fc2ブログ

駆け出し能楽師の奮闘記
敷居が高いと思われがちな能楽の世界を、能とは関係のない家から飛び込んだ私・中村昌弘の奮闘を通じて少しでも身近に感じていただけたらと思います。

ろうそく能

10日はろうそく能
曲目は「鉄輪」
浮気した夫を妻が呪い殺そうとするが、安倍清明の力によって防がれるというちょっとエグいストーリーです。
(ちなみに春に師匠がこの曲を舞われたときは、間狂言(貴船神社に仕える者)を野村萬斎さんが勤められていたので、どうも変な感じでした)

当日はあいにくの雨で、見所(客席のこと)は外にテントを張っていたものの、入場してから間もなくテントが破れたのか、ビシャーという音とともにお客さまの悲鳴が…。
肌寒くもありご覧なる方は大変だったのではないでしょうか。

さてこの曲。
思ったより作り物の準備が大変。
国立での上演のときは、出来上がっていた祈祷台にチョイチョイですんだのですが、今回は一から作りました。
あまり大掛かりな物ではない割りに、結構な時間がかかってしまいました。
写真は国立での上演のときに使用したものです。
20051012055958.jpg


雨漏りの処理で開演が20分ほど遅れてのスタート。
地謡は5人と小規模ですが、地頭の師匠がものすごく張り切っていらっしゃたこともあり(前日シテを勤められたというのにホント元気)、力いっぱい謡いました。
(ただ初めの一句で間違えそうになってしまったのは大反省…)
やっぱり鉄輪は面白い、というか師匠の謡う鉄輪は面白い!
囃子方も若手の編成でしたが、思い切ってやっていただけたようでした。

今週は大小の稽古で僕も一人でこの曲を謡うので、頑張って謡ってみます。
スポンサーサイト







  1. 2005/10/12(水) 06:00:49|
  2. 舞台|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

  

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kakedashino.blog11.fc2.com/tb.php/90-e8981e3e
 ∥HOME