台に臨んでいきたいと思います。
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カテゴリ: 舞台

テーマ: 能楽 - ジャンル: 学問・文化・芸術

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コメント

サボりまして済みません

11月4日の名古屋金春会のあたりから風邪をひき、5日のカンタンは咳が出ないように気を付けてなんとか無事に済ませ、6日の朝の成田発の便で、北京。風邪は治らず、でも、なんとかこなして、今日が最終日。明日、帰ります。忙しい金春会の楽屋、私と森瑞枝さん二人が抜けて、勝手しました。でも能の宣伝に行ったんだから許して。11月16日の奈良には遅刻せず行くと師匠のお父様に宜しく。

金春安明 #Xog1SU/k | URL
2007/11/13 10:16 * edit *

NoTitle

お疲れ様でした。
帰られてすぐ奈良金春会とは大変ですがどうぞご自愛下さい。

五星 #lVShtGQM | URL
2007/11/15 23:28 * edit *

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