テレビ雑感
2008/01/28 Mon. 21:45
1つは『天河伝説殺人事件』。
ストーリーそれ自体より能のシーンのほうが気になってしまいました。
「道成寺」を舞っている場面では、セルリアンタワーのシーンはちゃんと三役がいたり鐘が吊ってあるけれど、天河神社のシーンだとなんにもなし。
絵的にシテにスポットがあてやすいのと、費用の問題でしょうけど。
ちなみにあの鐘って作るのに手間がかかるんです。
一番早かったので2時間半で完成というのを見たことがありますが、普通は4時間はかかると思います。
あと能楽堂の外観がこしがや能楽堂で、中に入るとセルリアンタワー能楽堂になってたり。
そもそもセルリアンだと座席数が少ないから、継承披露能なんてものをやろうとしたら切符1枚5万円くらいとらないと破産しちゃうんじゃ…なんて思ったり。
いろいろツッコミを入れながら見ていました。
もうひとつはNHK教育で放送された「芭蕉」。
以前書いたように昨秋収録したものです。
実は本番直前、ある囃子方の先生にちょっとしたことで褒めていただいて、嬉しさのあまりニヤけた顔のまま入ってしまったんじゃないかと心配だったのですが…、
地謡の顔なんかそうアップにはなりませんわな(笑)
更にもう一つ『篤姫』でも
そういえば、去年研究生の控え室で生宮崎あおい見てきたなんて話が出てました。
能とは関係ないけど、今回の大河なかなか面白い。
問題は、今17歳で充分通じてしまうヒロインが(今回の長塚京三とのやりとりはなかなかかわいかった)、歳をとった篤姫を演じきれるかでしょうねぇ。
コメント
NoTitle
『天河伝説殺人事件』見ましたよ~。
わたしが気になったのは、田中美里さんが最後宗家になるときの道成寺のシテがどう見ても男性にしか見えなかったところです笑。手がごつかった。
2008/01/29 01:23 * edit *
鉄道物のテレビでも
外は急行用電車で、中に入ると各駅停車用になってたり、それが鉄橋を渡るとき、下から見上げた映像と音はモロ貨物列車、なんてこと有りましたよ。穂高君なら見分けるでしょうね。
私も見ました
セルリアンならまだしも、市川崑監督、榎本孝明、岸恵子出演の劇場版なんて、青山の銕仙会で継承能シーンでした(笑) もっとも、その時のシテ方が銕仙会でしたから納得です。原作だと、前後の描写からして、国立能楽堂をイメージしているように思われます。なお、劇場版では、宗家が賀茂を舞うシーンがあるのですが、これは中々見応えあります。DVD持っている(爆)ので、お貸ししましょうか?(笑)
あと、天河神社の舞台だと、狭くて撮影は厳しいでしょうね。恐らく、テレビ版も劇場版も別の場所で撮影したのではないでしょうか。境内はTV版も劇場版も同じでしたが、神社の境内はああいう所ではなかったような記憶があります(笑) もっとも、私が行った10年前は、既に大改修後だったので、コンクリートになっていて、ちょっと残念でした。
2008/01/29 11:59 * edit *
超初心者といたしましては
はじめまして。いつも密かにこちらのBlog、拝見しております。
能楽超初心者のみつひめと申します。
「天河伝説殺人事件」で、超初心者のわたしが気になったのは、浅見がくつしたでお舞台に上がっていた点と、「道成寺」でシテが倒れた後、後見の方が替わりに舞ったりはなさらないのかしら?という点でした。
いまどき、急病や怪我で役者さんが倒れたら、やっぱり、お舞台は中止になって当然なのでしょうか?
あとは、ご指摘の、天河神社でのお能に、囃子方も地謡もお舞台にいなかったところですね。
「篤姫」は、予告でお能のシーンがチラっと出てきたので、本編も見たのですが、あれは「養老」だったんですね。
「芭蕉」は、すみません、出先で気づいた時にはすでに・・・。録画予約もできず、拝見できませんでした。残念! 再放送なんて・・・ないでしょうね(泣)。
2008/01/29 12:46 * edit *
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2008/01/29 20:22 * edit *
NoTitle
santamaricoさま
能楽師が面装束を着けて見える部分って首筋と手だけなんですよね。
だからハンドクリーム塗ったり手には気をつけるようにしてます。
でも男っぽいゴツゴツした感じはどうにもなんないんですよね…(悩)
ときどきすごく可愛らしい手をした先生がいらっしゃいますが、本当にうらやましいです。
先生
鉄道もそういった合成が多いんでしょうね。
狭軌しか走らないはずの電車が広軌で走っているとか、微妙なところも見る人が見ればきっとわかるんでしょうね。
うるPさま
実はフジテレビでやる数日前にBSで榎本孝明版のやってたんです。
でも気がついたのが終了10分前。
なんとも残念でした。。。
天河のシーンも違ったんですね~。
なるほど見る人が見るといろんなところが見えてくるもんですね。
みつひめさま
はじめまして!
