06 // 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. // 08

大悪人&遅すぎる告知 

今日明日と大宮薪能。
この時期になると急に暑くなっているような気がするのですが、今年も蒸し暑かったです。

今日の曲目は「自然居士」
この曲のワキは人商人なのですが、とにかく典型的な悪役。
数ある能の中で最も悪い人でしょう(笑)

まず人買いってところからして非道なのですが、居士のもとへ両親の供養を願い出た子供を強引に連れ去ります。
一応ここで門前の者(アイ狂言)がひき止めようとするのですが、
アイ「ちょっとまて!」
ワキ「用がある」
アイ「用があるからって言ったって渡さんっ」
ワキ「用があるんじゃ、ゴルァ!!」
アイ「あ、そうすか、じゃあどうぞ。。。
てな感じで子供は連れ去られます。
そのくせ、この門前の者はあとで居士に向かって「おいらが連れ戻してきやすぜ!」なんて威勢のいいこと言ってたりしていっつもおかしくなっちゃうんですが、あんまりお客さまから笑い声は聞こえませんね。。。

で、居士が連れ戻しに現われると、子供を櫂竿でバシバシ叩くは(実際には叩きません)、居士には「てめぇやっちまうぞ!」的な脅しをかけるは言いたい放題やりたい放題。
居士の意志が固く手を焼くと、今度は居士を「なぶってやろう」と言い出します。
謡のなかで〝嬲る〟って単語は滅多に聞かないように思いますが、彼らに限ってはそんな言葉遣いもあんまり違和感がありません。

でもなぶるなんて物騒なこと言って、痛い目にあわせちゃったりするのかなぁ…と思ったら違います。
「アイツは舞が上手だから散々舞を舞わせてやろーぜ!」というちょっとカワイイもの。
が、そこのところはやはり悪人。
舞ってみせたら短くて見足りないと難癖をつけ、ササラ舞を見せろというのにササラは持ってないからてめえで何とかしろと言い放つし、終いにはカッコを舞って見せろといい、やっと帰します。
ワキ方の流儀によってはカッコを舞ったあとはもう勝手に帰っていいよと最後ちょっとだけ優しげな言葉をかけるのですが、今日はこれもなかったような(聞き漏らしかもしれませんが)。

舞う側としてはセリフも多いし動きも多く大変かもしれませんが、地謡座から見ていると変化が多くて面白い曲です。

ただし!
この自然居士がいるお寺は雲居寺というお寺。
これを音にすると…ちょっと驚きます(笑)
たぶん小学生の男の子なんかには大ウケでしょう。
ちなみにシテ、ワキ、アイと三人にこのセリフがあるのですが、今回ワキ方のみ〝○○ゴ寺〟と濁って発音していました。
配慮ですかねぇ?




ちなみに明日新百合ヶ丘の麻生市民館でお弟子さん方のミニ発表会があります。
そのなかで、僕が30分ほどワークショップを行います。
時間が短いので謡と動きをちょっとずつとなりますが、もしお近くのかたいらっしゃいましたらお越しくださいませ。
発表会自体は13時から、僕がしゃべるのは14時頃からになる予定です。
スポンサーサイト

カテゴリ: 舞台

テーマ: 能楽 - ジャンル: 学問・文化・芸術

[edit]

« 2日続きの悪人  |  仙巌園薪能 »

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://kakedashino.blog11.fc2.com/tb.php/642-4c5faca6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

カレンダー

RSSフィード

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

カウンター