「一夏を送る僧」はバカンス坊主?
2008/04/28 Mon. 22:52
今日は2度目の大学院講義へ。
数年前のある催しの際にお世話になって以来、僕の舞台をご覧いただいている先生からお声をかけていただき受講させていただくことになりました。
さてその内容はというと「謡抄」を読むというもの。
これは豊臣秀次が編纂を命じた最古の謡曲注釈書。
当時一流の文化人が集まって書き進められていったものだそうです。
前期はその中の「通盛」。
内容はざっと知って」いますが、そう出る曲ではなく一度謡ったことがあるだけです。
今日からその中身へ。
教材はその一番古い写本。
字は変体仮名なのですが、恥ずかしながら僕は全く読めません。
なるほどーと思いつつ、先生に解説していただきながら少しずつ読んでいきました。
本文講読は最初のワキ謡のところから。
これは阿波の鳴門に一夏を送る僧にて候
普段なら何気なく謡ってしまいそうですが、ここに注釈が。
「一夏を送るとは、4月15日より7月15日まで、90日の間禁足とて、他所へ歩かぬ事也。
夏は萬の虫ども出るを歩けば、踏み殺すほどに、出家は夏の間は歩かずして居よという」
(句読点補充、一部漢字、送り仮名等の表記を変えています)
へーーーー。
坊さんもバカンスかぁ、なんて思ったらえらい誤解ですね。。。(汗)
さっぱり分からない表現や語句は調べてみようとも思うのですが、なまじ意味が通ってしまうような箇所ってサーッと読み進めていきがちです。
いやー、このことを知れただけでも往復3時間かけて伺った甲斐がありました!
ちなみにさっきこちらのページを発見。
講義で使っているものと違って、カナがちゃんとカタカナになって読みやすくなっていますが内容は同じようです。
全然関係ないですが、最近たくさん声を出した2日後に喉にくるようになってきてます。
筋肉痛が遅く出始めたら歳だなんていいますが、声もそうなんでしょうかねぇ?
数年前のある催しの際にお世話になって以来、僕の舞台をご覧いただいている先生からお声をかけていただき受講させていただくことになりました。
さてその内容はというと「謡抄」を読むというもの。
これは豊臣秀次が編纂を命じた最古の謡曲注釈書。
当時一流の文化人が集まって書き進められていったものだそうです。
前期はその中の「通盛」。
内容はざっと知って」いますが、そう出る曲ではなく一度謡ったことがあるだけです。
今日からその中身へ。
教材はその一番古い写本。
字は変体仮名なのですが、恥ずかしながら僕は全く読めません。
なるほどーと思いつつ、先生に解説していただきながら少しずつ読んでいきました。
本文講読は最初のワキ謡のところから。
これは阿波の鳴門に一夏を送る僧にて候
普段なら何気なく謡ってしまいそうですが、ここに注釈が。
「一夏を送るとは、4月15日より7月15日まで、90日の間禁足とて、他所へ歩かぬ事也。
夏は萬の虫ども出るを歩けば、踏み殺すほどに、出家は夏の間は歩かずして居よという」
(句読点補充、一部漢字、送り仮名等の表記を変えています)
へーーーー。
坊さんもバカンスかぁ、なんて思ったらえらい誤解ですね。。。(汗)
さっぱり分からない表現や語句は調べてみようとも思うのですが、なまじ意味が通ってしまうような箇所ってサーッと読み進めていきがちです。
いやー、このことを知れただけでも往復3時間かけて伺った甲斐がありました!
ちなみにさっきこちらのページを発見。
講義で使っているものと違って、カナがちゃんとカタカナになって読みやすくなっていますが内容は同じようです。
全然関係ないですが、最近たくさん声を出した2日後に喉にくるようになってきてます。
筋肉痛が遅く出始めたら歳だなんていいますが、声もそうなんでしょうかねぇ?
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コメント
懐かしい・・・
変体仮名の写本ですか。
大学時代に変体仮名の風姿花伝を授業で読んだのを思い出しました。
毎日眺めていれば、「変体仮名」はすぐ慣れて読めるようになりますよ。
但し、忘れるのもすぐですが・・・(苦笑)
頑張ってくださいね。
赤光 #gCBQAbbg | URL
2008/04/29 23:53 * edit *
2008/04/29 23:53 * edit *
NoTitle
ひとつの作品とじっくり向き合うのもいいですね。
五星様の記事の「こちらのページ」を見ていたところ、
わたしの大好きな「小督」もありました!
じっくり読んでみたいと思います。
読めるのか・・・。
お能「小督」をぜひ見たいのですが、なかなか出会えません。
機会がありましたらぜひ教えてください。
santamarico #- | URL
2008/04/30 11:18 * edit *
2008/04/30 11:18 * edit *
NoTitle
赤光さま
先生からも6ヶ月もあれば読めるようになるとおっしゃっていただきました。
でも離れるとほんとすぐわかんなくなっちゃうらしいですね。
今後古い文書に接する機会もあるかと思うので、せっかくですからしっかり学んでおこうと思います。
santamaricoさま
「小督」は今年2月に式能でありましたが、作り物が面倒なので余り出ないようです。
国立能楽堂みたいに出来上がったものが置いてあればそう大変でもないかとは思うのですが。
金春流ではしばらく予定がないですが、また上演予定がありましたらお知らせしますね。
五星 #lVShtGQM | URL
2008/04/30 15:31 * edit *
2008/04/30 15:31 * edit *
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