曲目は「鉄輪」。
浮気した夫を妻が呪い殺そうとするが、安倍清明の力によって防がれるというちょっとエグいストーリーです。
(ちなみに春に師匠がこの曲を舞われたときは、間狂言(貴船神社に仕える者)を野村萬斎さんが勤められていたので、どうも変な感じでした)
当日はあいにくの雨で、見所(客席のこと)は外にテントを張っていたものの、入場してから間もなくテントが破れたのか、ビシャーという音とともにお客さまの悲鳴が…。
肌寒くもありご覧なる方は大変だったのではないでしょうか。
さてこの曲。
思ったより作り物の準備が大変。
国立での上演のときは、出来上がっていた祈祷台にチョイチョイですんだのですが、今回は一から作りました。
あまり大掛かりな物ではない割りに、結構な時間がかかってしまいました。
写真は国立での上演のときに使用したものです。

雨漏りの処理で開演が20分ほど遅れてのスタート。
地謡は5人と小規模ですが、地頭の師匠がものすごく張り切っていらっしゃたこともあり(前日シテを勤められたというのにホント元気)、力いっぱい謡いました。
(ただ初めの一句で間違えそうになってしまったのは大反省…)
やっぱり鉄輪は面白い、というか師匠の謡う鉄輪は面白い!
囃子方も若手の編成でしたが、思い切ってやっていただけたようでした。
今週は大小の稽古で僕も一人でこの曲を謡うので、頑張って謡ってみます。
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