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ドイツ報告 

今日は国立で「巻絹」でした。
流儀によっては近い曲のようですが、金春流ではかなり遠い部類。
右も左もよくわからない頃に研究会で謡って以来でした。



さてさて、ドイツのことを。
金春会で「八島」のツレを勤めた(小書付で本当に長かった~。金春流は最後まで座っていないといけないのです)翌日、1月17日に出発、30日の夕方に帰ってきました。
日独修好150周年を記念したもので、本田光洋先生を団長とし、総勢20名程の一行でした。

公演地はベルリン、ミュンヘン、エアフルト、デュッセルドルフの4箇所で、うちベルリンは2公演。
ベルリン、デュッセルドルフでは計3回のワークショップも行いました(僕はそのうち2回に参加)。
曲目は「舟弁慶」が3回、「葵上」「清経」を1回ずつでした。

当初困ったのが喉。
外は比較的湿気があるのですが、低温で高湿であっても少し暖まればすぐ低湿になってしまいます。
ベルリンのときは特にホールが大きかったためか、申し合わせ(字幕の関係もあって各回行いました)で既に声がガラガラ。
水も硬水で炭酸入りのものがなかなか馴染めず、龍角散ののど飴を相当消費しました。
ちなみに舞台はこんな感じです。
ベルリン舞台

ミュンヘンからは舞台も少し小振りになり、体も順応してきたせいか、喉も少し楽に。
そうそう、日本では通常行わないこともありました。
アンコールです。
能が終わると大抵シーンとしたまま。
あれれ…と思っていると割れんばかりの大きな拍手が。
日独協会の方の挨拶がありそのあと、「高砂」の仕舞を行いました。
さらに4回目の公演から、囃子方からのお申し出をいただき、短い舞囃子形式になりました。
拍手が鳴り響いているのに何にもしないのは失礼、という海外独特の公演方法でした。

毎回舞台の設営もあったりして、なかなか観光している時間はありません。
デュッセルドルフまで来てようやく少し時間ができましたが、あの街は都会過ぎて観光地って感じではなかったですね。。。
出発日の午前中ケルンまで一行で行ったのが唯一のまとまった観光時間だったでしょうか。

でもちょっとした時間でも心に残る体験はできるもの。
エアフルトでの出発前、準備が整ってから1時間ほどあったので近くの丘に登ってみました。
エアフルト
ああ、絶景かな!
これぞヨーロッパという景色でした。
ガイドブックにも載ってないところなので、もしお立ち寄りの際にはこっそりお教えします。

食事はというとこんな感じ。
食事
ボリュームたっぷり。
でも僕にはちょうどいい量でした。
帰る頃には見る影もなく太っちゃうかなと心配していましたが、結構バタバタと動いていたせいか大丈夫でした。
ただ出発前日ビアホールでアイスバインをたらふく食べてしまったので(どんどん僕の前に食べきれないといって運ばれてくるので…)、そこで少し増えましたかね。。。

ドイツ料理はイメージどおり肉がメイン。
野菜は少なめで塩気が少し強いかなという感じでした。
そして地ビールがおいしい!
黒ビールはそれまでそんなに好きではなかったのですが、今回でイメージがガラッと変わりました。
ひとつ困るのは、楊枝がないこと。
これだけ肉が多いのに、ドイツの方は不便を感じないのでしょうか。
一攫千金を狙う方、ビジネスチャンスかもしれません!(大袈裟?)

全体を通してすごくハードではありましたが、とても充実していて、貴重な体験ができたと思います。
そしてワークショップも含め毎公演とても大きな反応がありました。
能というのは言葉の壁を超えて通じるものがあるのだと改めて確信できたのも大きな収穫でした。

そしてこれだけの大きな公演を恙無く終えられたのは、団長も仰ってましたが、現地の日独協会の方が本当にきめ細かくサポートしていただいたのがとても大きかったと思います。
本当に舞台に打ち込めるよう環境を整備してくださり、食事やちょっとした買い物でも丁寧に応対して下さり、本当に感謝感謝です。

僕にとってはロサンゼルス以来8年ぶりの海外公演でしたが、一言で言えばとても楽しかったです。
次は何年、何十年先になるかわかりませんが、そのときのために、日々芸を磨いていきたいという思いを新たにしました。
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カテゴリ: 舞台

テーマ: 能楽 - ジャンル: 学問・文化・芸術

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