靴下で舞台上がってましたか~。
お酒飲んでだいぶ酔っ払いながら見ていたもので、ずいぶん大きなところ見落としてました。。。
それと後見が出て舞わないのは絶対ありえません。
「道成寺」は鐘入りのとき危険性が高い曲なので、後見は代役の可能性を十二分に考えているはずです。
それと、すみません!
「養老」ではなく「高砂」でした。。。
「芭蕉」の再放送の予定は…残念ながらたぶんないかと思います。。。
シークレットコメントさま
はじめまして!
そして有り難うございます。
宮崎あおいに気をとられていたのか、お恥ずかしい限りです。。。
ちなみに太鼓方は僕の教わっている先生でした。
2008/01/30 00:03 * edit *
逆タイムスリップ?
こんにちは。かけりと申します。
「篤姫」の能のシーン、太鼓方が先生だったなんて、すごいですね。
それだけでも、気分は幕末から一気に現代に引き戻されそう。。。(^^;
やっぱり
五星様
やはり、後見の方が出て舞わないってのは、あり得ないことなんですね・・・。あのドラマの作りだと、あのまま公演が終わっちゃったように見えましたので、疑問に思いました。
まぁ、普通の「浅見光彦ファン」や「サスペンスドラマファン」にとっては、そういうことはどうでもいいことなんでしょうね・・・。
「篤姫」の曲は「高砂」だったんですね。はい。インプットしなおしておきました(自分の頭に・・・)。
これからも、お能のシーンはいろいろありそうなので、ドラマの筋への興味はともかく、ちょくちょく見てしまいそうです、「篤姫」(笑)。
2008/01/31 12:04 * edit *
道成寺
履歴を見て、お邪魔しました。
お久しぶりでございます。
(以前にも立ち寄らせて頂きました)
私の能楽堂での初めての能は「道成寺」で、
なんとアクシデントがあって、
後見の方が見事に代役をされました。
初めてづくしであまりの衝撃に、
いまだにはっきりと目に焼きついております。
やっぱり危険が伴うものなのですね。
顔色一つ変えずに代役をされるプロ魂に
心を打たれましたが。
鐘の中で倒れてしまわれたシテ方の事が
心配で心臓がバクバクでした。
幸い、大事にはいたらす回復されたようでしたが。
NoTitle
はじめまして、足跡から来ました。
私も大学で観世流のお稽古を一時期受けていましたので、今回のドラマは部員みんなで楽しみにしてました。
先輩方はやっぱり天河神社の件はツッコミ入れてました。
あたしは一番初めの二人静のシーンがものすごく気になっちゃって・・・。
面外す前と後の輪郭が明らか別人っていうのはこの際置いておいて。(笑)
舞い終わってから舞台の上で面外してフツーにしゃべり始めちゃったじゃないですか?
いくら稽古とはいえ、あれはアリなんでしょうか?
せめて鏡の間に行っていただきたかったなぁって思ったのですが・・・。
あのシーンはどうしてもリアリティを感じることが出来なかったのですが、プロの方たちの間では別になんとも思わないのでしょうか??
NoTitle
かけりさま
囃子方の皆さん東京の方でしたので声を聞くとすぐわかりました。
でも普段お会いしている方がちょんまげをつけているのを見るとなんだか不思議でしたねぇ(笑)
みつひめさま
僕も実際に後見が舞ったのを見たことがありますが、まるで動じず堂々たるものでした。
でもいざ自分が後見のときにそんな事態に見舞われたらと思うとゾッとします…。
浅見光彦ファンの方は能のシーンの細かい部分はまぁどうでもいいとしても、「え!浅見刑事局長の弟君だって!?」のシーンがなくなっていたりしたら暴動モノなんでしょうねぇ。
かわらたにときこ さま
ご無沙汰しております。
「道成寺」は鐘入りのシーンの危険度はもちろんですが、普段以上の猛烈な緊張感に襲われるため、心拍数が異常に上がり体には相当負担がかかると思います。
僕が披くときには無事いくといいのですが…。
巴さま
はじめまして!
申し合わせなどで舞台上でとってすぐご挨拶をすることはあるのですが、あんな風にすぐ何事もなくしゃべり出すことはないでしょうね。
待ち構えてたかのようにお弟子さんと思しき人が後ろから現われて面を持って行ったり、その扱いやらなんだか不自然な感じもしました。
それに今の金春流では面には必ずアテをしますので(昔は流儀によらずしなかったこともあったと聞いたようなないような)、それがないのはちょっとびっくりしました。
もっとも稽古で面装束をキッチリ着てやるというのが、あまりないことではあるのですが。
2008/02/01 01:46 * edit *
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