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避らぬ別れ 

数日前先生からお電話があり、一人のお弟子さんが亡くなられていたとのご連絡をいただきました。
年齢的にお若くはないのですが、とてもお元気で、安全な手術をされるので3月から入院し退院次第お稽古に戻られると仰っていました。
普段3人での組稽古だったので、そろそろいらっしゃいますかねなんてほかのお弟子さんとお話している矢先のことでした。

生涯に能を10番舞うと決意され、数年前に見事舞いおさめられました。
家元に「ご自分の世界をつくる方」と言わしめるほど、堂々と勤められる姿が今でも鮮明にまぶたに残っています。
何年か前、「経政」をされたとき、途中でセリフが戻ってしまわれたことがあったのですが、戻ったところから途中の地謡の部分も全部お一人で謡い切って、何事もなく元に戻されるという離れ業をされ舞台上の全ての人が舌を巻いたということもありました。

最後にお稽古されていた仕舞は「実盛」キリでしたが、僕などがどう背伸びしてもできない、老武者とはかくあるべしと毎回教えていただいていたような気がします。


実は入院される前、身辺整理とのことでいただきものをしました。
こんなにお元気なのに、はて?と思っていましたが、ひょっとするとご自身でなにか感じるものがあったのかもしれません。
病気の快癒を祈願して、3月に「熊野」を勤めたときにも楽屋に持っていったのですが、もうそのときには天から見守っていただいているとは思いもよりませんでした。
〝避(さ)らぬ別れのなくもがな〟
そんな詞章も届かぬ言葉となってしまいました。



何かの間違いで、お稽古にひょっこりいらっしゃって下さるのでは…という望みは残念ながら叶いませんでした。

ご冥福をお祈りいたします。
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